私は今まで「これを食べたら甘い」、「これはおいしくない」といった食べ物の味に関して、曖昧な考えしか持っていませんでした。
「辛味は味ではない」という知識は以前テレビで見て、面白いと感じ、それを知らない子には自慢するために頭に入れていましたが、それを意識して辛い物を食べるという事はしていませんでした。
しかし、味覚教室に参加して、「これをこう食べたら甘くなる」、「これはこう食べたらおいしくなる」等、様々な新しい知識を得て、実際に体験することによって、私が今まで感じてきた味の印象はからりと変わりました。
私は現在、歯並びに矯正をしていて、口の中に2つの器具を取り付けているのですが、舌以外にも味蕾があると知り、器具で味蕾をふさいでしまうのはもったいないと思いました。,br>
また、ミラクルフルーツを食べた後、酸っぱい物が甘く感じたことで、自分の好物である「酸っぱいお菓子を食べたらどうなるか」、「トマトが苦手な子供が食べられるようになるのか」といった様々な考えが浮かびました。
味覚の変化で人を喜ばせることができたら、どんなに面白いことでしょう。今まで味覚に関するものはただ、豆知識として記憶していましたが、人の人生観や未来を変えられるだけの力があると分かると、驚きを隠せませんでした。辛味が味ではないと習った少し前まで、ただの豆知識だと思っていた些細な事でも意識してみれば、とても面白いと思いました。