自分はこの授業を受ける前まで、味を感じる仕組みを理解しておらず、今回初めて知ったことや驚いたことがたくさんあった。
まず、初めて知ったことは味を感じるのは口の中にある味蕾であるということ。そして、味蕾は舌だけではなく、上顎や喉にもあるということだ。人間の場合、味蕾は成人で6,000〜9,000個存在している。赤ちゃんの場合、味蕾の数は12,000個と成人より多く存在している。それは、赤ちゃんは情報量が少ないので、食べていいかの判断ができないからだ。大人になるにつれて、知識や経験を積み、食べてもいいかどうかを舌だけで判断する必要がなくなってくるため、成人になるとある程度減少する。
人間とは不思議なもので、情報によって味を判断することができる。これには自分はすごく驚いた。脳には扁桃体というところがあって、そこが発達しているために、人間は情報で味を判断してしまう。例えば苦くてあまりおいしく感じることができない食品でも、健康に良いと聞くと食べたりすることができるようになる。プロでもなければ500円のワインを500万円と偽って出されてもなぜかおいしく感じてしまう。そういった情報のおいしさは人間特有のものだ。
今回の講義で味を感じる仕組みを詳しく知ることができ、若者の味覚障害の増加の話から、自分の食生活について今一度見直してみようと思った。