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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2022/6/23に実施した中部学院大学看護学科1年の皆さんのレポートです。




Aさん 

 今回の講義を受けて味覚について実際に体験して学ぶことができたことはすごく貴重なことだったと思いました。舌や味覚については解剖学でどのような構造でどのような機能を持っているかを学びました。しかし、人間と他の動物の味覚の差やミラクルフルーツやギムネマの存在については初めて知り、それを知ったことにより解剖学で学んだときに感じた疑問が繋がり面白かったです。
 また味覚は日常生活の中で身近な存在の一つでもあるけれど、細かいことについては詳しく知られていないことが多いのだと感じました。例えば赤ちゃんと成人とでは味蕾の数に違いがあるため離乳食の味が薄いことや、赤ちゃんは本能で口に物を入れてその食べ物が安心か安全ではないかを判断するため大人とは味蕾の数に差がある事などです。さらに、味覚を感じる器官は舌だけでなく上顎にある軟口蓋や喉の喉頭蓋でも感じ取れることなど、講義を受けなければ知らないままであったと思います。
 そして、実際にミラクルフルーツやギムネマを食べたことにより酸っぱいはずの食べ物が甘く感じたり、普段甘く感じることができる食べ物が味を感じ取ることが出来ずただ口の中に何か物が入っているだけに感じたりすることができました。特に後者は味覚に障害を持っている人や新型コロナウイルス感染症に感染した人や高齢者の方が感じることが多いと学ぶことができました。味覚障害は主に若者に多く、その原因は加工食品やファストフードに頼った食生活を送っていることによることを知りました。私自身も最近の食事はスーパーで既に作られた総菜などで済ましてしまう事が多く、食生活が乱れた傾向にあるのでなるべく自炊を心がけたいと思いました。また、新型コロナウイルス感染症に感染すると味覚や嗅覚を感じなくなる事はマスメディアから耳にすることが多いけれど、どうしてそれが起こってしまうのかまでは聞いたことがなかったので今回聞くことができ納得できて良かったです。新型コロナウイルス感染症は味蕾などの機能する場所を刺激してしまう事により味覚を感じさせなくなってしまうことが分かりました。
 さらに味細胞を作るためには亜鉛が必要なことも初めて知りました。新型コロナウイルス感染症だけでなく何を食べても味を感じること出来なくなってしまう味覚障害の状態を今回自らが体験したことにより、味覚障害の方の味の感じ方や味覚障害の状況が続いたらすごく辛いのだろうと少しでも理解ができたと思います。このような知識は医療現場でもとても重要な内容であるので実際に体験をして学べたことは貴重であり、大切にしたいと思いました。



Bさん 

 島村先生の講義を聞きました。私は、ミラクルフルーツという言葉自体は知っていましたが、どんな形、色、大きさなのかなど概要までは全然知らなかったです。そのため、この講義を聞いてはじめて知ったことばかりでした。私の興味を引いた内容がたくさんでしたが、三つぐらいあげてみます。
  一つ目は、動物にとっての味覚として「生きていくうえで役に立つものがおいしい。」ということです。なんかほんとにその通りなのかなって話を聞いていて思いました。草食動物は消化しにくい植物で体力を温存しながら生きていくために体の仕組みを変化進化させてきて、肉食動物は草食動物を食べて必要な栄養分を摂るが、そのうえで獲物を食べる順番はフルコースのように決まっているのだという、動物にとっての味覚「生きていく上で役に立つものがおいしい。」の持つ意味を知り、理解することができました。人は、生きていると朝起きてお腹が空いて、お昼の時間が近づいたらお腹が空いて、一日頑張って活動して夜お腹空いて、3回のご飯の時間があります。お腹が空いたら、集中力も切れてしまいます。だから自分の好きな料理をおいしく食べることが、幸福を感じることにつながると思うし、食べるという行為は生きていくために必要だから幸福を感じるものが美味しい、自分にプラスとなるものを食べていかなきゃなと思いました。
 二つ目は、「子供のころの味覚の形成が非常に重要」ということです。ピーマンやブラックコーヒーなど苦さを感じるものは、身体には毒と思い込むみたいです。だから、吐き出すのか、と納得しました。成長するにつれて、苦さを味のアクセントとしてとらえられるようになれば美味しくピーマン料理やコーヒーを口にすることができるのだということを学びました。私も実際に最近コーヒーを美味しいと思えるようになったのでアクセントとしてとらえられるようになったのかなと講義中に思いました。幼いうちから強要するのではないけど、少しでも食べず嫌いがないようにしたり寄食に走らないようにしたりするのが大切なのだなと感じました。味覚について知っていることがあると嫌いな食べ物への見方が変わるのではないかなと感じました。
 三つ目は、人が感じている味覚の種類についてです。「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」この五種類を人が感じている味覚の種類というのはたぶんそうかなと思っていました。でも、その中に「辛味」が含まれていないということにとても驚きました。「辛味」というのは味蕾への刺激ではなく神経への刺激だから味ではないということを知り、学びました。
 味が分かる、食べ物を美味しいと感じられるということに感謝して、「いただきます。」「ごちそうさまでした。」を忘れずに食と共存していきたいなと思いました。

参考URL:https://www.skokukanken.com/column/foods/002377.html



Cさん 

 私は今回の講義を受けるまでそれほど味蕾や味の感じ方について深く考えたことがなかったので、今回味蕾などの役割や作用について知ることができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。私は講義を聞き、人間や動物の種類によっては味蕾の数や存在する場所が大きく異なることや、人間の中で一番味蕾の数が多いのは赤ちゃんであるということを知り驚きました。人間やウサギなどは舌に味蕾が存在するが、ナマズの味蕾は体中にあったり、ハエや蝶は手に味蕾があり、蛇や鶏は味蕾が少なく触覚で感じるなど、動物によって味蕾の存在する場所や数の違いにとても驚きました。味を感じるのは舌というのが普通だと思っていたけど、動物は進化をしていく段階で必要のないものは発達させないということを知り、それぞれが生きていくために必要な部分に味蕾を置いているということを考えると生き物の種類によって味蕾の存在場所が異なることにも納得しました。また、人間の中で一番味蕾の数が多いのは赤ちゃんだということを知ることができました。私は、味蕾の数が多いのは舌が肥えてるシェフや料理に関する仕事をしている人だと思っていましたが全然違う赤ちゃんでした。私は島村先生の話を聞き、赤ちゃんは知識が少なく見た目だけで判断できるものには限りがあるため、味覚で感じようとなんでも口に入れるという説明を聞き、赤ちゃんがなんでも口に入れたがることにもちゃんとした理由があったんだなと思いました。  
 また味蕾の場所は決まっていなく、1つの味蕾では1つの限られた味しか感じられないということも知ることができました。味蕾は舌だけでなく、軟口蓋や喉頭蓋にもあるということを知り驚きました。実際、ギムネマを食べた後にチョコレートを食べても少し甘みを感じたので、軟口蓋の味蕾までしっかりと意識できていなかったと分かりました。  
 人間は、味覚だけではなく視覚や聴覚、嗅覚、触覚など五感を使って食べ物を判断します。その為、味がどれほど美味しいとしても見た目などが悪かったら食欲は低下してしまいます。青色だと食色が低下するということを聞いたことがあったけど、それにも理由があったということを知ることができました。青色はまだ熟していないものとして人は認識をするため食欲がそそられず、逆に赤色のものは熟していると認識するため、食欲はそそられると知りました。また、好き嫌いには第一印象や雰囲気、経験などの影響もあるということも知ることができたので、食事を楽しんで摂っていきたいと思いました。好き嫌いを克服するためには、自分の意志がないと克服することは難しいとのことなので克服しようと意識しながら苦手なものにも挑戦していきたいと思います。  
 私も味覚修飾植物はこれからの社会でとても必要になっていくと、味覚修飾植物の応用法の文章を読み感じました。近年では、糖尿病患者や肥満の人が増えているため、糖質を抑えながらでも甘いものを食べられたという気持ちになることができると思うので、無理をしない一つの治療法としても効果があると思いました。また、糖尿病や肥満な人以外でも、ダイエット中の人が使用するのもいいのではないかと思いました。ダイエットで糖質制限をしていても甘いものは食べたくなる時があると思うので、そんな時でも罪悪感を感じることなく甘いものを食べれたと幸せを感じたり、また明日からも頑張ろうと思えるエネルギーの源にもなるのではないのかなと思いました。まだ味覚修飾植物には色々課題はあるかもしれないけど、いつか色々な応用法として世界に普及していってほしいと思いました。  
 私は以前、YouTubeでミラクルフルーツタブレットの動画を見たことがあり気になっていたので今回実際に体験をすることができ、とても楽しかったです。ギムネマを体験した時より、ミラクルフルーツタブレットの時は口の中全体にいきわたるように意識をしながら舐めたので、レモンもヨーグルトもグレープフルーツジュースも酸味を感じずに食べることができ、驚きました。お土産として頂いたミラクルフルーツタブレットでもまた、酸味のあるものを食べるときに使用したいと思います。味蕾や味覚について知ることはとても面白く、興味を持つことができました。

参考文献:島村光治のホームページ https://www.taste-m.com/



Dさん 

 島村先生のギムネマや味覚についての講義のレポートを書かせて頂く。講義を聞いた率直な感想は、人が味覚を感じる機能の仕組みは、まるでパズルをはめ込む様な仕組みであるのだと感じた。そして、味覚は生存本能である。苦味や酸味に拒否反応があるのは、それが毒であってはならないためであるからだ。そして、私が最も感じた事は、実験で用いたミラクルフルーツの錠剤はより認知され普及すべきだという事である。酸味を苦手とする人たちへの手助けとなるからだ。
 講義の中で特に興味深く感じた事を大きく分けて3点挙げさせて頂く。まず、大人になるとピーマンやコーヒーを好むようになる仕組みについてである。この事は、世間一般的によく言われる事であるが、私は今回初めて論理的に理解ができた。苦味や酸味は有害である可能性があるから、子供や特に味蕾の多い赤ちゃんは生きるための機能として拒否反応を示す事に驚いた。リカちゃん人形があえて苦くなっている事も、理にかなった事であると感じた。大人になるにつれて苦味や酸味のあるもの全てが危険というわけではない事を知り、それらを食べられるようになる事を知った。逆に、甘味や旨味は、それぞれ糖質や蛋白質として、生存する上で必要なものであるので、体が拒否反応を示さない事にも納得をした。
 次に、人にとってのおいしさについてである。特に、情報によるおいしさについての部分で、本来であれば不衛生であるはずの神社の水を飲んだり、いちご狩りなどで洗わずそのまま食べたりする事について、人間の考える衛生基準は、状況次第でとても曖昧となるのだと感じた。それとは別に、体内で欠乏した栄養素はおいしく感じる事にも、納得をした。ポカリスエットが山頂で味の実験をする事で開発されていた事に驚いた。そして、通常時であれば美味しくない可能性がある事に、たしかにそうかもしれないと感じた。加えて、味覚障害についてである。亜鉛不足がそれに繋がる事は耳にしたことがあったが、コロナウィルスでの味覚障害が、コロナウィルスのみが起因しているのではなく、亜鉛不足が関与していた可能性があるというのには驚いた。
 最後に、実際の味覚実験についてである。ギムネマの葉で甘味の味蕾を塞いだ後のチョコレートは無味であり、少量ならまだしも大量には食べられないと感じた。その後の講義で仕組みを理解した後は、とても興味深かった。甘味が苦手な人は少ないとは考えるが、もしそういう人がいれば、これが対策となると感じた。講義終盤での、ミラクルフルーツと酸味を組み合わせる事で甘味を感知する味蕾へ刺激を与える実験も、非常に感動をした。これは、医療や子育ての現場で活用できるのではないかと考える。酸味を嫌う子供や患者に対して、有効な対策であると感じた。島村先生の講義の中で、一見するとケーキだが本当は甘くない物の例があったが、それだけでなく、ミラクルフルーツの錠剤がより世間に認知されて普及する事が、医療や子育てにより貢献するはずである。
 今回のレポートのまとめを書かせていただく。人の味覚について論理的に理解ができる内容であった。そして、ミラクルフルーツやギムネマなどが知名度も含めてより普及するべきであると感じた。



Eさん 

 島村先生の講義を聞くまでは人間の五感の一つである”味覚“について詳しく考えたことはなかった。ギムネマという葉を舌に擦りつけただけで本来甘かった砂糖、チョコの甘みがなくなることにとても驚いた。
 人間は味覚を舌だけで感じていると思っていたが、実際は舌だけでなく味蕾でも味覚を感じていると分かった。味蕾の数は成人でおよそ6,000〜9,000個、赤ちゃんは12,000個と赤ちゃんのほうが多い。赤ちゃんが食べる離乳食を私たちが食べるととても味が薄いが赤ちゃんは味蕾が多いため薄い味で十分である。小さい子は何でもかんでも口に入れてしまう特性がある為、リカちゃん人形の靴には苦い成分が塗るという工夫がされているとわかりとても感心した。ナマズは200,000個と人間に比べてはるかに味蕾の数が多いが、その理由は濁った所で過ごしているおり目が悪いからひげにある味蕾で敵を認知するためである。ナマズとは反対に蛇は丸飲みするため味蕾の数が少ないのだ。このことから生き物はそれぞれの必要に応じた数の味蕾が存在するとわかった。
 人はそれぞれ好き嫌いがある。また小さいころは食べられなかった物が大きくなって食べられるようになったというケースもある。美味しさを判断するうえで一番大切なのは“嗅覚”だと思ったが“視覚(見た目)”であった。ステーキをただ皿のお皿に乗せるのではなく、鉄板にのせる、これもその原理を利用したものであり色々な場面で工夫されているのだと思った。味覚は周りの影響が大きく関わっている。私は小さいころトマトが嫌いだった。だが家族みんなが食べていたから食べてみようと思い、好きではないが食べられるようになった。好き嫌いを直すには自分の考え方を変えること、直そうと思うことが大切だとわかった。私はウナギ、海鮮全般が嫌いで食べられない、そして食べようとしない。自分の中では美味しくないという認識である。この講義を聞きその考えを直そうと思った。そうすることで食べられる物が出てくるかもしれない。味覚の基礎は9〜12歳でできるので小さいころの親が食べさせる物が大きくなった時に影響するのだとわかった。将来自分のこどもができた時のために、このことを頭の片隅に置き、食生活に気を付けようと思った。
 味覚修飾植物は人間の味覚を騙すことができるためダイエットや病気の方の為などこれから色んな場面で役に立つと思う。食べ物本来の味を変えることはできないが、味覚修飾植物のおかげで今は開発されていないものがこの先開発され、病気の人が食べられるものがもっと増えるのではないか。
 看護師になるうえで味覚について学び、知識を蓄えることはとても重要である。近年若者で味覚障害という病気がある。味を感じることができなくなってしまってからでは遅い。亜鉛不足が原因であるから、海藻、そばなど亜鉛を多く含むもの今のうちに積極的に摂取し予防することを大切にしていきたい。患者さんの味覚を考えるためにまず自分の食生活を一度見直してみようと思った。今日の講義を終えて、味覚についての面白さを感じ興味がわいた。糖尿病患者が食べているミラクルフルーツを使うと甘く感じる酸っぱいケーキなど一度私も食べてみたいなと思った。



Fさん 

 今回の講義は、初めて知ることが多く興味深いものでした。特に印象に残っているのは3つあります。
 1つ目はギムネマについてです。チョコレート・粉砂糖は普段甘いものですが、ギムネマの葉を舌全体にこすっただけで、チョコレートはネトネトな物体・粉砂糖はザラザラな物体と美味しい・甘いといえる状態ではなくなりました。味を感じる仕組みについて学ぶ前でしたので、すごく不思議でしたが、味蕾いついて学ぶことにより、少しですが納得することがせきました。
 2つ目は味蕾の個数についてです。まず人間は、赤ちゃんの時が一番味蕾の数が多いということです。赤ちゃんは何でも口に入れる習性があるのは知っていましたが、口に入れて物を判断していることは初めて知りました。リカちゃん人形の靴は苦味成分があり、口に入れても吐き出せるようになっており、おもちゃ1つにも、誤飲をしてしまわないような工夫がされていることにも驚きました。また草食動物は、毒に早く気づくために味蕾が多く、肉食動物は、毒があると思って食べていないので、味蕾が少ない。ナマズは、濁ったところに生息し、餌や敵を体中にある味蕾から見つける。蛇や鶏は、触っただけで餌の判断ができるため、味蕾が少ない。このように、それぞれの特性に合った味蕾が存在していることに驚きました。
 3つ目は、ミラクルフルーツについてです。最初、お話を聞いた際には半信半疑でしたが、ミラクルフルーツを舌全体に転がしただけで、普段すっぱいものが甘く美味しく感じることができました。また私は、糖尿病方向けのデザート開発が興味深いです。私の祖母は糖尿病を患っており、食事に関して気を付けなければならないことが多く、大変そうです。好きなものを、好きな時に、好きな分だけ食べるといったように、私たちにとって当たり前にできることでも、糖尿病の方は難しいようです。また祖母は、ケーキやアイスクリームといった甘いものが大好きですが、普段から控えており、自分が望むような食生活を送れていません。私は、美味しいものを食べると、幸福感を味わえます。また、家族や友達と会話を楽しみながら、食事をすることによって、より美味しく感じ、幸せを感じることができます。これは、年齢を重ねても変わらないことだと思います。ですが、病気などの理由で、好きなものを好きな分だけ食べることは難しいことが現状です。ケーキを食べたくても、糖分が多いからという理由で食べることができない。このように制限をすることにより、体の負担は軽減するかもしれませんが、心には負担がかかり、生きがいを失ってしまうことも考えられます。ですので、このミラクルフルーツを使ったデザートといったように、病気などの理由で食べることが難しかったものが、食べられるようになれば、食事の幅が広がり、食に対する幸福感も味わうことができると思います。祖母と同じような食生活の方は、多くいらっしゃると思うので、もっとミラクルフルーツが普及すると嬉しいです。



Gさん 

 私は今回の講義で初めて「ミラクルフルーツ」という言葉を耳にしました。そして講義後私も味覚について、そしてミラクルフルーツについてより調べてみたい!という気持ちになりました。
 まず、私は味を感じるために働いている「味蕾」が動物によって個数が異なり、個数が異なることについて理由があることに驚きました。人の味蕾はおよそ6,000〜9,000個存在しています。しかし草食動物は草の毒に気づかなければいけないため、ウサギの場合17,000個、牛の場合24,000個と人と比べてはるかに多いのにもかかわらず、肉食動物は肉=毒がなく食べられるものと理解していることから人に比べて味蕾が少ないことがわかりました。そして、私が一番驚いたのはナマズです。ナマズは濁った川に住んでおり、あまり目がよくありません。そのため、ひげや皮膚に味蕾があり、合計で200,000個もの味蕾が存在することが分かりました。そして私たちの身近にも味蕾が多い動物がもう一つあります。それは赤ちゃんです。赤ちゃんはなんでも口に物を入れてそのものが食べられるかの判断をしています。苦いものやおいしくないものは吐き出すなど多くの味蕾があることによりおもちゃなどの誤嚥を防いでいます。このことから私は食べ物の味を感じること、つまり味蕾があることにより「美味しい」という感情だけでなく「危険も防ぐことができる」ことが分かりました。 そして私も実際実験してみて味蕾のすごさについて知ることができました。「砂糖とチョコレートは甘いもの!」と誰もが思うはずです。しかしギムネマの葉を食べた後の砂糖は無味、チョコレートは苦く感じました。このことから私は「ギムネマの葉」の効果の不思議について興味が湧き調べてみました。そして調べた結果、ギムネマの葉はインド原産のハーブの一種で、甘みを感じにくくさせる作用があることが分かりました。そのため、血糖値の上昇や脂肪予防のためのハーブティーやサプリメントに利用、便秘の解消、虫歯を予防するといった効果があることも知りました。他にも今回のメインである「ミラクルフルーツ」による実験では、普段すっぱいと感じるレモンやグレープフルーツジュースなどもミラクルフルーツを先に食べることによって、“あまい”という感覚になりました。私はこの二つの実験を通して、ある一つの食べ物によって食べ物の味がこんなにも変わることに驚きを感じました。
 この現象から「嫌いな食べ物」について考えてみました。経験や、食べ物に対する第一印象、食べるときの環境によって好き嫌いが分かれると聞いたとき、私も自分の嫌いな食べ物について思い出してみました。私の小・中学生の頃の嫌いな食べ物は「うなぎ」でした。しかし今ウナギは大好きです。なぜだろうと思い返したとき、学校給食で出ていたウナギは今食べているお店のウナギと違って硬く、骨も多くて味もおいしくなかったことを思い出しました。だから今回の講義で嫌いな食べ物について聴いたとき、こういう私の出来事が嫌いな食べ物へと変わる経験なのかなと感じました。
 私は今回の講義を受けて、普段特に味覚について意識しながら食べ物を口にするなどはしていませんでしたが、味覚を感じる楽しさやありがたみを知ることができました。そして現在もまだ収まらないコロナウイルスによる味覚障害についても、実際今回の実験してみたことで感じることができました。味覚修飾植物を実際体験してみて、味覚がなければご飯を食べることに対する楽しみもなくなってしまい、高齢者の場合調味料を沢山使って味を濃くしてしまう現象の理由が分かりました。近年高齢者の老化による味覚障害のほかにも、加工食品やファストフードにより味覚障害を起こしてしまっている若者が増えています。そして、今の日本人は海藻やそば、貝類などの亜鉛を含む食品があまりとれていないということを知りました。確かに私の家の食卓にもあまりこのような食材は出てきていません。このような日常生活の食べ物も味覚障害になる原因であると思います。このことから、味覚障害を予防するためにも若いころから、亜鉛やほかの食材も一日に必要な分をしっかり接種するなどの「食生活の当たり前」を作っていくことが大切だと感じました。そして今回の講義で味蕾についてより興味が湧いたため、これを機に味蕾について調べていきたいです。今回このような貴重な体験ができたことと、新たに自分自身調べてみたいと感じるものができてとてもいい時間になりました。



Hさん 

 今回の講義で、味を感じる仕組みと味覚修飾植物による味覚の変化について学んだ。その中でも特に、乳頭の中にある味蕾の重要性と役割に興味を持った。  
 人が味を感じるのは、水溶液となった食べ物が乳頭に取り込まれ、その中の味蕾が味覚を判断するからだ。そこでの味蕾の判別方法は、甘味や酸味、苦味などそれぞれの味を感じる鍵穴のようなものがあり、その鍵穴に鍵である食べ物がパズルのように埋まると味が感じられる、というものだった。そこで、私が驚いたのは、食べ物の成分によってそれぞれの味蕾があるということだ。今回の講義を受けるまで、味を感じるのは食物自体の味が決まっていて、それをただ舌全体で感じるだけだと思っていた。しかし、人間にはおよそ6000個〜9000個ある味蕾の中にそれぞれの役割があり、食物自体の味というより、食物の中の成分の味をひとつひとつ細かく判別しているのだと分かった。また、人間だけでなく、その他の動物にも味蕾はあり、それぞれ役割が異なっている。例えば、ウサギは17,000個もの味蕾がある。これは草を食べる時、毒であるかすぐに判断ができるように味蕾が多くあるのだ。ナマズに至っては200,000個もの味蕾が体全体にあり、目の悪いナマズにとって味蕾は自らの命を守る役割をしている。また、人間の中で一番味蕾が多いのは赤ちゃんだ。赤ちゃんは食べ物に対して経験がなく、食べ物の判別をすることができないため、何でも口に入れてしまう。そのため、味蕾を多くすることによって、それは食べても大丈夫なものなのかをすぐに判断できるようになっている。このように、味蕾はただ味を感じるためだけにあるのではなく、自分の身を守るためにあるともいえるのだ。そして、味覚の感じ方にも差があることを知り、人間の体の機能は深く繋がっているのだなと改めて感じることができた。甘味などの人間にとって必要な成分に対しては、舌の感度が低く、少量食べるだけではあまり味を感じられない。それに比べ、腐敗物や毒物などの酸味や苦味は、少量で味を感じることができ、すぐに反応することができる。これらの機能は、食の安全を守るとともに、食生活の改善にも繋げることができるのではないかと考える。そして、今回ミラクルフルーツとギムネマの味覚修飾植物を食べてみて、味自体の構造を変えることができなくても、味受容体にはたらいて一時的に味覚を変化させることができるのだということ体験することができた。具体的には、ギムネマを食べた後にチョコレートを食べると苦くなり、ミラクルフルーツを食べた後にレモンを食べると甘くなったりした。この味覚修飾植物についての今後の展開や味覚について知ることが大切である。なぜなら、味覚修飾植物が今後の医療の発展に携わるからだ。実際に糖尿病患者に対して、生活習慣改善のため医療現場での活用が挙げられているそうだ。内容としては、糖分をとりすぎないように糖分がないものを、味覚修飾植物を利用し、甘いと感じさせ、糖分の過剰摂取を避けるというものだ。これは、糖尿病患者だけでなく、メタボリックシンドロームの人や、過食症の人に対しても利用することができるのではないかと感じた。また、食べ物の食欲を増す一番の要因は視覚である。これらのことから、肥満の人に対しては、食欲が失せる青色のものを利用し、食べ物に糖分はないが甘く感じられるようにする。過食の人に対しては、レモンのような酸っぱいものを甘く感じさせ、食欲が増す赤色を活用したりすることで、食に関することで困っている人を助けることができるのではないかと思った。  
 これまで、専門的な医療知識を学んで、食は生きる上で重要なことであり、人の健康にも大きく関係していることを知った。しかし、そんな食によって病気になってしまった人たちのために、なるべく味は美味しく、苦しい思いをやわらげ、食生活を改善する方法があるならば、それはこの味覚修飾植物であるといえる。今回、このような体験をさせて頂き、更なる医療の発展を見出すことができた。助けることができる分野を広めることは勿論、患者さんの負担を最小限に抑えつつ、しっかり治すことできるという医療技術が今後の医療に必要なことなのではないかと感じた。



Tさん 

 今回の講義で、味覚の仕組みを知ることができました。味は、食べ物が唾液と混じり水溶液になることが必要で、その物質は口の中にある乳頭に取り込まれ、味蕾で味が判別され、舌全体で味を感じることが分かりました。また、味を感じる味蕾は、1つの味蕾で様々な味を感じるのではなく、専用の鍵穴で甘みや苦みなどを感じるため、1種類のみ感じることができることが分かりました。さらに、味蕾は毒にすぐに気づかなければならないような草を食べる動物や、なんでも口の中に入れようとする赤ちゃんに多いことを知りました。味蕾が多いと味を感じやすいので、なんでもすぐに口に入れてしまう赤ちゃんのことを考え、口の中におもちゃを入れないようにおもちゃの中に苦みが入っていることに驚きました。
 味は、甘味と塩味、酸味、苦味、うま味の5種類であることが分かりました。辛味は体性感覚と言い、味蕾ではなく、神経を刺激しているので味ではないことや、渋味とえぐ味は苦みと口の中の感覚が合わさったものであり、生理学的には1つの味として存在しないことに驚きました。また、イクラを青色に着色すると食欲が無くなるように、食べ物のおいしさには、視覚が最も大切であることを知りました。だから、食事を作るときは、もっと料理の見た目を気にして作り、より食べ物がおいしく感じることができるように工夫したいと思いました。
 好き嫌いが生じる原因は初めて食べた時の印象だけでなく、その時の雰囲気や、食中毒になったなどの経験に関わっていることに驚きました。BBQの時、いつもと同じお肉でもおいしく感じるのは、雰囲気が関係しており、家族や友人といつもとは違った雰囲気で楽しく食べるからだということを知りました。また、好き嫌いを直すためには、食べ方を工夫したり、栄養がある食材だから食べてみようと考えたり、自分の考え方を変えることや直そうと思ったりすることが大切だと知りました。私自身、小さい頃はとても好き嫌いが多かったですが、久しぶりに食べてみたり、栄養があるから食べてみたり、味付けを変えたりしたことで、おいしいと感じることができ、今ではほとんど好き嫌いが無くなりました。好き嫌いは、子供のころの味覚が重要であり、大人になるまでに直したほうが良いので、好き嫌いが無くなるように様々な工夫をしてくれた母に感謝したいです。
 レモンにはビタミンCがたくさん含まれていると思っていたけれど、レモンの酸っぱさはクエン酸であり、アセロラのほうが多くのビタミンCを摂取できることを知ったので、これからは、積極的にアセロラを食べたいと思いました。また、近年若者の間で味覚障害が多く発症していることを知りました。味覚障害は、加工食品やファストフードに頼りすぎることにより発症し、魚やそば、日本茶などに含まれる亜鉛を多く含む食品を食べることが大切であることが分かりました。つい、おいしくて安価な加工食品やファストフードに頼りがちになってしまいますが、味覚障害はなにを食べても味がせず、ただ口に何かが入っているようにしか思わない、とてもつらいものであるので、味覚障害の予防のためにも、ファストフードや加工食品を避けて、積極的に日本食を食べたいと思いました。
 味覚体験では、葉っぱを食べると、ギムネマの影響で、その後に食べた甘いチョコレートが苦くなったり、砂糖が砂のように感じたりしたことに驚きました。さらに、レモンや、100%のグレープフルーツジュースなどの酸っぱくてなかなか食べることができないものも、ミラクルフルーツを食べることで、甘くておいしい食べ物に変わったので驚きました。この甘味誘導物質は、甘いものが食べたいときも糖分をとらずに甘いものが摂取できるので、低カロリーで安全な甘味剤が必要な糖尿病患者へ利用するためにもっと医療現場に普及されることを願いたいです。今回の講義で、看護師を目指す身としてミラクルフルーツのような味覚修飾物質や味を感じる仕組みなど、味覚についてもっと調べてみたいと思いました。ミラクルフルーツを2錠頂いたので、いろいろな酸っぱいものを食べて、どれ位甘くなるのかを試したいです。



Jさん 

 味覚の講義を受けて、驚いたことがいくつもあった。
 1つは「味覚地図は間違いである」ということである。これまで舌は味覚地図通りの構造になっていると思っていた。しかし実際は味覚地図というものはなくて舌全体に味を感じる部分があることを知った。味蕾が舌全体にあって、鍵と鍵穴の関係のように甘味は酸味の部分では感じないということに驚いた。そういう仕組みを持っているから、ギムネマの葉を食べるとチョコが甘くなくなったり、砂糖が砂のように感じたりするので人間の舌は不思議だと思った。また、人間の中で赤ちゃんの1番味蕾が多いということに驚いた。1番多いのは、高級料理屋さんのシェフとかだと思っていた。だが実際は赤ちゃんである。だから赤ちゃんの誤嚥防止のためにリカちゃん人形の靴が苦くなっているということに感動した。人間の身体は昔から、生きていくために必要な力をつけて進歩してきたんだなと改めて思った。
 ギムネマやミラクルフルーツのような味覚を変えるフルーツをうまく使えば今後味覚障害の方の治療に使えるのではないかと思った。ギムネマを食べたとき、甘さを感じなくて、なにを食べているのだろうと思った。まだ私は甘味を感じないだけで、苦みを感じたので、食べ物としていつも慣れてない味に違和感を感じただけだが、味覚障害の方の中には全く味を感じず、なにを食べているのかわからないという方もいらっしゃる。そういった方々にとっても食事が楽しい時間となるようにするには、やはり味を感じるのが1番だと思うので、ギムネマやミラクルフルーツがいずれ味覚障害の方の助けになったらいいなと思う。
 看護師として働いていくうえで味覚障害の方と関わる機会は出てくるだろうし、そういったときに味覚障害の方の気持ちを少しでも分かれば寄り添った看護ができると思う。だから、看護師になる前に今回のような講義を受けて実際に味覚のことについて学んだり、感じたりする機会があるといいと思った。
 私がこの講義を通して興味を持ったことは好き嫌いのメカニズムについてである。私はニンジンが嫌いである。一時期、ニンジン嫌いを克服するためにあえてニンジンの味をするものを食べてみたり、おいしくなくても何個か食べてみたりした。しかし、今でもニンジンの味がするニンジンが苦手である。好き嫌いを治すための2つの条件である、頭の中の考え方を変えることと本人が治そうと思うことは達成していると思うのだが、私はいまだにニンジンが嫌いなのが不思議である。だから、またいつか好き嫌いを克服するために改めてチャレンジをしてみたいと思う。
 人間も動物も虫も、それぞれ自分たちがより生きやすく安全に生きていくために進歩してきたのは共通なのだなと思うととてもすごいなと思う。味蕾もその一つで、生きていくために必要な量の味蕾をそれぞれもっているから人間はおいしくご飯が食べられるし、草食動物は草に毒がないか調べられるし、ナマズは外敵から身を守ることができる。ただ単に骨や筋肉が発達してきただけでなく、味覚や味蕾といった点でも生き物たちは進歩してきたということは、この講義を受けなければずっと知らなかったと思う。今回の講義を受けることができてより私の理想の看護師像に近づいた気がする。