ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト(ミラクルフルーツ・味覚・ギムネマ・ミラクリン・食育・ミラクルフルーツ)

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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2016/04/27に実施した中部学院大学 健康科学部2年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 私は今までミラクルフルーツとギムネマという食べ物を見たことも聞いたこともなかった。人間は味蕾という舌の感覚受容器で味を感じている。味蕾で味というものを電気信号として脳へ送ることは知っていたが、舌以外に喉にも味蕾があることは初めて知った。講義が始まって少ししてチョコレートを食べたがその時に喉でも確かに甘さを感じたな…と思い出し納得することができた。また、他の動物にも味蕾がありウサギは約17000個、ウシは約24000個、ナマズは約200000個ある。この中でもナマズの味蕾は他の動物よりもはるかに多かった。その理由は、ナマズは沼に生息している。そのため目が悪い生き物である。そのような環境で生息するためナマズには体の表面(皮膚)にも味蕾があり、その味蕾で近くのエサや敵の味を感知している。このようにその動物にあった味蕾の数が与えられているのだと知り、動物の体はその動物の住む環境にあった作りをしていてすごいなと感じた。ナマズ以外にも舌以外の場所に味覚を持つ生き物がいる。それは、蝶やハエである。蝶もハエもどちらも手に味覚を持っている。蝶は手の味覚を使って卵を産む場所に毒がないかを確認し、ハエは手に味覚があるためよく手を擦って味を感じている。一方で蛇などは味蕾が少なく2,3個しかない。蛇は基本獲物を丸呑みするので味蕾の数が少なくなっている。このように動物によってさまざまな場所に味蕾があることがわかった。また、人間の赤ちゃんも特殊である。人間は成人では約6000〜9000個の味蕾を持つ。しかし、赤ちゃんでは約12000個もの味蕾を持つ。これは赤ちゃんが食べ物を食べてもいいものかどうかを判断するために味蕾の数が多くなっている。味蕾の数を多くすることで毒があるものかどうかを判断しやすくしている。それだけでなく苦味や酸味は毒がありそうな味であり、そういったものは味を他の味覚よりも感じやすくなっている。しかし、そういったものを食べ続ける経験などによって苦味や酸味は食べても大丈夫だと脳が学ぶ。その結果美味しく感じるようになる。よく「大人の味」という言葉を耳にするが、あれは言葉の意味そのものだったのだと知った。
 味覚実験では、1つはギムネマという植物を食べて甘い食べ物を甘く感じなくなるという実験をした。最初は葉っぱ1枚で味覚はなくなるのか少し疑問を抱いていた。しかし、実際にギムネマを食べてからチョコレートを食べてみると全く甘みを感じなくなっていた。これはギムネマに含まれる成分が甘さを感じる味蕾の穴を塞いでしまったからだ。私は実際に味覚障害になるとこのような感じになるのかと疑似体験ができとても貴重な体験ができた。ギムネマを食べた後はチョコレートを美味しいとはとてもじゃないが感じることのできない味に変化した。近年若者の味覚障害が増加している。この疑似体験から自分の食生活をもう一度見直したほうがいいと改めて感じた。
 二つ目の実験ではミラクルフルーツという果物のタブレットを食べ、すっぱいものを甘く感じる実験を行った。最初にタブレットを舐める前にレモン汁を舐めたがとてもすっぱかった。しかし、タブレットを舐めた後にレモン汁を舐めると少し酸味は残っていたがとても最初より甘く感じた。これはレモンの酸味をミラクルフルーツの成分がコーティングしたことによって甘く感じるようになった。あれだけすっぱいものの味も甘くなることを知り、とても驚いた。
 今回の驚きの味覚体験〜ミラクルフルーツとギムネマ〜の講義を聞き味覚をどのように電気信号にして脳に伝えるのかを理解することできた。味蕾の数の話では動物によって味蕾の数が変わり、舌以外にも味覚を持つ動物がいることを知った。とくにナマズの味蕾の数、味蕾のついている場所には驚いた。また、味覚は見ためによっても美味しく感じたり美味しく感じなかったりすることを知り見た目も大事なのだと学んだ。実験で使用したミラクルフルーツは糖尿病などで甘いものを食べられない人に対しとても重要なものだと感じた。そのためミラクルフルーツの需要がもっと必要だと私は思う。ミラクルフルーツをもっと活用すれば糖尿病で苦しむ人の気持ちを少しでも楽にできるだろう。

■参考文献
島村光治:驚きの味覚体験〜ミラクルフルーツとギムネマ〜(講義でいただいた資料)



Bさん 

 今回の講義では、ギムネマとミラクルフルーツという2つの物を食べて味の変化を体験した。舌には味蕾というものがあり、味蕾は甘味には甘味用の味蕾、酸味には酸味用の味蕾が、というように、それぞれの味にそれぞれの味蕾がある。そのため、味と味蕾は鍵と鍵穴のような関係になっているということが分かった。しかし、最初に食べたギムネマは、甘味の鍵穴にふたをした状態になるため、甘味を感じなくなってしまい、甘いはずのチョコレートや砂糖が全く甘くなくなってしまった。チョコレートに関しては、原料がカカオであるため、カカオの苦みしか感じられなくなってしまい、とても不思議だった。同様に、饅頭などには、甘さを引き立たせるために塩が入っているが、ギムネマを食べると甘さが感じられなくなるので、塩だけに味になってしまう。この説明にはとても納得できた。
 授業の最後に実験したミラクルフルーツは驚くべき結果になった。ミラクルフルーツの秘密は、ミラクルフルーツの成分であるミラクリンは酸と結びつき、甘味の鍵穴(味蕾)を刺激することになる。したがって、甘味として感じられるということである。ミラクルフルーツのタブレット自体は、想像していたより甘くはなかった。グレープフルーツジュースは、元から苦手であったため、コップ一杯は飲みきれなかったが、確かに最初ミラクルフルーツをなめる前にあった酸味は、ミラクルフルーツをなめた後には消えていた。また、ヨーグルトと一緒でも、とてもすっぱかったポッカレモンは、ミラクルフルーツをなめた後には、とても甘く、何度でもおかわりができるほどの甘さに変わっていた。講義中のスライドで小学生がたくさんおかわりを求めている写真があったが、気持ちがよく分かった。
 今回の講義を聞いて、世の中に、食べるだけで他の食べ物の味が変わってしまう食べ物があるということに、まず驚いた。また、その味の変化を体験できたことは、とても貴重なことだと思った。これらの体験は、味覚障害の疑似体験ともとれるため、将来年をとっても、美味しいものは、美味しいものの味のまま食べられる健康な体、歯でいたいと思った。また、今回体験した二つ以外にも、クルグリコ・ストロジン・なつめ・ケンポナシも味覚を変化させることができると分かったため、少しこれらでも味覚の変化を体験してみたいと思った。
 先に書いたこと以外にも、人にとっての味覚は5つあり、甘味・塩味・酸味・苦味・うま味だということが分かった。私は、辛味も味覚の一つだと思っていた。しかし、辛味は、神経を刺激する痛みであるということが分かった。

■参考文献
1)島村先生のホームページ http://www.taste-m.com/
2)島村先生の講義レジュメ



Cさん 

 私はこの講義を受けるまで味覚を変化させるものなんてこの世にない、考えられないと思っていた。そのため、ミラクルフルーツとギムネマの存在を知り、感動しました。まず、口の中の構造について知りました。味には、甘味、苦味、酸味、塩味、旨味があり、それを感じるのが、花の蕾のような形をしている味蕾である。このことは、講義でも教えていただいたので分かったが、甘味を感じる味蕾、酸味を感じる味蕾といった、それぞれ感じるものが決まっていることを知った。さらにこの5種類の中の旨味を見つけたのは日本人である。日本人は味噌汁のように出汁やつゆにこだわりをもつ国であり、薄口な料理が多く、素材本来の味を楽しむ習慣が昔から身についている。外国では食品そのものよりも甘味、塩味、苦味、酸味を組み合わせることによって美味しさを感じると思っていた。日本人は外人とは違って食に対して繊細であったからこそ旨味という第5の味覚を見つけることができたのである。これを聞いて、日本人の昔からの文化である和食が世界に認められるのもよく分かるし、日本人であるならばもっと日本食(和食)を食べるべきだと思った。最近、外食が多くなったので、時には家に早く帰り、お母さんのご飯も食べようと思った。
 次に、ギムネマとミラクルフルーツを試食した。今まで、味覚を変える手段として、調味料を加えたり、薬などの苦いものであれば水で飲んだ後にすぐチョコレートを食べたりと食べ物自体や別の味覚を加えることをしてきました。しかし、酸味や苦味がとても強いものはどんなに甘いものを食べても残るので小さい頃は好きではありませんでした。これを覆す食べ物があることに驚いたし、もっといろんな人に知って欲しいと思いました。
 また、ギムネマは甘みを感じる味蕾を塞ぎ甘さを感じなくする効果がある。ギムネマを使った実験では、砂糖が砂のような、ミルクチョコレートがカカオ100%になりすごい不味くなった。
 この実験で、甘みはとても大事なものだと思った。人間の主食である米でも、デンプンが入っており甘みを感じる。今回、昼ごはんの途中でギムネマを食べてみたが、この甘みも消えてしまい、ただ少し弾力のあるものを食べているような感触しかありませんでした。舌の障害などで甘みを上手く感じない人はとても可哀想だと思った。
 この2つの食べ物はまだまだ知られていないけど、ダイエットや糖尿病患者の治療でのストレス緩和、ビタミン不足の改善など様々なことに多様できると思う。もっと多様化されて、一般の人たちが簡単に手に取れるような、調味料の棚に並ぶような日が早く来て欲しいと思った。
 ミラクルフルーツは酸味を甘味に変換する能力があり、レモン汁やグレープフルーツなどのすっぱさを変化させるのは分かったが酢はどう変化するのか、甘くなるのかどうか気になりました。機会があればいつか試してみたい。



Dさん 

 今回の「驚きの味覚体験」の講義を通して、普段何気なく感じている味覚について実験を踏まえてとても良い体験ができた。今まで味覚について深く掘り下げて考える機会を持たなかったため、味覚について深く知ることの重要性についても理解することができた。
 まず初めに行ったギムネマを用いた実験で衝撃を受けた。普段好き好んでよく食べているチョコレートや砂糖が自分の知っている甘い味ではなくて油臭くてしょっぱい粘土のようなものの塊や砂利を食べているようにしか感じられなかったからである。人は味蕾を使って味覚を感じている。味蕾には甘味用や酸味用などそれぞれにあったものが舌に7割、鼻腔や食道、気道などの舌以外に3割、成人でおよそ6000~9000個あるとされている。ウサギでは17000個ある。ウサギなどの草食動物に味蕾が多いのは食べられる草なのか毒の草なのかを判断するためである。また蛇には味蕾は2.3個だけで蛇は獲物を丸呑みして触感で判断するために味蕾はほとんど必要ない。このように野生動物は生きていく環境によって味蕾の数が違ったりすることに驚きだった。
 また、人間の成人と赤ちゃんで味蕾の数が違い、赤ちゃんには12000個くらいあり、これは大人になると知識があるから食べる前に食べても大丈夫なものなのかを判断できるが、赤ちゃんは判断できないために口の中にものを入れて判断するためにたくさん味蕾が必要であるであることが分かった。ナマズには体中に味蕾があったりハエは手にも味蕾があることがわかったが、ほかの動物で舌以外のどの場所に味蕾があるのかに興味を持った。ギムネマを噛むことによって、ギムネマ酸が甘さを感じる味蕾のみに働くことでチョコレートや砂糖の甘味以外の味のみが感じられ粘土や砂利のように感じたのである。このような植物を味覚修飾植物といいミラクルフルーツの実験ではレモン入りヨーグルトやグレープフルーツジュースがまるで甘いデザートや砂糖のたくさん入ったジュースのように感じた。
 これらを体験してはじめはただ面白い実験としか感じなかったが、その理由や効果について考えていくと味覚修飾植物の可能性を高めるとても意味のある実験なのだとわかった。医療の現場においてギムネマやミラクルフルーツは味覚に障害を持った患者や食事制限されている患者にとって有効活用することができる。例えばギムネマは、甘味を感じなくなったり腸での糖分の吸収を抑えるといった効果から、甘いものを控えられている患者に使用することで、糖分の吸収を抑えるだけでなく徐々に甘い食べ物に対する食欲を減らしていくことで生活習慣の改善を図ることができるのではないかと思った。また、ミラクルフルーツでは、酸味や苦みが甘味に感じられるようになるといった効果から、糖尿病などで糖分の摂取を控えられている患者に酸味があり、低糖質、低カロリーなお菓子と共に与えることで糖分の摂取を控えながら甘いものを食べられるようになるといったメリットがあると思った。
 今回の講義、実験を通して味覚というものはとても繊細で甘いデザートや辛い食べ物など楽しんで食事をすることができているということはとても幸せなことだと分かった。そして、病気などで食事を楽しむことができない人のために味覚修飾植物の存在が多くの人に広まりたくさんの人が食事を楽しめるようになるとよいと感じた。



Eさん 

 今回の生理学実習は島村光治先生の味覚に関する講義だった。講義の中で大きく二つの実験をした。
 一つ目はギムネマの葉を使った実験である。砂糖とチョコが甘いことを確認した後、ギムネマの葉を小さくちぎって噛み舌全体にこすり付ける。その後再びチョコと砂糖を食べると甘みを感じなくなったという結果が出た。二つ目はミラクルフルーツを使った実験である。プレーンヨーグルトにレモン汁を入れたものとグレープフルーツが酸っぱいことを確認した後、ミラクルフルーツのタブレットをギムネマの葉と同じように舌全体にこすり付ける。その後再び食べると、今度は甘く感じるようになったという結果が出た。私はそもそもギムネマの葉もミラクルフルーツも知らなかったが、島村先生のわかりやすい講義のおかげで味が変わった理由をしっかり理解することができた。また、味覚についての理解が深まった。味蕾で味を感知していることは知っていたが、どのように味を感じているのかということについても理解することができた。
 私は高校での生物や大学での生理学で味覚や舌について学習したことはあるが、今回の講義では今まで学んだことの復習と新しい知識を学ぶことが一度にできた。驚いたのは味蕾の働きについてである。私は講義を受けるまでは、味蕾は味を感じるだけの器官という認識だった。しかし苦味を毒物のシグナルとして受け取り、味蕾を毒の有無の判断に使っていることは知らなかった。主にこの働きを活かす草食動物や昆虫に味蕾は多いが、ナマズは体に200,000万個も味蕾が存在することに驚いた。また、人間は赤ちゃんのときに味蕾の働きを使うため舌に多く味蕾が存在するが、成長するにつれて味蕾の数が減っていくことは面白いと感じた。今回の講義で味蕾の認識が変わり、自分が思っていたよりも味蕾は深くて面白い器官だということを学んだ。
 また、ギムネマやミラクルフルーツの実験を通して、味覚は操作できることを学んだ。これは私にとってこの講義の中で最も印象に残っていることで、とても驚いた上、面白かった。この味覚を操作する技術を応用して医療に活かすことで様々な患者の悩みの解決につながる。薬の味が嫌いで薬が飲みたがらない子どもや、甘いものを食べたくても食べることができない糖尿病の患者などの味覚を操作することで、ストレスを軽減させることができる。大学での概論の講義などで治療において患者の負担を軽減するために医療制度が日々変わっていることや、治療でPTとして気を付けることを学んだ。しかし今回の講義で新しい視点でのストレスの軽減法を学ぶことができた。今後自分がPTとして働くことができるようになったら、この方法に自分がかかわる時が来るかもしれない。そう考えると今回の実習に一層興味がわいた。今後、このミラクルフルーツの味覚を操作できる技術がどのように発展していくのかに注目していきたいし、世間にもっと浸透すると良いと思った。
 今回講義をしてくださった島村先生と、このような機会をくださった先生方に感謝したい。そして今後生理学の学習に活かし、国家試験合格を目指して努力していきたい。



Fさん 

 講義を受けてみて、味を感じるのは舌だけだと思っていたが舌の中でも有郭乳頭、葉状乳頭、糸状乳頭、茸状乳頭で取り込まれて味蕾で味を感じ、味蕾は食道や上顎にも味蕾がありそれぞれで味を感じていることが分かった。舌味蕾は成人ではおよそ6000〜9000個されているが他の哺乳類では人間の成人の2倍、3倍あることを知って少しの味の違いでも成人に比べてすぐに敏感に反応するのではないかと考えた。また成人よりも赤ちゃんの方が味蕾は多く年を取ることで味蕾の数は減っていき食べ物を食べても味を感じづらくなると考えた。
 私は野菜が一定の物は食べることができるがほとんど苦手である。好き嫌いのメカニズムについて第一印象、雰囲気、経験とあげていて特に6割は第一印象で子供の頃から嫌いな野菜は口にしてなかったので味覚の形成がされていなく嫌いな食べ物にしてしまっていると感じたため、講義で習った頭の中で嫌いな食べ物という考え方を変え、好き嫌いを直していこうと思った。
 人にとってのおいしさとして生理的欲求に基づくおいしさ、文化に合致したおいしさ、情報に基づくおいしさ、薬理学的なおいしさなどが例としてあげられていたが私は過去の記憶に基づくおいしさなどもあっていいのではないかと思った。なぜなら1度食べておいしいと感じたものは忘れることはなく常に記憶の片隅に残っており、また同じものを食べたいと思うことがあるため過去の記憶に基づくおいしさもあるのではないかと考えた。
 味覚には、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味があり味覚を知ることで食を通しての生活病の改善を図ることができると考えた。なぜなら例として糖尿病をあげると糖尿病は甘いものの過剰摂取によりおこる生活病である、普段の料理の甘味を知ることにより脳の欲求が満たされ過剰な摂取がなくなり糖尿病になりにくく、また味覚障害にもなりにくくなると考えた。人にとってのうま味の相乗効果としていろいろな食にどの食べ物が当てはまるかもっとさまざまな種類のうま味の相乗効果についてもっと調べたいと思った。また人の味覚というものは経験と学習と唱えていたがその通りだと思った。人は初めてのものをたべることによって食感やそれぞれ味覚に気づくことができるからである。動物にとっては肉食と草食で分かれていて生きていく上では役に立っているものなどが味覚になっていることを知りとても驚いた。
 これからは味覚修飾植物では日本原産のギムネマと同様の効果を持つなつめを食べることにより配糖体が糖分の吸収を妨げて甘味を感じなくさせるということは体内に糖分が吸収されないため肥満体系の人は今に比べて減っていくのではないかと思った。味覚修飾物質の中でも舌にイタズラをして一時的に味覚を変える物質には苦味抑制物質や甘味誘導物質などがあるため赤ちゃんや子供の頃は味蕾がたくさんあるがそれらを用いることにより好き嫌いをするということは一掃になくなるのではないかと思った。



Gさん 

 今回の講義を受けて、味覚というのは奥が深く改めて人間というのは面白い生物なのだと感じた。二時間の講義の中で驚いたこと感心したことが三つある。一つ目は、味蕾の数のことだ。味蕾の数が人間の成人の場合で6000〜9000個存在するが、ウサギは17000個、牛は24000個、ナマズには200000個味蕾が存在する。草食動物は草を食べるため毒を感知しやすくするため味蕾が多く、肉食動物は確実に獲物を狙い食せると分かるものを食べるので味蕾は少ない。これを聞いてとても理に適っているなと思った。また口の中にあると思っていた味蕾は動物によって違うらしくハエや蝶は手にあるという。これも生きていくうえでそのような進化をしているため大変感心した。
 二つ目は、味の文化である。基本味として甘味、塩味、酸味、苦味はもちろん知っていたが世界的にもうま味が認知されていることを知って驚いた人は少なくはないと思う。自分自身も高校のとき初めて知り今でも驚いたことを覚えている。日本人がうま味を発見してから国際的なものになるまで数十年かかっている。日本は軟水、ヨーロッパでは硬水。カルシウムやマグネシウムの量が違いだしの効き方が違う。そこもまた日本は恵まれた環境にあるのだなと感じ世界でもおいしい味噌汁やラーメンが食べられているのだなと思うと嬉しく感じた。
 三つ目は、味覚障害のことである。近年、若者の間で味を感じることができないという味覚障害という病気があるらしい。味細胞というものがあり、一週間程度で生まれ変わるが、その際に亜鉛が使われている。この亜鉛不足が味覚障害の原因であり、現代に欠かせないものとなっている加工商品やファストフードの食べ過ぎにより発生する。そこで予防に大切なのは亜鉛を多く含む日本食。亜鉛を摂取して味蕾を減らさないことが大切である。日本食を摂取しなくなっている若者たちにもっと訴えたらいいと思い自分自身多く意識して食したいと思った。
 今回ギムネマとミラクルフルーツを食べ、味が変わるのは本当かという実験を行った。ギムネマをかじって甘いものを食べるとギムネマ酸という配糖体が糖分の吸収をさけ甘味を感じさせない。ミラクルフルーツは糖タンパク質が酸っぱいものを甘く感じさせる。これらは糖尿病の治療に使われている。今回ギムネマをかじってから砂糖をなめたら砂利を食べているかのように甘さを感じなかった。次にミラクルフルーツのタブレットを食しレモンをかけたヨーグルト、グレープジュースを飲んだ。タブレットを含む前は酸っぱかったが、含んだ後は驚くほど甘くなっていた。講義を終えた後昼食をとった。ミートソースパスタを食したとき、驚くほど甘くなっていたのだ。ミラクルフルーツの効果をすっかり忘れており思わず驚いてしまった。このような体験は中々出来ないので大変貴重な日になった。

■参考文献
講義で頂いた資料



Hさん 

 私は講義を受けさせてもらって、多くのことを学んだ。味蕾で味を感じて、唾液と混じり水溶液にならないと味を感じることが出来ないということや、動物によって様々な特徴があるということが分かった。味蕾はどんな人でも同じぐらいの数だと思っていたけれど、赤ちゃんに多くあり、大人になるにつれて数がどんどん減っていくということを知ることが出来た。年を取るにつれて多くの食材の口にするため、味蕾に頼るだけにはならないために味蕾の数が減っていくことが分かった。また動物によって味蕾の数が違うということを知った。鶏は味蕾が20個に対して蛇は2、3個でありそれぞれの動物の特徴に合わせた数になっている。蛇は食べるときに丸のみにするため味蕾の数がこんなにも少ないということが分かった。ハエや蝶々は手に味蕾があり味を感じるだけでなくいろいろな役割をしているということを知った。
 驚いたことは、ライオンは肉食動物で肉しか食べていないと思っていたけれど、草食動物を食べていることにより、草食動物が食べた草などの栄養素を吸収することができるということを知った。またライオンは食べる部位の順番を決めていることがすごいと思った。生き抜くために動物は、いろいろな特徴を持っていることを知った。
 私は人参やレバーが嫌いであまり食べたくない。しかしこれらはとても栄養がある食べ物だと思うし、健康にとっても食べなければいけないと思う。好き嫌いを直すためには頭の中の考え方を変え、本人が直そうとすることが大切だと分かった。人参をいろいろな調理の仕方をしたり、味付けをしたりして食べていきたいし、努力して食べられるようにしていきたい。また冷たいものや乳製品は辛みを抑えることができ、赤色は食欲をそそることが分かった。私は別腹というものは、本当は存在しないものだと思っていたが甘いものなどの自分が食べたいものを目の前にすると胃が消化を早めることにより、お腹にわずかに隙間ができ食べられることが出来るのが面白いと思った。
 私はミラクルフルーツとギムネマの実験を講義でやらせてもらい、同じ物を食べたのに味が変わることがとてもすごいと思った。これらを使うことによって嫌いな食べ物が食べられたり、糖尿病患者のためなど様々なところで役に立ったりすることが出来ると思った。ミラクルフルーツは酸味が甘くなる働きで、ギムネマは甘みを防ぐ働きであるがこれからもっと研究が進んでいろいろな基本味を防いだり、いろいろな基本味に変えたり、またミラクルフルーツやギムネマが日本でも栽培出来るようになることにより、実用性が増えると思う。またミラクルフルーツやギムネマによって病気の人などにとっても長生きさせることが出来るようになったり、貧しい国でいつも同じような物を食べている人のためにいろいろな味に変えたりなど様々な可能性があると思った。今回の講義で様々のことを知ることが出来たし、もっと味覚について知りたいと思った。



Iさん 

 今回の講義で私が一番に感じたことは、ギムネマを食べることによって、一部ですが味覚障害を体験することができ、味覚障害の方は非常につらいだろうと感じた。味覚はすべての味を同じ場所で感じていると考えていたがそうではなくて、舌には味蕾というものが成人でおよそ6000〜9000個存在していて、甘みは甘み、苦みは苦みといった役割が分担されていることを知って驚いた。人間の味蕾は、子供よりは大人のほうが多いじゃないか、と考えていたが実際は違っていて、子供には12000もの味蕾があるそうだ。なぜかは理由を聞いて納得したが、私たち大人は知識によって苦いものや酸っぱいものでもすべてが毒や腐ったものでないと学習して知っているからおいしいと感じるが、子供はまだ知識がないので味覚からの情報で判断する必要があるため子供のほうが味蕾は多いそうだ。確かに子供のころ食べることができなかったレモンやコーヒーも今では食べられるので私も経験と学習することができているのだと思った。
 さらに聞いて驚いたことは、ハエや蝶には手に味蕾が付いているということだ。理由は、蝶は卵を産むとき毒草に産んでしまうと孵った後の幼虫が毒草を食べてしまい死んでしまう恐れがあるので、手の味蕾で確かめているということを聞いてすごく納得がいった。人間も虫も味を見るためだけではなく毒を見分けるためにも味蕾を使っているのだなと感じた。別腹というのが人間とサルにしかないという事にも驚いた。さらに別腹というのは、脳の命令で無理やり胃から腸に押し出しているという事を聞いて、別腹はそんな恐ろしいことを無意識にしているとかなり驚いた。ギムネマには、味覚の甘みを遮断するだけでなく腸での糖分の吸収を抑える効果があると知って、これがタブレットなどで手軽にできるようになればすごく売れるのじゃないかと感じた。
 私はミラクルフルーツやギムネマにはこれからの将来必要になってくる植物だと感じた。なぜなら、近年糖尿病や肥満に悩まされている方で甘いものが食べたくても食べられないような方にはミラクルフルーツを使い甘いものを食べたような感覚になってもらえるからだ。それにより、病気の方々は無理なく糖質制限できるのではないかと感じた。さらにギムネマには、普段味覚障害の方の感覚がわからない方々にも疑似的に体験していただくことにより味覚障害のことに関心をもってもらえるのではないかと感じた。これらのことからミラクルフルーツやギムネマは必要だと感じた。
 私は、これからのミラクルフルーツは医療関係に使っていくことができると思ったし、教育にも使っていくことでもっと味覚障害についていろいろな人に知ってもらえると思った。まだまだこういった面白い効果をもった修飾植物は世界中にあると思うので、このほかにも私の知らない効果のある植物があったら調べてみたいなと感じた。



Jさん 

 私たちは普段何事もないようにものを食べ、味を感じています。味覚、つまり味を感じるのは味蕾というものによって味を感じています。味蕾は成人で6000〜9000個存在します。このたくさんの味蕾で5つの味を感じられます。甘味、塩味、酸味、苦味、うま味です。うま味は日本人が発見したそうです。日本人はだしを取るためその時に使う昆布、鰹節、ほしいいたけからとれる成分によってうま味が国際的にtasteと認められました。これを私は初めて知りました。うま味を日本人が発見したことは同じ日本人としてとてもうれしいです。私はよく料理をします。ですが、最初はだしを取らず味噌汁を作ったりしていまいだしの重要さに気付きました。そのだしがうま味とかかわってくると知って初めてだしを取る本当の意味を知れました。
 そして私は初めて味覚を操作するものがあると知りました。今回使ったのはギムネマとミラクルフルーツでした。ギムネマのほうは甘味を感じなくなり、ミラクルフルーツはすっぱいものを甘くするというものです。これら二つの植物は日本では基本育っていません。ですが先生が育ててくださったギムネマ、カプセル状になったミラクルフルーツと体験させてもらいました。
 ギムネマのほうは甘味を感じる味蕾をギムネマの成分がふさいでしまうことにより甘味を感じなくなるというものです。初めは私も少し甘さが消えるだけと疑っていました。しかし実際に砂糖を食べたとき驚くほど味がなくプラスティックの塊を食べてるようでした。
 ミラクルフルーツのほうはミラクルフルーツのミラクニンという成分が甘味の味蕾に入る半分の形をしていて、すっぱいものを食べたときその酸っぱさがミラクニンとくっつき甘味の穴に見事入るというものです。これもまたすっぱかったレモンに汁が甘くなりました。この授業では驚きがたくさんありました。
 この授業で体験した味覚を変える植物は、糖分を取ってはいけない人などがこれを使うことによりすっぱいものを甘くし甘いものを感じられ気持ちも満たされます。こういった疾病を患った患者さんなどに満足してもらえ、よりQOLを向上させることができると思います。今後様々な病院で実施されるといいです。味覚障害といったものなどは本人にしかわかりません。ですが、こういった体験をすることによって疑似的に味覚が障害されたことを理解でき、患者さんにより寄り添って接することができると思います。健常者がこれを試すのもとても勉強になると思いました。
 個人的な感想として、実際自分が体験することにより楽しみながら授業を受けられました。お昼ご飯も味が変わってしまって貴重な体験ができたと思います。これからは普通の味を味わえることを感謝しながら生活していきたいです。

■参考文献(先生にいただいたプリント)



Kさん 

 味覚についての講義を受けて、納得するようなことや初めて知って驚くことが多かった。まず、味蕾についてだ。味を判別するのは味蕾だということは知っていたが、舌だけでなく軟口蓋や上顎、喉頭蓋にもあることは知りませんでした。そして、人が本能的に酸味や苦みを嫌うということだ。
 私は小さいころから苦いものがとても苦手で、ピーマンやゴーヤが給食で出たときは存分に時間をかけて食べていた。そんなころを思い返してみると、薬がとても嫌いだったのも思い出した。特に粉薬は口中に苦味が広がるため、風邪のままの方がましだとも思っていた。そこで私は直接喉に薬を入れて飲めば苦くないのではないかと思い、勢いよく放り込んだら噎せ、さらにとても苦味が感じられるという文字通り苦い思い出がある。喉頭蓋にも味蕾があると知っていたらそのようなことはしなかっただろう。ギムネマを噛んだ後にチョコを食べたときの苦味で思い出した。しかし、子どもの頃に苦いものが嫌いというのは正常であり、体に良くないものを食べてしまう危険が少なくなり、むしろ良いことである。だが、私は苦味とは反対に酸味はとても好きで、幼少期からよく揚げ物についているレモンを食べ、おやつには毎回梅干を食べていた。苦味は毒物のシグナルで、酸味は腐敗物のシグナルだと聞いたとき、もし私がジャングルで生まれていたら、毒を避けて腐敗物を食べる生活をしていたかもしれないと考えた。ただ、好き嫌いの要因には最初に食べたときの印象があるので、私は酸味をよほど良い雰囲気で味わったのだろうと思った。
 ミラクルフルーツのタブレットを口内に擦りつけてポッカレモンヨーグルトを食べたときは、驚きました。甘いといっても何となく甘味が感じられるだけかなと思い食べたところ、想像以上の甘さだったので関心と共に恐怖を感じた。あの小さなタブレット1つであのレモンがこんなにも甘くなってしまうと自分の味覚を疑ってしまう。酸味にある独特の痺れる感覚すらも無くなってしまうのであれば、普段食べているものの中にも味を間違えて認識しているものがあるのではないかと思う。しかし、間違っていたとしても甘みが感じられるということは幸せである。糖尿病患者が糖分を控えるために我慢をしなくてよくなればストレスもたまりにくくなり、良いことばかりだ。ただ、私にとってミラクルフルーツは『酸味を壊すもの』でもある。ギムネマと違ってミラクルフルーツは塞ぐのではなく酸味とくっついて甘味となるので食べれば食べるほどミラクリンが減るため、少しずつ酸味が戻ってくる。ギムネマやミラクルフルーツのように苦味を甘味や酸味に変えられる植物があるのであれば、是非使ってみたい。苦いものには栄養のあるものが多いので、それを使ってよりおいしく栄養を摂取したい。
 今回の講義を聞いて味覚について改めて考えると、面白いと思った。今まではどうやって味を感じているかも気にせずに過ごしてきた。味覚のメカニズムを理解することで今後の食事での考え方が変わってくるのではないだろうか。ギムネマやミラクルフルーツの体験で味覚障害の辛さや、味の変化による喜びが感じられた。こういった経験は視野や思考を広げることにつながり、役に立つと考えました。



Lさん 

 今回の講義では多くのことを初めて知ることができた。味蕾の数が赤ちゃんと成人では違うということも初めて知った。大人になると知識で判断できるから多くの味蕾を必要とせず、知識が無い赤ちゃんは多くの味蕾を必要とするというのはとても納得できた。その赤ちゃんの味蕾の多さを利用した飲み込み防止のリカちゃん人形のくつなど遊び道具にも実用化されているのにはびっくりした。ハエが手をこすり合わせている理由なんて考えたこともなかったが、手に味蕾を持っていることがその理由であると知って驚いた。また、チョウは同じく味蕾を手に持つが、それは生まれた赤ちゃんが食べる葉が安全な葉であることを確認するためである。ナマズは目が悪いから、水を伝わってくる味を体中にある味蕾で判断し、身を守っている。地球上の生物は非常に理にかなった構造をしているのだと認識することができた。また、人の味覚は危険度の高い味(苦味、酸味)ほど舌の閾値が低くなっており、味蕾は身を守るために役立っていることがわかった。
 私はミラクルフルーツという名を耳にしたことはこれまでなかった。ギムネマに関してもこれまで知らなかった。ミラクルフルーツは酸っぱいものを食べたときに「甘い」という電気信号を脳に伝える。これを利用して糖尿病患者の治療を行うというのはすごい。糖尿病に限らず甘いものが大好きな患者にも効果があると思う。患者に限らず甘いものが大好きな人のダイエットにも効果があると思った。大好きなものを制限されるのはとても辛いことだが、ミラクルフルーツを用いれば、酸っぱいものを甘いと感じることができるから、治療を少しでも楽なものにできる。ギムネマは甘いものを甘く感じなくさせる。今回の講義でそれを体験し、味覚障害を体験することができた。この経験は将来、理学療法士として患者と接する際に役立つものだと思う。
 人にとって食べ物のおいしさは、@生理的欲求に基づくおいしさA文化に合致したおいしさB情報に基づくおいしさC薬学的なおいしさの4つに分類されるという風に習った。その中でもBは特に大切だ。いつも料理をおいしく食べられる行きつけの料理屋さんでも、そこで一緒に行った人と喧嘩をしたら料理はおいしく感じられない。食事は毎日必ずするものであり、避けられないものだ。「まずい」と感じるよりも「おいしい」と感じるほうが絶対に良い。おいしくご飯を食べられることは幸せを感じることもできる。だから、私は好みの空間で大好きな人たちとご飯を食べたいし、みんなにもそうしてほしい。子どもが生まれたら、家族みんなでご飯を食べて幸せを感じたい。今回の講義を受けて、ただ生きるために食事をするのではなく、「おいしさ」を感じることの素晴らしさを確認することができた。

■参考文献
・島村先生のホームページ http:/www.taste-m.com/
・配布資料



Mさん 

 まず初めに、この講義を受けてみて、このような植物の存在に驚きました。この講義を受けるまで、私はこのような植物の存在を耳にしたことがなく、講義で聞くこと、見ること全てに驚きと興味を持っていました。
 味を感じる仕組みとして味蕾の話が出てきましたが、味蕾自体の数、そしてその存在範囲など多くのことを知ることが出来ました。中でも味蕾自体の数は、初めは人間でも多いと感じていましたが、他の動物でさらに多く味蕾を持っているものがいると聞いて驚きました。多い理由としては、味蕾の数を増やして味覚に対し敏感になることで、体内に毒性のあるものを取り入れることを未然に防ぐ効果があることが分かりました。逆に味蕾が少ない動物は、基本的に食べ物を丸のみするものが多く、味覚ではなく触覚でものを捉えていることも分かりました。
 味蕾は味を感じるだけでなく、毒素を感知するものとして存在するものということが分かりましたが、動物によっては、普段から毒物であることを知られているものを、あえて摂取することで生きてきた個体がいることも学びました。これは草食動物が主であり、肉食動物は、その草食動物が食べて分解して得た食物繊維などを狙って食べることを学びました。野生動物は生きることに必死ですので、味わって食べることよりも必要なものを効率よく摂取するということがよく分かりました。人間の場合、他の動物に襲われることが少ない為、動物としては稀な、別腹を持った個体であることが分かりました。また、人間も毒物には反応しますが、加齢により知識を得ることで、美味しく感じることが出来るという事も学びました。特に苦みは毒物として捉えられ、代表的なものはピーマンなどで、知識のない子供のころは食べられないが、大人になるにつれ栄養が詰まっていることを理解することで、食べることが出来るようになることがあると学びました。また、これを講義では経験と学習ということで教わりました。
 今回の講義で紹介していただいたギムネマやミラクルフルーツなどの味覚修飾植物は、食べ物の味自体は変えず、舌を騙して一時的に味を変えるものだと教わりました。特にミラクルフルーツは酸っぱいものを甘く感じさせる効果があり、実際に試食でレモン汁を飲み、そのあとミラクルフルーツを舌に転がし、またレモン汁を飲むと、転がした部分は甘く感じました。その秘密は、中に含まれるミラクリンという糖タンパク質が作用していることが分かりました。
 これらの味覚修飾植物は、今世の中で起きている問題の解決の糸口になる可能性があるという事を知り、大変興味がわきました。例でいうと、糖尿病患者の食生活改善の一環に非常に期待されています。今回紹介されていたミラクルフルーツなどを用いることにより、糖分が無いものでも甘く感じることが出来るため、過剰な糖分の摂取を抑えることが出来ます。しかし、味覚修飾植物の多くは、品質の安定性や大量生産などの手法が確立しておらず、今後の研究に期待が持たれています。また、この味覚修飾植物をもっと多くの方に知ってもらい、一般的なものとして普及させるということも今後の重要な課題となっています。

■参考文献
・ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト
http://www.taste-m.com/index.html