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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2015/01/09に実施した名城大学付属高校 2年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

■講義を聞いて思ったこと、感じたこと
 とても楽しくなおかつタメになる講義ありがとうございました。先生の講義には僕が知らないことがたくさんあり非常に勉強になりました。
 まず、味を感じる部位が舌だけではなく、上あご、のどまであるということには驚きましたが先生が炭酸水を例に出した瞬間に一気に納得しました。
 次に、味蕾の数についての話で、赤ちゃんのほうが大人より味蕾の数が多いという話に一つ疑問を持ちました。それは、味蕾の数は操作できるのかです。もし、身の回りに危険な食べ物がたくさんあり、さらに今までの知識や経験が役に立たないところ、例えばジャングルや山奥などに住み始めたとしたら味蕾の数は徐々に増えていくのではないかと思いました。
 次に、人にとってのおいしさの話の情報に基づくおいしさで、高級、ブランドという情報がおいしさに繋がっていると言っていましたが、高級ポテトチップスを食べたとき、正直そこまでおいしいと思えず、いつもの安いポテトチップスの方がおいしいなと思いました。これは、「薬理的なおいしさ」の脂が安いポテトチップスの方が多いからなのだろうと思いました。
 最後に、好き嫌いのメカニズムの話で、雰囲気一つで物が美味しくなると聞いて一つなるほどと思ったことがあります。それは最近の若者がやたらとすぐにお菓子パーティーなるものを開きたがるのは、これが原因か!と。食べているのはいつも家でたべる100〜200円の安いお菓子なのだが、パーティーという雰囲気を作り、安いお菓子をいつもよりおいしく食べようということだったのかと納得しました。

■感想
 ギムネマやミラクルフルーツを食べて一時的に簡易的な味覚障害を体験したわけですが、とてもショックでした。チョコは本当に粘土みたいで気持ち悪いし、砂糖は糖が消えて、ただの砂になるという非常に貴重な体験でしたが、つらい体験でもありました。なぜなら、とある突然味覚障害になってしまった子が、食感で楽しめばいいんだよと友達に笑顔を振舞いていた姿を思い出してしまったからです。その子が友達と旅行に行ったときも気を使わせないように食事を笑顔でおいしそうに食べる姿を思い出すだけで、涙がでそうになるほどでした。世の中チョコのように少し味がなくなるだけで、気持ち悪くなる食べ物もあるわけですから、その子がどれだけつらかったか考えると悲しくなります。この講義を受けるまで、食感だけでも楽しめるんじゃないかと思っていたことがとても恥ずかしいです。いつか味覚障害者が、嘘でも味が楽しめるように(脳に直接味の信号を送るとか?)なるのを願います。



Bさん 

 今回の講義での体験のおかげで味覚について色々学ぶことが出来ました。この講義を受けない限り味蕾について知ることは無かったと思います。人の味蕾の数は赤ん坊のときが多く持っており、苦味は毒物、酸味は腐ったものに感じると聞いたとき、子供のうちに色々な味に慣れさせるのは大切なことだと思うが無理して食べさせる必要はないと思いました。大事なのはバランスのよい食事を食べさせることだと思います。
 約20万の味蕾を持つナマズの話、ナマズは生きている環境がゆえに目が悪く体中の味蕾でまわりの餌の味、敵の味が水を伝わって感じとると聞いたとき、目で見てないのにまわりの風景がわかる人をテレビで見た覚えがありました。その人は失明しておりBrain Portという機械を使い目では無く舌で見る人でした。その仕組みはサングラスの形をしたカメラがとらえた映像を電気パルスに変換し、口にくわえたバーに通じ舌に伝わり味蕾が視神経のかわりに脳に伝達し、脳がそのパルスを画像化したイメージとして処理するという仕組みらしいです。味蕾はまだいろんな可能性があると期待しています。
 私が一番印象に残った話はコアラの話です。コアラが肉食動物に襲われない理由は木の上で生活しているからではなく、ユーカリの葉を食していると初めて知ることが出来ました。肉食動物の食事はフルコースのように決まっており、最初は小腸から食すことも驚きました。
 先生の講義は今まで受けた講義の中で一番興味深いものでした。



Cさん 

 はじめに、名城高校で私たちにとても面白い講義をしてくださってありがとうございました。
 講義では初めて聴くことが多く、驚いてばかりでした。それも当たり前なのですが、味蕾が五種類あるなんて知らなかったし、地図を鵜呑みにしていたわけではないけど大体そんなものだろうと感じでいたので良い意味でとてもショックでした。基本的なことばかりで申し訳ないのですが、味蕾が上あごや喉にも存在しているのが驚きました。味覚修飾植物(物質)のお話も面白かったのですが、個人的には味覚の存在理由が興味を引きました。考えてみれば難しいことではないのですが、あまりにも人間の生命維持に関わっているので納得しながら驚いていました。
 味蕾の数のお話はそれぞれの動物の生活環境で、少ない動物では2~3個、多い動物では200000個という差が以外でした。それと、味覚の感度(苦味→毒、酸味→腐敗物の感度がとても高い)が生命の理にかなってると思いました。味蕾が『鍵と鍵穴の関係』と聞いて真っ先に浮かんだのが酵素でした。そして味覚修飾植物が補酵素のようだとも思いました。酵素と補酵素の関係のように二つがバランスを取り合って上手く作用しあっているのが印象的でした。味覚修飾植物は食物繊維なのでたんぱく質とは違って熱やpHで変性しない点が製品化にしやすく、安全性も高く、第一印象もよく抵抗がすくないのもとてもよいところだと感じました。
 味覚修飾植物はお話を聴いていたかぎりではもう完成していると感じました。ミラクルフルーツはタブレット化され、多くの糖尿病患者の方に使用して満足していただいているようですし、製品としてはとても優れていると思います。ただ、知名度が低いので多くの人に知ってもらうことが今後の課題なのではないかと思いました。ほんの少しだけ言いたい事があるとすれば、ミラクルフルーツのタブレットが溶けづらいと感じました。今回の私達のように一度だけなら気にならないのでしょうが、タブレットを薬として高い頻度で使用する方には待っている時間が億劫ではないかと感じました。
 味覚について深く知ることで、自分の身体状況を知ることができたり、その他の動物の習性や食性など生態系に関わっている事なども知る事ができるので知識を増やせるだけでなく、自分の見解も広がることがいい点だと思います。
 感想としては、初めて知る事が多かったと先に述べましたが、これは私自身の知識不足なので反省すべき点だと思います。それと同時に新しく知識が増えることは素晴らしいと感じました。私は食べることが好きで、日ごろから、「味覚が無くなってしまったら生きる意味何てない!」と思っているほどです。もし今からでも私が味覚障害になってしまったらゾッとします。そうならない為にも、今回の講義でお話してくださった事をしっかりと受け止めて日ごろから亜鉛の多く含まれた日本食を中心に取り入れたいと思いました。



Dさん 

 私は何年か前に、ミラクルフルーツを食べたことがある。けれどその時はミラクルフルーツを食べた後に酸っぱいものを食べると甘くなるということしか知らず、ただ単に楽しんで食べて終わってしまった。その時に「なぜ甘く感じるようになるのだろう」などと何の疑問も持たなかった私はとてももったいないことをしたと思っている。今回の先生の講義を聞き、味覚とミラクルフルーツにこんなに面白いことがあったのだと驚いたし、もっと早く味覚に興味が持てたと思うからだ。
 私が一番興味を持ったことは、ミラクルフルーツの応用の話だ。甘いものが食べられない人たちのために、酸っぱいものを食べる前にミラクルフルーツを食べさせて甘く感じさせることで、糖分を摂ることなく甘いものを食べたという満足感を得ることができるという話である。甘いものが大好きだった人にとって、甘いものを食べられないのは辛いことだと思う。そんな人たちのためにミラクルフルーツを用いて甘く感じさせることができればストレスもなく楽しく過ごすことができるというわけだ。最近では、生活習慣病によって若い人でも糖尿病になることが多いということを学校で習った。また、高齢になるにつれて、糖尿病になる確率は高くなるということなので、将来さらにミラクルフルーツの活躍する場所は増えると思う。一人でも多くの甘いものが食べられない人が満足できるようになると良いと思った。
 また、ミラクルフルーツをタブレット化するだけではなく、ゼリー状や液体状などにも変化できたらもっと良いのではないかと思った。舌の他に軟口蓋や喉にも味蕾がある中で固形をこすりつけるのは少し大変である。特に高齢者などは、こすりつけることが億劫になってしまうことが起こりやすいと思う。その点では、ゼリー状や液体状にするほうが良いと思った。ただ、先生がおっしゃっていたと思うのだが、ゼリーにするために他の材料を入れてしまうとミラクルフルーツとしての効果が薄くなってしまうことや、そもそもミラクルフルーツが冷凍で保存ということを考えると難しい問題であることが分かる。より良いものを作るためにはたくさんの努力が必要だと感じた。
 普段考えることのない味覚のお話はとても新鮮だった。テレビで味覚障害についての紹介をしていても、単に怖いなと思うだけだったのだが、これからは講義で学んだことを思い出したいと思う。また、周りの人にも味覚の不思議や面白さを伝えて、味覚について知ることや、食べることについても考えていきたい。

■参考文献
・糖尿病がよくわかるDMTOWN
 http://www.dm-town.com/oneself/howis04.html
・百珈苑
 https://sites.google.com/site/coffeetambe/coffeescience/physiology/taste/welldown



Eさん 

 講義の初めは試食からでした。私の机の上にはチョコレートとシュガーそして葉っぱ。机の上にチョコレートが置かれたとき、私はとても嬉しかったです。「ちゃんとチョコレートかどうか確かめてください。」と言われたのでほんの少しだけ口に入れました。普通のチョコレートと同様に甘くておいしかったです。シュガーもしっかりとシュガーの味がしました。その後、葉っぱを食べました。そして先ほど試食したものの残りを食べてもおいしくありませんでした。甘くなかったのです。「まずいな。おいしく食べられるうちにもっとたくさん食べておけばよかった。」と思うと同時に「どうして、こんなことになるのか不思議だな、おもしろいな。」とも思いました。この、チョコレートやシュガーのおいしさ=甘味を奪った葉っぱの名前はギムネマというものだそうで、私の好物のおいしいところを奪い去ってしまったこのギムネマの葉を私は一生忘れないだろうと思いました。
 おいしいとはとても感じられないチョコレートやシュガーをどうにか食べ終えたところで、講義の本題に入りました。先ほどの実験において、どうして甘味を感じることができなかったのか気になっていたのでお話を聞き終えたときとてもすっきりしました。ギムネマとミラクルフルーツを同時に食べたらどうなるのかも気になっていたのでこれもまたすっきりしましたし、楽しく学べました。
 味覚地図が間違いだったことも私は知らなかったので驚きましたが、説明を聞けば納得でき、また実験でも確認することができました。新しい知識が増えてうれしかったです。
 ミラクルフルーツのお話もありました。糖尿病で甘いものが食べられない知人がおり、ミラクルフルーツについて話したところとても興味を示していました。糖尿病を患っている者にとってはとてもうれしいもののようでした。ミラクルフルーツの実験では、ポッカレモンやグレープフルーツジュースといったすっぱいものとミラクルフルーツのタブレットを使いました。これも試食しましたがとてもすっぱかったです。ですが、ミラクルフルーツを食べ終え、また試食済みのそれらを食べたらとても甘かったです。ポッカレモンをごくごくと沢山飲んでいた自分に今、とても驚いています。
 私の母は昔、味覚障害になったことがあります。母が言うには味が全く分からなくなり何かを口に入れることが億劫だったそうです。一時期は、何も食べなくなり水しか飲みませんでした。そして母から笑顔が消えました。味覚は私たちにいろいろな感情を与えてくれるなと思いました。自分の好きな味に出会えば、嬉しくなったり、楽しくなったりして笑顔になり幸せな気持ちになり、逆に嫌いな味に出会えば、辛くなり、笑顔は消え、幸せな気持ちには私はなれません。でも味がわからなくなれば、味は感情を与えず、不快な食感が気持ちを沈めるだけだと思います。今回の講義から昔の母のことを思い出し、改めて考えることもできました。



Fさん 

 私は今回の講義を聞いて味覚というものの大切さがわかりました。五感の中でも味覚のある舌だけが外に出ていないのでそれだけ大事なものなのかなって思いました。舌は甘い、美味しい、まずいなどのたくさんの味を感じることができ、舌の表面に分布する「味蕾」という部分が原因と初めて知りました。
 私は風邪をひいたとき、ご飯が美味しく感じなかったことがあり、むりやり口に押し込んでなんとか食べていたので、その理由と直し方はないものかと考えてみました。
●嗅覚が原因??
 風邪をひくと風邪のウイルスによって匂いを感じる神経がダメージを受けていたり、鼻炎や鼻づまりなどの嗅覚が低下してしまったことによって引き起こされる「風味障害」が原因と考えられているそうです。風味障害というものが起こるために嗅覚が低下し、匂いがわからなくなっているために、味覚が正常であっても美味しくないと感じてしまうそうです。例えば、鼻をつまんだままお茶をのんだときにもともとの味と同じ様に感じる人が少ないそうです。私も実際にやってみたら、味がわからなくなりました。だから、風邪でご飯が美味しく感じなかった原因には嗅覚が大きく関係していることがわかり、鼻づまりを直せば味も自然と美味しく感じるようになるそうです。また、鼻づまりがなくなっても味覚が戻らない人は味覚障害の可能性があるそうです。
●味覚障害の起こる原因
 味覚障害には味が感じなくなる味覚消失や違う味に感じる異味賞、何を食べても嫌な味に感じる悪味症、特定の味だけが分からない症状など様々な種類があるそうです。
 味覚障害がおこる原因としては
 ・亜鉛不足による味覚障害
 ファストフードやカップ麺などの加工食品にばかり頼っていると亜鉛不足で味覚障害の原因となります。亜鉛はミネラルの一種で遺伝子やたんぱく質の合成を行うときに必要です。また、味蕾の新陳代謝にも必要な要素であるため、亜鉛が不足すると味覚が低下してしまうそうです。亜鉛は体内で作り出されないため、自分たちで摂らなければなりません。
 亜鉛を多く含む食品→卵黄、緑茶、牡蠣、のり、みそなど
 ・薬剤性の障害
 利尿剤、降圧剤、抗生剤、抗うつ剤など、体内にはいると亜鉛と結合し、亜鉛を体外に出す性質のある薬は、味覚障害の原因となります。投与を中止すれば味覚は戻るそうですが、回復に時間がかかる場合もあるそうです。
 ・心因性味覚障害
 味覚を感じる機能には何の問題もないのに、うつ病やストレスなどが原因で味が感じられなくなることがあるそうです。
●感想
 風邪で味が美味しく感じなく原因がわかってよかったです。食べることが好きなので、味覚障害にはなりたくありません。だから、簡単だからといってカップ麺にするのであれば、それに卵をいれてみたり、のりを入れてみたりといろいろ工夫をして味覚障害にならないように日頃から予防したいと思います。
●参考文献
1. http://news.infoseek.co.jp/article/trendgyao_life156144
2. http://hanamiju.com/tokushuu_kyuukakushougai4.html



Gさん 

 今回の講義を聞いて、人の感覚の面白さを改めて実感した。目の錯覚などはよく体験することだが、味覚の体験というのは初めてだったので、実際に自分の舌で感じることができてとても心に残った。また、草食動物と肉食動物の関係など、思いがけない場面で味覚は深く関わり合っていて、日常生活を送っていて疑問にも思わなかったことの真相が分かり、そのつじつまが見事に合っていて感動した。たとえ「もっとも心に残ったことは?」と聞かれても、1つに絞りきれない。1つ話をすれば、すべての話が繋がっていて、どんどん広がっていくからである。
 今後は、先生のお話にもあったように、医療分野での活躍を期待している。管理栄養士の母に話したところ、糖尿病などの患者さんに、ギムネマの葉を使って、チョコレートがどれだけ脂肪でできているかなどを実際に体験してもらいたいと言っていた。いくら口で言っても、実際に体験しないと納得してもらえないこともあると思う。現在、ミラクルフルーツは、糖尿病の患者さんに投与されている。しかし、私は、すでに糖尿病になった患者さんだけでなく、グレーゾーンの、糖尿病になるかもしれない、糖尿病になる可能性のある人にも投与していってほしいと思う。これは様々な病気におけることだが、「なってからでは遅い」と思うからだ。自分も感じることだが、甘いものはそう簡単にはやめられるものではないと思うし、むしろ体には必要な栄養素であるとは思う。無理に「やめろ」と言われればそれはストレスにもなりかねないと思うので、過剰摂取を防ぎ、生活習慣病の予防のためにも活用されてほしい。このようにミラクルフルーツのようなものに頼ることが良いことと言えるのかは分からないが、現代の食習慣の中で、ぜひ活躍してほしいと思っている。
 小さなころから、「食べる」ということは、「生きる」ということだと母に言われ続けてきた。私たちが生きていく上で必要不可欠な食事と深く関わり合っているのが味覚であり、そのことについて知ることは、とても大切だと改めて思った。味覚について学ぶ機会は今回が初めてで、今まで知らなかったさまざまな新しいことを知ることができた。また、ただ単に味覚についての説明だけでなく、将来いつか役に立つ情報もたくさん知ることができた。