今回の講義を受けるまでギムネマやミラクルフルーツなどの味覚修飾植物についての存在さえ知らなかったため、自分の味覚を変えることができる植物があることに純粋に驚きました。講義資料に紹介されていた、水を甘く感じさせる効果のあるクルクリゴやストロジンもぜひ食べてみたいと興味を持ちました。
特にギムネマを食べた後に、甘いはずのものが甘く感じなくなったことが印象的でした。甘くないチョコを食べたのは初めてでしたしそれを食べるのがとても苦痛に感じ、食事において「味覚」が存在することの大切さを実感することが出来ました。味覚障害を擬似体験することは「味がしない、面白い」と感じるだけでなく、自分の持つ「味覚」を失わないようにしようという意識を持つことが出来、自分の食生活を見直すきっかけになると思います。
今回の講義を受け、味覚教育は家庭科だけでなく他の様々な教科との関連性があることに気がつきました。例えば、上顎やのどにも味蕾が存在し、舌のみで味を感じているわけではないということを学んだことにより、上顎の味蕾の大切さが分かります。そして入れ歯を付けることは上顎の味蕾を塞ぐことになるため、入れ歯を付けていない状態よりも味覚を感じる力が必然的に弱くなってしまうということに気づかせ、入れ歯を付けなくても良いように自分の歯を大切にすることを学ばせることが出来ます。これは保健体育の「病気の予防」の単元に結びついており、虫歯予防について、味覚と関連して学習させることができると考えました。その他にも、講義で紹介されていた「ギムネマを一人一つ育てる活動」をすることは、植物の育ちに必要なものを考えたり植物の成長の様子を観察したりする活動が出来ることから、理科の植物に関する単元や生活科の授業にも関連させて学べると考えました。
味覚修飾植物がもっと知れ渡り、出まわるようになればそれを使うことで多くの人が助けられると思います。例えば、「苦手な食べ物があるがその食べ物は栄養や健康を考えるととても体に良いものなのでぜひ食べられるようになりたい。」と感じている人です。無理して自分の苦手な味の食べ物を食べなくても、味覚修飾植物を使えば違った味でその食べ物を食べることが出来るため、それによって健康的な食事を摂ることが出来るようになります。その他にも講義でも紹介されていたように、糖尿病の人や甘いものを控えている人向けに「甘くないケーキ」と味覚修飾植物を提供することで、糖分が低いケーキでも満足しておいしく食べることができるようになり、糖尿病の予防やダイエットに効果があると思います。その他にも様々な効果が期待できると考えます。
今回の講義で実践的に学んだことを教育現場で子どもたちに伝えていけるよう、これからさらに学びを深めていきたいです。ありがとうございました。