人にとっての味覚
今回の講義で私は「人にとっての味覚」に興味を持った。人は甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5つの味を感じることができる。カルシウム味(こく味)というのも認められつつあるらしい。辛味は痛覚であることや、辛い物を食べると体温が上がること、唐辛子系の辛さを英語で”hot”ということは知っていたが、理由がその辺にあること、暑い国の人はなぜ辛い物を食べるかというと、汗をかき、その気化熱で暑くなった体温を下げるためであることが分かったが、それぞれ点の状態だった知識同士が結びついていく感覚がとても面白かった。
また、なぜ日本でだしの文化が発達し、ヨーロッパではスパイスが発達したのかについてもとても興味深かった。ヨーロッパは国土が広く、降り注いだ雨が地下に長く留まるため、その間に土壌からミネラルを吸収し、硬水になるのに対し、日本ではすぐに川などに流れてしまうため、ミネラル分を吸収する時間がないため軟水になることが分かった。硬水の場合は、ミネラルの影響で雑味がはいるため、全体で味を調えるスパイス文化が発達した。一方、軟水はミネラル分が少ないため、食材の味を生かしただし文化が発達したことが分かった。
他にも未熟の果実は青いが、熟すと赤くなる。このことから青色は食欲減退、赤色は食欲をそそる色であり、ファストフードや居酒屋の看板の色になっていることもすごくおもしろかった。
これから私は今日学んだことを広めていく必要があると思う。味覚の世界はこんなに面白いのになぜ今まで知らなかったのか、島村先生の講義内容をもっと様々な人に知ってほしいと私は感じる。