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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2018/09/27に実施した中部学院大学看護学科1年 の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 「ミラクルフルーツ」という言葉は耳にしたことがあったけど、詳しく調べもせず、体験する機会もありませんでした。今回の授業は、驚きと新しい発見の連続でとても面白かったし、もっと先生の話を聞きたいと思いました。
 一番印象に残っているのは、動物や虫によって味蕾の数が全く違うこと。さらにそれは、動物の生きる環境や、肉食か草食かなど、さまざまな要因や理由があることです。人間でも赤ちゃんは味蕾の数が多いこともとても驚きでした。人間にとっての味蕾は味を感じるためだけにあるように思います。実際今までの人生、舌にある味蕾のことなんて気にして食事をしたことは、19年生きてきて一度もありませんでした。だけどその他の生き物は、生きるか死ぬかという、生死に関わるくらい味蕾が大切なことがよくわかりました。
 とても衝撃だったことは、「生きてく上で約に立つものがおいしい。これが動物にとっての味覚である。」という事実です。人間とその他の動物を比較したときに、人間は「良薬は口に苦し」というように、栄養のあるものや体にいいものはあまりおいしくないイメージが自分にはあります。逆に、おいしいものは体に悪いものが入っていたり、栄養が過剰に入っていたりします。それらが原因で「肥満」という病気も存在するくらいです。そう考えると、人間は毎日贅沢で他の動物よりはるかに幸せな気がします。動物は毎日生きるために餌を命がけで探したり、反対に、敵の餌とならぬよう身を隠したりします。そこに、味蕾が大きく関わっていることにとても感動しました。でも、「味わう」という感覚が、人間とその他の動物で大きく違うことが少し悲しい気がします。なので、人間として「味わう」ということができることを、ありがたく思おうと思います。
 好き嫌いのメカニズムについて、食べているときに怒られた、あるいは嫌なことがあると、その時食べていた食材が嫌いになる可能性があると聞いたけど、自分の場合に置き換えるとそんなことはないなと思いました。私は嫌いな食べものはなく基本的に何でも食べます。食事をしているとき、幾度となく父や母に怒られてきましたが、その時食べていたものが嫌いになるどころか、なにを食べていたかさえ覚えていません。ただ、おいしいと感じていたかと聞かれればそうではなかったかもしれません。よく、ご飯の味がしなかったと聞きますがまさにその通りだと思います。このように、「味覚」というのは人間の心理状態などにも大きく関与していることもとても勉強になりました。それらのことを知っているのと知らないのとでは、患者さんに提供できるケアに大きく変化が生まれてくると思います。また、将来自分に子供ができたときに好き嫌いさせないためにとても役に立ちます。自分の中で、味覚の存在が大きくなりました。ギムネマやミラクルフルーツについてもっと詳しく知りたいので調べてみようと思います。



Bさん 

 今回の講義を受けて驚くことがたくさんありました。

 講義の時に行った実験で味と味蕾は鍵と鍵穴のような関係という意味が分かりました。ギムネマの実験ではギムネマを舐める前の砂糖は甘かったのに、ギムネマを舐めた後に砂糖を舐めてみると甘さはなく、砂を食べている感じになって驚きました。チョコレートの苦みなどは残っていたため、本当に甘さだけ感じなくなったことが分かりました。ミラクルフルーツの実験では酸っぱいものが甘く感じるようになる実験では、すごく酸っぱいものがミラクルフルーツを舐めた今まで酸っぱいと感じていた食べ物が甘くなったので驚きました。講義が終わった後に食べた梅干しも甘くなっていて面白かったです。これが味覚修飾物質だと分かりました。なつめなど私が知っている植物もあったので驚きました。
 動物にとっての味覚は生きていくうえで役に立つものがおいしいという考えで納得できました。コアラがほかの動物にとっては毒であるユーカリの森で生活して、肉食動物から身を守り生き抜いてきたと聞いて、人と動物の味覚は大きく違うことが分かりました。肉食動物も私の中では肉だけしか食べないと思っていました。しかし、肉食動物は自分で消化することができないため、草食動物の小腸から食べていくという順番があることに驚きました。肉食動物も環境に対応して生き延びることができるようにできているのだと思いました。人にとっての味覚について「赤ちゃんがなぜ味蕾が多いのか」、初めに言われたときは疑問でしたが説明を聞いて納得いきました。赤ちゃんが物を口に入れて確かめたとき、自分には害のある物か確認するためと言われたときそうだなと思いました。赤ちゃんは苦味のあるものや酸味のあるものを口に含むと口から出します。これは成人とは違い、経験と学習が少ないためと分かりました。赤ちゃんにとって味蕾は自分を守るための道具だから多いと分かりました。この点に関してはウサギなど動物と似ていると思いました。
 味覚障害の話が出てきたときに私も気を付けなければいけないと思いました。私は一人暮らしをしていて、ご飯を作るのが面倒な時が多々あります。その時に冷凍食品やファストフードですませてしまいます。この講義を受けて加工食品やファストフードはなるべく避けて、頑張って自炊をしようと思いました。やはり、自炊の方が健康にいいので、体のことに気を付けていきたいです。
 この講義を受けて味蕾のすごさに気がつくことができました。動物と人の味蕾の役割が違う理由、赤ちゃんの味蕾が多い理由、ギムネマとミラクルフルーツの実験など本当に楽しく、わかりやすかったです。味覚障害の話も出てきたので自分の健康のためにも食事を改善していきたいです。多くのことが学べてとても充実していました。



Cさん 

 今回の講義を通して、味蕾の役割、しくみなどについて詳しく知ることができた。特に面白く、印象に残ったことは3つある。1つ目は幼少期に味蕾がたくさんある理由についてである。人間は「経験と学習」を通して味覚を感知するが、幼少期は知識がないため、なんでも口に入れて判断する。苦い味が大人になって食べられるようになるのは、苦みが毒のシグナルであるが、すべてが毒ではないことを「経験と学習」によって知ることでおいしく感じるようにある、という内容である。これらを聞いて、確かに成人に近づくにつれて私自身苦手なものがおいしいと感じるようになった経験が多々あった。人間は小さな体でも自分自身を守ろうとする能力が強いのである。素晴らしい体のつくりだと感じた。2つ目はコアラは動きが鈍いのになぜライオンなどの肉食獣に襲われないのか、という話題も大変衝撃を受けた。確かに考えてみれば疑問を感じる部分である。コアラは毒素が含まれているユーカリの葉を餌としていることは知っていたが、今までは消化すればシマウマなどの肉食獣の餌と変わらないと思っていた。しかし、コアラの消化時間は非常に長く、その毒素が含まれている餌を主とすることで匂いで寄せ付けないということが事実であった。自然界では弱肉強食であるがこのような生き延び方ができる動物は体のつくりとはいえ賢い生き方をしているな、と感じた。3つ目は味覚は視覚と連動しているということである。先生が出してくださった例の1つであるバーベキュー。バーベキューと聞いたら「おいしい肉を食べに行く」と思いつきますが、実際はただ肉や野菜を調味料をつけて食べるだけの手抜き料理であるということ。川であったり山であったり視覚やそれによって味わうことができる雰囲気によってまた違う味を感じることができるのだ。当たり前のように見て、食べて、味わっていたけれど、このような発見につながるというのはとても面白く、考えさせられ、夢中になる内容ばかりであった。
 味覚修飾植物であるミラクルフルーツ、ギムネマを試食させていただいたが、最初は味蕾を塞いで味覚を変えるという説明に少し疑いがあった。チョコレートが土の味に変わるはずがない、味覚はそんな簡単に変わるものではないのではないか、と。しかし、説明通りの味になりとても驚いた。この味覚修飾植物を糖尿病患者などに応用すれば、糖分摂取量を激減させなければいけないというストレスを与えてしまう行為が解消される。まだ普及には時間がかかると思うが、病院で実際に使われるようになることは医師、看護師、患者、また予防しようとしている方々にも多大なるメリットがあるのではないだろうか。もっとたくさんの方々が覚修飾植物への関心をもち、どのように味が変化するのか体験していただきたい。
 ミラクルフルーツやギムネマを試食し、味覚の変化を実体験させていただき、改めてそれらの味覚修飾植物による味覚の変化や人間の体のつくりの奥深さにとても魅力を感じた。ただ、試食をするときどちらともあくまで個人の感想ですが不快感のある味であった。普及し、多くの方々が手に取り、ストレスに対して過剰に反応してしまう患者などが好んで食べられるようなものであるためには味の改善が必要だと感じた。また、ミラクルフルーツの錠剤の形状であるが、コロコロ舌状で転がすよりもねりあめのようなトロトロしている形状であるほうが舌全体にいきわたりやすく良いのではないか、と考えた。これらを改善できるかどうかは分からないが、もし成功したならばもっと親しみやすくなるのではないだろうか。
 とても面白い講義内容であり、興味のわくものばかりであった。これから私自身も味覚修飾植物について調べていきたい。そして、味覚修飾植物について詳しく知らない人やまったく知らない人、糖尿病で苦しんでいる方々に少しでも伝え、発信していけるようもっと知識を増やし、学んでいきたいと思う。
 この度は有意義な時間を過ごすことができました。お忙しい中ありがとうございました。



Dさん 

 大学に入り解剖生理の講義で口腔内の勉強をしました。その時に、舌の舌乳頭や味蕾のことを学んでいたので今日の話は比較的わかりやすかったです。それとは別に、ギムネマなどの味覚修飾物質や植物は今回の講義で初めて知ることができました。味覚といっても普段自分はあまり気にしないものです。「美味しそう!!」や「うわぁ、マズそ、」は、大半目で見たりして判断してしまうことが自分は多い気がします。しかし、そこで食べてみないと本当に美味しいかはわからないものだと思います。僕たちは今まで色んな食べ物を食べる中、好き嫌いができ、だんだんと嫌いなものを克服してきました。そこであまり多くのものを食べたことがなく、かつ舌乳頭が多い、味に敏感な子供には苦手なものが増えるのではないかと思いました。でも、大きくなるにつれて、できた好き嫌いを克服していくことはとても成長する過程では大切なことだと思うし、その子ためにものなるといういい面もあると思えます。
 今回体験した味覚を失くしたり、味覚を変えてみたりする実験で、実際味なしの砂糖やチョコレートを食べてみて、味もしないので食べ心地も良くはなく本当に砂や泥を食べている感じで、美味しくなかったです。すぐお茶を飲みました。味がしないものを口に入れるのは嫌だなって思いました。それと同時に味覚がないと人は食べたくなくなる、食べても美味しくないし不快な気持ちになる、食べなくなると体に異常が出てしまう。という意味で、味覚はなくてはならない必要なもので大切だということがわかり、人の体の機能のすごさを改めて思いました。また、苦いもの、すっぱいものを甘くする実験ではまず驚きました。自分はレモンがあまり好きではないのですが、レモン入りヨーグルトやすっぱいグレープフルーツジュースを甘く感じ、美味しくいただくことができました。レモン入りヨーグルトはとても美味しく感じることができ、苦手なものが食べれた、という満足感が得られ、味覚のおもしろさを体験できました。
 この味覚を失くす、変えさせることは、看護のことについて学習している僕たちにも関係してくるし、これからの看護や医療の中でも役立っていけると思いました。おとなの人の疾患で、その治療法に食事改善があれば、味を変えて舌を騙すことで少しでも疾患の予防になり、多くの人が起こす高血圧や肥満、がんなどの予防になると思います。また、小さな子供の場合です。小さい子供は苦いものが嫌いです。そんな子供に飲み薬を飲ませ、ご飯の時などに、いい方法だと思いました。子供にとって自分の嫌なことをするのはストレスにもなりかねない。そんな場合、味覚を変えたりすることで、味に気にすることなく安心して治療などを受けられるようになると思います。今はゼリーで飲み薬を飲んだりすることもできるけど、これからの医療で今回のように味覚を変えたり、そのほかにいろんな発見をして行くと思うと、本当に医療は進化しているのだなと感じることがでました。



Eさん 

 今回講義を受けてみて感じたことがたくさんあった。具体的には、最初に行ったギムネマの実験では甘い砂糖やチョコレートを食べた時、甘さを感じないことがとても不思議であった。ギムネマは、ギムネマ酸によって甘みを感じさせなくなる作用があることを知り、味が変わることに対してとても興味が抱いた。そして、最後に行ったミラクルフルーツの実験でも、とても酸っぱかったヨーグルトやグレープフルーツジュースが甘すぎるほどに変化していたことに驚きが隠せなかった。ミラクルフルーツのタブレットを家に持って帰って家族に試してみたけれど、「味が変わった!」と驚いていてとても共感した。今までいろんなものを食べてきて、味が変わる体験をしたことがなかったのでとても楽しかった。この実験を通して、味覚について楽しく学ぶことができたと思う。実験以外でもなるほどと思うことが多くあり、今まで普通に食べていたものも変化していくのだと思うと人間の仕組みや働きは面白いことが多いと感じた。舌ひとつでも4つの乳頭があり、それぞれの役割がある。味の判別に欠かせない味蕾も多く存在し、舌以外にもあることを学んだ。私は、味覚を感じる部位はだいたい決まっていて味覚地図は正しいものだと思っていた。しかし、講義で味覚地図は正しくないことを知り驚いた。今まで信じていた知識が間違いだと指摘され、とても印象に深く残った。味蕾は、簡単に言い表せないほど多く存在し場所も様々であるためだからだと納得した。また、食べ物の好き嫌いも直すことができることを知り驚いた。好き嫌いを自分自身が直したいと思っても、頭の中の考え方を変えることって簡単そうに見えて案外難しいことだと思う。そのため、強い意志と普段から考え方を変えていく努力が必要だと考えた。しかし、子供にとってはそれがうまくできないであろう。子供の頃は好き嫌いが多い。だからこそ、子供の頃から味覚の形成を支援していくことは看護師としても、子供の健康な生活を促す意味でも重要になると考える。これからは今回の講義を通して学んだことを看護にも生かしていきたい。食べるという行為や美味しいもの、好きなものを食べることは、人間にとって生きる希望になったり欲求を満たすこと、楽しみの一つになったりする。だから、疾患によって食事をとれない患者さんや食欲が湧かない患者さんに対して、少しでも「食べたい」「美味しい」「幸せだ」などと感じてもらえるように工夫して援助していくことが大切だと思う。私は、今回の講義を通して味覚が変化することに対してとても興味をもった。これからはミラクルフルーツやギムネマ以外にも味が変化する植物を見つけて自分でいろいろ試していきたいと思う。それが、将来看護につながっていくことを期待する。実際、糖尿病患者にミラクルフルーツやギムネマなどを使って実験していることを知った。味覚体験をさせるだけでなく治療の一環として行っていることに驚いた。そういう風に治療へ結びつけれることを知り、これからの看護にぜひ役立てていきたいと思った。ただの楽しかった実験や講義で終わらせず、経験したことを将来やこれからの学びに生かしていきたいと思う。



Fさん 

 ミラクルフルーツと聞いた時、「どこかで聞いたことある。何か味が変わるやつ。」という程度の関心さだった。しかし、今回の講義を聞いたことで、ミラクルフルーツというものに魅力を感じるようになると共に、味覚についてもっと知りたいと思った。
 講義において、特に印象に残ったことは2つある。
 1つ目は、人と動物では味蕾の数が大きく異なるということである。人には成人でおよそ6000個〜9000個の味蕾が存在するが、ウサギは17000個、ナマズは200000個も存在する。動物によって食べるものが違うため、その動物に適した数の味蕾が存在する。特にナマズに味蕾が多いのは、目が悪いためである。全身に味蕾があることにより、全身で様々な味を感じているのである。また、人間は赤ちゃんの時が一番味蕾の数が多い。なぜなら、食に関しての知識がないため、食べて良いものかを自らの舌で判断する必要があるからである。これが大人になるにつれ、知識や情報で食べて良いものかを判断するため、味蕾の数は減っていく。確かに自分で考えてみると、小さい頃は食べられなかったものが、現在は食べられるようになったというものが多くある。このように、それぞれに適応しているというところが、とても興味深いと思った。
 2つ目は、ギムネマやミラクルフルーツのタブレットを使用した実験である。最初の実験は、砂糖とチョコレートがギムネマの葉によって、味覚がどう変わるのかというものだった。初めは、ギムネマの葉を上手く舌全体にこすりつけられていなかったのか、砂糖もチョコレートもいつもと同じ味だった。だから、もう一度しっかりギムネマの葉をこすりつけ、砂糖を食べてみた。すると、ザラザラと砂のように感じることができ、少しの感動を覚えた。次の実験は、ヨーグルト(レモン入り)と100%グレープフルーツジュースがタブレットによって、どう変わるかというものだった。両者ともすっぱかったが、特にヨーグルトのほうはとても食べられるものではなかった。これが本当にタブレット1つで甘くなるのかと半信半疑だった。結果は、本当に甘くなった。ヨーグルトのほうにはあまり変化を感じなかったが、ジュースのほうは大きな変化を感じた。どちらの実験も自分の想像を超えた結果を得ることができ、いい経験をしたと思った。
 うま味が味として認められて、約30年が経過した。昆布や鰹といったものからとることができる出汁というものは、まさに日本が生み出した独特の味である。食文化の違いで理解されないことは多くある。日本人が生で魚を食べることが理解できない外国人は多くいると思う。その逆もしかり、日本人が外国の料理に対して、そんなものを食べるのかと思うこともあるだろう。今でこそ、日本食を好んでくれる外国人もいる。それは、世界的にうま味が認知されたことも少なからず含まれているはずである。このうま味を発見してくださった3人の偉大なる博士たちに感謝したいと思う。
 この講義を聞いて、当たり前に感じ、意識を向けることがめったにない味覚について、関心を持つようになった。当たり前だと思っていることに、あえて目を向ける。島村さんのその姿勢は、本当にすごいことだと思った。また、人間にとって味覚とは『経験と学習』であると聞いたとき、なるほどなと思った。小さい頃に食べられなかったものが、大人になって食べられるようになる。まさにこのことを指しているのだと。
 人の体は本当に不思議なことだらけである。そのうちの1つについて、こんなにも楽しく、充実した講義を聞くことができてよかったと思う。



Gさん 

 今日の講義を受講し、まず感じたことを挙げていきたいと思う。味覚について、看護科に在籍しているのにもかかわらず、恥ずかしながら味覚について考えたことがなかった。
 なぜ味覚について考えたことがなかったのかを考えてみると、私は正常な味覚を持っているからだと思った。人間は当たり前のことを当たり前と考え、そのありがたみを忘れてしまうと、この講義で改めて思った。ミラクルフルーツやギムネマは、大げさに聞こえるかもしれないが、私の常識を変えるできごとだった。わたしは、この講義の後、酢飯のおにぎりを持ってきていたので、食べたのだが、甘すぎて、いつも美味しく感じているはずの食事も、美味しく食べることは、できなかった。私は、一時的な体験に過ぎないが、味覚障害の患者さんは、長期的な事として、起こってくる。毎日の楽しみである食事が苦痛になってしまうのは悲しいことだと感じた。

 しかし、講義の中で私の目を疑う言葉が資料にかかれていた。「味覚修飾植物の応用法」この言葉は、私の中で最も意外な言葉だった。この資料に書いてあるように、肥満の人たちに低カロリーで安全な甘味料として応用できることを知って、嬉しかった。ミラクルフルーツやギムネマは味覚を変えてしまう、なぜかマイナスイメージがあったのでプラスの面があることを知れてよかった。
 次に感じたことは、近年の若者の中での味覚障害の話を聞いて思ったことについてだ。私は一人暮らしをさせてもらっている。そのため、加工食品やファストフードが多くなっていて、他人事ではないと思った。ひとつひとつの病気は、当たり前のことなのだが、偶然ではなく、理があることを改めて知った。
 つぎに、味覚修飾植物の今後の展開について考えていきたい。看護科に在籍していて、これから看護師として働きたいと思っている私は、もちろん味覚修飾植物が医療に活用出来るようになり、様々な患者(味覚障害、糖尿病患者など)の欲求(甘いものが食べたいなど)に応えられるようになれたら、医療の常識が変わっていくのではないかと思った。そして、わたしは、味覚修飾植物について知らなかったし、興味もなかったが、島村光治さんの授業で興味を持ったし、この味覚修飾植物は、誰でも、惹かれるトピックだと思うので、これから先ますます、 味覚修飾植物についての認知度は上がっていくと思われる。
 次に、味覚について知ることの重要性について考えていきたい。味覚を知ることは、味覚障害を持っている患者さんに対し適切なケアを行うことに繋がるし、味覚障害によって起こりうる、(食欲の減退)などの患者さんの気持ちも分かるようになるので、極めて重要なことだと思う。

■参考文献:http://www.taste-m.com



Hさん 

 私は今までミラクルフルーツやギムネマなどの味覚体験に興味がなく全く未知の世界でした。しかし、今回講義を聞き世の中にこんなに面白い発見があるということ、味覚が一時的に変わった時の驚きを感じることができました。今まで味覚は苦味、甘味、塩味、酸味、旨味それぞれ舌の中で感じる部位が違うと思っていました。しかし、舌全体で味を感じているということがわかりました。そして味蕾という言葉も初めて聞き、成人と赤ちゃんで数が違うことや動物によっても違うということ、味蕾がなければ生きていくこと困難である動物がいることに驚きました。味蕾の機能をもっと理解し学んでいきたいと思いました。
 ギムネマという存在を知らない人からするとただの葉であるが、その葉一枚で味覚が変わり砂糖がまるで砂のようになってしまう。美味しく食事するには甘味は必要不可欠であるということを改めて感じました。そして、味覚障害の方の気持ちが一時的ですがほんの少しでも体験することができ、当たり前のように味を感じられることは幸せであると思いました。そして若者の味覚障害が増えている現状をもっと重く考えるべきだと改めて感じました。世の中の若者を中心に体験してもらい生活習慣の改善を今よりももっと呼びかける良いきっかけになるのではと考えました。
 ミラクルフルーツではレモンでさえも甘く感じ、まるで魔法のようだと思いました。味覚を変える仕組みや味覚を変える植物をもっと詳しく知りたいと思えるきっかけになりました。ミラクルフルーツという言葉は知っていてもどのような変化があるのかを知らない人が多いと思います。私はもっとこの仕組みや驚きをたくさんの人に知ってもらいたいと強く思いました。そして、このような植物が医療現場に活かされると救われる患者さんもいるのではいかと思いました。これから研究が進み新たな発見がされ世の中に広がっていけば良いと思います。
 人が食べ物を美味しいと感じるまでに視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感をフルに使う必要があるということ。その中でも視覚が一番大きな判断材料となり目で見るというのは影響が大きいことがわかりました。世の中にあるファストフード店などの看板には赤が使われていることが多く反対に青が使われていることは少ないということを聞き、視覚って面白いなと思いました。このようなことから、人間は視覚に影響されやすくとても繊細な生き物だと改めて感じました。もっと味覚について調べていきたいとおもいました。
 そして、味覚障害の怖さや悲しさを世の中の人にもっと知ってもらいたいと思いました。乱れつつある日本の食文化の和食をもっと大切にするべきであり、これをきっかけに健康への意識が上がるとさらに良いと思いました。



Iさん 

 今日の講義を聞いて、味を感じる仕組みはとても面白いなと思いました。
 私たちがいつも味を感じているのは、味蕾があるからだと知りました。普段味蕾を意識して食べたり飲んだりしていないので、いざ意識してみると、違った味や触感を感じることができ、食べることが好きになりました。また味蕾には、酸味・苦味・甘味・塩味と感じる部分が違っていることを知ることができました。これを分かっていれば、苦いものを食べるときは甘く感じるところで食べるなど、考えて食べることができるのではないかと思いました。
 味蕾は人間だけではなく、動物にもあることが分かりました。講義を受けて思い出したのですが、タンを食べた時に、味蕾があったことがありました。講義を受ける前から味蕾のことを知っていたので、自分でもびっくりしました。
 今回試食したギムネマの存在を初めて知りました。講義を受けるまで見たことも聞いたこともありませんでした。ギムネマを見たとき、この葉っぱが食べられるのかと驚きました。ギムネマを食べたとき、今までにない感触で、また、とても苦かったです。ですが、ギムネマを食べた後に酸っぱいものを食べると、甘く感じました。とても不思議な気持ちになりました。
 味蕾のことは高校生の時に少し授業で学んだことがありますが、ここまで詳しく習わなかったので、今回講義を受けられて、とてもいい経験になりました。また講義で、味覚障害のことを学びました。味覚障害は美味しいものを食べても味を感じないので可哀そうだと思いました。
 私も風邪をひいたときに、どの食べ物を口にしても、味を感じなかったことがあります。とても辛いなと思いました。味覚障害にはそうなってしまう原因があることを知りました。その原因が、加工食品などに頼りすぎることだと知り、びっくりしました。私はよく加工食品などに頼りがちなので、栄養バランスのとれた食事を心がけたいと思いました。
 今日講義を受けて、たくさんのことを学ぶことができました。味蕾の仕組みや味の感じ方など、今まで気にしていなかったことを気にかけるようになりました。島村先生のお話を聞いて、今後の人生に役立つお話が聞けました。私は好き嫌いがとても多いので、今まであまり食に興味を持っていませんでした。また、偏った食べ物しか食べていませんでした。しかし講義を聞いてから、食に興味を持ちました。今回はギムネマや味蕾のことを学びましたが、自分でも調べて、今後もたくさん食について知っていきたいなと思いました。
 講義をしてくださってありがとうございました。また、いろんなお話を伺いたいと思いました。



Jさん 

 私は講義を聞いて、動物にとっての味覚についての話の中にライオンはお肉を食べているわけではないということに驚いた。今までライオンは植物を食べてはいないと思っていた。しかし、ライオンは獲物の内臓が狙いで、獲物の小腸から食べ、そこで野菜ジュースのような植物のエッセンスを食べていることが分かった。きっと私のように、ライオンも植物は食べないだろうと思っている人が多いと思うので、ライオンも植物を食べると正しいことを伝えたいと思った。他には、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味以外にカルシウム味(こく味)や脂味が今後追加されていくかもしれないということが分かりました。食べ物は、五感をすべて使っておいしくさせているということを聞いて、確かにそうであるなと感じた。なぜなら、食事はまず見た目、視覚から入ることでおいしそうかそうでないか判断する。そのあとに聴覚、嗅覚、そして食べてみて触覚、味覚で食事を楽しむ。このように五感を使うことで楽しい食事へと繋がると考えた。特に私が驚いたことは、赤ちゃんは味蕾の数が多いということである。その理由として赤ちゃんは、食べていいものといけないものの判断ができないため味蕾が多いということに驚いた。私が考える味覚について知ることの重要性は、食事を楽しむためであると考える。五感は食事をするうえで非常に大切であるが、その中で最も味覚が大切であると考える。なぜならば、おいしいと感じることが唯一できるからだ。私はおいしいと感じると幸せになる。風邪をひいたときなどに味覚を感じないと早く風邪が治っておいしいと感じたいと思う。このように味覚というのは非常に大切である。味覚を感じないとなると何を食べても変化するのは味覚以外の五感だけである。味覚は変化しない。五感のひとつでも欠けると食事を楽しむことができない。だから味覚は重要である。今回の講義を受けて、味覚について多くのことを学ぶことができた。そして、学んだことを自分の家族や友人に伝えたいと思うほど興味があった。味覚は大切であるということも伝えたいですが、特に今、若者に味覚障害が増えていることを伝えたい。自分が食べるものによって防ぐことができるということも伝えたいと思った。自分が知っていた味覚についての知識、今回学んだ味覚についての知識、これらは看護師を目指していくうえで非常に役に立つ知識だと考える。味覚についてたくさんのことを知ることができてよかった。なぜ味蕾があるのか、赤ちゃんはなぜ味蕾が多いのか、どうして五感が必要なのかなど、どれも興味深かった。私は、これからも味覚を感じることができる幸せをただ食事するだけでなく、それを感じ、さらに食材に感謝していきたいと思った。また、今回学んだ多くの情報を多くのひとに伝え、味覚のすごさを知ってもらいたい。私が味覚ってすごいなと感じたように。みんなが五感をすべて使い、そして一人で食事をするのではなく、みんなで食事をし、楽しい食事となるようになっていってほしいと思った。



Kさん 

 私は、味覚地図を見て味覚について興味を持ったことがあります。しかし、この味覚地図というものは、間違いであるということを知って驚きました。そして、驚きと同時に様々な味はどのようにして感じているのだろうと気になりました。また、興味を持ったことはあっても、味というものは、どこで感じているのかまでは考えたことがなかったので、今回の講義を聞いて、学ぶことができたと思います。私は大きく三つに分けて書こうと思います。
 まず一つ目は、味を判別するのには味蕾が大切な役割をしているということが分かりました。一つの味蕾では、一つの味しか感じられないということや、味蕾の数は同じ人間の中でも赤ちゃんの時と今の私たちとでは異なり、動物などに目を向けてみると、味蕾の数には大きな差があるということを知れました。それは、それぞれが生きている生活環境や食べるものなどが違うからという説明を聞いて納得することができました。人間にとっての味覚と動物にとっての味覚についての違いや、特徴も学ぶことができたのでよかったです。また、味が鍵で、舌が鍵穴だと考えた時、鍵と鍵穴の関係であるという説明はとても分かりやすく、理解することができたと思います。
 二つ目は、人にとっての美味しさについてです。私は好きなものを食べると美味しいと感じます。その美味しいということに関しては、四つに分類されているということを初めて知りました。また、好きな食べ物ばかりではなく、嫌いな食べ物もあります。好き嫌いのメカニズムに関しても分かったので、もちろん自分の好き嫌い改善につなげていきたいと思うし、将来は看護師を目指す立場にあり、小児に関わろうと思っているので、一番偏食が多い時期だと思うので、今回学んだことをつなげていけたらいいと思いました。
 三つ目に実験についてです。一つ目の実験としてギムネマを使用したものでした。ギムネマは甘味を感じさせないようにする力があるので、砂糖やチョコを食べても、甘味を感じませんでした。二つ目の実験としてミラクルフルーツを使用したものでした。ミラクルフルーツは、酸味を消す力があるのでヨーグルトとグレープフルーツジュースを飲んでも、酸味を感じませんでした。この結果に対して私は、驚きを隠せませんでした。ギムネマとミラクルフルーツが甘味を感じさせなくしたり、酸味を感じさせなくする作用があるということを初めて知り、このような食べ物があったら何か他のことにも対応していったりもできるのではないかと思いました。今回は、二つの実験しかやることができなかったけれど、他にもこのような作用を持つ食べ物があるのなら、機会のある時に試してみたいと思いました。
 この味覚については、医療の現場でもたくさん活躍することができると思います。今後、医療の現場に出る身として、これからも味覚の研究などに興味、関心を持ち生活していきたいと思います。



Lさん 

 今回島村先生の講義を聞き、味覚について驚くことがたくさんありました。講義を聞くまではあまり味覚について考えることはなかったので、ミラクルフルーツやギムネマの存在を知りませんでした。そして、舌だけでなく上あごや喉にも味蕾があることを初めて知りました。また、大人と赤ちゃん、人間と動物で味蕾の数が違うということに驚きました。味蕾の数が多くあることで安全な食べ物を的確に判断することができるということが分かりました。私はうさぎを飼っているのですが、食べないものが多くありどうしてこんなにも好き嫌いが多いのだろうと疑問に思っていたけれど、それは味蕾の数がたくさんあるからだと分かり、とてもすっきりしました。
 人間にとって味を感じ、覚えることは味蕾だけを使っているのではなく雰囲気や経験なども大切だと知りました。考え方を変えたり一回食べただけで嫌いと決めつけず、何度も食べることで好き嫌いが減ると聞き挑戦してみようと思いました。
 講義の中で一番印象に残っていることはミラクルフルーツとギムネマの味覚体験です。ギムネマを舌全体にこすりつけることによって、味覚障害のような感覚が体験することができました。砂糖は砂利が口の中に入ったような感覚になり、チョコレートは油の味がするという奇妙な感覚になりました。食感はあっても味がわからないということは、とてもストレスになると思います。味覚障害の人に食事をすすめることはとても酷なことで食事を楽しめなくなってしまうと思いました。しかし、ギムネマを摂取することで甘いものを食べる量を抑えることができたりするため、ダイエットにぴったりだと思いました。
 ミラクルフルーツの体験ではグレープフルーツジュースとレモンが入ったヨーグルトを食べました。ミラクルフルーツのタブレットを食べる前はレモン入りのヨーグルトは酸っぱすぎて、食べる気にもなりませんでした。しかしミラクルフルーツを食べてからヨーグルトとジュースを食べると、信じられないくらい甘くておいしくなっていて驚きました。ミラクルフルーツはギムネマと違い、タブレットになっていたのでとても食べやすくギムネマもタブレットになるといいのになと思いました。甘くないものでもミラクルフルーツを使えば甘くなるということはとてもすごいことだと思いました。甘いものが食べたくても食べられない糖尿病や、血糖値の高い人にはとても魅力的だと思います。
 今回の味覚体験の講義を通して、味の重要性が分かりました。匂いや見た目と比べ、味覚は簡単に変えることができるため、味覚を使って病気の治療にも役立てることができると思います。また、病院食や薬がおいしくなくて食べられないことが多い小さな子にもミラクルフルーツなどの味覚を変えるものはとても役に立つと思います。将来、病院などの医療機関や老人ホームなどの施設で使われると食べられるものや治療の幅が広がると思います。治療の道具としてミラクルフルーツなどが普及されるのを楽しみに期待したいと思いました。また、病気の治療のことだけでなく五感の感じ方などにも気を配った看護が提供できるように学んでいきたいと思います。