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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2015/11/12に実施した半田高校1年 7組の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 今回の講義を受けるまでは、味なんて誰でも普通に分かるものだと思っていたので、その私の中の常識が覆されたような感じがしました。
 私は味を感じるのは舌全体だけ何だろうと思っていました。それと同時に舌の表面上にある小さな赤い粒みたいなものは何だろうと思っていました。しかし、味を感じるのは舌だけでないことを初めて知ることができ、乳頭の中にある味蕾で味が分かることを知りました。今まで考えていたこととは違っていたのでがっかりしましたが、それより興味深さが勝りました。
 ハエは手に、ナマズは体表面に味蕾があると聞いて、少し気味が悪いと思ったのが本当の所ですが、このように進化したことに対して、とても面白いなと思いました。また、猫は甘さを感じないという事は大変驚きました。
 また、扁桃体という言葉自体は聞いたことがあったが、実際どんな機能かは知りませんでした。先生のお話や調べて分かったことは、味覚を含む五感情報は扁桃体へ伝わり、過去の情報の照合が行われ、食べ慣れていて安心して食べられるといった過去の食体験の記憶を含め、好ましいかどうかの判断が下されるということです。
 5つの基本味の中で苦味が一番早く脳に伝わるというのには驚きました。私の中では酸味が一番早く脳に伝わると思っていたからです。うま味があるというのは前から知っていたのですが、辛味が基本味に含まれず、うま味が基本味に含まれるのがとても興味深いです。特に辛味が味覚として感じているのではなく、「痛み」「温度」といった神経の刺激によって感じ取る「体性感覚」だったという事はとてもためになりました。油には味がないのに、脳が勝手においしいと思わせているというのには感心しました。
 味覚障害という言葉は初めて聞く言葉で、そんな症状があるのだと衝撃を受けました。味細胞が生まれ変わる際に必要な亜鉛が、昔から日本で一般的だった食事に多いと知り、日本食の素晴らしさを知ると同時に、ファストフードの過食は控えて、生活していきたいと思いました。

■参考URL:https://www.umamikyo.gr.jp/knowledge/physology.html



Bさん 

 今回の講演は非常に興味深かった。最初の実験でギムネマによって甘味を奪うことについて最初は疑っていたが、実験後は本当に驚いた。ミラクルフルーツについても同様に感じた。しかし、1つ疑問を抱いた。ギムネマとミラクルフルーツを一緒に食べるとどちらの効果が勝つのだろうと思った。答えは甘味を感じる味蕾をふさいでしまうギムネマが勝つと講演の中でお話され、なるほどと思った。
 また、講演の中で親しみがあった内容が2つあった。1つ目は好き嫌いについてである。メカニズムは資料に記載の通りで合点がいく。自分はさらにそれは幼い頃に形成されたものではないかと思った。また、好き嫌いの克服は中学のころから形成されていくと思う。理由は幼稚園、小学校と違い、中学校は活動時間が一段と長くなり空腹になりやすい。また、成長期でもあるため、様々な器官が成長し、五感も変わるのではないかと思ったからである。
 2つ目は人にとってのおいしさである。生理的欲求に基づくおいしさは、普段、日常茶飯事のことなので、とてもイメージしやすかった。文化に合致したおいしさについては、長年の事として、五感が覚えているのが理由なのではないかと思った。情報に基づくおいしさについては、以前経験したことがあるので、なるほどと思った。薬理学的なおいしさについては、ファストフードなどを指していて分かりやすかった。
 味覚障害が近年、しかも若者に多いという事について考えてみた。主な原因は2つ挙げられる。1つ目は明治時代の頃から活発になった西洋化である。それまでの日本人は、魚や海藻類といった日本食が中心だったが、西洋の文化を取り入れたことにより、亜鉛を摂取する機会が少なくなったのだと思う。2つ目は機械化である。日本は食品加工技術があるため、加工食品が多く出回るようになり、こちらも亜鉛が少ないため、味覚障害に陥ってしまうのだと思う。また、忙しい若者にとっては手間がかからないため、加工食品は必要不可欠なものになってしまったことが考えられる。今一度、食習慣を見直すべきだと思う。
 講演でもあったが、味覚修飾植物がダイエットや医療の補助に使えると思う。最新の技術を用いて普及し、有用なものとして使えることになることを願っている。



Cさん 

 今回、味覚についての講演を聞いて、たくさんの知識が増えました。
 私は講演を聞くまで味蕾という言葉すら知りませんでした。私たちは味蕾で味を感じていると知って、ソムリエや料理人は味蕾がたくさんあるのだろうと思いました。でも、実際には赤ちゃんが多く、さらにナマズにはそれよりもはるかに多いと聞いて、とても驚きました。
 ハエやチョウには舌だけではなくて手にも味蕾があると知り、その後、ハエが止まっているのを見た時に、ハエが手を擦るようにしていて、こうやって味蕾を掃除しているんだと思い、虫への見方が少し変わって面白いと思うようになりました。
 また、ギムネマの実験で、チョコレートや砂糖の甘味が分からなくなった時は食べることがとてもつまらなくなりました。私は疑似体験でしたため30分程度で元に戻ったけど、味覚障害の方はこの感覚がずっと続くと思うと、とても辛いことが分かりました。さらに、ミラクルフルーツは酸っぱいレモンが本当に甘くなって感動しました。他の味覚修飾植物も食べて、どれが一番甘くなるのか食べ比べをしてみたいと思いました。
 人にとっての味覚は5種類で、その中に辛味は含まれないことに驚きました。辛味は味ではなく刺激を感じているだけと聞いたとき、信じられなかったけれど、砂糖と唐辛子を手に塗ったときに例え話を聞いたら、確かにと納得できました。
 好き嫌いのお話を聞いた後、自分の好き嫌いについて考えてみたら、第一印象が悪かったり、経験などが原因と考えられるものがたくさんあったので、直していこうと思いました。
 人は食べ物のおいしさを舌だけではなく、視覚や聴覚などの五感をすべて使って感じているから、ステーキ屋さんで鉄板の上でステーキを食べるとおいしく感じられるというのは、とても納得しました。
 今回の講演を聞いて、とてもためになったし、味覚についてもっともっと色々な事を知りたいと思いました。ありがとうございました。



Dさん 

 私は今まで味や味覚について、酸っぱいとか、甘いとか、その感覚を1回も不思議だと感じたことはありませんでした。なぜなら、味を感じることが当たり前のことであると思ったからです。しかし、先生のお話を聞いていて、「そういえば、何で味が分かるのだろう」と思うようになりました。今まで興味がなかったために、疑問も浮かばなかったけれど、初めて興味を抱くことができました。
 小学校の頃に買ってもらった人間に関する図鑑に味覚地図が書かれていました。しかし、講演を聞いて、それは誤りで、味蕾が鍵と鍵穴の関係で味を感じていることが分かりました。この講演会が無かったら、わざわざ味について知ろうとも思わないと思うので、一生舌での味を感じ方について知ることができなかったと思います。
 もう1つ驚いたことで、「辛味」が味でないことも不思議でなりませんでした。辛味は「痛さ」で感じていたことはびっくりでした。
 また、「うま味」があることにも驚きました。おいしいという事をうまいと言ったりもしますが、甘い、酸っぱいではない「味」というものの存在を知りませんでした。今までうま味を意識して食べてこなかったので、これからは少し意識して食べてみようと思います。
 何かの番組で味覚障害について1度聞いたことがありますが、若者にも増えてきたということで、それを他人事としないで、いつ自分の身に起こるか分からないと考えて、「日本食」を大切にして、いつまでもおいしくご飯が食べられる体でいたいと思います。



Eさん 

 先生の講演を受けるのは2回目でしたが、1回目は雁宿小学校の時でしたので、その時より深く味覚について学ぶことができて、大変興味深い講演でした。
 小学校の時には味を感じる味蕾について分かりやすく教えていただいて、そのことに驚きましたが、今回はまた別の事に驚きました。例えば、味覚について言えば、動物と人によって違うという事です。考えてみれば当たり前の事なのかもしれませんが、動物の味覚というのは特に考えたこともなかったので驚きました。動物の“おいしい”とは人とは違って“生きていく上で役立つ“ものを指すのが驚きでした。動物は生き延びていくために食べるのであって、人のように楽しみではないのだと思いました。
 もし、動物が味わって食べるとしたら、鳥やヘビにも歯をたくさん備え、あごも重くなることから飛べなくなったり、素早く動けなかったりして、自然界では生き延びることができなくなります。そう考えると、動物には食の楽しみがないのがかわいそうではありますが、厳しい自然で生き延びるためには止むを得ないことだと思いました。
 また、人にとってのおいしさについても驚きの連続でした。私たちの“おいしい”は色々な情報によって感じるものだという事がよく分かりました。特に飲食店のお話では、これを利用して客に食べてもらおうと色々と工夫をされていることを知り、驚きました。ステーキ屋などが鉄板でお肉を持ってきて、ジューという音を立てながら焼かれるお肉はおいしそうだと思いますし、小さい頃にお子様ランチでおもちゃやお菓子をもらったお店は、確かに今でもふと行きたくなります。(特別おいしいわけではないのに。)食べ物のおいしさ以外の所でおいしさを感じるのはとても不思議です。私は健康に興味があるので、テレビで『これが○○に効く』と聞くと、その食材をつい買ってしまったり、食べたいと思ったりしていましたが、何だか少し騙されていたような気がします。これからは先生のおっしゃったように、そのような情報に惑わされることなく、自分で正しいかどうかを見極めて、食の選択をしていこうと思います。
 最後に、味覚障害の疑似体験をして分かったことがあります。それは、味覚があることが、ありがたいという事です。味を正しく感じることができないと、こんなにも食べることが楽しくないと気付きました。これから、全ての人が食を楽しめるように、味覚の研究が発展することを願うばかりです。



Fさん 

 私は味覚講演会に参加するのは初めてでした。この講演会に参加するまではミラクルフルーツやギムネマも全く知りませんでした。
 講演会に参加して感じたことは、味覚は面白いなという事です。今までの知識で味覚について知っていることといえば、味蕾というもので味を認識しているという事くらいです。味蕾がどうやって味を感じているとか、その後どうやって味の認識までたどり着くかなどは考えたこともありませんでした。
 味が水溶液にならないと味蕾が味を感じないというのは驚きました。食べ物が味蕾に触れたら味を感じるのだと思っていました。また、辛さは味ではないことも驚きました。先生の説明でとても納得しました。
 味覚障害について今まで関心を持ってこなかったけれど、ギムネマを食べた後の砂糖やチョコの味を体験してみて、ちゃんとした食べ物の味を味わえないことがこんなに辛いのかと感じました。なかなか他の病気と比べても、味覚障害は共感や理解をえにくいと思うので、味覚について知ることが味覚障害である人の心の支えになるだろうと思います。
 味覚修飾植物の存在を私は初めて知りました。実際に体験して思ったのは、こんなにも味が変わるのかということです。ギムネマは葉自体もおいしくないし、成分が聞いている間は甘味を感じないので、何を食べてもおいしくないだろうと思います。そのためどうやって利用するのだろうと思っていましたが、腸での糖分の吸収を抑える働きがあると聞き、健康に役立つものだと分かりました。ミラクルフルーツは思った以上にレモン入りヨーグルトが甘くなってしまいました。
 味覚について知ることで、ギムネマやミラクルフルーツなどの味覚修飾植物が普及し、医療などでもっと活用できるようになると思うので、自分でもっと調べてみたいです。