まず、講義の始めに、深い説明はせずに「ギムネマを舌全体にこすってから、砂糖とチョコレートを食べてください」と言われて食べてみると、砂糖はただの砂のようで、チョコレートは粘土のように感じ、まず衝撃を受けた。そして、みんなにどうして味が変わるのだろうと思わせてから、詳しい説明に入ったので、興味津々で聞いてよく理解できた。
味を感じるのは味蕾という器官で鍵(味)と鍵穴(舌)の関係に例えることができる。この味蕾について僕が一番興味を持ったことは、動物によって口ではない場所にあったり、数にも大きなさああることである。成人でおよそ6,000〜9,000なのに対し、ナマズは200,000個もあり、逆に蛇や鳥は少ない。だがこれにもしっかりとした理由がある。ナマズは濁ったところに棲んでいるので視力が悪い。全身に味蕾を付けることによって敵やエサなどの環境の変化を数多くの味蕾で感じている。鳥や蛇は触覚が優れているため味蕾の数が少なく、もし多かったら顎が発達して頭部が重くなってしまうデメリットがでるからだ。他にも草食動物は毒のある草を識別できるように味蕾の数が多かったり、ハエは手に味蕾があるため、人間の歯磨きと同じように手を擦っている。
また、赤ちゃんの味蕾の数が多いことにも驚いた。
今回の講義では、もちろん味覚についても詳しく学べたが、それだけではなく、楽しく学べる授業の仕方も学べたと思う。実際に体験してもらうことで興味を惹いたり、驚きを共有することで学びを深めることができました。こういう授業(発表)の仕方は参考になると思った。