「ミラクルフルーツ」という言葉は耳にしたことがあったけど、詳しく調べもせず、体験する機会もありませんでした。今回の授業は、驚きと新しい発見の連続でとても面白かったし、もっと先生の話を聞きたいと思いました。
一番印象に残っているのは、動物や虫によって味蕾の数が全く違うこと。さらにそれは、動物の生きる環境や、肉食か草食かなど、さまざまな要因や理由があることです。人間でも赤ちゃんは味蕾の数が多いこともとても驚きでした。人間にとっての味蕾は味を感じるためだけにあるように思います。実際今までの人生、舌にある味蕾のことなんて気にして食事をしたことは、19年生きてきて一度もありませんでした。だけどその他の生き物は、生きるか死ぬかという、生死に関わるくらい味蕾が大切なことがよくわかりました。
とても衝撃だったことは、「生きてく上で約に立つものがおいしい。これが動物にとっての味覚である。」という事実です。人間とその他の動物を比較したときに、人間は「良薬は口に苦し」というように、栄養のあるものや体にいいものはあまりおいしくないイメージが自分にはあります。逆に、おいしいものは体に悪いものが入っていたり、栄養が過剰に入っていたりします。それらが原因で「肥満」という病気も存在するくらいです。そう考えると、人間は毎日贅沢で他の動物よりはるかに幸せな気がします。動物は毎日生きるために餌を命がけで探したり、反対に、敵の餌とならぬよう身を隠したりします。そこに、味蕾が大きく関わっていることにとても感動しました。でも、「味わう」という感覚が、人間とその他の動物で大きく違うことが少し悲しい気がします。なので、人間として「味わう」ということができることを、ありがたく思おうと思います。
好き嫌いのメカニズムについて、食べているときに怒られた、あるいは嫌なことがあると、その時食べていた食材が嫌いになる可能性があると聞いたけど、自分の場合に置き換えるとそんなことはないなと思いました。私は嫌いな食べものはなく基本的に何でも食べます。食事をしているとき、幾度となく父や母に怒られてきましたが、その時食べていたものが嫌いになるどころか、なにを食べていたかさえ覚えていません。ただ、おいしいと感じていたかと聞かれればそうではなかったかもしれません。よく、ご飯の味がしなかったと聞きますがまさにその通りだと思います。このように、「味覚」というのは人間の心理状態などにも大きく関与していることもとても勉強になりました。それらのことを知っているのと知らないのとでは、患者さんに提供できるケアに大きく変化が生まれてくると思います。また、将来自分に子供ができたときに好き嫌いさせないためにとても役に立ちます。自分の中で、味覚の存在が大きくなりました。ギムネマやミラクルフルーツについてもっと詳しく知りたいので調べてみようと思います。