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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2017/12/15に実施した清心中学校 3年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2


3年A組

Aさん 

 今回、この講演を聞いて、講演は聞くだけではなくて、体験しながら学んでいくものと思いました。全てが全てではないけれど、このような進め方の方が楽しみながら聞けるし、「本当にそうなんだ」と納得することができます。恐らく、私にとって一番興味深く、印象に残る講演となりました。
 ミラクルフルーツとギムネマという植物は初めて知ったので、そんな植物があるのかという事に講演を聞く前から楽しみにしていました。
 味覚は私にとって、甘味、酸味、塩味、苦味を感じ取るのに必要なものです。まさか、うま味が味に含まれていて、辛味は味覚ではないという事にとても驚きました。
 ミラクルフルーツは酸味を甘味に変える、まさに酸っぱい物が苦手な私にとって、嬉しいフルーツだと思いました。私のおじが糖尿病を患っています。甘い物好きのおじにとって、大変苦しい思いをしなければならない事でしょう。そんなとき、ミラクルフルーツがあれば、酸っぱい物でも甘く感じ、糖分は少なめの対応ができる。島村先生にはとても素晴らしい物を作っていただいて感謝です。 ギムネマは私には苦く感じられず、普通に葉っぱの味がしました。
 最後に、改めて人間の味覚はすごいと思いました。本日は分かりやすく面白い講演をありがとうございました。



Bさん 

 ギムネマやミラクルフルーツなど、初めて聞く言葉が多くて、最初は「よく分からない」と思っていましたが、葉の苦さ、砂糖が砂としか思えない体験、酸っぱいジュースやレモンがおいしく甘くなるという不思議な体験の数々。体験のおかげで分かりやすい説明で普通に聞くよりも聞きやすかったです。また、味蕾の数に驚きました。子供がピーマンなどを嫌うのにも理由があるのだと思うと、成長と人間の体のすごさを改めて知りました。
 理科の講演はいつも難しい話で分からないことだらけだと思っていましたが、体験をすることで、自分自身で理解し、考え、その事柄に対し、興味や関心がわきました。
 好き嫌いの対策の話や糖尿病患者への応用など生活の中で役立つ内容ばかりで、親にも教えたくなるお話でした。今日帰ったら、大人になって苦手な食べ物が食べられるようになったと話をしていた親に苦味の話をしたいと思いました。



Cさん 

 今日は驚く事ばかりで、初めて聞くことばかりでした。ギムネマという言葉は聞いたことがありましたが、砂糖やチョコレートを食べると甘味が感じなくなってしまう事にはびっくりしましたし、ギムネマという植物にそんな機能や能力がある事は初めて知りました。
 そして、動物によって味蕾の数が異なることも初めて知りました。人間は牛やウサギなどの草食動物よりも味蕾の数が少ないという事にもびっくりしました。人間の方が色々な食べ物を食べるから、味蕾の数が多いと思ったのですが、草しか食べない牛やウサギの方が多いのにびっくりしました。しかし、理由を聞いて納得しました。
 味覚障害という病気はとても怖いと思いました。日本に24万人いると言われていて、何を食べても味を感じない。とても辛いと思います。味を普通に楽しめるという事に感謝だと思います。
 最後にミラクルフルーツはとてもすごいという事が分かりました。あんなに酸っぱい物が甘く感じるマジックだと思いました。ギムネマを育ててみたいと思いました。今日は味覚体験ができて良かったです。



Dさん 

 今日の講演会を聞いて、たくさんの事が分かりました。少し頭がよくなった気がして本当にためになりました。
 私が一番驚いたのは動物の味蕾の数の差が大きいという事です。ナマズの味蕾は20万個あるのに、ヘビは2〜3個しかないと知ってびっくりしました。他にもハエが手をこすったりする理由が自分の食べられるものかどうかを手にある味蕾を使って判断しているかだということ。チョウは卵を産むときにその葉に毒が無いかを判断しているからだということ。そして、人の味蕾は10〜20個位しかないと思っていたので、6千〜9千個もあると聞き、とても驚きました。ハエやチョウは手に味蕾があるのは、生きていくための必要な手段である事が分かりました。
 最後に実験したミラクルフルーツは本当に面白かったです。ミラクルフルーツ自体は美味しくなかったのですが、酸っぱかったグレープフルーツとレモン入りヨーグルトはとても美味しかったです。
 実験、研究、考察、体験の4つを大切にし、これからの理科の授業に臨んでいきたいです。



Eさん 

 今回の講演は話を聞くだけではなく、実際に体験することで、ミラクルフルーツやギムネマのすごさやその生かし方を考えたり、感じたりすることができた。今まで味を感じるという事を意識したことはなかった。でも、今回の講演会で味を感じる仕組みやそれぞれの動物がその仕組みを上手く生かしているのを知り、味蕾や味覚修飾植物に興味を持った。
 また、味蕾が舌、上あご、喉にあるため、入れ歯をすると上あごの味蕾がふさがれて、味が感じにくくなることを聞いて、もちろん歯を大切にすることが重要だと思ったが、今後、味蕾をふさがない入れ歯が開発されるのではないかと思いました。
 ミラクルフルーツやギムネマが糖尿病のお守りになるのなら、患者さんがこれからも頑張っていく支えになると思うので、どんどん普及していったらいいなと思った。また、亜鉛不足にならないように和食も食べるようにしようと思った。そして、社会人になるまでに食べ物の好き嫌いを無くし、美味しく感じることができるという事に毎日感謝して、食べ物を食べるようにしようと思った。



3年B組

Aさん 

 今日は島村光治先生に味覚についての講演をしていただきました。
 今まで私は味覚の種類や味を感じる仕組みや知識として知っていたものの、そこまで興味はありませんでしたし、ましてや、味を変えるミラクルフルーツやギムネマなどの存在は知りませんでした。しかし、今日、味が示すシグナルや野生動物にとっての味の意義、味覚修飾物質・味覚修飾植物などを分かりやすく説明していただき、また、実際にギムネマやミラクルフルーツの試食なども体験し、味覚は興味深いものと考えが変わりました。
 先生の「1つの事を探求し続ければ、色々な人や機会に出会える」といったお話もとても印象的でした。今回は貴重な体験をさせてくださり、本当にありがとうございました。



Bさん 

 今日の講演会を聞いて、味蕾があるから味を感じることができることを学びました。私は味蕾が多いのは大人だと思っていましたが、赤ちゃんの時だと聞いてびっくりしました。
 私には嫌いな食べ物がたくさんあります。大人になっても好き嫌いをしていては恥ずかしいので、今のうちに直していきたいと思いました。
 スライドでの説明もとてもよく分かりやすく書かれていて、興味深いところもあり、面白かったです。今日、島村先生が教えてくれたことを覚えておきたいと思いました。帰ってから家族や友達などに話してみると、互いに勉強になると思いました。
 実験では味覚障害の立場になって考えてみると辛いなと思いました。また、砂糖をそのまま食べると甘く感じたのに、ギムネマを食べると甘くなかったので、びっくりしました。
 今日は本当に楽しく、勉強になりました。ありがとうございました。



Cさん 

 今回の講演でギムネマとミラクルフルーツを初めて食べました。ギムネマは何かのテレビ番組で見たことがあって、甘味を感じなくさせることは知っていましたが、体験したことはなくて、今回、実際に試食できてとても楽しかったです。砂糖は甘味がなくなると砂のように感じられたり、チョコレートは甘味が感じられなくなって、苦味が強く感じられました。
 また、講演中にお話されていた「甘柿」と「渋柿」の話がとても興味深かったです。甘柿も渋柿も成分は同じで、甘柿のみがなぜ甘いのかというと、苦味自分がコーティングされているからという事を知って、とても驚きました。
 ミラクルフルーツの実験では、酸っぱい物が酸っぱく感じなくなって、とてもすごいと思いました。
 話を聞くだけと、実際に体験するのではインパクトが全然違いました。また、好き嫌いは直すことができると聞いたので、自分も好き嫌いを無くしたいと思いました。



Dさん 

 本日はとても楽しいご講演をありがとうございました。講演といえばとても難しいイメージがありましたが、先生の講演はとても分かりやすく説明していただき、とても記憶に残るものとなりました。
 ギムネマは実際に見ると普通の葉っぱで、本当に味を変える作用があるのか、とても疑問だったのですが、砂糖とチョコレートを食べた時、砂と粘土を食べているような食感で、本当に甘味がなく、とても驚きました。
 ミラクルフルーツはこんなに小さいもので本当に酸味が甘く感じられるようになるのかと思いましたが、とても甘くなっていました。これらの体験をさせていただいたことは、とても楽しく、勉強にもなったのですが、その他にも日頃、疑問に思っている豆知識などを教えてもらう事ができました。
 特に印象に残ったのは、別腹のお話です。今まで、別腹とは重い食べ物ではなく、軽い食べ物だったら入るということだと思っていたのですが、そうではなく、脳が「食べたい」と強く思う事によって、胃の食べ物の一部を小腸に送り出し、その空いたスペース分食べることができるというお話でした。
 とても楽しい講演をしていただき、ありがとうございました。



Eさん 

 今日はとても興味深い講演をありがとうございました。まず、私が驚いたのは先生が高校1年生からミラクルフルーツの研究を始めたという事でした。本でミラクルフルーツの存在を知り、自らそのことについて、また視野を広げて味覚の研究を始められたということで、凄いなと自分も背筋が伸びる思いがしました。テレビ番組にも出演されていて、研究を続けていたら、このようなことまでできるのだと思いました。
 また、舌のつくりについても詳しく知ることができました。味蕾は赤ちゃんがたくさん持っていることやミラクルフルーツを食べると酸っぱい物が甘くなることを体験することによって、とても深く記憶に残りましたし、とても楽しい時間でした。本当に初めての体験で新鮮な気持ちでした。
 また、家に帰ったら家族にも話をして、ミラクルフルーツを試してもらおうと思います。素敵な時間をありがとうございました。



3年C組

Aさん 

 最初、味覚体験でミラクルフルーツと聞いたとき、どんなフルーツだろうと思いました。
 今日お話ししていただき、私が一番驚いたのは、赤ちゃんの味蕾が多いことです。赤ちゃんは一番味が分からないように見えるけれど、知識が少なく、味覚でしか分からないので、口に全部含んでしまうから味蕾たくさんあると分かりました。
 私は牛が大好きなので、牛の味蕾の数が気になりました。牛は24,000個も味蕾がある事にびっくりしました。確かに牛は草を食べるイメージがありますが、においで毒があるかは分からないのかと思いました。でも、舌の味蕾だけで毒が分かるのはすごいなと思いました。私は牛の中でジャージー牛が好きなのですが、味蕾の数は牛の種類によって違うのかが疑問に思いました。ミルクの濃さや色は見た目や味で分かるけれど、味蕾は口の中をのぞいても見えないので、そこが疑問に思いました。
 もう1つ面白いなと思ったのは食事を口にすることが楽しいと、美味しく感じることです。私は将来食に関する仕事に就きたいと思っているので、子供たちに楽しみながら食事をしてもらっておいしいと感じるようなイベントを企画したいです。これからもみんなでコミュニケーションをしながら食べるようにしたいです。

島村のコメント
 動物の味蕾の数はあまり調べられていません。牛も当然種類によってのばらつきはあると想定します。また、味蕾は目視では見えないので、顕微鏡で見る必要があります。



Bさん 

 私は今日の講演会で、味は味蕾によって判別されることが分かりました。人間と動物は味蕾の数が違うという事は、生活する環境やその動物の性質が違うからだと学びました。赤ちゃんは一番味蕾の数が多く、人間に備わっている体の仕組みはすごいと思いました。
 甘さを感じさせなくするギムネマや酸っぱい物を甘く感じさせるミラクルフルーツは糖尿病の方へのお守りに役立つと思います。植物がこのような場で活用できることはすごいと思いました。
 私は今回の講演会でギムネマやミラクルフルーツを食育や科学に興味を持つための教材として使用することの大切さを知りました。私は味覚や食に興味を持つことができました。植物と味覚は深い関わりがあると思いました。



Cさん 

 今回の講演会では味覚体験ができ、とても興味が持てました。生き物には味蕾というものがある事も初めて知りました。人間には約6,000〜9,000個の味蕾があり、赤ちゃんでは12,000個、草食動物は草をエサとするので、毒があるのかないのかを確認するために人間よりも味蕾の数が多い。逆に肉食動物は食べていい物かを分かっているので、味蕾が人間より少ないことが分かりました。しかも、肉食動物は獲物の小腸から食べ始めて食物繊維を摂取していることが分かって勉強になりました。
 味覚には甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5種類から成り立っていて、「辛味は味覚の中には入らないのかな」と疑問に思っていましたが、「味は味蕾で感じて分かるもので、辛味は皮膚でもひりひりすることからも神経を刺激して起こる現象で味覚ではない」と聞いて納得できました。あと、うま味は日本人が発見したと聞いてすごいと思いました。
 今日は講演会と味覚体験をして、食べ物の味が分かるというのはとても幸せな事だし、味が感じられなくなったり、酸っぱい物が甘く感じたりすることができ、すごいと思いました。



Dさん 

 味は味蕾で感じることができると知りました。味蕾での味の判別方法は鍵と鍵穴の関係に例えることができるという説明はとても分かりやすかったです。味蕾は動物によって異なることも分かりました。ナマズは約20万個、ヘビは2個というのに驚きました。
 人にとって酸味や苦味は体に害を与えるシグナルなのに、レモンやピーマンなどの酸味、苦味を感じるものを体に良い、害がないと発見して食べた人はすごいと思いました。ヨーグルトや塩麹などの発酵食品はほぼ腐ったも同然の食べ物ですが、それを最初に食べた人は味をどう感じて、体に良いものかを判断したのか気になりました。特にヨーグルトは酸味を感じるのになぜ食べるようになったのか疑問に思いました。
 辛味は味覚ではないのに驚きました。辛さは乳製品などと一緒に食べることで緩和されることが分かりました。
 味覚を変える植物は医療にも使える可能性があり、興味を持ちました。ギムネマはダイエットにすごく効果的だと思いました。腸での糖分の吸収を抑えるうえに、甘味を感じなくさせるので、甘味を食べなくなると思うからです。
 今回の講演を聞いて、興味を持ったことがあったので、調べてみようと思います。

島村のコメント
 発酵と腐敗は同じ意味です。違いは人にとって有用か有害かの違いです。初めて知識がない状態で食べると慎重になりますが、フグなども同じで、普通に私たちが食べることができるのは、昔の人がそのような基礎を作ってくれたからだと思います。



Eさん 

 とても興味のある面白い内容でした。まさか、草などの物質により普段の味ではない味が感じられるなんて思ってもいませんでした。
 コアラは周りに敵が来ないように他の動物が毒として避けているユーカリを食べて生活したり、ライオンは内臓を食べて食物繊維やビタミンやミネラルなどを摂取するなど、知らなかったことがたくさんありました。
 5種類の味覚があり、さらに増える可能性があると聞いて、興味深く感じました。また、体性感覚である辛味は冷たい緑茶や冷たい物を一緒に食べることで、抑えることができることが分かり、辛いカレーライスをお茶や冷たい飲み物と一緒に食べて、辛味を抑えている感覚になっていたのは本当だったという事が分かりました。
 好き嫌いは第一印象やその場の状況で決まるので、食事は楽しく食べたいと強く思いました。私は納豆が苦手なので、少しでも食べることができるように挑戦してみたいと思います。販売されている食べ物には少しでも美味しく食べられるような工夫がしてある事を知りました。
 味蕾は1か月に1回生まれ変わることが重要で、亜鉛不足で味蕾が減る可能性があるので、亜鉛の多い海藻やカキ、和食などを食べて味覚障害にならないように気を付けたいと思います。
 今回の講演を聞いて、味覚という五感の1つについて考える良い機会になりました。また、味の大切さについて深く考えさせられました。これからは食生活を楽しみながら味わおうと思います。
 最後に質問ですが、自分の味蕾の数はどのくらいか分かるのでしょうか。

島村のコメント
 味蕾は舌を取り出し、顕微鏡で見て算出しているので、生きている人間では測定ができません。残念ながら現在の技術では難しいですが、将来的には計ることができる日が来るかもしれません。