食べ物を食べれば味を感じるという事は当たり前なので、僕は今まで味について考えたことがありませんでした。また、味についての知識も全くなく、どんな仕組みで僕たちが味を感じているかなど全く知りませんでした。しかし、今回島村先生が講義をして下さり、初めて感じることが当たり前の味について考えることができ、味を感じる仕組みを学ぶことができました。僕は今まで味は舌だけが感じるもので、舌は5種類の味覚を同じ場所で感じるのだろうと思っていました。そのため、今回の講義で味を感じるのは舌だけではなく、上あごやのどにもあることや、味蕾と味は鍵と鍵穴の関係に例えられることを知って、とても驚きました。
また、今回試食を行ったギムネマやミラクルフルーツにもとても驚かされました。僕は最初こんな小さな葉っぱやタブレットで味覚は変わらないだろうと思っていました。しかし、実際に試食してみて味が変わり驚いたのと同時に、解説を聞いて納得しました。特に僕は酸っぱい物を甘く感じさせるミラクルフルーツがすごいと思いました。ギムネマは甘味を感じなくさせるだけですが、ミラクルフルーツは味を変えることができるからです。そして、この特性を利用して医療にも応用できる点が面白いと思いました。
また、味覚障害という病気があることを知りました。味覚障害はギムネマを食べた時の状態がずっと続くという事なので、想像してみるととてもつらいと思いました。味覚障害の背景には、食の欧米化によって口にしなくなった亜鉛不足があるということなので、僕は日本食をできるだけ食べるようにしたいです。
僕は今、科学技術に興味があり、将来はそういう関係の仕事に就きたいと思っています。島村先生はミラクルフルーツは育てるのがとても難しく、初めて実が付くまで7年もかかるため研究している人が少ないとおっしゃっていました。僕はそんな地道な研究が必要なミラクルフルーツの研究をしようと思った島村先生をすごいと思います。僕が将来、仕事に就いたら、島村先生と同じような面倒くさいことが必要でも、誰もしていないようなことを研究し、世界に貢献したいと思いました。
僕は今回の講義で、今まで興味のなかった味というものに興味を持つことができました。本当にありがとうございました。