2015/10/27に実施した春日井商業高校2年 2組の皆さんのレポートです。
Aさん
味覚教室に参加して、「ギムネマ」や「ミラクルフルーツ」など人の味覚を変える不思議な植物があることを知って、今まで全く興味がなかった味覚について、興味を持ちました。普段、当たり前のように口にしているのに、その味覚について全く知らなかったので、今回の講義で習ったことは忘れない知識にしたいです。
先生のスライドでは、大学生とか専門向けだと思ったところもあったけど、小学生でも分かりやすく簡単にしているところもあり、よく学べました。
ギムネマは甘さを感じる味蕾をふさぐため、甘味が感じられなくなり、砂糖が砂みたいでとてもまずかったです。ミラクルフルーツは酸っぱくて飲めなかったポッカレモンが甘くて、とても飲みやすかったです。
印象に残ったのは、「美味しい」という現象を4種類に分類できることを知り、自分は運動することが好きで、運動部に所属しているので、「生理的欲求に基づくおいしさ」というのはよく分かりました。それと、もう1つ、近年増えてきている味覚障害です。自分はかなりの頻度でファストフードや加工食品を手軽に食べているので、その辺を工夫し味覚障害にならないようにしたいです。亜鉛を摂取するために日本食も食べるようにし、食事にも気を使いたいと思いました。
|
Bさん
味覚教室に参加して、「ミラクルフルーツ」はテレビとかで特集されていて知っていたけれど、少し酸っぱいのが消えるくらいだろうと思っていたので、今回の実験でポッカレモン果汁がとってもおいしくなり、とても驚きました。自分は3杯くらいおかわりしたので、今思えば考えられないことだと思いました。そして、タブレットになっていることも驚きました。ギムネマの葉をこすりつけなかった舌の奥の方は甘くて、舌全体で味を感じていることが実感できました。
そして、「ミラクルフルーツ」は糖尿病の方にお守りとして役立つ可能性があることを知らなかったので、このような応用法があることが今回の授業で一番心に残ったことです。
島村先生の味覚教育活動が子供から学生まで広がってほしいと思いました。
|
Cさん
食べ物でも何でも味を感じるには食べ物が唾液と混じり水溶液になることが必要ということに驚きました。乳頭の中にある花の蕾のような形をした味蕾で味が判別されるので、味蕾が大切だということがよく分かりました。
私は味蕾が多いのは大人だと思っていたので、赤ちゃんは12,000個あり、大人は6,000〜9,000個の味蕾があるということを聞いて、私はお母さんたちより若いので、その分、味蕾が多いと思いました。人間は舌に7割、残りの3割は上あごと喉に味蕾が存在するのに対して、ナマズはひげや体表面に味蕾が存在するので、ナマズは少し何かに触れるだけで、味を感じてしまうなんてなんだか嫌だなと思いました。コアラはユーカリをおいしそうに食べているイメージだったので、他の動物によってユーカリは毒だということにすごく驚きました。
うま味の相乗効果は6.5〜9倍になるので、料理の中で生かしていきたいです。私はデザートを食べる時は必ず別腹だと思っていたのに、胃の中で無理やりそのスペースを作り出していただけなんてと思い、少し抑えようと思いました。
ミラクルフルーツは元々存在を知っていたのですが、今回初めて食べることができて本当に嬉しかったです。ミラクルフルーツでポッカレモンが甘く感じたので、クエン酸などの栄養を取りたいときには便利だと思います。もっと多くの人に知ってもらえるといいと思いました。
|
Dさん
私は今回の味覚教室に参加して、味を感じる仕組みを詳しく知ることができました。私は今まで味は舌の前方で甘味を感じられ、横の部分で酸味が感じられるなど、味を感じる場所が決まっていると思っていました。しかし、それは昔の話で、舌だけではなくのどや上あごにも味蕾があることを知りました。鍵と鍵穴の関係の解説は分かりやすかったです。
味蕾の数は生物の種類によって大きく異なっていて、成人が6,000〜9,000個、ウサギは17,000個、ナマズは200,000個もあると聞き驚きました。ナマズの味蕾がこんなにも多い理由は、目が悪いため、味蕾で食べ物や敵の存在を判断しているからで、生き物のすごさについて感じました。
赤ちゃんが色々なものを口に運んでしまうのは、知識が少なく、味蕾で安全かどうかを判断しているからと知り、納得しました。また、ハエがよく手をこすっているのは手に味蕾が存在しているからだと聞き、とても驚きました。
今回の授業では、味蕾の数だけではなく、場所も生き物によって違うことが分かり、とても勉強になりました。また、味蕾の場所で動物の生態の事も分かると思うので、調べてみたいと思います。
|
Eさん
私は今回の味覚教室を受けるまで、ミラクルフルーツとギムネマの存在、名前も聞いたことがありませんでした。なので、食べると味覚が変わるなんて信じられませんでした。しかし、実際に食べてみると本当に味覚が変わったので、味覚の仕組みについて興味を持ちました。
私は食べ物の好き嫌いが多い方なので、好き嫌いのメカニズムのお話が一番面白かったです。まさか、好き嫌いにはいくつかの要因が存在しているとは思いませんでした。私は自分自身の好き嫌いの理由で多く当てはまったのは第一印象と雰囲気でした。私は少しでも好き嫌いを減らしたいと考えているので、まずは「嫌いだから食べない」という考え方をしないようにし、一口でも食べてみようと思いました。普段からこのようにチャレンジしていき、好き嫌いをなくすことができればいいと思いました。
最近は味覚障害の患者が増えてきていると聞き、少し怖くなりました。若者の味覚障害の主な原因は加工食品やファストフードに頼りすぎることであり、私も気を付けないといけないと思いました。私は味覚障害の事を知らなかったので、このまま乱れた食生活をしていたら味覚障害になってしまったかもしれないと思い、食生活について気を付け、バランスを考えて食べるのが大切だと改めて思いました。私は今回の講義で、自分の食生活を見直してみようと思いました。
|
Fさん
今回の講義で初めてミラクルフルーツとギムネマがどのような植物なのか知りました。まず、舌の仕組みの事を知り、味蕾という部分で味を判別していることを知り、人間がどのように味を感じているのかをもっと深く知りたいと思いました。
好き嫌いのメカニズムの中に「経験」という事が含まれていたので、最初にその食べ物を食べた時の状況や調理の仕方によって第一印象が決まり、好き嫌いができることを知ったので、どのような環境下でどのように味付けするかが重要な事なのかを学びました。
人間にとってのおいしさは4種類あり、薬理学的なおいしさというものがあり、ファストフードのおいしさの正体は脂であることに驚きました。
今まで舌や味覚についての勉強は小学校の時に少ししたくらいであまり触れることがありませんでしたが、個人的には興味のある分野だったので、今回の講義はとてもためになりました。将来、調理系の仕事につきたいと考えているので、講義で学んだことを活かしたいと思いました。
今回学んだ事を友達や親にも伝え、味覚障害の怖さも伝えたいです。
|
|