ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト(ミラクルフルーツ・味覚・ギムネマ・ミラクリン・食育・ミラクルフルーツ)

  ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト
島村光治のホームページ ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト
ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト ご質問・ご意見・ご感想・講演依頼
ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト
■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2017/05/26に実施した中京大学 心理学部1年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 味覚は、日常生活の中で必要な感覚であるので、すぐに興味を持つことができました。講義において、人間よりも草食動物のウサギやヤギなどの方が味を感じとる味蕾が多いことを聞いてとても驚きました。人間は様々な味を好み、食べる生き物なので、草ばかりを食べる草食動物より、味蕾の数は多いだろうと思っていました。しかし、草食動物は生きるために草に毒が無いかを判別する必要があるため、味蕾が多いのだとわかって、それぞれの生き物は自分の環境に合わせた性質を持っているのだと感じることができました。生き物にとって食べることは必要不可欠なことであり、人間においては常に様々な味を楽しむ生き物なので、自分が想像している味とは違う味がしたらどんな感じがするのだろうと思いました。
 私は、今まで心理学の実験で視覚、触覚を対象とした実験をしたことはありますが、味覚を対象とした実験は今回が初めてだったので、とても興味深かったです。ギムネマを食べた後にチョコを食べた時は、おいしいチョコをここまでまずくするものがあるのかと衝撃的でした。人間はおいしさを求めて試行錯誤して料理やお菓子を作りますが、ギムネマの実験を経験して、改めておいしさの幸せを実感することができました。味覚障害という病気がありますが、味が感じられなくなってしまったらこの幸せを実感することはできず、食欲もなくなってしまうでしょう。私は、食べることが大好きなので味覚障害にならないために、加工食品やファストフードの摂りすぎには注意して、バランスの良い食事をしようと思いました。また、糖尿病といった、糖分を控えなければならない場合に、人間どうしても甘いものが欲しくなる時もあると思います。そこで、味覚修飾植物のミラクルフルーツを用いてすっぱいものを甘く感じさせると、糖分を摂ったという満足感を得ることができるため、糖尿病患者やダイエットをしている人にとって有効な手段であると感じました。
 このように、ミラクルフルーツは有効的な手段として使用することができますが、まだまだ知らない人も多いと思います。この講義は、だれでも楽しく味覚に関して勉強することができるので、ミラクルフルーツなどの実験を通して、もっとたくさんの人に味覚の面白みを知ってもらい、味覚の重要さを実感してもらいたいです。



Bさん 

 講義を聞くまでは,味を感じることは当たり前のことすぎてなんとも思わなかった。コアラがユーカリを食べる理由もただ好きだから,という容易な理由だと思っていたが,生命活動するうえで必要なことだったというのは驚いた。人間はうまみの相乗効果を利用していることも何となくは耳にしたことはあったが,最大9倍近くになることは本当に驚いたし,人間はこれを経験と学習で得てきたと考えたとき先人に感謝しなければならないと感じた。軟水と硬水で料理における水の役割が変わることが一番驚いき興味がわいた。また,酸味は腐敗物を,苦味は毒物を検出するため感度が少し高いと知って,人間ってすごいなと感じた。味覚は健康に生命活動をし,幸せに生きていく上で重要な働きをしていることが分かった。実際にギムネマやミラクルフルーツを食べて,味覚が変わって,チョコや砂糖が砂の味がしたときは味覚が正常なことって幸せなことで重要なことであるとより強く感じた。
 しかし,授業でもあったように,糖尿病の患者は甘いものを食べたいのに食べられない,味覚障害の人は味が感じられない,などの人も世の中にはたくさんいる。彼らが少しでもより幸せに食生活を送れるようにするのかという点でも味覚について知り,理解することはとても重要なことであろう。また,食べられない味を感じないことで精神的に負担になっている人を救うためにも味覚と心理の関係の研究をしていくべきだと考える。
 味覚修飾植物は,糖尿病の人や味覚障害の人にはとても効果があるだろう。講義中,話を聞いているときは半信半疑だったが,体験して強く感じた。甘いものが好きで食べたいのに食べられないが,これを使うことで酸味が甘く感じられる。たとえ健康のために甘いものを我慢したとしても幸せでなければ意味がない。これを使用することで糖を取らなくても甘く幸せになれるのならばとても有益なものである。このことはダイエットで糖質制限している人たちにも利用できるのではないかと考える。もちろんこれに頼りまくり使用しすぎなのはダメだと思うが,一つの方法として考慮してもよいだろう。
 今回の授業で初めて味覚修飾植物の存在を知った。ギムネマもミラクルフルーツも何のことかさっぱり分からず,ほんとにこれを食べるだけで味覚が変わるのか疑問であったが,実験を通して実際味が変わった時はとても感動した。今まで知らなくて損をした感じがしたし,もっといろんな人に知ってほしいと思った。現在は閉店したが,東京にミラクルフルーツカフェという,ミラクルフルーツを利用して全メニュー100kcal以下で楽しめる飲食店があった。このように飲食店から味覚修飾植物の存在を広めていくことは有効だと思うし,また再オープンするのを願う。タブレットも,もっと世の中に広まっていろんな人が利用できるようになればよいなと思う。
 味覚についてここまで考えることは今までなかったし,味覚が変わる面白い実験も体験できて有意義な時間が過ごせた。ありがとうございました。
■参考webサイト
http://www.wae-shop.com/
http://gc.sfc.keio.ac.jp/class/2005_14453/slides/11/index_7.html



Cさん 

 今回の味覚実習で試食させていただいた、ミラクルフルーツは小学生ぐらいの頃に1度体験した記憶がありますが、ギムネマは初めての体験でした。そのためギムネマを食べて砂糖を食べたときは、砂糖に味がなく、砂や砂利を食べているようでとても奇妙な感じがしました。チョコレートを食べるときは、チョコレートを食べるとビターチョコレートのような味になるのかと予想していました。しかしチョコレートを食べると甘さがなくなるというより、油の塊を食べているようで、美味しいとは感じられるものではありませんでした。一方のミラクルフルーツは、小学生のときに酸っぱいものが甘くなると教えられた記憶もありましたが、改めてミラクルフルーツを食べることにより、酸っぱいものが食べやすくなるという効果と美味しさに感動しました。
 ギムネマとミラクルフルーツを試食して、特に印象に残ったほうはギムネマでした。なぜならギムネマ食べてから、砂糖・チョコレートを食べることによって、食べ物から味を感じないという感覚を初めて体験することができたからです。私の母親は、体調がよくないときや季節の影響でごく稀に「味がわからない、食べ物が美味しくない。」と言い出すときがあり、自分は味がわからないという経験は風邪をひいたときに味がとおくなるような程度の経験しかないため、なかなか共感してあげることができませんでした。しかしギムネマを食べたことによって、母の辛さが理解できた気がしました。またギムネマを食べて、甘味を感じなくなるということは味覚が正常な状態であることも示していると、講義のときにおっしゃっていたので、講義が終わってから持って帰ったギムネマを母親に食べさせたら正常に甘さを感じなくなっていたので、少し安心しました。
 全体の講義を聞いて、味覚の大切さを改めて実感しました。味を感じるということは、普段の生活で当たり前に行われていることなので意識していませんでしたが、味がわかるということは本当に有難いことだと感じました。また人間が生きていくうえで、味覚は非常に重要な役割を担っていることがわかりました。心理学でも味覚研究は行われているので、心理学からの味覚研究のアプローチの仕方も研究論文を読んで勉強してみたいです。
 今回の味覚実習の体験は年齢問わず多くの人が楽しめると思うし、味覚修飾物質はこれからの社会に必要になってくるのは目にみえているので、もっと多くの人が体験して、味覚修飾物質の存在を知っていってほしいなと思いました。



Dさん 

 私は,普段何かを口に入れたときに,「美味しい」,「不味い」と感じることに特に興味を持ったことがなかった。その仕組みを不思議に思ったこともなかった。しかし,今回の講義を受けて初めて知る事がとても多くて,非常に貴重な体験ができたと感じた。
 私が最も面白いと感じた内容は,動物によって味蕾の数が違う事である。また,同じ人間でも赤ちゃんと成人では多くて倍ほど数が違うという事であった。草食動物,肉食動物などの特徴に応じて味蕾の数がまったく異なるのはすごいと感じた。また,赤ちゃんがおもちゃなどの食べ物ではない物も口に入れてしまうのは,食べ物の知識がほぼ無く,味蕾に頼っているというのを知って特に面白いと思った。さらに,味蕾は動物によっては口内だけでなく,体の表面にも存在するという話には驚いた。ナマズなどの視力が悪い動物たちは,体やひげの味蕾のおかげで敵から身を守っているという。また,ウサギのような草食動物は多くの味蕾によって毒のある草などを見分けたりするなどによって自然の中で生き延びているという。このように味蕾は,動物が自然の中で身を守り,生き延びていく中でとても大きな役割を果たしているのだと感じた。
 また,辛味は味覚のひとつでは無いことも初めて知った。味蕾ではなく,神経を刺激しているということには驚いたが,辛いものを触ると手が熱く感じると講義で聞いたが,舌が痛くなるのも関係しているのだろうと思った。そして,人間にとっての味覚とは経験と学習であるというのはまさにその通りだと感じた。しかしながら現代,味覚障害という病気が若者の中で増加していることを聞いて少し残念に思った。味覚障害は亜鉛不足や,ストレスが原因であるそうだ。アルコールを摂取した後,アルコールを分解すると同時に亜鉛も消費したり,加工品に含まれるポリリン酸が体内の亜鉛を排出してしまったりするなどが亜鉛不足の主な原因であるという。これをきっかけの1つとして,亜鉛が多く含まれる日本食を食べる習慣が増えると良いと思う。
 今回試食した味覚修飾植物は,糖尿病患者などに有効に活用できるということで,もっと有名になると良いと思った。また,薬ではないことを利点とすると,ダイエット中の人にはとても身近に感じるのではないかと思う。ギムネマを食べて甘い物を食べたいという食欲を無くしたり,反対にミラクルフルーツをたべて「甘い」という錯覚でダイエット中にご褒美感覚でおやつを食べた気になったりできると思う。そのように,わたしたちの間でももっと身近な様々な場面で活躍してほしいと感じた。
■参考文献
http://topiclabo.com/1020.html



Eさん 

 私は今回の講義で初めてギムネマとミラクルフルーツを知った。最初に行ったギムネマの実験では、植物の葉を舌にこすりつけるだけで本当に甘さを感じなくなるのか、はじめは信じられなかったが、実際に自分で体験してみると砂糖やチョコレートが全然甘くなくなりとても不思議な感覚だった。その後の講義でなぜこのような味覚体験ができたのか、味を感じる仕組みについての講義が行われた。その中で最も印象に残っているのが、味蕾で味が判別され、その判別方法は鍵と鍵穴の関係である、ということだ。舌には甘味や酸味、苦味などそれぞれの役割の味蕾があるが、ギムネマの場合は甘味の味蕾の鍵穴に蓋をした状態になるため甘さを感じることができなかった、ということが分かった。また、私は小さいころは野菜が嫌いだったのに、今ではほとんど食べられるようになったのも味蕾が関係していることが分かった。味蕾は赤ちゃんの時が1番多く、ピーマンやゴーヤなどの苦味は毒物のシグナルとして頭に入っている。しかし、すべてが毒でないことを経験と学習により知ることで、苦味がおいしく感じるようになるという説明を聞いて今までの疑問が解けてとてもすっきりした。つまりビールなど今は苦いと感じるものも、そのうちおいしいと感じるようになるのかなと思い、少し楽しみになった。
 また、講義の中で近年味覚障害が若者の間で急増していることを知った。今回の実験で砂糖やチョコレートを食べたのに甘さを感じられずおいしいものがおいしく感じられないという体験をして、味を感じることができないつらさを痛感した。私もアルバイトがあったりすると家でご飯を食べることができず、朝も昼も夜もコンビニで買った加工食品で済ませてしまったり、外食するとファストフードばかり食べてしまうため、味覚障害は決して他人事ではないと思った。今回の授業で味覚の大切さがよく分かったので、これからの食生活を見直していこうと思った。まず味覚について知るということが重要で、そうすることによって病気の予防につながるのではないかと思う。
 今回学んだギムネマやミラクルフルーツなどの味覚修飾植物は、日常生活や医療現場などこれから様々な場所で活用され人々の役に立つだろう。ギムネマは、ただ甘さを感じさせなくするだけでなく、糖分の吸収を抑制し血糖値の上昇を抑えるという効果がある。そのため糖尿病の予防や肥満防止に期待できる。また、ミラクルフルーツはすっぱいものを甘く感じさせるため、甘さはそのまま残しておきながらも糖分は少ないものを食べることができる。そのため糖尿病の患者や肥満傾向にある人など、甘いものが食べたいのに食べられないという人々の我慢やストレスを減らすことができると思う。ダイエットで食事制限をするとストレスでたくさん食べてしまったりすぐにリバウンドしてしまうことが多いが、ミラクルフルーツを使うことで無理なく続けることができると思う。また、レモンのようなすっぱいものにはクエン酸などが多く含まれており、疲労回復など様々な効果がある。しかしそのまま食べることは難しい。そこでミラクルフルーツを使えば、普通ならすっぱくてたくさん食べられないものでもおいしく食べることができるだろう。このように、正しい使い方をすれば困っている人の役に立つことができる素晴らしい植物だと思う。
 私は今回の講義を通して味覚の仕組みを知ることができ、味覚の大切さと改めて実感した。今回は2種類の植物だったが、そのほかの味覚修飾植物についても興味を持ったのでこれから調べていきたいと思う。

■参考文献
・「ギムネマの効果と効能 血糖値を安定させ糖尿病を予防・改善する」
http://www.mit-japan.com/ndl/ndl/gymnema.htm (2017/05/28アクセス)
・「ギムネマのサプリ|管理栄養士のオススメ」
https://www.healthy-one.co.jp (2017/05/28アクセス)



Fさん 

 心理学部の授業で、視覚や聴覚について取り上げられる機会はこれまでにたくさんありました。しかし、同じ五感に分類される味覚はほとんど触れられたことがなく、今回の講義はとても貴重な経験でした。動物は生きるために外部から栄養を摂取する必要があり、その際に体に害を与えるものを見分けて排除することが味覚の役割です。私はただ食べ物をおいしいと感じるものとして味覚をとらえていたので、人と動物の味覚の違いがあることや、種によって味を感じる味蕾の数が大きく異なることにとても驚きました。また、ナマズのように周囲の情報までも味覚で感知したり、ハエのように口の中以外で味覚を感じたりと、食べ物の味を知る手がかりであるだけでなく外界の情報を得る一つの立派な感覚として味覚が働いていることも学びました。さまざまな動物の味覚について知ると、人間の食行動がとても特異なものであると気づきました。特に、人は情報によって味が左右されることがあるという事実に衝撃を受けました。これは、人が幼い時に食事を提供する親の様子からそれが安全なものかどうか判断することと結びついていると講義内で学びましたが、今学んでいる子供の社会性の発達と関連して考えることができて、とても興味深かったです。そのような仕組みであるがゆえに、人間の味覚は「経験と学習」で形成され、幼少期の食事環境がもたらす影響力の強さにも納得しました。他にも、人間の味蕾の数は生まれた直後が最も多く、成長するにつれて減っていきますが、脳の神経細胞であるニューロンも同じように新生児が最も数が多く、人間の仕組みはいろいろ似かよった部分があるということに気づくことができました。
 私は、これまでにミラクルフルーツやギムネマを知る機会がなく、それらが味を変化させることができるという説明を受けても全くそのイメージがわきませんでした。「経験的」にすっぱいものであるはずの食べ物が甘くなったり、お菓子から甘さが消えることはないと思っていたからです。ですが、実際に体験してみてその考えが覆されました。砂糖を口に入れても触感しか感じることのできない違和感や、さっき飲んだ時はすっぱすぎてむせていたジュースが、そのものは何も変わっていないのに甘い飲み物になってしまったのは本当に衝撃でした。他の講義で錯視や錯聴を知った時も驚きましたが、その時とは比べ物にならない程衝撃で、人の感覚が絶対ではないことを強く思い知らされました。それと同時に、実験をしたことで、味覚障害者の方の辛さや、糖尿病患者の方がミラクリンの働きでどれだけより良い食生活を送れるかを考えることもできました。
 今回の講義で、めったに体験することのできない実験を含めて、味覚についてたくさんのことを学びました。この講義でなかったら、味覚について興味を持ち、理解する機会もなかったのではないかと思います。今回学んだことをこれからの学習にも生かしていきたいです。



Gさん 

 味覚についての講義を聞いて興味を持ったことは3つある。
 一つ目は、味はすべて味蕾によって判別されるということだ。自分は今まで味覚地図のように、舌のそれぞれの部分で味覚を判別すると思っていた。舌に食べ物を乗せて「この辺りが苦味かな」と考えたこともあった。しかし人間の舌には6000〜9000個もの味蕾が存在し、これらに食べ物の成分が当てはまることによって脳に電気信号が送られている。また、人間には舌だけでなく上顎や喉にも味蕾が存在している。炭酸が美味しいと感じられるのは喉の味蕾によるものだということが分かった。人間以外の動物の中にはさらに多くの味蕾が存在するものもあり、ナマズは身体中に存在している。それぞれの生き方に合った構造になっていることに気付いた。
 二つ目は、人間はいろいろな要素が揃って美味しいと感じるということだ。基本味は5種類あり、辛味と渋味は体性感覚であり一つの味としては存在しないことを学んだ。食べることは味覚だけでなく嗅覚や触覚、視覚、聴覚のすべてを使っている。人間にはいちばん視覚が重要だと聞いて、美味しそうに盛りつける大切さが分かった。自分は普段、お菓子のパッケージを見て「これは食欲をそそるデザインだな」と考えることがあるが、これからはこのような色彩心理学などを心理学の授業で学ぶことができると思うので楽しみにしている。また、ステーキ屋さんで目の前でお肉を焼くことは、人間の五感のすべてを使っているためより美味しく感じるということも分かった。
 三つ目は、ミラクルフルーツとギムネマの味覚体験だ。ギムネマを噛んでから砂糖を食べたら、ただの砂のようだった。また、ミラクルフルーツのタブレットを食べてからグレープフルーツジュースとレモン入りヨーグルトを食べると本当に甘くて驚いた。自分はグレープフルーツジュースの方がより甘くなったように感じた。毎朝レモンジュースに蜂蜜を入れて飲んでいるので、今度は蜂蜜を入れずにミラクルフルーツを食べてから飲んでみようと思う。
 また、ミラクルフルーツのように酸っぱいものが甘く感じられるのが、医療で役立つということには驚いた。やはり甘い物は誰でも食べたくなるので、今後糖尿病患者だけでなくより多くの人が使えるようになればいいと考える。
 この講義を通して味覚の重要性が分かった。ポテトチップスやファストフードの油分の多さにはゾッとしたが、美味しいものの裏側には何があるのかも含めて、これからは知識を得ながら食べようと思う。



Hさん 

 この講義は、私の中で非常に衝撃的なものだった。
 生物の味覚に非常に深くかかわっているものは、舌の味蕾というものだ。私はこの味蕾というものの存在は知っていて、一つの味蕾がすべての味を感じているものだと思っていた。しかし、実際は違った。味蕾には甘みを感じる味蕾、酸味を感じる味蕾など役割がそれぞれあり、まるで鍵と鍵穴のような関係になっていることで、味を感じることができるらしい。また、私は味蕾が舌にしかないものだと思っていた。だが、のどや上あごにもあることを知り驚いたが納得もした。実際、炭酸水を飲んだ時に、舌以外でも風味のようなものが感じられるからだ。
 味蕾は、生物間で数が違うらしいが、それよりも驚いたのは人間の成人と赤ちゃんでの味蕾の数が違うということだ。しかし講義で、人の味覚は経験と学習によるものだと聞いて、確かに成人より赤ちゃんのほうが、わずかな苦味なども感じ取れるなと思った。それは、赤ちゃんが経験と学習の面で成人よりも少ない分、味蕾の数で補うものだと知ることができた。
 講義の中で、2つの味覚の実験をした。1つはギムネマ、もう1つはミラクルフルーツを使った実験だ。ギムネマは甘いものが甘く感じられなくなり、ミラクルフルーツは酸味が甘味に変わる。両方とも甘味にかかわっているが、そのメカニズムは全く違う。ギムネマは、ギムネマ酸という物質が甘味の鍵穴にフタをすることで甘くなくなる。ミラクルフルーツは、ミラクリンという物質が酸味と結合して甘味と同じ形になることで、甘くなる。最初は半信半疑だったが、実際にやってみると驚きがすごかった。味覚が正常なことがこんなにも良いもので、また味覚に障害がある人がとても苦労していることが分かった。上記の味覚修飾植物以外にも苦味抑制物質というものがあるらしい。これは、薬の飲みづらい老人のために人工的に作られた物質だ。私も自分の研究がこのような、人のためになればいいなと思っている。
 私はこの講義を通して思ったことは、他にも味覚に作用する面白い物質を持った植物があるのではないかということだ。この地球には、人類がまだ調べたことのないような場所がある。苦味抑制物質は今、人工的に作られているが、この物質を持った商物があるかもしれない。塩味に働きかける植物があるかもしれない。阻害したり、誘導したりするだけではなく、逆に強調する物質があるかもしれない。これらの物質をうまく使えば、例えば野菜が苦手な子供に野菜を食べやすくできるかもしれない。
 普段から機能していてあまり気に留めていなかった味覚、その重要性が深く知れたのはとてもよかった。自分が専攻したいものが決まっていない今、興味を持てた分野が1つ増えたこと、そしてあまりにも身近すぎて気づくことがないことに気づく重要性を知ることができたこの講義に深く感謝している。