私が講義で興味を持ったのは、味蕾の数についてだ。人間や動物の味蕾の数の違いを学んだ。例えば、なまずには約200,000もの味蕾があると知った。その理由として、濁った川や沼で暮らすなまずにとって目が見えない代わりに味蕾で感じると聞き、環境に応じて味蕾の数が違うことを初めて知った。また、一番驚いたのは、人間の赤ちゃんと大人では味蕾の数が大きく異なるということだ。舌のセンサーが敏感で味蕾の数が多いのは、味を感じやすいソムリエやシェフなどと思ったが、そういった類の人たちは、脳での処理反応で味を感じていて、実際は、赤ちゃんの味蕾の数が多いと学んだ。したがって、乳児が食べる離乳食の味が薄いと知り、感心した。今回の講義で初めて知ることがたくさんあり、動物の環境と食の関わりや味蕾の仕組み、小学校で習った味を感じる場所の味覚地図の間違いへの気づきなど私たちがいきていくうえで必要不可欠な食について学ぶことができた。
ギムネマとミラクルフルーツの味覚体験で感じたことは、なかなか普段このような体験をすることができないが、なぜこのような結果になったのか興味を持つことができた。また、話を聞くだけでは感じられない、実際に体験してみて、味や食感、においを感じることができた。このように身近な食を大切にするために実際に体験することも重要だと思った。そして、子どももげんきで健康な生活を送るために食に興味を持つことが大切だと考える。しかし、子どもに食の話を一方的にするだけでは伝わらない。そこで、今回の講義のように実際に体験して、疑問や感想をそれぞれが持ち、食に関心が持てるような支援も必要だと思う。他にも、エプロンシアターや絵本などで楽しく食育に触れることもできる。
そして、味覚について知ることも重要だ。その重要性として、普段何気なく食べているものを味覚で感じることでおいしいと感じたり、疲れが取れるから酸っぱいものを食べたり、食べることは生きることで、食を大切にし、健康に生きるために必要なことだと考える。また、味覚について知り、食を楽しむこともできる。しかし、近年、若者の味覚障害が問題になっているが、そうなると食を存分に楽しめない。したがって、幼少期から食に興味を持ち、食事の時間を楽しい時間にすることも重要だ。そして、味覚をフルに使って、いろんな味を感じて、バランスの良い食事をとることも大切にしていきたい。
今回の講義は、食に興味を持つきっかけとなった。今まで食べることは好きでも、味覚を意識したり、味蕾についての知識も中学校で少しだけしか習っていなかったり、食についてあまり関心を持ったことがなかったけれど、初めて知ることばかりで、実際に体験してみて感じたことや分かったことがたくさんあった。そして、保育者になったら、子どもたちが健康な保育生活を送るために、興味を持てるような食育をしたいと思う。