今回の講義では、ギムネマやミラクルフルーツという植物を通じて味覚について学んだ。味(甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)を感じ取れるのは口の中にある味蕾によるものだ。味蕾での味の判別は鍵と鍵穴の関係で成り立っている。つまり、食べ物の味成分は決まった味蕾にしかくっつかない。成分が鍵穴にくっつくと電気信号として脳へ伝えられていく。味蕾の数は生き物の種類や年齢などによって異なる。例えば同じヒトでも赤ちゃんの味蕾が多い。また、草食動物の方が肉食動物より多い。これは両者とも危険な物を口に入れる可能性が高いので、より早く口の中で異変に気づかなければならないからだ。
始めに行ったギムネマの実験や最後に行ったミラクルフルーツの実験で起こった味覚の変化の原因はまさに味蕾で起きている。ギムネマには甘味を感じさせなくする植物で、ミラクルフルーツは酸っぱい物を食べる時にまるで甘い物を食べているようにさせる働きがある。ギムネマを食べてから砂糖を食べても砂を食べているような気がする。
私たちが今まで経験してきた様々な事の原因が今回の講義で知れて良かった。大人になってコーヒーが飲める人が増える理由や好き嫌いのメカニズムなどこれからの生活に関係ある事が多かったし、初めてギムネマなどを試食できてとても良い経験になった。