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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2023/5/27に実施した灘中学校・灘高等学校の受講者の皆さんの感想文です。(180分の講義時間内で作成)

 

高校生

Aさん 

 人間の味覚情報処理の特徴について理解していると、同じものでもより効果的に販売できることが分かりました。食べ物に対する印象(おいしさ、好き嫌い)が味覚だけではなく環境、その他の五感、情報に左右されるのが自分にとって衝撃的でした。
 3時間があっという間に感じられる講演でした。本当に面白かったです。ありがとうございました。



Bさん 

 この講義から私は身近な物事にも科学が大きく関わっていることを改めて感じました。また、これらの研究は単なる体験で終わらず、糖尿病の方のお守りに役立っていたりと何かの助けになている点で素晴らしいと思います。
 さらに味覚について知っておくことで、味覚障害の対策にもなるため、今後もっと知っていきたいと思いました。私としてはこの研究に関する情報がより幅広く知れ渡ると良いと思います。
 本日は貴重な体験をありがとうございました。ミラクリン摂取後にレモンを食べた時は衝撃を受け、とても好奇心が湧きました。今後、この経験を活かせていけるように努めます。



Cさん 

 今まで、味覚についてあまり考えてこなかったのですが、今回の講義を機に考えるようになりました。
 また、先生は「余談ばかりで申し訳ない」とおっしゃっていましたが、僕にとってはその余談こそが面白かったと思います。
 グルメ番組は週340本くらい放送されているという話には驚きましたし、ギザギザポテトのお話は普通に面白かったです。
 話は変わりますが、うま味に関するお話を聞いたとき、僕は国際会議の構成員の出身地をばらけさせる必要があると思いました。そうすればうま味の存在が世界に認知されるのに80年近くかかることはなかったでしょう。
 先生が言っていた、以前この講義がきっかけで化学の先生になり、その学校の講座に島村先生を呼んだのはどの学校の事ですか。

島村のコメント
 余談も楽しんでいただき何よりです。
 五感の中で味覚と嗅覚は論文が出しにくい分野(好みが人によって異なるため)のため、近年では「食の安全」の意識も高くなり、研究者も増えてきていると思いますが、以前は日本では研究者が少なかったのも事実です。
以前スーパーサイエンスの授業で興味を持っていただき、化学の先生になって小職を呼んでいただいた際の講演記録については下記リンクを参照ください。
ミラクルフルーツ (taste-m.com)



Dさん 

 現代は情報化社会になって、何をするにしても、情報に基づいて判断する傾向にある。それによって人間本来の感覚などを失っているのではないかと思った。おいしさというのは、味覚のみで判断していると思っていたが、気づかないうちに音や色、においによって判断していると分かった。
 大人になっていくうちに色々な物を食べることで情報が蓄積されてしまうので、どうしても味わうのに情報を用いてしまう。赤ちゃんや子供の頃が一番純粋に人間本来の感覚で五感などで食べ物を味わっていると思った。
 食品を売る人たちが、人間の脳の特性を利用していると知って、面白いと思った。もっと知りたいと思った。



Eさん 

 こんなに甘く感じているのに、実際に口にあるのは酸っぱいレモンというのはすごく驚きました。味は脳で判断しているということは頭では知っていたのですが、やはりどこかで舌で味を感じて鼻でにおいを感じている気になっていたので、、人の体は脳が判断の中心で、五感というのただの伝達経路なんだと改めて感じました。
 興味深いお話ありがとうございました。



Fさん 
 味蕾があるのは舌だけではないということにとても驚いた。毒や腐ったものを口にした時に気付けるようになっていると知って、良くできているシステムだと感じました。
 味覚が変化する体験を通して、味覚障害はきっと恐ろしいだろうと感じた。今の「おいしい」という感覚をたもつためにも、適切な食生活を心掛けたい。


Gさん 

 貴重なお話ありがとうございました。
 基本味のお話の中で、人間の味覚は人類が進化していく過程で必要な栄養素を欲するように最適化されたものだと再認識しました。
 今日の実験を通じて、味覚は五感の中で一番コントロールが簡単なのではないかと思たので、味覚修飾植物の研究が進んでいくことで、五感のうち1つをコントロールできるようになるのは、想像以上の未来を作るために重要だと考えます。
 とても楽しかったです。



Hさん 

 ミラクルフルーツの存在自体は知っていましたが、ギムネマやクルクリゴなど他にも多くの味覚修飾植物があることを知りました。
 そして実際には本当に味覚が変わるのかこれまで疑っていましたが、ギムネマやミラクルフルーツで劇的に変わり、驚きました。
 私は元々化学に興味がありましたが、味蕾の仕組みやギムネマの作用を知って、生物化学にも興味が湧きました。
 今後大量生産、コストダウンが可能になり、一般にも広く知られるようになることを期待します。
 ありがとうございました。



Tさん 
・食べた感想:予想よりも強く甘さを感じた。ケミカルな味もしなかった。
・講義の感想
 人間が食べ物をおいしいと感じる際、その背景情報も考えに入れているのは、人間が加工したモノを食べるときに見た目や匂いだけではその安全性を判断できないという点である意味当然の発達を感じた。ただ、それが原因で五感の判断力が鈍くなっているのは本末転倒な気がした。
 「かき氷のシロップは全て同じ味だが、色や匂いが違っているので、それぞれ違う味に感じる」という話を聞いたことがあり、視覚がおいしさに大きく関与している事は納得しやすかった。
 植物が実を甘くするように発達させたのは動物に食べてもらうためと聞いたことがあるが、ミラクルフルーツはなぜ、本体のみで甘味を感じるのではなく、こんな回りくどい方法で甘さを感じさせるように発達したのか気になった。その環境的な背景を調べれば、類似物質などの発見にもつながりそうに感じた。
 貴重で面白いお話をありがとうございました。


Jさん 

 自分の好き嫌いが昔より減った理由や、味を感じるメカニズムをずっと知りたいと思っていたので、今日知ることができてすっきりした。
 最初はこれ(味覚修飾植物)を使えば味覚障害も改善できるのではないかと思ったが、そんな簡単なことではなかったので、ちゃんと亜鉛を摂ろうと思った。


中学生

Kさん 

 講座を受ける前は失礼ながら、ある程度不自然な味がするのではないかと思っていましたが、本当にとても自然にレモンがおいしくなって驚きました。
 実験が楽しめただけではなく、それまでの説明で、化学や情報的なことへの関心も深まったので、この講座を受けて良かったと思いました。他の味覚を変化させる味覚修飾植物が見つかれば面白いと思いました。
 本日はありがとうございました。



Lさん 

 今までのどや上あごにも味蕾があることは知らなかったのですが、炭酸水を飲む時のことを考えると納得できました。また、ミラクルフルーツをなめた後にレモンを食べましたが、甘さが強くなっただけではなく苦味も感じました。
 味覚障害の方はおいしさをあまり感じられないことを考えると、食べ物の味を感じて美味しく食べることができている自分たちは幸せなんだと感じました。

島村のコメント
 ミラクルフルーツでは苦味は減らすことはできないので、酸味が隠れていた苦味が甘く変化することで出てきたと考えてください。
 味覚修飾植物で味が変わるということは味覚が健康である証です。味を感じることを当たり前と思わず、幸せだと思える気持ちはすごく大事だと考えます。



Mさん 

・ギムネマを食べた後にチョコレートを食べた際、甘味がなく油っぽさだけが残り、いやな味になった。自分の味覚が健康であることのありがたさを理解できた。
・今回紹介されたもの以外でどのような味覚修飾植物があるのか気になった。
・分かりにくい話には身近な具体例を挙げて説明してくださったので、納得しやすかった。



Nさん 

 まず、味をどのように舌で感じているかを初めて知りました。
 今日の説明がとても分かりやすかったので、実験や味覚修飾植物の効果などを簡単に理解することができました。
 島村先生の講義を受けれたことが宝物になると思います。ギャグも面白かったです。



Oさん 

 ミラクルフルーツやギムネマなどはその中の味覚修飾物質が舌の味蕾に働きかけて、味を変化させる現象はとても興味深かった。このような物質がなぜ生成されるのか気になったので調べてみたい。
 味が人間にどのように働きかけるのか、詳しい解説で楽しい授業だった。
 レモンが想像以上に甘くなり、食べているのもレモンなので罪悪感なく、受講の機会があれば島村先生の講座をまた受けたいです。
 島村先生ありがとうございました。



Pさん 
 一番味を左右するのが五感の中の「見た目」であることは知らなかったので、「へぇー」と思いました。
 また、辛い物を食べるときに抹茶アイスを食べると辛味抑制になるというのは驚きました。
 情報に基づくおいしさにおいて、数字だけで判断してしまうのは、今まで何気なくとってきた行動であるが、授業を聞いた今思うと、少し怖いなと思った。
 脂(油)のお話でギザギザポテトは揚げるときに油と接する表面積が多い分、誘惑されやすいということを知って、人間は少し残念だと思った。
 レモンおいしい!!!

島村のコメント
 1972年以降が飽食の時代とされていますが、人類の歴史から見た場合、1日に例えると1秒にも満たない短さです。狩りをしていたころの人類の体が今の私たちの体ですので、糖分やタンパク質と比べ2倍以上もカロリーが高い油(脂)に本能的に魅力を感じるのは止むを得ないと考えます。そのため、理性で制御するためにも正しい味覚教育は必要と考えております。