今回の講演を聞いて、まず、最初に体験をするということが面白いと思った。普段はひたすら話を聞いているだけで、内容によっては飽きることもあるけれど、味覚の体験をすることで、飽きずに聞くことができたし、その後のお話も理解しやすかった。
また、草食動物やナマズは、人のように食事を楽しむために味蕾が多く存在する訳ではなく、毒を察知するためなど生存のために味蕾が多く存在していることや、逆に赤ちゃんは何でも口に入れてしまうため味蕾が多く存在するなど、人や動物はそれぞれに適するように味覚が発達している点がとても面白いと思った。
好き嫌いや別腹も科学的なものであることを知り、驚いた。それまで精神的なものだと思っていたので、とても興味深かった。好き嫌いや別腹が科学的なものだとしたら、腹時計なども科学的に証明できるのだろうかという疑問がわいた。
お話を聞く前は味覚が変化しても「おーすごい」で終わりで何か意味があるのだろうかという思いがあったが、医療現場で糖尿病患者が甘い物をたべたい時にミラクルフルーツを使ったりしていることを知り、そういった活用法もあるのかとすごいと思った。
まだまだ研究やギムネマなどの栽培をしている人は少なく、先生が研究をされたときは認知すらされていなかったというお話だったが、長い時間と大きな努力を重ねて、医療現場での活用までつなげてきたという話を聞いて、やはり生半可なものではないのだなという事を知ることができた。普段は味覚などほとんど意識することはなかったが、そういった事にも気にしながら、身の回りの小さなことにも疑問を持って生活していきたい。