ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト(ミラクルフルーツ・味覚・ギムネマ・ミラクリン・食育・ミラクルフルーツ)

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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2015/10/20に実施した中部学院大学 看護学部1年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 味覚についての講義を受けて感じたことは、味覚は人間の生涯に必要不可欠だということです。講義で好き嫌いのメカニズムについて学びましたが、そのなかで子供の頃に感じた印象、雰囲気、経験が好き嫌いを左右し、嫌いと決めつけるのは食べたときの味覚からなのだとわかりました。そのため子供の頃の味の感じ方が非常に大切だと感じ、その時にうまく味覚が形成されないと大人になっても好き嫌いが多いということに繋がってしまうため、人にとって味覚はなくてはならないものだと感じました。また、ナマズはヒゲと体の表面に味蕾があるのに、蝶は手に味蕾があるというように動物の種類によって味蕾の位置が違うといったことや、成人で味蕾の数は6000個〜9000個あるのにもかかわらず赤ちゃんは12000個と赤ちゃんのほうが多いことに興味を持ちました。この、赤ちゃんのほうが味蕾の数が多いという事実は赤ちゃんが野菜などの苦いものを嫌うことに繋がっているのだとわかりました。
 味覚修飾植物を自分の口で確かめてみて、タブレットやただの葉っぱで味覚が変わってしまったのが衝撃的でした。そして、先生の話で糖尿病の患者は甘いものが食べたくても食べられないのでその対処法として糖分のないものをミラクルフルーツで甘くさせるといったことを知りました。このミラクルフルーツを使って糖分はないが甘さを感じるというのは糖尿病の治療でストレスが溜まっている患者に役立つと考えられます。その他、ミラクルフルーツの利用策として、幼い子供がいる家庭で野菜を食べさせる際に工夫として初めにミラクルフルーツをなめさせることで苦みを抑え美味しいものと錯覚させるといいのではないかと思います。
 また、味覚障害は若者の間で多いという結果が出ているのは一人暮らしの若者が加工食品やファストフードに頼っているからです。こういった障害を抱えてしまう人を減らすためには、「小学生の頃から食についての講座を開く」「私たちのように味覚について学んだものが無知のものに伝える」といった行動をとることで「食・味覚」について深く理解して恐ろしさを知ることが大切だと考えます。そうすることで糖尿病だけでなく他の味覚障害を未然に防ぐことができるからです。
 最後に、今回味覚体験ということで講義を受けて、味覚の形成は幼いころに行われているということが特に印象に残っています。私は、これから先医療従事者になった際に「糖尿病という甘いものが食べられない人がいる」ということを病院にいる子供たちに伝え、医療的な指導だけでなく食生活の指導もしていけるのではないかと思います。

■参考文献
ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト http://www.taste-m.com/
武田健康サイト http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=mikakushogai



Bさん 

 今回講義を受けるまでは、味を感じる仕組みを理解していなかった。しかし、授業を受けて味は味蕾によって判別されていて甘味は甘味用の味蕾、酸味は酸味用の味蕾に入るために甘味、酸味を感じるということが分かった。まさに鍵と鍵穴の関係であるという例えがとても分かりやすかった。また、味蕾は成人よりも赤ちゃんの方が多くあることや、蝶の味蕾は手にあるということ、別腹は人間とサルにしかないこと、ライオンには食べる順番があることを初めて知り驚いた。特に驚いたのがライオンは肉だけを食べていると思っていたが、生きていく中で必要な成分が含まれている内臓を先に食べてその後筋肉を食べているということだ。とても興味を持った。
 ギムネマとミラクルフルーツの存在も今回講義を受けるまで知らなかった。味覚体験をするまで本当に甘味が消えるのか、甘くなるのか、と半信半疑だった。しかし、舌にこすりつけてから砂糖、チョコレートを食べてみると、甘かったはずの砂糖は砂のようになりチョコレートは粘土のようになり、甘いはずの二つに全く甘さを感じなかった。ミラクルフルーツは、タブレットで酸味があり美味しく感じた。グレープフルーツジュース、プレーンヨーグルト入りのポッカレモンはミラクルフルーツを食べる前、すごく酸っぱく感じ甘味は感じなかった。しかし、タブレットをこすりつけてからは甘味を感じた。甘味を消せたり、甘味を感じることができたりと、ギムネマとミラクルフルーツのすごさを知った。と同時に、味覚障害の方の辛さが分かった気がした。味覚障害は亜鉛不足が原因で起こるものなので、加工食品やファストフードに頼りすぎず、栄養に気を遣いそばや貝類などをもっと食べていきたいと思った。
 近年、糖尿病患者が増加し肥満が社会問題となっているのでギムネマやミラクルフルーツをもっとたくさんの人に知ってもらい医療現場で活用する機会が増えていけば食事規制に対するマイナスな思いが軽減されると思う。
 今回講義の中で好き嫌いのメカニズムを学んだ。三つの条件が大きく好き嫌いに関わっていたことを知ることができた。私は小学生時代抹茶が嫌いだった。それは第一印象で苦く美味しくないと判断をしたからだ。しかし中学時代、友達が美味しい美味しいと言って食べていて食べてみようと思って食べてみた。結果、美味しいと感じそこから抹茶が好きになった。嫌い嫌いと言ってあの時口にしなかったら今も食べれていなかったと思う。好き嫌いを直すための二つの条件を克服したからだと講義を聞いて嬉しく思った。抹茶は克服できたが私にはもう一つ嫌いな食べ物がある。それはきのこ類だ。食感が嫌いなのだ。しかし、大人になっていくにつれ好き嫌いをしていては恥ずかしいと思う。なので考え方を変え美味しいと思って食べてみようと思う。本人がどれだけ本気で克服をしようとするかだと思うので、本気で好き嫌いをなくすと思い挑戦をしていきたい。
 お忙しい中、私たちのために分かりやすい講義をしていただきありがとうございました。

■参考文献:島村先生に頂いたプリント



Cさん 

 私は、ミラクルフルーツもギムネマも聞いたことがありませんでした。今回の講義で初めて知って今まで特に何も考えてなかった味覚について深く考えることができました。
 味を感じるセンサーの味蕾の数が成人より赤ちゃんの方が多く存在するというのが意外でびっくりしました。私は、調理師とか美食家など味について様々なことが分かる人たちに味蕾が多いのかなと思っていました。しかし、講義を聞いて赤ちゃんは知識がなく口の中に入れて毒なものではないか確認するため味蕾が多く存在しているというのが納得することができました。また、人間の体がそこまで考えて作られているなんてすごいなと思いました。
 講義の最初にギムネマの葉を食べてから砂糖を食べると本当に甘味を感じず、ただ、じゃりじゃりした触感だけが分かりおいしいと感じることができませんでした。味覚障害だとこんな感じなのかなと思い体験してみて、今まで味覚障害と言われても特に何も思っていませんでした。しかし、味覚障害というのは何を食べてもおいしく感じることができなくて食べる楽しみがなくなってしまうとても大変な障害だと思いました。また、若者の味覚障害の人が増えてきているのも初めて知りました。味覚障害の原因は亜鉛不足や加工食品、ファーストフードに頼りがちの食生活ということでした。私は4月から一人暮らしを始めました。食生活を振り返ってみると、加工食品に頼っているなと感じました。味覚障害にならないためにも亜鉛を多く含む食品を摂ることに心掛け加工食品に頼らないように食生活を変えていきたいと思いました。また、将来看護の仕事をしていく中でも味覚障害の人と関わることがあると思います。今回体験したことを思い出してできるだけその人の気持ちに寄り添って関わっていきたいと思いました。
 最近は糖尿病や肥満の人がたくさん居り問題になっています。その中でミラクルフルーツなどの味覚修飾植物は甘いものをあまり食べてはいけない人たちにとって、実際は甘くないのに甘く感じおいしく食事することができるようになるのでとても重要なものになってくると思います。味覚修飾植物は素晴らしいものなのに世間にあまり知られていないと思います。だから、もっと広めていきその存在を知ることで多くの人が関心を持ち味覚修飾植物の生産技術などが発展していくといいなと思いました。
 今回、島村先生の講義を受けて、ただ聞くだけでなく実際に体験することでとても興味関心がわきました。また、先生は16歳のころから日本で誰もやっていなかったことに挑戦して、現在まで追求してきたというのがすごいなと思いました。



Dさん 

 まず、講義を通して、ミラクルフルーツとギムネマという味覚修飾植物の存在とその仕組みを初めて知った。味蕾での味の判別方法は鍵と鍵穴の関係に例えて説明できると知り、とても納得した。また、味蕾の数はそれぞれの生物や、同じ人間でも年齢によって違うとい事について興味を持った。赤ちゃんには味蕾が約12000個と成人に比べ多いため、離乳食などは薄味で問題がないことや、ナマズは視界の悪いところに生息するため、視力より味蕾が発達し、味蕾を活用し敵の判別、危険の察知などをしていることがわかり、驚いたと同時に生き物のすばらしさを感じた。
 好き嫌いのメカニズムについては、味や経験だけでなく、食べているときに怒られた、などその場の雰囲気も関係していることがわかり、食事をするときの周囲の環境、雰囲気の大切さを改めて感じた。また、今まで好き嫌いはどうしようもないと思っていたけど、そうではなくて、自分の頭の中の考え方を変える、そして本人が直そうと思うことで好き嫌いを改善していけることがわかった。これから大人になるにつれて、人と食事をする機会も増えるため、これらのことを実践し、私も嫌いなものに挑戦してみようと思った。
 ギムネマは、とても美味しいと言えるものではなかったが、チョコレートの甘味が無くなり、不思議な体験をすることができた。味覚障害の患者さんの体験など普段はできないことであり、想像するにしても難しくいまいち実感がわかない。そのため、今回たった数十分だけどそのような体験ができ、味覚障害の患者さんの辛さを少しだけ感じることができた。自分が実際に患者体験することで障害に対する理解度やその方とのかかわり方が変わってくるため、今回とても良い体験ができた。
 先生の講義でもあったように、今後ミラクルフルーツをもっと医療の現場に活用し、糖尿病患者の食事やおやつ、肥満者の減量などに利用していけば、「甘いものが食べたいのに食べられない」という患者のストレスを軽減でき、患者の闘病意欲につながるのではないかと感じた。
 今回の講義は初めて知ったことが多くあり、とても楽しくあっという間の1コマだった。食について、味覚についてしっかり理解し、なにかあったときには患者さんに言葉がけできるように、これからも学習し、知識を蓄えていきたいと思った。
 お忙しい中、大変興味深い講義をありがとうございました。



Eさん 

 今回の講義を聞いて、動物が味を感じる仕組みについて学びました。動物の下には味蕾という器官があり、そこで甘味・塩味・酸味・苦味・うま味を感じ取ることができます。辛味は味覚ではなく、体性感覚であり神経を刺激して起こる反応のことである。味蕾の数は、成人では6000〜9000個存在します。しかし、同じ人でも赤ちゃんには約12000個もあります。私は昔、赤ちゃんには味の薄い食べ物を食べさせている理由は、赤ちゃんには成人の食べ物の栄養は摂取し過ぎだけだと思っていましたが、味蕾が多いので少しの味でもしっかり感じ取ることができるからということも知ることができました。味蕾の数は大人になると減りますが、他にも減ってしまうことがあります。それは亜鉛不足になることです。味蕾は亜鉛を使って生まれ変わるので作られなくなります。近年の食文化は手軽に食べることができる冷凍食品などの加工食品やファストフードが多いので、そのせいで味覚障害が起こり、味を感じることができません。このことを知って私の食生活を見直さなければいけないと思いました。一人暮らしをしていると栄養のバランスが偏りがちなので、食事には気を付けていきたいと思いました。
 講義で体験したギムネマやミラクルフルーツなどの味覚修飾植物は舌に一時的にイタズラをして味覚を変えます。甘味を抑制したり、酸味を甘味に変えたり、苦味の抑制があります。その中でも、苦味の抑制は粉薬を飲むときに役立つと思います。小さい子供や錠剤を飲むことができない高齢者は粉薬しか飲めません。苦味を抑えてあげれば誤嚥もなくなり安全・安楽に飲むことができると思います。小さい子供や高齢者の方には食べることの重要性、おいしさを知ってもらわないといけません。そのためにはこういった味覚修飾植物は必要であり、さまざまな分野で役に立つと思います。
 将来、看護師になったとき味覚障害の患者に出会う機会があると思うので、今回の体験をして少しでも患者の気持ちがわかることができました。他にも視覚障害や聴覚障害などの患者に会うと思います。聴覚障害の患者に対しては手話が会話方法の一つなので、勉強すると思います。それと同様に味覚障害の患者についても味覚の重要性を知り、患者の気持ちを理解することでコミュニケーションを取ることができると思います。
 今回、島村先生の講義を受けて初めて知ることばかりで、看護師になる私にとって必要となる分野であり、興味深い内容でした。それ以外にも、将来、子供を育てることになると思うので、栄養に気を遣って味の薄い食事にしようと思いました。私の食生活を改めて見直すいい機会になり、知人にも今回学んだことを話して味覚障害の予防ができるようにしたいです。



Fさん 

 私は、講義を受けて3つのことを知りまた興味を持ちました。
 1つ目は、味覚を感じる仕組みについてです。私は以前テレビでみた番組の影響で味覚とは味覚地図によって感じていると思っていました。しかし、味覚地図ではなく鍵穴が合うことによって味を判別するということを聞いて驚きました。ですが、ギムネマやミラクルフルーツを食べ自分自身で体験することにより味覚地図が間違っていることを知りました。
 2つ目は、好き嫌いのメカニズムについてです。特に雰囲気や経験が原因だということに興味を持ちました。私も雰囲気が原因で嫌いになった食べ物があったからです。このメカニズムを知り食事環境や工夫の大切さを知ることができました。また、このメカニズムを多くの親に知ってもらえたら子供の奇食を減らすことができるのではないかと考えました。そのためには自分の知識を人に伝えることが重要だと思いました。
 3つ目は、味覚障害についてです。私は味覚障害というものがなにかということも知りませんでした。また、加工食品やハァストフードないどを多く摂取することにより発生しやすいと知り自分も起こりうる障害だということに驚きまた怖くなりました。なぜならギムネマを食べて味覚がなくなることを体験したからです。甘いものを食べているのに甘さを感じないというのは辛かったですし食欲も無くなりました。ですがこの体験をすることで味覚障害になったらこうなるという模擬体験ができるので多くの人に体験してもらうことで生活習慣の見直しに繋がるのではないかと考えました。なぜなら人は実際に経験しないと分からないと思うからです。
 3つ目は、味覚修飾植物の応用についてです。近年糖尿病が増加し低カロリーな食生活が求められている中で先生がおっしゃったミラクルフルーツなどのような甘味誘導物質が新しい甘味剤として利用されれば甘いものを食べたい患者が糖分はないが、お菓子を甘く感じることができ糖分を取らずに、お菓子を食べたという満足感を感じることができるという応用方法が実際に医療現場に伝わっていけば多くの糖尿病患者に食べるという行動が少しでも楽しくなるのではと思います。この方法が活用されることにより患者のニーズに少しでもこたえることができればストレスも軽減され治療への意欲も高まるのではないかと思いました。また、病気を治すことは出来ませんが生活習慣改善の一環として患者のプラスになることはすごいと思いました。まだまだ未発見の植物が数多く存在すると考えられているのでその植物が医療現場において応用されよい結果が出たらいいと思います。
 今回この講義を受けて、将来私が看護師なった時にどんな風に活用されるようになっているか楽しみです。

■参考文献:http://www.taste-m.com



Gさん 

 今回の講義を受け、私は初めてミラクルフルーツとギムネマの存在を知りました。ミラクルフルーツは酸っぱい食材に甘みをだし、ギムネマは甘みを消しました。とても不思議に感じ、味覚の仕組みにとても興味を持ちました。この講義を受ける前まで私は、プリントに記載されていた味覚地図のように舌の場所によって味の感じ方が違うのかと思っていました。しかしそれは全く違っていました。味を感じるには舌にある味蕾が重要な役割を果たしていました。味蕾は甘味、塩味、酸味、苦みのそれぞれ違った味蕾があり、そこで様々な食材の味を感じ、その味を脳に伝えます。舌に7割、残りの3割は上顎と喉に味蕾が存在し、成人では6000個〜9000個、赤ちゃんでは約1万2000個と成人になるにつれて味蕾は減少していきます。赤ちゃんは成人と違い知識や情報が少なく、なにが安全なのかわからないため、舌を通して食べて良いかの判断し理解をするために味蕾が多く存在していました。生き物全体でみても、生きていく形で味蕾が変化していき、味蕾が2,3個しかない生き物もいれば、目の見えないナマズは200,000個あり驚きました。もう一つ好き嫌いのメカニズムについても興味を持ちました。私は幼いころピーマンが苦手で、コーヒーは未だに好んで飲もうとは思いません。コーヒーを飲むよりコーヒー牛乳やジュースを飲む方がおいしいと感じるからです。しかし私の母は、ブラックコーヒーをおいしいと言ってよく飲みます。この差は何なのだろうと思っていました。それは経験と学習の違いでした。人にとっての味覚は経験と学習が大きく関係しており、苦み自体は毒のシグナルとして頭に入ってきますが、全てが毒でないことを経験と学習によって知ることができ、苦みがおいしく感じるようになるということでした。しかし大人になったからといって好き嫌いが直るということではなく、自分の頭で考え方を変えること、本人が直そうと思うことが大切でした。最近の若者の中で味覚障害という病気が広まっています。子どもの頃の味覚形成がとても重要になってくるので、もし私に子どもができたらきちんとした味覚形成ができるよう気をつけていこうと思いました。
 味覚修飾物質は糖尿病や生活習慣病で食べる食材に制限のある患者さんの食事療法に活用できる食べ物として注目されていることを知りました。食べるものが制限され、食べたいのに食べられないということは患者さんにとってストレスになると思います。そしてストレスは新たな病気の誘発の原因となることがあります。それを防ぐためにも、治療の苦しみを少しでも和らげてあげるためにも、味覚修飾物質を広めていき、食事制限で苦しむ多くの患者さんを救っていってあげたいと思いました。そのためにもより多くの人が味覚の仕組みについて知り、考えていくことが大切なのだと思いました。
 今回の講義を受け、驚きの連続でした。島村先生から教えていただくことはすべてが初めて聞くことだらけで、次は何が聞けるのだろうと90分わくわくしながら授業に取り組めました。ギムネマやミラクルフルーツは、普通の薬と違い副作用などはなく、自然の素材を活用しているので安心・安全に摂取することが出来ると思いました。将来医療に関わっていく者としてこのような食材の早期拡大を強く望みました。

■参考文献:驚きの味覚体験〜ミラクルフルーツとギムネマ〜のプリント



Hさん 

 私は以前テレビでミラクルフルーツを見たことがあり、この講義があると聞いて面白そうだなと思っていました。実際に体験してみて、ギムネマを食べた後の砂糖とチョコレートのまずさには驚きました。まったく甘みを感じることができなくてこんな体験をしたのは初めてで最初は信じられませんでした。ミラクルフルーツはテレビでレモンが甘くなるというのを見ていたので、楽しみにしていました。実際、ミラクルフルーツを食べる前はとても酸っぱかったヨーグルトやグレープフルーツジュースがとても甘く感じられて不思議だなと思いました。
 味は味蕾で感じるということは授業でやっていたので鍵と鍵穴の関係に例えた説明はとてもわかりやすくて、ギムネマは味蕾に蓋をしてしまうのに対して、ミラクルフルーツは酸味とくっついて甘みに変えるからギムネマとミラクルフルーツを同時に食べたときはギムネマの方が勝つという説明で2つの違いを簡単に理解することができました。
 今までどの味が感じやすいなんて考えながら食べたことがなかったので、苦みや酸味が甘みや塩味などよりも敏感に感じ取ることかできるなんて知りませんでした。毒の可能性や腐敗の可能性のあるものに敏感に反応できるように初めから敏感になっているなんて動物の身体は本当にすごいなと感じました。成人は視覚や知識などの情報でそれが自分にとって安全なものなのかそうではないのかを判断することができるけれど、赤ちゃんはそれがまだできないので、なんでも口に入れて、成人よりも数の多い味蕾で苦みや酸味を感じて感覚的に危険かどうか判断しているのだということを知って、確かに私自身も幼いころは苦みのあるピーマンが苦手だったけれど、今は平気で食べているなと思いました。
 テレビでミラクルフルーツを見たときはただ楽しむだけのものかと思っていたけれども、これを低カロリーで安全な甘味剤として利用できるということを知って、糖分を多く摂取することのできない糖尿病患者にとっては甘いものが食べたくても食べられないという苦痛が軽くなるので、薬ではないが治療への励みになるのではないかと思いました。
 私の祖母も糖尿病で、糖分を制限されているので、いつも甘いものが食べたいと言っています。この年で好きなものを好きなように食べることが出来ないなら治療して寿命が長くなっても楽しくないと言っていたのを思い出しました。確かになにも励みになるものがない状態でつらい治療ばかりを頑張るなんてことはできません。祖母のような糖尿病患者がこれを励みにできたら前向きに治療ができるのではないかなと思います。
 実際に体験してみて、あんなにも酸っぱかったものをとても甘く感じることができたので、効果はとてもあると思います。早く多くの人が利用できればいいなと思います。
 また、私のように味覚についてほとんど知識がないという人がほとんどだと思います。もっと味覚についてみんなが関心を持ち、知識を深めていければもっと医療現場やさまざまな場所で味覚修飾植物を利用していけるのではないかなと思います。



Iさん 

 このような貴重な体験をするのは今回が初めてでした。初めは葉っぱ1枚で味覚が変わるなんて信じられないと思っていましたが、講義を受けることでギムネマの仕組みがわかり納得しました。以前、何かの資料で味覚地図の絵を見たことがあり、試しに甘味の部分に甘いものを乗せてみたり酸っぱいものを乗せたことがあります。しかしどんな味を乗せてもしっかりとその味がしました。今回の講義で味覚地図は間違っていることを知ると同時に、味蕾での味の判別は鍵と鍵穴の関係であることが分かりました。全く知らなかったことなので大変驚きました。うまく鍵と鍵穴がはまりこんでいるから、私はしっかりと味を感じることができていると実感しました。また、味蕾の数は生きていくために多いか少ないか関係していることにも驚きました。グルメの人に多いのではなく、食べてはいけないものを食べる可能性のある人たち(赤ちゃんや草食動物)に味蕾が多く、そこに生き物の神秘を感じました。苦味や酸味を危険なものととらえる味蕾が大人になるにつれて、危険でないとみなすところが、味蕾がまるで生き物のようでかわいいと感じました。
 ギムネマをしっかりこすっていない部分は味がしてしまった。そこでいかにギムネマが強いかわかりました。上顎にも味蕾があるということで、ギムネマをしっかりこすってしまったが、普段の食事では上顎の味蕾は意識したことがないので、食事をとった時に上顎で味がするか試してみようと思いました。
 ギムネマのあとにミラクルフルーツを体験しましたが、私の場合はグレープフルーツジュースよりもヨーグルトとレモンのほうが甘く感じました。ミラクルフルーツを食べて、講義の後に「カルピスミルク割」というジュースを買ったのですが、大変甘く感じました。ミラクルフルーツを食べて甘くなるからだ!と思ったのですが、よく考えてみると、甘いものがさらに甘くなるのではなくて、カルピスにある酸味が甘味に変わることによって、甘味が強くなったのだと結論づけることができました。
 島村先生もおっしゃっていたように、糖尿病患者さんや肥満の人のためにミラクルフルーツを活用していくことは、患者さんのストレスを減らすことに大きくつながると思いました。糖分を控え、酸味のあるケーキなどの研究に力を入れていくことで、味覚修飾植物により多くの人たちが注目していくと考えます。医療従事者にも同じような講義をたくさんして、これらの植物がもっと多くの医療機関で使われてほしいと思いました。また、味覚障害の人たちが多いということで、味覚障害予備軍の人たちにも講義を行い、味がしないということの恐ろしさやつまらなさをわかってほしいです。そうすることによって食生活の改善をしてもらいたいです。
 これから看護師を目指すにあたって、味覚について知ることは大切だとわかりました。味覚障害の人や糖尿病の人の気持ちになるには、自分も体験することが大切です。自分も知らないのに患者さんに言葉がけはできません。今回このような講義を受けられたことが大変いい体験になりました。



Jさん 

 私は味覚演習の講義を受ける前、味覚について知っていることといえば、鼻をつまんで食べると味が分かりにくくなる事しかなかった。実際に、苦手なものを食べる時には息を止めて食べていた事もある。そんな状態でギムネマという葉を口の中で噛み、舌全体に擦り付けると、甘いはずの砂糖が甘く無くなったり、触感のみが口の中に残ったりと不快だった。また、凄く美味しく食べることのできたチョコレートが、甘みが消えこれもまた触感のみが残り、とても美味しいとは感じなかった。
 私は高校の時に生物・化学を選択していて、人間が味を感じるのは、食べた物の化学物質を感じている。という知識を持っていたので、先生の味と味蕾は鍵と鍵穴の関係という説明は、凄く納得できた。初めて聞くことも多くあった。味蕾の数が人間の赤ちゃんの方が多く、大人になるにつれて味蕾の数が減ることや、人間が感じる五つの味である甘味・塩味・酸味・苦味・うま味のうち、酸味は腐敗。苦味は毒。として分類されることである。大人の方が複雑な味が分かるから、味を察知する味蕾が多いと思っていたし、確かに食べ物が痛むと酸っぱくなるし、毒は苦そうなイメージがある程度だった。また、この感じ方が幼児はピーマンが苦手であったり、ブラックコーヒーが大人の味、と呼ばれる本当の意味だと知って、ただの感情論や、都市伝説ではないんだな、と思った。私自身まだ、コーヒーのブラックが飲めないので徐々に慣れさせていけ飲めるようになるそうなので慣らして行こうと決意した。
 そしてその後に舐めたミラクルフルーツでは、凄く酸っぱいグレープフルーツの果汁100%のジュースや、レモン果汁入りのヨーグルトがとても甘く感じ、レモン果汁だけでも飲むことができた。私は酸っぱいパウダーがついているグミのレモン味を食べたときには体温が上がるほど酸っぱい食べ物が、今でも苦手だ。そんな私があんなに酸っぱいものを飲んでも平気でいられるなんて。とこの講義を受けた中で一番驚いたギムネマやミラクルフルーツによって、味覚が変わる説明のみを聞いてもへー、凄いなと感じるが、実際に体験するとさらに驚きが増した。
 それだけではなく、この作用が医療にも使われていると聞いてさらに興味が沸いた。糖尿病の患者に処方する、と聞いてそんな活用方法があるのか、と驚いたが、それよりもギムネマやミラクルフルーツの効果で改善された、という患者が居ることに驚いた。決してギムネマやミラクルフルーツは美味しいわけではなかった。その味に耐えていることに感動に近い驚きがあった。
 味覚障害についても教えていただき、味が分からない。という状況に生きてきた中で陥ったことがほとんど無かったため、ギムネマを食べた後の砂糖やチョコレートの感覚がずっと続いていると想像したら、相当な苦痛であることが推測できた。この経験はこれからの看護師として患者と接する際に、どう声をかけるべきか、について考える幅を増やせたと感じている。今回は貴重なお話や体験をさせていただきありがとうございました。



Kさん 

 今回講義を受けて初めてギムネマ、ミラクルフルーツというものの存在を知った。このような講義を受けたことにより味蕾とはなにか、味の感じ方とはどのようなものなのか深く考える事ができた。動物には味蕾が存在し、その個数や味蕾の場所は動物によってさまざまである。成人の人で6000〜9000個存在する味蕾が、赤ちゃんには12000個も存在するのには理由があり、赤ちゃんは何でも口にして食べても害のないものなのかどうか自分自身で確認、体験をする。味蕾がたくさんあることにより味を判断し苦ければすぐに口から出し、食べてはいけないものだと判断する。離乳食の味が薄いのは味蕾が多いからであり、また、おもちゃなどわざと苦くすることによって誤って飲み込んだりしないようにするという工夫もされている。大人になるにつれ味蕾の個数が減るのは舌で食べても良いものなのか判断しなくても知識や情報で判断できるからである。このように味蕾というのは味を感じとるために重要な役割を担い、また自分自身の身を守るためにも大切な役割を担っている。ギムネマやミラクルフルーツは口にすることにより、この味蕾の鍵穴にフタをして味の感じ方を変えることができる。
 ギムネマには糖分の吸収を妨げる働きがあり甘味だけを感じ取れなくする作用がある。また舌だけでなく腸でも糖分を吸収させないため、ダイエットをしている人にはとてもよい植物ではないかと感じた。またミラクルフルーツには酸っぱいものを甘く感じさせる効果があるため、糖尿病の人にはよいのではと感じた。糖尿病の人は甘いものを制限しなければいけないため酸っぱいものを摂取することで甘さを感じられるのであれば、甘いものを食べたくなった時は酸っぱいものを食べればよい。現在では酸っぱいケーキや大福などの開発も進んでいるため、これをもっと身近なものにし、普及させることで多くの糖尿病の人が食事を楽しめるのではないかと思った。
 今回ギムネマを実際に食べてみて、甘味がなくなるというのは頭ではわかっていたものの実際に体験してみてビックリした。甘さが感じられなくなるだけで味が全然違い、味覚障害の人の感覚も体験することができ、味覚障害になるとどれだけ食事を楽しめないのか感じることができた。今回ギムネマの体験を通して私は多くの事を感じることができた。現在の日本では味覚障害の若者が増えている。ギムネマやミラクルフルーツの体験をもっとたくさんの人にしてもらい、小学生や中学生にも体験してもらうことで、味覚障害とはどのようなものなのか、どれだけ恐ろしいものなのかを感じてもらうことで今から食事に気を遣い生活習慣をよいものにすることにより味覚障害になる人が減ればと感じた。味覚障害になると思っていても実際にこのような体験をしてみないとどんなものなのか感じることが出来ないため、生活習慣を変えることはできないと思った。
 味覚修飾植物をもっと研究することにより将来医療にも深く貢献すると思った。薬が苦くて苦手な子供でも簡単に薬を飲むことができ、糖尿病の人は食事を楽しむことができ、ダイエットに苦しんでいる人も頑張ることができ、いいことしかないと感じた。今回このような授業を受けられたことは、本当に私の人生の中でいい体験となりました。普段味をしっかりと味わって食べられていることの幸せさに感謝をし、これからも味覚障害にならないように食生活を考えていかなければいけないなと思いました。島村先生もこれからもっともっと研究をし、この活動を続けて、たくさんの人にギムネマやミラクルフルーツなど味覚修飾植物の存在というのをたくさんの人に伝えてほしいです。そしてたくさんの人にいろんなことを考え、感じてもらいたいと思いました。



Lさん 

 今回の授業はとても楽しかったです。自分の身体を使って体験し、より味覚について知ることが出来ました。味覚についてもわかりやすい資料やたとえ話で、簡単に理解することが出来ました。
 私は、ギムネマやミラクルフルーツというものの存在を知ったのは今回が初めてです。まさか、味が変わる食べ物があるとは思いませんでした。何かと何かを一緒に食べると、別の味になるといったものは聞いたことがありましたが、こういったものはどちらかというと、食べた人がどう捉えるかで結果がちがいました。しかし、今回のものは誰が食べても味が変わりました。葉っぱを噛むだけで、タブレットを舐めるだけで簡単に味が変わるなんて、驚きました。砂糖が砂みたいになった時は、変な実験だなと思いましたが、味覚の話を聞いて、ギムネマとミラクルフルーツの話を聞いて、最後にミラクルフルーツの効果を知った時には、90分の授業が短く感じるほど楽しい授業でした。
 今回の授業で、ギムネマやミラクルフルーツがもっともっと多くの人に認知され、研究されるようになれば医療現場など活躍の場が広がることを知りました。これから医療に携わるようになったとき、ギムネマやミラクルフルーツを使った薬などが処方されるといったことも出てくるような気がします。
 ミラクルフルーツは、酸っぱいものを甘く感じさせることができるものだと知りました。糖尿病の方のために既に、使われていることも学びました。甘いものを食べたいと思っている人に、糖分を摂取することなく「甘い」という味覚を与えることができる素晴らしいものです。糖分を摂取しないので、身体にいいことはもちろんですが、甘いものが食べられなくて「辛い」や、「イライラする」といった感情を持っている患者さんにとっては、ミラクルフルーツのようなものの存在は、精神的な面から見ても、良いものであると思いました。 病気の治療は身体を治すことはもちろんですが、精神的な面も大きく関わってくるということをこの半年の授業を通して学びました。患者さんにとって闘病をより良いものにするためには、様々な面から援助していかなければなりません。医療従事者を目指す私たちはミラクルフルーツのようなものの存在を知っておくことが大切だと感じました。
まだまだギムネマや、ミラクルフルーツについてはしらないことも多いですが、とても興味が湧きました。これらについての知識を持っていることは、医療現場で働く際に必ず役に立つと思います。今回の授業で終わりにしてしまうのではなく、島村先生をはじめ、多くの先生たちの研究や成果に目を向けていきたいな、と感じました。



Mさん 

 今回の講義で味覚修正植物の存在を初めて知り、驚いたことが多くあった。
 いままで味覚は舌の各場所によって違うと思っていたが、そうではなくそれぞれ専用の味蕾があり味と味蕾が鍵(味)と鍵穴(味蕾)の関係になっており軟口蓋などにもあると聞き、味を感じるしくみについて理解することができた。
 時々「〜のような味のにおい」がすることがある。これは気道にも味蕾があるため、気道を通る空気が関係しているのではないかと考える。
 味蕾の数は動物の生活に適した数になっておりナマズには一番多くある。それは目が悪いため体表面からも情報を得るためであった。人間では乳児が口に危険な物を入れないように味蕾が多くあり、さらに味を敏感に感じやすいことから離乳食も味が薄いのだと納得することができた。また、成長して味蕾の数が減ることでコーヒーもおいしく感じるということも結び付くことができた。人間の体はここまで考えられているのだと思い改めてすごいと実感することができた。
 味覚体験前に味を感じる仕組みについて聞いてはいたけれどやはり半信半疑であった。ギムネマを噛みこすりつけると甘かったはずの砂糖が砂のようになっていて、とても不思議であった。味覚障害の患者はこのように感じていると聞き衝撃を受けた。実際に体験してみて味覚を感じたくても感じられない味覚障害の恐ろしさを感じたし、予防のために加工食品、ファストフードに頼らないよう食生活を見直していきたい。
 その後に行ったミラクルフルーツでは酸っぱいはずのポッカレモンが甘く飲みやすい物になっていたので驚いた。味覚障害の患者や糖分の摂取を制限される糖尿病の患者はストレスを感じていると思うから、味覚修正植物によって精神的なストレスを軽減できるのではないかと思った。糖分は入っていないが、甘く感じるスイーツやお菓子ができ販売されるようになれば糖分を制限しなければならない人などにとって嬉しい物になると思う。
 高齢になると味蕾の数が減ること、入れ歯により軟口蓋の味蕾を使えないため、食欲不振になることが考えられる。これから超高齢社会に突入するため、このような高齢者がいつまでも健康を保つためには十分な食事摂取ができ、栄養摂取をすることが必要と思われる。そのために高齢者の食事に関して目で楽しみながら食欲を増すことのできる食事が大切だと思われる。
 好き嫌いのメカニズムでは、第一印象・雰囲気・経験が関係しているのだと知り、好き嫌いは味の経験よりも精神的な面が大きく関係しているのだと知ることができた。
 将来働く時に味覚障害の患者や糖尿病の患者を受け持つことがあった時に、患者の感じていることを理解することは大事だと思う。そのため、今回実際に味覚体験をできたことはとてもいい経験になったと考える。
 また、先生の研究動機を聞いて、興味を持ったことを追及する姿勢は大切だと感じた。