ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト(ミラクルフルーツ・味覚・ギムネマ・ミラクリン・食育・ミラクルフルーツ)

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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2019/07/18に実施した中部学院大学看護学科1年 の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 講話を聞いて、今までは味覚というのは「舌」でしか感じないと思ってが、実際には「咽頭」や「喉頭」など計8か所に味蕾があり、味覚を感じていることが分かった。このことから、人は多くの場所で食べ物を味わいながら胃に運んでいると感じた。自分が当たり前に感じている味覚のことを専門的な観点から考えることは、知識が広がり、とても面白いことだと感じた。また、当間のことであるからこそ、この講話で聞いたことを周りの人に話してみたくなった。今回はギムネマとミラクルフルーツの事を聞いたが、講話を聞いてもっと多くの味覚修飾植物について知りたい。そして、その活用法についても考えてみたいと感じた。
 味覚修飾植物は今後広く普及していくと考える。糖尿病患者は糖分が含まれている食べ物を制限されてしまうことが多い。しかし、味覚修飾植物を使用することで、甘いものを食べているという疑似体験ができる。そのため、「甘いものが好きなのに食べられない」ことによるストレスを低減させることが可能である。また、ストレスが少なくなることから、病気からの回復や、治療に対する意欲の向上に繋がると考えられる。ミラクルフルーツは、赤道直下でしか育てられないが、タブレット化されたことで現在よりもっと広く普及すると推測される。
 私は、味覚を持っていることが当たり前であると思っていたが、ギムネマを食べて砂糖が砂のように感じたこと、チョコレートが粘土のように感じたことから、味覚があることは自分が思っているよりも大切なことであると感じると共に、味覚があることを当たり前だと思ってはいけにと感じた。看護の場面でも味覚を感じにくい方がいるかもしれない。その時、味覚のことについて知識があればその患者に寄り添ってあげること、話を聞いて共感してあげられるのである。このことから、味覚について知ることは重要であると言える。
 私自身昔は、ピーマンやゴーヤ、コーヒーなど苦いものが苦手であり食べることができなかった。しかし、年を重ねるごとに食べられるようになった。よく、大人になると味覚が変わるという言葉を耳にしてきたが、なぜ変わるのかという理由は誰からも聞いたことがなく、謎のままであった。しかし、その謎が今回の講義で明らかになった。ただ子供の口に合わないだけだろうと思っていたが、それは違い「毒」であると脳が認識しているからだと知ることができた。また、子供の頃の味覚が形式によって寄食に走るということから、育てる「親の味覚」による影響が大きいと推測した。親が好き嫌いをすると子供もそれに影響され好き嫌いが激しくなったり、食わず嫌いになってしまったりするのである。好き嫌いのメカニズムを元になぜその食べ物が嫌いなのか考えてみたが、雰囲気は大きく関係することに気づいた。食べるときに嫌いだからと言って食べないと親から怒られたという考えが頭にあり、いい思い出としては残っていない。自分自身に置き換えて考えると、好き嫌いのメカニズムに当てはまっていることに気づくことができた。
 味覚を変えるということは普段の生活でできることではない。しかし、今回の講話を通して味覚修飾植物で味覚を変えるという貴重な体験をすることができた。これはこれからの生活においてとても重要な経験である。また、授業では味覚のことについて少ししか知ることはできないが、講話で「味覚」という観点に着目して深く知ることで、1つの事を深くしることの楽しさを知ることができたのである。この経験から感じ取ったことを大切にしていくと共にこれからの学びにつなげていきたい。



Bさん 

 私はミラクルフルーツとギムネマで味覚体験をして、驚き、不思議、面白いなどさまざまな感情が湧いた。今回、ミラクルフルーツとギムネマというものを初めて聞いたし、初めて食べた。私の性格上、初めて見る、食べたことがない食べ物に対してなかなかすぐ口に入れて食することができないため、最初は少し抵抗があったというのが本音だ。しかし、体験を通して味覚というものにとても興味をもち、他にも味覚を変化させる食べ物はあるのかなど知りたいと思うことが増えた一日となった。
 講義を受け、進化していく中でそれぞれの種に適した味蕾の数が存在することなどから、人間含め動物というものに味覚、味蕾は生きていくうえでとても大切なものだということが改めて感じることができた。ここで一つ疑問に思ったことがある。それは、ナマズはあまり目が良くないから味蕾が多数存在するのなら、人間の目があまり見えない人ではどうなのかということだ。私の考えは、成人で6000個〜9000個存在するといわれているのなら、目の見えない人は9000個近いくらいあるのかなと推敲した。また、世界の各地域によって味蕾の数は異なるのかということも知りたいと思っている。
 味蕾の数以外に印象に残っているのは、好き嫌いのメカニズムの話だ。私は嫌いな食べ物が非常に多い。苦い、辛い、すっぱい、自分が頭で思っていた味、触感と違いすぎたものなど、ざっくりまとめるとこのような食べ物が苦手だ。私の苦手な食べ物とほとんど同じものが苦手なのが、弟だ。そこで、家族同士で嫌いな食べ物は同じなのかということを考えてみることにした。結論としては、母と娘は味覚の一致率が高く、父と娘は一致率が低いということだ。しかしこれは、他人と比べて高いのであって、実際は半々というのが本当なのだ。
 (https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience/46/2/46_114/_pdf)この結果を踏まえ、嫌いな食べ物は伝承される家族もいれば、いない家族もある。これは私の考えだが、料理を作ってくれる人の好き嫌いが献立に影響している食卓では、伝承される傾向があるのではないかと考える。人間にとって味覚とは「経験と学習」であるため、自分が苦手だと思っている食べ物の味を知り、学び、自分の頭の中の考えをガラッと変えることで克服していきたい。
 最後に、ミラクルフルーツとギムネマを体験してみて、病院では今後ますます活用されていくと思うし、ダイエットにも使われると思う。また、教育の現場でも味覚の授業が行われるときに活用され、視覚とのつながりについて学ぶ機会があるかもしれない。これは、そんなことがないことを願いたいが、ミラクルフルーツを食べてレモン早食い対決などに参加する人もいるかもしれない。味覚修飾物質のなかのナツメは私の地元でよくとれるので、ダイエットをしようと思ったら食べたいと思う。
 味覚について知ることは、これから看護師を目指す者としてとても大切だと思う。患者のことを理解するためにも、食事というのはとても大切なことだからだ。食事に規制のある患者のために自分ができることはないか考える材料としても味覚を学ぶことは大事だ。また、私は今年から一人暮らしを始めているので、加工食品やファストフードに頼りすぎないように食事に気を付け、食べ物をおいしくいただくためにうまみの相乗効果を利用し、近年若者に見られるという味覚障害にならないように知識をつけ、気を付けていきたいと思った。
 実際に味覚体験をして思ったこと、感じたことを日常生活や看護の頭をもつときに生かしていきたい。そして看護の現場でつなぎ、生かしていきたい。



Cさん 

 今回、味蕾で味の判別を行っていることは少しの知識ではあるが知っていた。しかし味覚の講義で初めて知る内容が多かった。
 味を感じる仕組みとして、舌にある味蕾で味の判別されている。私は、舌の先端から順に甘味、塩味、酸味、苦味を感じていると思っていた。しかし、それは間違いで、軟口蓋や喉頭蓋にある味蕾で判断していたことを知った。
 動物によって味蕾の数が違うことだ。牛のような草食動物は毒の有無を判断しなければならないから味蕾は24000個と多い。ライオンのような肉食動物は、食べられる獲物しかいないため、毒があることを想定してないから2000個と草食動物に比べて、数は少ない。また、蝶の幼虫は卵から1番近い葉を食べるため、葉に毒がないか産む前に手にある味蕾で判断をする。鳥は触角があるため味蕾は20個と他の動物に比べて少ない。1番の衝撃は人間でも成人と赤ちゃんでも数が大きく違うことだ。成人は6000〜個に対し、赤ちゃんは成人より知識が少ないため12000〜個と多い。味蕾が多いため離乳食は薄味にしてあることも初めて知った。この話を聞いたとき、私は味蕾の数は舌の面積などで変わってくると推察していたからとても驚いた。
 人間にとっての味覚では、甘味やうま味は舌の感度が低く、塩味はその次に低く、酸味や苦味は感度が高いことも初めて知る事が出来た。身に危険があるものほど感度が高く、少量でよい。この話を聞いて、酸味の強いものなどを食べたとき、一滴でさえとても酸っぱく感じることを思い出した。このことから、仕組みが上手くできていると関心を持てた。
 好き嫌いのメカニズムの話では、納得しかなかった。私は小さい頃チーズケーキを食べた後、もどしてしまい良い思い出がないため、今は臭いでさえ苦手になってしまっている。食べられるようになるためには、自分で考え方を変えないといけないと推察できた。克服できるように変えていきたい。
 人にとってのおいしさは五感で感じていることが改めて理解することができた。小さい頃から食べなれている味はいつでもおいしいと感じる。また講義の中で、同じジャンルで行列のある店とない店だったらどちらの店に行くかという質問をされたとき、私が興味持つお店は行列のある店だろう。たくさんの人が並んでいるからというだけで決定的な根拠はないが、そのお店のほうが良さそうに思える。また風評被害があっても同じだろう。このことから味覚だけでなく、五感が働いている事が分かる。
 実際に体験してみて、ほんとに味が変わるのか始めは半信半疑であった。しかし、酸っぱく感じたグレープフルーツジュースもミラクルフルーツを食べた後では、違うものを食べたかのように甘く感じた。こんなにも錯覚を起こせることはすごい食べ物だと感じさせられた。これを使えば、糖尿病の方や肥満の方がストレスなく、低カロリーで安全に甘味を摂取できるからとても役立つと思う。だから、大量生産が必要になってしまうが、医療の現場で使っていくべきだと推察できた。



Dさん 

 島村先生の講義を聞くまでは、味覚のことについて深く考えたことはなかった。味蕾で味を感じることは知っていたが5種類の基本味がそれぞれ違うところで認識していることを知った。ギムネマの実験や講義を聞き人の味覚に興味を持つことができた。
 生きていく上で味覚をいうものは大切なものである。味蕾をもつことによって食べることができるものか食べることができないものかを判断するからである。人の味覚は「経験と学習」の積み重ねであること、またそのため赤ちゃんの味蕾が多い構造になっていると学んだ。まだ小さい子どもが苦い食べ物を嫌いと言う理由としては、苦味を毒物として認識するからだということを知り参考になった。よくコーヒーが大人の味というのはこのような理由があるからだと知ることができた。また動物にとって味覚は「生きていく上で役に立つものがおいしい」。ということであり、味蕾の数も人間に比べると多いということを知った。
 動物と人間では味覚の定義が違うことに興味をもった。動物はジャングルの中で生きており常に死ととなり合わせな生活をしている。その環境の中で食べ物を味わう余裕が無いことからこの味が好きなどではなく自分が生きていく上で役に立つものがおいしいとなると推察した。人間は同じ食べ物を食べ続けると飽きを感じ他の食べ物を食べようとするが動物は同じ食べ物を食べ続けている。ここからも動物にとっての味覚は楽しむではなく本当に生きていくためのものであると感じることできた。それに対して人間は常に死ととなり合わせといった環境での生活を送っていない。よって食べ物を味わう余裕ができ、食事を楽しむことで他の動物と味覚の定義が違っていると推察した。また人間の食べ物へのおいしさを感じる上で一番の影響を与えているものは視覚である。食べ物の見た目で食べたい食べたくないなどと人間は考えている。ここから人間が食べ物を食べる行為を楽しんでいるのだと思う。現在の味覚には、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の基本味があるが将来的には油味も加わるのではないかと言われているそうだ。現在の5種類が基本味の全てだと思っていたが他にも加わるものがありどのようなものが将来的に加わっていくのか深く興味をもちました。また他の人が言ったことをそのまま受け入れずうたがいをもつことによって新しい発見もすることができると学んだので、そのまま受け入れるのではなく疑問をもつことも大切であると分かった。
 ギムネマを使った味覚の実験は驚きであった。甘味を感じなくなるとのことであったが実際に体験することにより知識のみでなく経験となった。実際にやってみると初めは甘かった砂糖もチョコレートも砂糖は砂のようになりチョコレートは苦味を感じた。ミラクルフルーツや他にも多くの味を感じなくさせる食べ物があるということに深く興味をもちました。普段私たちは当たり前のように食べ物を食べおいしく味わっているものの味が消えることに不思議な感覚になった。またギムネマが舌全体につけることができず舌の上で甘さを感じる場所と感じない場所があり、味を感じる場所は全体にあるということが分かった。
 今回の講義から興味深い話がとても多かった。今まで自分が深く考えることなく行っていたことを何なのかというところを教えて頂くことは自分の学びとなりとても面白い。今回の味覚の講義では、味蕾のこと、人間と動物のおいしいと感じるところの違いなどの話だけでなく味覚の体験ができ経験することができとても有意義な時間をすごすことができた。



Eさん 

 食べることは生まれてから死ぬまで行う行為だ。その当たり前の行為には味を楽しむことも含まれる。私はしばしばそのような常識的な行いに無頓着になっていた。しかし今回の講義で常識が覆され、無頓着が頓着へと私の思考が変わった。
 チョコレートが甘いことは常識だ。そのため、なぜチョコレートは甘く感じるかなど考えたこともない。しかしギムネマを舌に擦り込んでチョコレートを食べると、チョコレートはただのカカオ味の塊に変わっていた。「チョコレートには何もしていないのに本来、存在するはずの甘みはどこへ消えたのだろう」「味とは一体なんだろう」。この時私の常識が覆されて驚きと不思議な気持ちでいっぱいになった。その答えはチョコレートの成分が鍵で、味蕾が鍵穴の関係にある。鍵と鍵穴の二つが組み合わさった時に人は味を感じる。ギムネマは鍵穴の形を変えて人の味覚を狂わすことが出来る。葉っぱ一枚で自分の味覚があっさりと変わってしまったことに驚き、自然と人間の不思議なつながりを感じた。
 ミラクルフルーツを食べた後に酸っぱいはずの無糖ヨーグルトとレモンジュースを食べると甘ったるいくらいの甘さを感じた。巷には糖分ゼロを謳ったが甘く感じる怪しい甘味料が存在するが、ミラクルフルーツは植物であり人体には全くの無害だ。現在糖尿病患者への試験を実施して今後の研究で医療現場への活躍が期待されている。糖尿病だからといきなり糖質制限をすると患者にとって大きなストレスとなり日常生活で制約が負担となってしまう。ミラクルフルーツを応用すればそれが緩和すると考えた。また、糖尿病予備群の人達用に糖質を抑えた商品を開発すれば病気を未然に防ぐことが出来る。すると手術や医薬品などの費用を抑えることで医療費削減につながり社会全体が大きく変わると考えた。
 蝶には卵を産み付けるために足に味蕾があったり、人間の赤ちゃんは毒や腐敗物を区別するために酸味や苦味の感度が高く感じるように作られている。味覚は個体によって様々でその個体の生活に合わせて変容している。小さい頃わさび抜きのお寿司や甘口のカレーを好んで食べていた私は今ではわさびなしではお寿司は食べられなくなってしまった。これは私が成長して生きる上で危険なものとそうでないものを学びそれに伴って味覚が私の体に合わせて変化したと考えた。体の内側からの自分の成長を感じることが出来た。
 味覚の研究にはたくさんの面白みと将来性がある。人と環境と動物をつなぐ関係を発見した。社会全体を変える力を秘めていることを感じ取った。



Fさん 

 私はご飯を食べることが好きだ。毎日食べる家庭のご飯も、ちょっと高いお寿司や焼き肉も、友達同士でわいわい食べるご飯も。毎日朝・昼・夜と3食ご飯を食べることは私にとって当たり前で日常生活の1部になっている。食べることで体にエネルギーや栄養を取り入れ、良い食生活を繰り返すことで健康の保持増進につながる。また、人とコミュニケーションをとる一つのきっかけになったり、食事を楽しむことで自分自身の心の健康にも大きく関わったりと食事が果たす役割は様々だ。
 この講義を受けて味覚という能力の存在の大きさについて思い知らされた。様々な食事の役割から得られるメリットは私自身に味覚の力があるからこそ初めて成立するのだ。もし、味覚を感じることできなければ、おいしいと感じるところか自分が何を食べてるのかを分からない。自分が口にしたものがおいしいことで幸せを感じる私にとってそれは大変苦痛である。また、食に対しての幸福感だけではなく、気づかないうちに塩分の取りすぎになっていたり、逆に食べることに関心がなくなり栄養不足になったりしてしまうのではないか。そう思うと毎日当たり前にご飯を食べ、そのご飯をおいしいと思える今の自分は大変幸せ者だ。
 授業内でミラクルフルーツの味覚体験をした時には大変衝撃を受けた。最初は味覚が変わるわけがないと思っており正直なところ信じていなかったが、ミラクルフルーツの力によって本当に酸っぱさを感じなくなった。こんなに素晴らしいものならもっとミラクルフルーツの知名度を上げるべきでありダイエット法の一つとしても将来欠かせなくなっていくのではと思った。甘いものが大好きだけど糖尿病などで糖分を控えている人にも試してもらい病院内でも、もっともっと活用していくべきだ。
 すっぱいものが甘く感じられるという現象を、うまく利用していけばたくさんのメリットがあるだろう。しかし、味覚を変えるということは決して普通ではない。もちろんメリットもたくさんあるが味覚を変えるということに頼りすぎてはいけないのではないだろうか。味覚を変えることを日常にしてしまうとどうなるのだろうか。大げさに言うと毎日ミラクルフルーツを食べ、味覚を変えて食事をするとしよう。かえって本来の味を認識できなくなって感覚が麻痺してしまうのではないか。このように正直なところ不安要素もあると考えてしまう。ミラクルフルーツは偉大な力を持っている分、乱用してしまうと返って自分自身に悪影響があるのではないだろうか。味覚を変えるという力とうまく向き合っていく必要があり味覚を変えるということは日常ではなく非日常であるという認識が必要だ。
 食生活というのは良くも悪くも健康に一番大きな影響を及ぼすだろう。近年、若者に味覚障害が多いという。やはり普段の食生活が原因だ。私の家は両親共働きのため母だけでなく祖母もよく私にご飯を作ってくれた。和食中心のメニューで洋食はたまにしか食べないしジャンクフードは年に数回だ。そのおかげで今、規則的できちんとした食生活ができている。亜鉛をきちんと取り入れられており、正常な味覚で食べることができている。幼少期の食生活はものすごく重要ありその後の食生活にも大きく影響するだろう。正しい食習慣の環境のなか育ててくれた両親、そして祖母にも感謝したい。家族が作ってくれた食の習慣を生涯ずっと続けていきたいし、自分の子供またその子供と伝承していくことが自分の使命である。

■参考文献
講義内で配布された資料「驚きの味覚体験〜ミラクルフルーツとギムネマ〜」



Gさん 

 講義を受けて、人間は大人より赤ちゃんの味蕾の数が多いことに驚いた。大人より赤ちゃんの方が多い理由は、赤ちゃんは何でも口に入れてしまうので、味蕾でおいしくないと感知して吐き出すようにするために、味蕾が多いそうだ。また、赤ちゃんが食べる食べ物は、味が薄い。この理由は、味蕾が多いため、味を感じるのが敏感であるからである。舌だけでなく、上あごにも味蕾がある。ウサギやウシの味蕾の数が多い理由は、食べ物の毒に気づかないといけないためである。ナマズは舌に味蕾があるのではなく、体中に存在するそうだ。これは、えさの味、敵の味を水から伝わって皮膚で感じるためであるそうだハエは手に味蕾がある。ハエは手をこすってる場面を何回も目にする。それは、人間でいう歯磨きをしているそうだ。チョウチョウも手に味蕾があり、葉に手を置いて、この葉が安全かどうか確認している。ヘビとニワトリは、触覚に味蕾があり、触覚でえさかどうかを判断している。このことから、すべて味蕾が舌にあるとは限らないことが分かった。
 味覚というものは、5種類ある。一番敏感に感じる味は、苦味。だから、赤ちゃんがよく口にしてしまうスイッチのソフトや、リカちゃんの靴には苦味がわざとつけられている。その次は、酸味である。味覚の中に、辛さがないのに驚いた。これは、体性感覚だそうだ。確かに、甘いものは手に触れたところで何にも感じないが、辛さは手に触れたらヒリヒリし始める。
 人は、五感のうち視覚でおいしさが左右されるそうだ。赤い色の食べ物は果物が熟した色なので、食欲が増すのである。また、ステーキを頼んで、鉄板に乗っている場合は、五感をフルに使うための演出だそうだ。あの音を聞くと、おいしそうと思ってしまうのは、そういうことかと思った。味覚障害になる主な原因は、加工食品、ファーストフードばかりに頼りすぎることである。加工食品やファーストフードには、亜鉛が含まれていないだけでなく、添加物が体内の亜鉛を追い出してしまうので、味覚がおかしくなってしまうのだ。
 ギムネマを舌全体にこすりつけて、チョコレートや砂糖を食べると、甘さがなくなり苦く感じた。私は初めて舌にこするだけで、味が変わってしまうものがあるのだと思った。ギムネマは手にするのが難しいと知り、将来はなくなってしまうのではないかなと思った。また、ミラクルフルーツを食べてみて、さっきまで酸っぱいと感じていたものが、酸っぱく感じなくなり、とても不思議だなと思った。ミラクルフルーツとギムネマを同時に食べて、どっちが勝つかを実験したところ、ギムネマが勝ったそうだ。甘味を感じられなくなるほうがやはり、勝ってしまうのだなと思った。こんな短時間で、こんな単純に味が変わってしまうことに、とても驚きました。しかもその効果が、30分も続くことにも驚きました。この実験をいろんな方に試して、味覚というものがどれだけ大切かを知ってほしいなと思ったし、味覚がおかしくなったら困るというのも知ってほしいと思った。
 味蕾が普通になっていることで、私は味を感じられ、甘さや苦味も感じることができていると知った。味覚が正常であることで、おいしく食べられるので偏った食事をしないように心がけていきたい。味覚がおかしくなってしまったら、おいしいものもおいしく感じられなくなるし、食欲もなくなってしまうので、味覚障害にならないように食事のバランスをきちんと考えて、食べていきたいと思った。



Hさん 

 今回の講義から今まで深く考えてこなかった味覚を感じるしくみを学ぶ。
 解剖学で人間の舌には4つの乳頭があることは知識として知っていたが味蕾の存在は今回の講義で知る。プリントで味蕾の形を見ると名前の通りの形をしておりとても興味を抱く。他にも味蕾のある場所は舌だけだと考えていたが食道に続く道にも味蕾がある事は驚きを隠せない。講義から辛さは体性感覚であり神経が刺激されることで辛さを感じられることができると学んだ。
 日本の水が軟水なのは国土が狭くマグネシウムやカルシウムがあまり溶け込まないからだと知る。軟水と硬水の違いも知らず何の成分が入っているのかも知らなかったが今回軟水の成分やでき方を学び、同時に硬水の成分やでき方を知ることができた。
 よく味音痴だと聞くが味覚障害とは別のものだと今回の体験で分かる。調べてみたところ味音痴は味覚障害とは違うが亜鉛が足りていないことが共通の原因なので積極的に亜鉛を取る生活をしなければならない。
 味覚修飾植物のギムネマは日本でも育てることは可能だが多くは日本で栽培はされていない。ダイエット茶として販売はされているものの輸入の葉を使用しているとのことで日本ではギムネマについて認知はされているが一般の人にはあまり有名ではない。
 糖尿病患者が多い日本でギムネマがあまり知られていないのもまた驚きだ。糖尿病のこれからの治療にギムネマやミラクルフルーツが使われると考えると今回の講義内容を忘れず情報を正確に伝えなくてはならないと考えた。ミラクルフルーツは特徴から適切な環境を維持するのが難しく、普通に育てるのは困難になる。ギムネマもなかなか栽培するのは難しいが、ミラクルフルーツはギムネマ以上に困難だ。だが温室栽培だと栽培するのは可能だそうだ。温室栽培にも経費が掛かり味覚修飾植物の栽培は可能だが今後の課題となるだろう。
 意見・感想として近年日本には糖尿病患者か増えつつあるのは若い時から偏食をしたり、味の濃い食べ物やファストフードやジャンクフードばかりを食べているからだと考えた。その他の原因として考えたのが濃い味付けを作るのが身近な高齢者であることが多いということだ。高齢者は年齢と共に味覚が衰え次第に濃い味付けになっていくと言う。若者が濃い味に慣れてしまうとそれ以降薄い味付けではおいしさを感じることができなくなってしまう。
 他にも食文化が発展しどんどんと濃い味付けになってきている。おいしい物を食べようと野菜などを食べなくなるのも原因の一つだ。野菜を食べなくなると必要な栄養素の亜鉛が取れなくなる。亜鉛が取れなくなることで味音痴や味覚障害の人が増えてきている。実際多くの人が知らないうちに味音痴や味覚障害になっていることに気付いていない。気づかないまま生活をしているといつの間にか糖尿病になっているかもしれない。そう考えるとすべての事はつながっており今から食生活を見直し、亜鉛を積極的に取り入れ濃い味に慣れないようにしたい。
 今回の講義で病気の事、人体の構造、味覚修飾植物の存在について知れた。今回の事を忘れず今後に生かしていきたい。

■参考サイト
・意外と多い?味覚オンチの原因と対策
https://matome.naver.jp/odai/2136598477353876501

・ホルティ by GreenSnap 生活を彩ろう。ミラクルフルーツの栽培!育て方のポイントは?
https://horti.jp/25023

・ブルーミングスケープ ギムネマの木の育て方|観葉植物Dictionary
https://www.bloom-s.co.jp/kanri/gymnema.htm



Iさん 

 人間を含め動物が生活をする上で「味覚」は重要な役割を果たしている。甘み、酸味、酸っぱさ、苦み、うま味のように、人間はさまざまな味を感じている。私は先日、講義で初めて「ミラクルフルーツ」や「ギムネマ」というふしぎな植物を知った。これらの植物を使った味覚体験に参加し、学んだことや感じたことを書いていく。
 まず、ミラクルフルーツは酸っぱいものを甘く感じさせ、ギムネマは甘みを感じさせない。これを聞いたとき私は、そんなことが本当にできるのかと疑った。しかし、実際に体験してみるとミラクルフルーツのタブレットをなめた後のグレープフルーツやレモンの味は甘くなっていた。ギムネマを食べた後の砂糖やチョコレートは無味で普段感じている甘さは全くなかった。すごく驚いた。味覚について普段から考えていることはないが、味覚を感じることはすごいことだと感じた。また、他の人も同じように感じているのか、サルなどの動物が食べたらどう感じるのか疑問に思った。
 講義では味を感じる仕組みや、おいしいと感じることについて学んだ。人が味覚を感じる場所というと舌というイメージがあるが、舌以外に咽頭、軟口蓋、喉頭蓋、など食堂に入るまでにたくさんの味蕾が存在していると知った。味蕾は動物の種類によって数が違う。特に人間は赤ちゃんなのか、成人なのかという年齢によっても全然違うと知った。そして、この違いは、毒物の判断や、食べられるものかどうかの判断など、それぞれの生活環境や特徴に合わせて異なっており、生きていくうえで必要なものであると思った。
 動物には好き嫌いがある。私は今まで好きだからおいしい。としか考えていなかった。だが、好きと感じることやおいしいと感じることには意味があると分かった。味覚を感じるとき、五感をフルで使っているが、一番大事なのは視覚であると知った。赤いものはフルーツが熟れたときに出る色であることから食欲が湧く色である。好きな食べ物は初めて食べたときの出来事やコミュニケーションによって変わると聞き、驚いた。また、好き嫌いが少ない人は、小さいころからいろんなものに食べなれているだけでなく、家族などと楽しく食事ができていたことが考えられると思った。おいしいと感じるのは好きと感じる理由に加えて、国の文化や体内で欠乏している栄養素が関係していると知り、やはり生活環境に合わせ、生きていくために味覚があると改めて思った。さらに、本来は毒のシグナルとして入っている苦みは、経験と知識により安全だと分かればおいしく感じる場合もあるということが面白いと感じた。
 このように、今まで深く考えたこともなかった味覚について様々なことを学ぶことができた。味覚修飾物質や味覚修飾物質は、ミラクルフルーツやギムネマの他にも様々なものがある。これからどんな風に広がって、将来どんな風に使われているのか興味がわいた。また、私自身、味覚があるから今の生活を送ることができ、食事を通していろんな人と楽しく過ごせていることに感謝したい。



Jさん 

 講義で初めて、ミラクルフルーツ、ギムネマというものを見聞きした。ミラクルフルーツは酸味があるものでも甘く感じさせ、ギムネマは甘味を感じさせなくする。こんな果物、植物があることを知って、他にも知らないことがあるんだと思い、何か初めてのもので興味を持てるものを見つけたいと思った。私たちが感じている味は乳頭の中にある味蕾で判別される。乳頭は4種類あり、有郭乳頭、茸状乳頭、葉状乳頭、糸状乳頭がある。その中に味を感じる味蕾がある。味蕾は成人で約6000〜9000個存在する。それに比べて赤ちゃんには味蕾が12000個あり、味蕾に頼る必要がある。その理由は、赤ちゃんには何は食べてもいいのか判断できるような知識がないため、何でもかんでも口に入れて食べることが出来るのか判断するからである。そこで、リカちゃん人形やゲームのスイッチなどに敢えて苦み成分を塗り、口に入れても苦みを感じることによってすぐに吐き出すことが出来るようになっている。小さい頃確かにいろんなものを口にしていた覚えがある。実際に、そこで苦いと思ったことがある。このように、何かを口に入れて判断し経験を積み、何が食べられるのかを理解していくことから、人間にとっての味覚は、経験と学習であることがわかる。しかし、動物はそうではない。蛇や、鳥に人間のように味蕾は多くない。なぜなら、食べ物を噛まずに丸飲みしており、味を感知する必要がないからである。また、ハエや蝶は前肢に味蕾がついている。このように、生き物によって最適な形になっていることがわかる。野生の動物は人間と味覚が違い、栄養がないものには興味を持つことはなく、生きていく上で役に立つというのがおいしいと思うのである。人間と動物で似ている部分もあるが、何がおいしいかの感じ方が違うことに驚いた。また、面白いなと思ったのは、別腹は、サルと人間にしかないということである。私は、まず別腹というものはないと思っていたのであるということから知ることが出来て興味を持った。しかし、その別腹が、食べすぎにつながっているので気を付けなければならないと思った。
 小さい頃は苦手だった苦い味が、おいしいと感じられるようになることがある。それは、苦み自体は、毒のシグナルとして頭に入っているので、すべてが毒ではないことを経験と学習によって知ることができ、おいしく感じるようになるからである。私も実際、コーヒーはただ苦いだけの飲み物だと思っていたが、最近はその苦みがおいしいと感じるようになった。気が付かないうちにおいしいと感じるものが増えていくのが面白いと思った。また、好き嫌いも変わっていくので、面白いと思う。
 苦手だったものでも、考え方をけることや、自分自身が直そうとする気持ちがあれば嫌いを好きにかえることが出来る。
 今回の味覚実験で、ミラクルフルーツで甘く感じさせてくれる働きがあり、この働きを用いて糖尿病の患者の食事に取り入れられることが分かった。看護師を目指すものとして、このように医療に関することがあるので、知らないことを知ることは大事だと思った。甘いものを食べることを避けなければならない人の心の支えになることは素晴らしいことだと思う。また、糖尿病の人だけでなく、健康でいたい人の助けにもなるのではないかと思った。同じように、甘く感じさせることによって、満足感を得ることが出来るが、実際は糖分をあまりとっていないことになるので役立つのではないかと思った。ダイエットにも役立つかもしれないと思った。
 味覚について知ることで、これからさらに何かに役立つのではないかと思う。それを研究していく人が増えたらいいと思った。食べ物をおいしいと感じることが出来て幸せだなと思った。



Kさん 

 私は今回島村光治先生による味覚体験を通して、味蕾によって舌で味を感じる仕組みを自分の頭の中で初めて理解することができた。
 まずはじめにギムネマという植物を食べると甘みを感じなくなると言われたとき、私は「言うほどではないか、多少の甘みなら感じるであろう」と半信半疑で砂糖とチョコレートを口にした。すると砂糖はまるでジャリジャリとした砂のよう、チョコレートはまさに粘土のような食感しか感じられなかった。これは単に”苦味のあとは甘味を感じなくなる”ということではなく、ギムネマに含まれている成分が甘みを感じる味蕾にのみ蓋をするためだとわかった。そのため、砂糖と塩を両方使用しているものを食べればその食べ物はしょっぱく感じると知り、とても面白い作用だと感じた。
 最後に行われたミラクルフルーツ体験では、あれほど酸っぱく感じたレモンヨーグルトが甘すぎるほど甘く感じた。これもギムネマ同様味蕾が関係していたが、酸味を感じる味蕾に蓋をするということではなく、ミラクルフルーツに含まれるミラクリンと酸味成分の形が合わさって甘味の味蕾にマッチするからであるとわかった。
 2つの味覚体験と島村先生による講義を通して、生き物は味蕾という鍵穴に食べ物の様々な成分がピッタリ入ることによって味を感じるということがわかった。生き物によって味蕾の数が違うことは知らなかったが、特に同じ人間でも赤ちゃんには成人の約2倍以上、およそ12000個の味蕾があると知りとても驚いた。またその理由が“何でも口に入れてしまうため、あらゆる危険から自分の身を守るため”だとわかり、味蕾はただ味を感じるためにあるのでなく身を守る役割もしているのだとわかった。これは人間だけでなく、ウサギや牛などの草食動物、およそ20万個もの味蕾を肌にも持つ目の悪いナマズにも共通している。人間が味を感じる上で一番に苦味、次に酸味を感じるのも体に害があるものが早く反応するようになっていることも生きるための本能のようなものであり、逆に舌の感度が低い甘味や塩味は必要以上に摂取しがちになってしまうのではと感じた。
 しかし人間が“おいしい”と感じるのは味蕾によって感じる味覚だけではない。視覚や嗅覚の影響はもちろん、慣れ親しんだ味や特別感なども“おいしい”と感じることに影響を与えているとわかった。一人で食べるご飯よりも家族や友達と食べるご飯、行列や期間限定という言葉の使われたもの、同じ食べ物でもこれらの方が“おいしい”と感じるのは気のせいではないのだと思った。味蕾に与えられる影響は変わらなくても、五感が感じることなどによっておいしさは確かに違うのだとわかった。



Lさん 

 僕たちは普段先生の講義の元、いろいろなことについて学んできた。しかし、こういう仕組みにはなっているということは教えていただいたが実際に体験したり自分で感じたりして納得するということはなかなか難しく身をもって体験するという勉強はできていなかった。だが島村先生の講義の下、味覚について学ばせていただくことによって自分の舌でどういう事が起こっているのかを学ぶことが出来た。そこで自分が講義で聞いたこと、体験を通すことによって感じたこと、分かったこと、興味を持ったことについて述べてゆく。
 まず初めに講義を聞いて考えたことについて述べてゆく。新生児の味蕾の数は成人と比べると多いと学んだ。それはなぜかというと新生児は初めて見るものばかりで分からないので口に入れてそれが良いものか悪いものなのかを判断しているということを教えていただいた。確かに今まで見てきた中でよくおもちゃを口に入れるというシーンをたくさん見てきた。そこでお母さんたちは飲みこむのではないかと危険だと判断して慌てているという様子を見てきた。だが、それは違って口に入れる事によって自分の安全を守っているのではないかと思う。しかし、私の体験で小さいころに母が少し目を離した時に父が吸っていた煙草を口に入れてそのあと大変なことになったという話を聞いたことがある。そのようなことを踏まえると新生児の味蕾というものはあやふやなものではないかと考えた。また、離乳食は一般的に僕らが食べると薄いと感じることが多いと思う。実際、中学の時に家庭科の時間、離乳食を食べるという実習があった。そこで思った事は、美味しくなかったということはあったがまず思ったことは味がとても薄いという印象を持った。こんな薄いものを食べておいしいのか、自分はこれを食べて成長してきたのかと思うととても疑問に思った。しかし、新生児は味蕾の数が多い為そこまで味が濃くなくても全然問題なく食べられるということだった。また、味覚は9〜12歳ごろで決まってしまうため私が薄いと感じるのも無理はなかったと思う。島村先生の講義を受けて中学の時に思った疑問を解決させることが出来た。だが、離乳食を食べる実習を味覚が決まってしまう9〜12歳よりも早い小学生の低学年あたりにやってみたらまた違う結果になっていたのかもしれない。
 次に実際に食べて思った事を述べてゆく。初めにギムネマを舌に塗るようにしてから砂糖やチョコレートを食べました。すると、砂糖は砂みたいな触感になりチョコレートは苦くなった。また、ミラクルフルーツを食べるとすっぱいものが甘いものに変化した。味蕾の仕組みを考え、鍵穴にどう入るかによって味が変わると教わった。味蕾をかえることによってこんなにも味が変わったのでとても興味深いと思った。また、すっぱいものが甘く感じるのであればこれは看護に役に立つのではないかと考える。患者さんは身体の異常によって甘いものがなかなか食べられない時がある。また、ストレスがかかるとどうしても甘いものが食べたくなる。そういった時に患者さんが食べられない甘いものを食べた気分にさせてあげられる。そうすると患者さんの回復早くなるのではないかと考えた。
 以上より、味覚は工夫する事によって形をいろいろなものに変える事ができるということを知る事が出来た。さらに味覚がどういう仕組みになっていてなぜこうなるのかを沢山学ぶことができた。この講義の1時間を大切にし、今後看護に置き換えたときに活かせるのであれば活かしていきたい。



Mさん 

 私は食べることがすきである。甘いもの、からいもの、すっぱいもの。世の中には、様々な味がする食べ物がたくさんある。SNSで話題となり、行列ができる店には遠くても足を運ぶほどである。しかし、食べ物好きの私であっても、味覚に関して深く考えたことはなかった。おいしいかどうか、満腹になったかどうかということしか考えていなかったからだと思う。今回の講義を受けて、味覚について深く考えるきっかけとなった。
 今回一番驚いたこと、それは人間の味蕾の数である。正直私は、身近な動物の中で一番味蕾が多いのは人間だと思っていた。なぜなら、人間は料理をするからだ。ほかの生き物と違って料理をすることで味を作り出し、食事をする。そして味を感じることで幸福が生まれ、心身の健康を保っている。一方で動物はただ同じようなものを毎回食べているため、食には興味がなく、生命活動の維持のためだけに食事をしていると思っていた。しかし講義を聞いて、野生の動物には食べられるものかどうか味で判断する必要があり、味蕾が発達していなければ、害の有無を分別することができない。ゆえに、生命を維持するために味蕾の数が必要だということを学んだ。
 また近年、味を感じることのできない「味覚障害」という病気が問題となっている。あたりを見渡せばファストフード店ばかり。コンビニもたくさん点在し、食事をそこで買う人を多くみかける。労働時間や賃金などの問題を抱える現在では、食事を意識する暇がなかなかない。そいった中で食べる加工食品には、味覚を感じる細胞に必要な亜鉛が不足しているのである。そのため、味覚の異常へとつながり、健康をなっているのではないかと感じた。私は将来、医療従事者となるものとして、今回の味覚やその問題、背景など様々な分野の知識を身に着け、今後に活かしていきたい。

島村のコメント
 人間は調理をすることで、格段に食べることのできる食材数を増やしました。生では食べることができないものや雑菌が表面につきやすいものを加熱殺菌することで食べることができるようにし、塩や砂糖などに浸すことで長期保存を可能にしたり(古いタイプの梅干しやジャムなど)、見た目を工夫することでおいしそうに見せることもできます。そのため、味蕾の多い少ないとは直接は関係していません。



Nさん 

 今回の味覚実習で私が興味を持った話は動物にとっての味覚の話である。肉食獣は獲物を片っ端から狩って筋肉部分だけを食べていると思っていたが、それは違い、食べる順番までが決まっていて、自分たちの役に立つものを必要な分だけ食べる。余計なものは食べないということを知った。私たち人間は経験と学習に基づいて、好きなものや食べたいものを好きな量だけ食べるため、動物と人間にとっての味覚はそれぞれ全く異なるのだということが分かった。
 私は小さい頃、ピーマンの苦味と匂いが苦手で、見ただけで気持ち悪くなってしまうほど大嫌いだった。しかし歳を重ねる毎にピーマンの苦味が消え、少しは食べられるようになった。ただ、ピーマン独特の匂いと味には今でも慣れることがないのは何故かという疑問があった。今回の講義をお聞きして、赤ちゃんの頃は味蕾が多く味に敏感であるということを学んだ。また、最初に食べて不味かったというイメージは強く残るものであり、そのイメージはなかなか覆すことができないということも学んだ。実際に私も、高校生になってようやくピーマンの苦味を感じなくなり、何回か食べるうちに食べられるようになった。しかし、匂いは未だに克服することができていない。おいしさは五感を使って感じるものであるということを知った。私はこれらを知った上で、五感以外で美味しさに影響する要因は無いのだろうかと疑問に思った。以下はおいしさに影響する心理・社会的要因に関する本の要約である「空腹時には、おいしさをより感じやすくなっているため、多くの飲食物を摂取するが、満腹になるにつれて、おいしさが低下するため、摂取は停止へ向かう。つまり、おいしさはエネルギー摂取量のコントロールに大きな役割を果たしているのである」「同じ食物を摂取するときでも、その場の雰囲気によっておいしさは異なる」「人は目の前にした食べ物に対する安全情報がないときには、その安全情報を確認できるまでは摂取しない。新奇な食物を摂取した後で、悪心を感じたり、嘔吐してしまったりすると、その食物のにおいや味に対して不快感を覚えるようになり、以後その食物を食べられなくなってしまう」(1)この本の記述からおいしさはその食べ物に関してだけでなく、その前の状態や、周りの環境などが関係してくるのだということが推敲できる。
 また、ソムリエなどは味蕾が多いわけでもないのに何故味の違いを分けることができるのだろうかと疑問に思った。以下は違いの分かる舌についての本の要約である「ソムリエと一般人がワインを味わっているときの脳活動を比較した。両者比較すると、ソムリエは一般より島の活動が高く、逆に一般ではソムリエより、扁桃体など情動を司る領域の活動が高かった。この研究からソムリエのワイン評価における専門能力が、ワインを味わう際の脳活動に反映される可能性が示唆された。ワインのエキスパートは味や香りに対する感度よりも、むしろワインの感覚特性の記憶など認知処理に優れていることが分かっている」(2)この本の記述から一般人とソムリエでは舌の構造が異なっていると思っていたが、本当は脳の機能が異なっているのだということが分かった。
 今回の実習で1番驚いたことはギムネマとミラクルフルーツの試食である。ギムネマを食べると甘みが消えると言われていたが実際にチョコレートとグレープフルーツジュースの甘みだけが消えて、ミラクルフルーツを食べるとヨーグルトもレモンも甘く感じた。ヨーグルトに何もいれなくても甘く感じるというのは体にもいいと思った。今後、味覚修飾植物は医療の現場で大変活躍するものであると推敲する。植物であるので安全性が高い。直接的に治すことはできないが、患者にとっては味のないものや味の薄いものを食べるよりも味のあるものを食べられた方が嬉しいだろうし、ストレスも軽減されるのではないだろうか。そのためにももっと日本国内で普及され、日本でも栽培ができるようになるといいのではないか。そして、病院への導入も積極的に行われるようになるといいだろうと推敲する。
(1)(2)日下部裕子・和田有史 『味わいの認知科学』舌の先から脳の向こうまで 勁草書房 2011年 145〜156頁(1) 183〜186頁(2)



Oさん 

 私は、生きていく上で欠かすことのできない「食事」に対し、あまり深く考えたことがなかった。それは、日常生活の一環として当たり前に過ごしてきてしまったからだ。解剖学で学んでいたため、舌には味覚があるということは知っていた。しかし、今回の講義を受け、味覚というのは、舌にだけにしかないものだと思っていたが、鼻腔など匂いで感じ取ることのできる味蕾や、食道へたどり着くまでにも様々な器官で味蕾が存在していることを学ぶことができた。また、食道に至るまでに味蕾が存在しているため最後まで味や、のどごしを感じ取ることができるという事を理解した。
 私たちは、舌にある乳頭の中の味蕾から味を感じ取っている。味覚には、「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」の5つが存在する。味蕾の数として、赤ちゃんの時が一番多く、12000個もある。そこから段々と減っていき、成人の味蕾数は約6000〜9000個となる。また、味覚は歳を重ねるにつれ、知識や情報で判断している。このことから、若い頃と比べてみると、味の好みが変わったと感じている中高年の方は多いだろう。中高年になるにつれ、感度が鈍くすると、少しずつ味がわかりにくくなってしまう。5つの味覚の中で、最も感度の低下を自覚しやすいのは塩味である。塩味の感度が低下すると、味に物足りなさを感じるようになり、そのようなことは塩味をはじめ味覚の減退が起こっている可能性がある。一般に味覚の感度が低下すると、無意識のうちに濃い味付けのものを好むようになる。それだけ塩分やカロリーの摂取量が増え、その結果、高血圧や肥満の一因ともなってしまう。危険を察知して命を守るためにも、味覚を感じるということは重要なことだと推察する。
 味覚体験では、初めてギムネマとミラクルフルーツを食べた。甘いものを食べた際に甘味を感じなくさせる働きをもつのがギムネマであり、酸味のある物を甘味にさせる働きをもつのがミラクルフルーツである。実際にギムネマを食べた後に、チョコレートを食べてみると、本当に甘さが消えてしまった。また、ミラクルフルーツを食べた後に、グレープフルーツジュースを飲んだ際には、酸味がなくなり甘くなった。味覚修飾物を食べ、このように味覚が本当に変わってしまうことに驚きを得た。
 ギムネマやミラクルフルーツは医療現場での活用が見られる。糖分がないが、甘く感じるお菓子を作ることで、糖分は取らずに、お菓子を食べたという満足感を感じ取ることができるというような応用法も考えられており、糖尿病患者への適用を開始されるようになった。これらは薬ではないため、すぐに効果がみられるわけではないが、糖尿病患者の生活習慣改善の一環としてあげられる。前回、実習に行った際にはたくさんの方が糖尿病で苦しんでいた。少しでも多くギムネマやミラクルフルーツを使った応用法が適用されることを願う。
 今回の講義を受け、普段では考えることのできなかった食事について改めて考えることができ、日常の一環として過ぎ去られていた食育だが、また新たに今後の食事でたくさんの味覚を大事にしながらすごしていきたい。



Pさん 

 自分たちは普段何気なく食べ物を食べたり、飲み物を飲んだりして味覚を感じているけれど、今回味覚体験をしてみて、普段感じることのできない味覚の面白さを知ることができたと感じる。
 甘味、酸味などといった成分には、それぞれ形が違う穴と鍵のようなものがあり、それを感じるためには、専用の鍵に対して、ぴったりの鍵穴があるというような関係が味と舌の関係であると分かった。また、食べ物の成分が鍵であり、味蕾が鍵穴だということであることも分かった。味蕾が鍵穴だということは、味蕾に当てはまるために、成分がくるということなので、もし、人間に味蕾がなかったらと考えると、人間は一生味というものを感じることはできなかったのだと考えると、今自分が当たり前のように味を感じていられることに、幸せを感じた。味蕾は味だけではなく、例えば蝶のように、子供を産む時に、毒がないか、本当にここで子供を産んでも大丈夫なのか安全を確認するために、手に味蕾があったりする。それぞれの生物の生態、生き方に合わせて味蕾がついている場所も、使われる目的も違うのだと考える。ギムネマの味覚体験をさせていただいた時に、舌全体につけることが大切だと島村先生はおっしゃっていて、実際上顎の奥がこすれていなくて、チョコレートの味が変わらなかったので、舌のみならず上顎や、喉にまで味蕾が存在するのだと身をもって体験できた。今までずっと味を感じているのは、舌のみだと思っていたので、実際自分が食べてみて味蕾の場所を知ることができ、自分の今まで知らなかった新しい体のしくみを知ることができて嬉しかった。ギムネマは、食べたものに対して、甘さを感じさせないので、その食べた食べ物の糖分を引いた味になるので、甘さ以外に何がその食べ物に含まれているのかが知ることができる、甘さを引き立てるために何が入っているかが知れるので、ギムネマには、対比作用があるのだということが分かった。
 動物によって、食べるものは違う。例えば,コアラだとユーカリを食料にしていて、他の動物からしてみると、ユーカリには毒があり食べられないけれど、コアラにとってはユーカリは最高の味なのでコアラはよくユーカリの木で眠っている。それは、ユーカリは周りの動物からしてみると毒があるので、コアラの天敵はよってこないので、コアラは自分の身も守りながら、食料をとっているのでとても頭がいいと思った。また、他の動物は、どのように自分が生きていくために味覚を発達させているのか興味を持った。動物により、食材の味覚の感じ方は違い、その理由は、その動物の個々の特徴、生き方に合わせて違うのだと考える。ライオンでは、ただ獲物を捕らえて肉の部分だけを食べているのだと思っていたけど、自分が生きていくためには獲物のどの部分を食べると栄養が十分に取れるかということを考えて、栄養が豊富な内臓を食べている。動物の味覚は、自分が生きていく上で必要になる栄養を補給できるもの、役に立つものがおいしいと感じるのだと分かった。
 人間は動物とは違い、過去に自分が食べたものの中で、まずいと思ってしまったら、ずっとその食べ物が嫌いになってしまい食べないほうがよいと思ってしまう。でも、それは一番初めに嫌いなものが調理された料理がまずかった、食べ方が悪かったなど、食べ物そのもの自体がまずいというわけではないのに、そう自分が認識してしまい、その経験から、食べなくなってしまうのである。これが、人間にとっての味覚である。人間は、一番始めに食べ物を見て味覚を感じる。でも、視覚だけで判断してその食べ物がまずいと判断してしまい、食べないのは勿体ないことだと感じた。人にとっての味覚は、全部で6種類ある。私はその中に、辛味がないことに驚きを感じた。でも、講義を聞いていて、辛味は体性感覚なのだと分かった。例えば、手に唐辛子を乗せると、痛いと感じる。手に味蕾はないのに、痛いと感じることはおかしいことなので、辛味は一つの味としては存在しないことが分かった。確かに、酸味とかであったら、皮膚の上に乗せてもすっぱいと皮膚で感じることはできないと考える。また、味蕾の数は、赤ちゃんが一番多い。赤ちゃんは知識がないので、確かめながら食べるのでそのために味蕾が多く備わっているのだということが分かった。知識が備われば備わるほど、自分で理解する、判断する能力がつくので味蕾が少なくてもよいのだと考える。人間にとっての味覚は、経験と学習によって決まってくるので、情報や、人の噂に流されずに、自分で判断し、正しい知識を自分で身につけることが大切なのだと感じた。そして、正しい知識を身につけることにより、今まで嫌いだった食べ物などの食べ物の見方も変わってくると考える。
 今回体験させていただいたギムネマ、ミラクルフルーツの実験では、味覚修飾植物は医療の現場でも活用されていくべきだと感じた。糖尿病患者さんや、肥満症の方々には、ミラクルフルーツやギムネマを使い、糖分は取らずに、食べたという満足感を得られるようにしたり、糖分を抜いてみて、その食材には他に何がどれだけ混ざっていたのか、患者さんに体験してもらい、自分自身で身をもって知ることにより、患者さんも病気と向き合いやすくなるのではないかと考える。
 今回初めて味覚体験をして、味覚のことについて深いところまで知ることができ、当たり前に普段の生活の中で味覚を使っているけれど、その味覚にこんなにもたくさんの知らないことが隠されていて、驚いた。それと同時に、味覚はこれからの、医療の現場でも生かせることができるのではないかという可能性を知ることができ、これから自分が医療の現場に出た時に、患者さんの観察の時に味覚の感じ方の違いなど、今回学んだことを自分なりに生かしていきたいと感じた。



Qさん 

 初めて見た葉っぱ・果実に味蕾を騙す力があるとはまったく思いもしなかった。この実習を通して感じたこと興味を持ったことをこれから記していく。
 自分自身の舌には、味蕾があるということは生理学の講義を通して理解していた。だが、舌にはマップで表されるようにして味覚の感じ方が違うとばかり思っていた。そのため一つの味蕾で感じられる味覚は一つのみということも衝撃的だった。そう考えれば、舌全体に味蕾が散布されているからこそ舌全体で味を感じますという芸能人の言葉があるのだなと感じた。味蕾の散布されている数の違いについても感じたことがたくさんある。まず初めに、動物のほうが人間に比べて味蕾が多い動物がいるということだ。やはり、人間に比べて草食系の動物は草を食べているのがほとんどだ。草を口にした瞬間にその草に毒が含まれているかどうか判断しなければならないと考えれば、味蕾が多いというのも納得できる。そう考えると、人間の赤ちゃんの味蕾が成人に比べて多いというのも納得だ。思い返せば、自分の弟が赤ちゃんの時何でもかんでも口の中に入れようとしていたのを、思い出した。その時、口にした瞬間に吐き出すようにして、口の中にいれたものを出していた。その行為は、自分自身でこれは食べてはいけないものなんだと認識できていたからだといのと共に、認識できたのは味蕾のおかげなんだとも理解ができた。このことから、人間やこの世界に住んでいる生き物は全部、自分自身が生きやすいようにして体が造られているのと同じように、味蕾も配置されているのだと理解した。次に味覚について記していく。味覚にも動物と人間に違いがあるであろうことは大体想像していた。だが、味覚の概念に違いがあることには驚きだった。人間が今、口にしているものに様々な味覚を見出すことができるのは、今までの経験と学習を通したものなんだというのもこの講義を通してわかった。自分が、おいしいと感じて口にしているものには自分の五感が利用されており、またその味ごとに背景を感じられるからこそ、その時々に感じるものがあるのだろうなと思った。最後に実習について記していく。初めて手に口にしたギムネバは最悪の味だった。それと共に見事に自分の舌は騙された。砂糖が砂のように、ミルクチョコレートがカカオ100パーセントの苦いチョコレートになってしまった。逆にミラクルフルーツを舐めた後に口にしたグレープフルーツジュースが激甘なジュースに変化してしまった。こんな風に舌が簡単に騙されるというのならば、おもしろいという感想に収まるだけでなくいろいろな可能性を感じた。病気に合わせて、使い方は様々な方法があると思った。
 このような貴重な経験から、人間の体のつくりのおもしろさを感じた。看護に携わる人間としてこの実習で学べるものもたくさんあった。これから先の、学習の中でもただ脳にプリントし記憶するだけの学習をするのだけではなく、自分の脳の中で学習の中からつながりを見つけていきたいと思う。舌が騙されたようにして脳にもいい意味で騙しながら学習をしていきたい。成人の舌には赤ちゃんに比べたら、味蕾が少ないかもしれません。でも、自分自身の未来は無限に広がっている、そう信じてこれから先も頑張っていきます。貴重な経験をありがとうございました。