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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2015/10/27に実施した春日井商業高校2年 5組の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 味覚の仕組みについては舌に食べ物が当たると脳まで反応してそれで味が伝わるかと思っていたら、舌には味を感じる味蕾というものがあって、そこで判別されて、脳で味を認知することを知りました。
 味覚の授業で砂糖を食べた時、反応するのが少し曖昧な人がいました。そして、苦いと言われているギムネマを食べた時、皆すぐに苦いと言っていましたが、なぜ、甘いものを食べた時に味に対しては鈍感なのに、苦味に対して敏感なのかと思っていたら、授業で人間は元々サバイバル環境で生きるために、必要な体のつくりで生まれてきていているからだと学びました。苦味は毒のシグナルであるため、敏感に反応する理由が分かりました。逆に甘い食べ物は人間にとって有益(糖分のシグナル)であるため、甘い物に対しては敏感である必要がないという事が分かりました。
 食べ物の好き嫌いはただ、食べた時の味の好みの違いという事だけではなく、自分の知識やその食材の見た目の問題や過去のトラウマなど、色々な経緯があって好き嫌いになることを知りました。



Bさん 

 自分はこの授業を受ける前まで、味を感じる仕組みを理解しておらず、今回初めて知ったことや驚いたことがたくさんあった。
 まず、初めて知ったことは味を感じるのは口の中にある味蕾であるということ。そして、味蕾は舌だけではなく、上顎や喉にもあるということだ。人間の場合、味蕾は成人で6,000〜9,000個存在している。赤ちゃんの場合、味蕾の数は12,000個と成人より多く存在している。それは、赤ちゃんは情報量が少ないので、食べていいかの判断ができないからだ。大人になるにつれて、知識や経験を積み、食べてもいいかどうかを舌だけで判断する必要がなくなってくるため、成人になるとある程度減少する。
 人間とは不思議なもので、情報によって味を判断することができる。これには自分はすごく驚いた。脳には扁桃体というところがあって、そこが発達しているために、人間は情報で味を判断してしまう。例えば苦くてあまりおいしく感じることができない食品でも、健康に良いと聞くと食べたりすることができるようになる。プロでもなければ500円のワインを500万円と偽って出されてもなぜかおいしく感じてしまう。そういった情報のおいしさは人間特有のものだ。
 今回の講義で味を感じる仕組みを詳しく知ることができ、若者の味覚障害の増加の話から、自分の食生活について今一度見直してみようと思った。



Cさん 

 私は今回のお話を聞いて、味覚について興味を持ちました。
 味蕾という聞き慣れない言葉もありましたが、その味蕾により味が判別されていることを知りました。味蕾の数は生き物によって異なり、赤ちゃんは12,000個あり、大人の約2倍ほどもあります。その理由は、赤ちゃんは知識が少ないため、色々なものを口に入れて食べていいかを判断するためです。リカちゃん人形の靴に苦味を付けていて、赤ちゃんが誤って口に入れても吐き出すようにできています。他にもナマズは目が悪い代わりに味蕾の数が多く、蝶は手に味蕾があり、卵を産むときにその葉に毒がないかを判断しています。
 私が印象に残っているのは好き嫌いのメカニズムです。1つ目は第一印象で生まれて初めて食べたものがおいしいかどうか、2つ目は雰囲気で、食べた時に怒られたなどの嫌な思い出があると嫌いになることで、3つ目は経験で食中毒や食べた時に吐いたりした場合です。
 今回の講義を聞いて、今まで味覚についてあまり考えたことはなかったのですが、色々な話を聞き、また、ミラクルフルーツの実験を行い、とても面白い物だと感じました。
 その他にも別腹は人間とサルにしかないということや、辛味は味覚ではないこと、赤色は食欲をそそる色など、今まで全く知らなかったことを知ることができました。この講義を聞いてとても良い経験になりました。



Dさん 

 今回の講義の内容、驚きの味覚体験という事で、今までどうやって味を感じているかなど、全然考えたことがありませんでした。最初に味を判別するためにある「味蕾」が口の中にあることを知りました。味蕾の説明で、鍵と鍵穴に例えて教えてもらい、とても分かりやすく、自分の舌はこうやって味を判別しているのかという事をすごく感じました。
 味蕾の数は大人よりも子供の方が多いことも驚きました。子供はその食材を食べることができるかどうかを判別するために、味蕾の数が多いことも知りました。リカちゃん人形の靴には苦味を塗ってあることを知り、子供の味蕾の数が多い理由も分かりました。
 人間の味覚には辛味がないことを知りました。辛味は体性感覚であることを知り、びっくりしました。甘味、塩味、酸味、苦味は分かるのですが、うま味を発見した人もすごいと思いました。そして、うま味を日本人が発見したと聞き、すごく驚きました。
 コーヒーなど苦い物は、今は全然おいしく感じませんが、情報を知ることによって好きになっていくという事も知りました。大人になると情報によっていろいろな味を好きになれたらいいと思いました。
 始めにギムネマの葉を食べて驚きました。チョコがチョコでなくなってしまったのです。味のないバターのような感じがしました。最後にはミラクルフルーツでポッカレモンの実験を行いました。普通は直接飲むものではないので、疑っていたのですが、全然酸っぱくなくて、甘く感じました。
 今回の講義に参加して、今まで生きてきて知らなかったことをたくさん学ぶことができました。先生のお話を聞けて本当に良かったです。ありがとうございました。



Eさん 

今回、島村先生のお話を聞いて、世の中には味を変えられる植物があると知り、とても驚いています。そして、それらは人工的に作られたものではなく、自然が作り上げたものなので、さらに驚きました。
 ギムネマは初めて知りました。ギムネマを食べた後にチョコレートを食べた感覚は一生忘れられないくらいまずかったです。初めて味を感じることの有り難みを感じました。私は味覚障害という病気を知らなかったからです。亜鉛の大切さを知り、カキには多くの亜鉛が含まれていることも、味覚の事だけではなく分かりました。
 味を感じるところは舌以外にも上顎、喉でも味を感じられると初めて知りました。今までは舌でしか感じないと思っていました。そして、味覚地図が間違っていることにとても驚いています。昔、嫌いな食べ物があり、舌の前の方で食べれば味がしないと言われたことがあったからです。
 島村先生が16歳のころから今もまだこの研究をしているという事はすごいと思います。島村先生のお話を聞いて、味覚の事だけではなく、ライオンやコアラの生態、色々な動物の味蕾の数、某スポーツドリンクの完成までの道のりなど、色々な事が知れてとても面白かったです。心理的なお話で、ラーメン屋の例えや子供に帰り際にお菓子をあげるお店の意図や好き嫌いのメカニズムなども勉強になりました。
 ミラクルフルーツは何度かテレビで見たことがあります。でも、テレビなのでレモンが実際に甘くなっているわけではないと思っていました。でも、今回自分で体験することができて、とても嬉しかったです。
 今回の授業はとても面白くて、興味が湧き、時間がとても短く感じて、もっともっと先生のお話を聞きたいと思いました。心理の話がとても興味深いと思いました。味覚の事をそんなに意識したことはなかったのですが、意識して生活しようと思いました。今回は貴重な機会をありがとうございました。



Fさん 

 今回の味覚の講義を聞くまで、今まで味覚に興味は全くといっていい程ありませんでした。でも、お話を聞いているうちにだんだんと自分の舌の事、味蕾についてなど興味を持ち始めました。
 また、「味覚障害」は聞いたことはあったけれど、実際にギムネマで実験したとき、チョコレートが甘く感じないという事から、こんな感覚に陥るんだという事がよく分かりました。
 そして、鍵と鍵穴の関係の仕組みを聞いたとき、私の中ではすごく衝撃的でした。私の中では授業を聞くまでは食べたものは直接舌を伝わって味を感じていると思っていました。しかし、実際のところ、甘味は甘味の鍵穴(味蕾)に、酸味は酸味の鍵穴(味蕾)にはまって味を感じるという事を知り、人体の構造は本当によくできていると改めて感じました。
 他にも、ミラクルフルーツは初めて知りました。実験で酸っぱい物が甘く感じるというのは本当に凄いなあと思いました。他の酸味食材も試してみたいと思いました。
 私が今回、特に印象深かったのは、「自分は味覚障害じゃないからこそ、甘い、酸っぱい、苦いが感じられているのだ」ということでした。もし、自分が味覚障害であれば、どんなものでも味覚を感じることができなくなってしまう。だからこそ、今のうちから好き嫌いや食わず嫌いをしないで過ごしていこうと思いました。また、この話は家族や身内にも話してみようと思います。とても勉強になりました。