今回、島村先生の味覚講演会に参加するまで、味覚についてそれほどじっくり考えたことがなかった。もちろん、美味しい、美味しくない、甘い、苦い、酸っぱいなどは感じるがどのような仕組みでどんな風に味が生じるのかはほとんど知らなかった。また、ミラクルフルーツという植物の存在は知っていたが、それとは正反対のギムネマは初めて知った。味蕾での味の判別方法は鍵と鍵穴の関係に例えられ、赤ちゃんが味蕾の数が多い理由もなるほどと思った。
実際にギムネマやミラクルフルーツを食べて、味覚を変えるというめったにできない貴重な体験ができて本当に良かった。ギムネマやミラクルフルーツの味覚変化の度合いをある程度想像していたが、どちらもその想像をはるかに超えており、とてもびっくりしました。
ギムネマは甘味の鍵穴にフタをすることで甘味を感じさせない味覚障害に近い状態になる。今回の体験でいかに味覚障害の人が辛い思いをしているか、また、普通に味を感じ、たくさんの食べ物を美味しく感じられる喜びを改めて感じることができた。
ミラクルフルーツは酸っぱい物を甘く感じさせる。その名の通りミラクルフルーツ。糖分を摂りすぎずに甘く感じられるものを食べられるという事で、医療やダイエットの手助けになるし、存在を知らないのはもったいない。甘くなくて酸っぱい大福やケーキが完成したらきっと世界中で注目される偉大な開発となり、「味」というものへの興味を与えるきっかけになると思う。
島村先生は16歳の時からミラクルフルーツの研究を始め、当時の日本ではミラクルフルーツに詳しい人が少なく、失敗を乗り越えて研究され、タブレット化などを成功させすごいと思った。僕ももうすぐ16歳になるが、島村先生のように何か興味があるものや自力ででも知りたいと思うことがあるか考えてみても特に思い当たらない。だが、僕も何か1つ熱心になれるものを見つけ、それについての未知の世界の開拓者になりたい。
今回の講演会で味覚についてたくさん新しいことを知ったが、味覚についてまだまだ知らないことの方が多いと思うので、生活の一部である食に重要な役割となる「味覚」についてもっともっと知る努力をしたい。