とても楽しい講演で、その中で僕は大きく3つの事に興味を持ちました。
まず、1つ目は私たち人間、そして他の動物における舌や味蕾についてです。私たち人間には舌に味蕾と呼ばれる味を感じる器官があるが、他の動物にはその動物に適したところに味蕾があると聞いて、とても驚きました。例えば、普通に口の中に味蕾があっても草食動物は多く、肉食動物は少ない傾向があるとか、チョウが卵を産み付ける葉を探すために手に味蕾があるとか、ナマズに関しては体全体に味蕾があって、濁った水中で視覚が悪くても獲物を判断したりすることを聞いて、生物って不思議でおもしろいなと思いました。
次に2つ目ですが、味覚とは何なのかという事です。味覚なんて動物もほとんど一緒で甘い物がおいしいという事じゃないのかなと思っていたら全然違っていて、自分が生きていく上で役に立つものがおいしいという説明がとても分かりやすくて納得できました。猫は甘さを感じないし、コアラは毒と思われているものを美味しく感じ食べているし、ライオンについては人間からすると「えっ」と思うけれど、内臓を優先して食べていることなど、生物って本当によくできているなと思いました。そして、人間の味覚では、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5種類ですが、うま味は全て日本人が発見したという事に興味を持ち、もっと調べてみたいと思いました。また、五感をすべて使っておいしさを判断しているので、食事をするとき、いろいろ考えたりできて面白いと思いました。
3つ目はギムネマやミラクルフルーツなど、甘さを感じなくさせたり、酸味を甘味に変えたりすることです。ギムネマのように味蕾の甘さを感じるものだけをふさいで甘味を感じなくさせる仕組みがすごく気になりました。ギムネマ酸が作用していると思うので、調べてみたいと思い、また同じ働きをするものがないかも気になりました。ミラクルフルーツも同様に、どのように酸味と結びついて甘味と認識しているのか、とても気になりました。他の塩味や苦味、うま味などに作用して味覚を変えるものがないかなども気になり、調べてみようと思いました。
このような講演をしていただき、ありがとうございました。