
ミラクルフルーツの育て方を簡単にまとめました。
一通りのノウハウは持っておりますが、細かいことは悪用されると困るため、本HPでは紹介いたしません。直接お問い合わせください。
あくまで私の研究結果ですので、もっと生育に適したよい方法があるかもしれません。
初めて育てようと思っている方には申し訳ありませんが、ミラクルフルーツは育てるのが難しく、植物園でも結実しないところも多く、植物園の技術指導に呼ばれることもしばしばあります。日本で、ミラクルフルーツの栽培を研究している方が少ないのもそのためです。
ヒーターつきの温室をお持ちか、借りることができる方は育てることを検討してもいいと思いますが、それ以外の方にはあまりお勧めできません。
最近、10cm程度の苗を売りつけ、もう2年すると実がつくという嘘をついて販売している業者も見られるようですが、業者のいう”2年”経つまでに枯らしてしまい、苦情を言えないと言った問い合わせが来ますが、そんなに早く結実する植物ではありません。
1.生育環境
25℃程度が適温、20℃以下で成長が止まり、7度で枯れます。
水は大好きな植物です。水枯れに気をつける必要があります。
一度環境を悪くして元気がなくなると、復活させるのに時間がかかります。ご注意ください。
常に成長している環境を作ることが大事です。(赤い若葉が常に出てきている状況)
2.種から果実をつけるまで
成長は非常に遅い植物です。種を撒き、芽が出てから果実をつけるまで、通常の家の中で育てるのであれば約7年かかります。
(覚え方:桃栗3年、ミラクル7年)
現在は研究が進み、4年で果実をつけるようになりました。最終目標は3年で実がつくようにしたいと考えております。
種を蒔くときは、種のつるつる面を上にして植えます。30℃くらいの気温で2〜3週間程度で発芽します。
種は乾燥に弱いため、すぐに植えないのであれば、水に浸しておく必要があります。(基本的に熱帯植物の種は乾燥に弱いです。)なお、冷凍させた種からは芽が出ません。
挿し木も可能ですが、根が生えるまで半年程度かかり、管理が悪いとその間に枯れてしまいます。
また、取り木も可能ですが、ある程度太い枝を用い、3ヶ月程度で根が生えますので、そのときが植え替えです。
3.実をつけさせるためには。。。
白い米粒大くらいの花を咲かせますが、基本的に自家受粉性です。筆で軽くたたくか、木を軽くゆすってあげたりすると、実をつけやすくなります。
花が咲いても実がつくのはその半分程度です。湿度がないと実はつきにくくなります。
原産地は西アフリカの赤道直下の植物です。温度と湿度が必要です。
なお、赤くなった実にしか酸っぱいものを甘くする成分(ミラクリン)は含まれておりませんので、青い実を食べても効果ありません。
4.日光について
文献によっては遮光するべきというものもありますが、日本で育てるのであれば、日光の絶対量が少ないため、遮光の必要はありません。また、昼と夜の区別(明るさ)は必要です。
5.土質について
ミラクルフルーツは酸性(ph5.5〜5.8)の土壌で、水はけがよくて、その上水もちがいい土が望ましいです。
毎日きちんと水をあげることのできる環境にある方は、水はけを優先してください。水を多くあげすぎた時に水持ちがいいと根腐れを起こします。
赤玉土5:腐葉土3:ピートモス2の割合の土などが望ましい。
6.鉢の大きさ、植え替えについて
鉢は基本的に小さめにします。根が絡み合った方が実をつけやすいことが分かっております。鉢を大きくしてしまうと、木自体はよく育ちますが、花や実をつけなくなります。
植え替えは基本的に2年に1回くらいが目安です。植え替えをして半年から1年は結実を期待しない方がいいと思います。
7.肥料について
肥料は基本的に少なめにします。肥料をあげすぎると、木自体はよく育ちますが、花や実をつけなくなります。
適切な肥料については直接お問い合わせください。
8.病害虫について
これといった病気はありませんが、カイガラ虫、アブラムシが付着することがあります。薬剤を塗布するか、直接駆除するようにしてください。
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