■講義を聞いて思ったこと、感じたこと
とても楽しくなおかつタメになる講義ありがとうございました。先生の講義には僕が知らないことがたくさんあり非常に勉強になりました。
まず、味を感じる部位が舌だけではなく、上あご、のどまであるということには驚きましたが先生が炭酸水を例に出した瞬間に一気に納得しました。
次に、味蕾の数についての話で、赤ちゃんのほうが大人より味蕾の数が多いという話に一つ疑問を持ちました。それは、味蕾の数は操作できるのかです。もし、身の回りに危険な食べ物がたくさんあり、さらに今までの知識や経験が役に立たないところ、例えばジャングルや山奥などに住み始めたとしたら味蕾の数は徐々に増えていくのではないかと思いました。
次に、人にとってのおいしさの話の情報に基づくおいしさで、高級、ブランドという情報がおいしさに繋がっていると言っていましたが、高級ポテトチップスを食べたとき、正直そこまでおいしいと思えず、いつもの安いポテトチップスの方がおいしいなと思いました。これは、「薬理的なおいしさ」の脂が安いポテトチップスの方が多いからなのだろうと思いました。
最後に、好き嫌いのメカニズムの話で、雰囲気一つで物が美味しくなると聞いて一つなるほどと思ったことがあります。それは最近の若者がやたらとすぐにお菓子パーティーなるものを開きたがるのは、これが原因か!と。食べているのはいつも家でたべる100〜200円の安いお菓子なのだが、パーティーという雰囲気を作り、安いお菓子をいつもよりおいしく食べようということだったのかと納得しました。
■感想
ギムネマやミラクルフルーツを食べて一時的に簡易的な味覚障害を体験したわけですが、とてもショックでした。チョコは本当に粘土みたいで気持ち悪いし、砂糖は糖が消えて、ただの砂になるという非常に貴重な体験でしたが、つらい体験でもありました。なぜなら、とある突然味覚障害になってしまった子が、食感で楽しめばいいんだよと友達に笑顔を振舞いていた姿を思い出してしまったからです。その子が友達と旅行に行ったときも気を使わせないように食事を笑顔でおいしそうに食べる姿を思い出すだけで、涙がでそうになるほどでした。世の中チョコのように少し味がなくなるだけで、気持ち悪くなる食べ物もあるわけですから、その子がどれだけつらかったか考えると悲しくなります。この講義を受けるまで、食感だけでも楽しめるんじゃないかと思っていたことがとても恥ずかしいです。いつか味覚障害者が、嘘でも味が楽しめるように(脳に直接味の信号を送るとか?)なるのを願います。