今回講義を受けるまでは、味を感じる仕組みを理解していなかった。しかし、授業を受けて味は味蕾によって判別されていて甘味は甘味用の味蕾、酸味は酸味用の味蕾に入るために甘味、酸味を感じるということが分かった。まさに鍵と鍵穴の関係であるという例えがとても分かりやすかった。また、味蕾は成人よりも赤ちゃんの方が多くあることや、蝶の味蕾は手にあるということ、別腹は人間とサルにしかないこと、ライオンには食べる順番があることを初めて知り驚いた。特に驚いたのがライオンは肉だけを食べていると思っていたが、生きていく中で必要な成分が含まれている内臓を先に食べてその後筋肉を食べているということだ。とても興味を持った。
ギムネマとミラクルフルーツの存在も今回講義を受けるまで知らなかった。味覚体験をするまで本当に甘味が消えるのか、甘くなるのか、と半信半疑だった。しかし、舌にこすりつけてから砂糖、チョコレートを食べてみると、甘かったはずの砂糖は砂のようになりチョコレートは粘土のようになり、甘いはずの二つに全く甘さを感じなかった。ミラクルフルーツは、タブレットで酸味があり美味しく感じた。グレープフルーツジュース、プレーンヨーグルト入りのポッカレモンはミラクルフルーツを食べる前、すごく酸っぱく感じ甘味は感じなかった。しかし、タブレットをこすりつけてからは甘味を感じた。甘味を消せたり、甘味を感じることができたりと、ギムネマとミラクルフルーツのすごさを知った。と同時に、味覚障害の方の辛さが分かった気がした。味覚障害は亜鉛不足が原因で起こるものなので、加工食品やファストフードに頼りすぎず、栄養に気を遣いそばや貝類などをもっと食べていきたいと思った。
近年、糖尿病患者が増加し肥満が社会問題となっているのでギムネマやミラクルフルーツをもっとたくさんの人に知ってもらい医療現場で活用する機会が増えていけば食事規制に対するマイナスな思いが軽減されると思う。
今回講義の中で好き嫌いのメカニズムを学んだ。三つの条件が大きく好き嫌いに関わっていたことを知ることができた。私は小学生時代抹茶が嫌いだった。それは第一印象で苦く美味しくないと判断をしたからだ。しかし中学時代、友達が美味しい美味しいと言って食べていて食べてみようと思って食べてみた。結果、美味しいと感じそこから抹茶が好きになった。嫌い嫌いと言ってあの時口にしなかったら今も食べれていなかったと思う。好き嫌いを直すための二つの条件を克服したからだと講義を聞いて嬉しく思った。抹茶は克服できたが私にはもう一つ嫌いな食べ物がある。それはきのこ類だ。食感が嫌いなのだ。しかし、大人になっていくにつれ好き嫌いをしていては恥ずかしいと思う。なので考え方を変え美味しいと思って食べてみようと思う。本人がどれだけ本気で克服をしようとするかだと思うので、本気で好き嫌いをなくすと思い挑戦をしていきたい。
お忙しい中、私たちのために分かりやすい講義をしていただきありがとうございました。
■参考文献:島村先生に頂いたプリント