ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト(ミラクルフルーツ・味覚・ギムネマ・ミラクリン・食育・ミラクルフルーツ)

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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2014/09/23に実施した中部学院大学 看護学科1年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 今回、驚きの味覚体験ということで、味覚修飾植物を使用した実験を行った。味覚修飾植物として、甘味を阻害する効果があるギムネマの葉と酸味が和らぎ甘味を強く感じさせる効果をもつミラクルフルーツを使用した。ギムネマの葉の実験では、本当に甘味を全く感じることがなく驚きを隠すことができなかった。さらに驚いたのは、舌だけでなく腸でも糖分を吸収させない効果があると知ったことだ。日本では、ダイエット食品としてお茶などの加工品にして薬局などで売っているということなので、自分の体でどのような変化があるのかを体験してみたい。ミラクルフルーツの実験では、ポッカレモンをおかわりする人が続出したことが、現実味がなさすぎておもしろかった。私はビタミン不足が原因で、よく口内炎ができたり、肌荒れがひどくなったりする。現在は病院で処方されたビタミン剤を服薬してビタミンを補っている。もしミラクルフルーツのタブレットが世に出るようになったら、おいしくビタミンを摂取できるようになると考える。また、ミラクルフルーツによって酸味の強い食べ物が甘味の強い食べ物になることは、糖尿病患者にとって本当にうれしいものになると感じた。現在、糖尿病患者は厳しい食事制限がかけられ、食事が嫌になる人も少なくないという。本来、食事は楽しいものでなければならないと思う。これから味覚修飾植物の研究が進み、医療に活かすことができる社会になればいいなと思った。
 味を感じる仕組みについての講義では、味覚地図というものはないということを知り、中学生の頃妹に味覚地図について教えたことを思い出し、恥ずかしくなった。今回の講義で味蕾での味の判別方法は、鍵と鍵穴の関係という真実を知ることができたので、改めて妹に説明できたらいいなと思った。また、味蕾の数については成人より幼児の方が多く、ナマズに至っては人間の2倍以上も味蕾を持っていることを知り、驚いた。私の中では、成長するにつれて味蕾の数は増加すると思っていたことや、草食動物より肉食動物の方が味蕾の数は多いと思っていたことが全て逆であったことはショックであった。しかし、食べ物が安全かどうかを確かめる必要がある動物ほど味蕾の数が多いという理由を知り、納得がいった。食べ物が危険だった場合のために、人間は苦味をどの味覚よりも強く感じ、幼いころは苦味を好まないという点においては、自然を生き抜いていく力が人間にも備わっていることを示しているのだと感じた。
 味覚修飾植物は、今後医療の活かすことができると考える。肥満や糖尿病など多くの問題が日本には存在する。その解決の手助けともなるであろう。そのためには、もっと味覚修飾植物を知ること、味覚修飾植物の研究がさらに進むこと、味覚修飾植物の存在が世に知られることが重要であると考える。さらに、今後の味覚修飾植物の活躍を見こして、島村先生が言われたように商品の開発も徐々に始めなければいけないと思う。またミラクルフルーツは実をつけるまで時間がかかってしまうことが問題にあるため日本の技術を用いて、ミラクリンに似た成分を作れるようになってほしい。私は日本という国は、うま味を発見したこともあり、味覚に関して世界で名のある国であり、そんな日本が世界のトップに立って行くべきだと考える。

<参考文献>
■ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト 島村光治のホームページ
http://www.taste-m.com/how_to_write_report.htm
■ギムネマの効果と効能
http://www.mit-japan.com/ndl/ndl/gymnema.htm



Bさん 

 味を感じるには、有郭乳頭に関係があるということを、初めて知りました。まず舌に有郭乳頭というものがあることも知らなかったし、味覚は、舌全体で感じられるものだと思っていました。そして、味覚地図を小さいころから見たことがあって、実際に試してみたことはないけど、本当に位置によって、辛みや甘味など感じられる味覚が違うと思っていました。人間には、いろいろな機能があって、脳や舌などたくさんの機能で味わっているということがわかりました。さらに、人間は、有郭乳頭がほかの動物に比べてとても少ないことにも驚きました。草食動物は多くて、肉食動物が少ないというのは、なんとなくわかるけど、人間が極端に少ないというのは、何か理由があると思いました。私は、人間は味雷が少なくてもわかるからだと思いました。人間は、自分たちで料理をし、味をつけることができるため、数が少なくても良いのだと思いました。
 動物は、生きるために食べ物を食べていて、その動物によってさまざまな知恵があることがわかりました。コアラがユーカリを食べる理由、ライオンが動物の内臓を食べる順番などにも大切な理由があって、生きていくうえで役に立つものがおいしいというのは、動物の体はよくできているとおもいました。人にとっての味覚で、甘味や塩味の感度が低いのは体にとってあまりよくないことではないかと思いました。感度が低いためどうしても摂りすぎてしまうという傾向があるのではないかと思いました。自分の健康を維持するためにも食べる前の注意が必要だと思いました。体に害のある苦味や酸味をいち早く感じることができるのは、食べ物をおいしく感じられるための働きなんだと思いました。辛みは体性感覚で、味覚ではないのは、納得できました。辛い物を食べると口が痛くなったりするのは、体性感覚が原因だとわかりました。旨味をすべて日本人が発見したのはすごいことだと思いました。好き嫌いのメカニズムはその通りだと思って、見た目や、最初の経験、印象は大切だと思います。実際私も、嫌いな食べ物があるので、自分の考えを変えることから挑戦すれば、嫌いではなくなるのではないかと思いました。
 人にとってのおいしさとはやはり、自分の考えや、経験が大切なのかと思いました。昔から食べているお母さんの料理や、体の変化に応じた栄養をも他食べ物は、自分がおいしいと感じるだけでなく、自分の体の健康にも良いものだと思うので、知識を持つことも大切だと思いました。薬理学的おいしさは、確かにおいしいと感じるし、体にはよくないものだと知っていても食べてしまう人もたくさんいると思います。しかし、脳で油は美味しいと感じる効果があるので、自分で量を調節することが大切だと思いました。
 最後のミラクルフルーツのタブレットの実験もとても驚きました。レモン汁が酸っぱく感じる事もなく普通に飲めました。予想以上のミラクルフルーツの効果でした。まだまだ知られていないことなので、もっとたくさんの人に知ってもらえたらいいとおもいます。病気や薬など何かこれからの医療に役立つことがあるのかと思うと楽しみになりました。



Cさん 

 今回の実験には非常に興味を持ちました。私は今までこのような実験を行ったことがなく、味覚が変化するとどのような状態になるのかあまりピンときませんでした。しかし、実際に体験してみて食べ物の味が全く変わってしまうことに驚きと、もっと詳しくいろいろなことを知りたいと思いました。
 まず、人間には5つの味覚があることは知っていました。そして、最近5つ目の味覚として「うま味」が発見されたことも知っていましたが、「うま味」は日本人が発見したというのは初耳でした。
 さらに、味によって異なる成分を持っており、舌や上あごなどの異なる場所で味を感じるということも初めて知りました。今まで、味覚地図を何度か本などで見たことがあって、このように味覚を感じる場所が舌に分布しているのだと信じ込んでいましたが、この考え方は間違いだということにもかなり衝撃を受けました。
 私は好き嫌いが多いほうで、食べず嫌いが大半です。この講義を聞いて、食べ物の第一印象や経験など自分で納得できることが多くありました。
 この講義では、将来的にも学ぶと思いますが、味覚障害について特に興味を持ちました。味覚障害は現在、若年層でも多く見られている症状で、それが日々の食生活によって起こっているそうですが、食生活以外で他の行動でも味覚障害になる原因はあるのかなど、もっと調べてみたいと思いました。そのほかにも、動物は味蕾を持っていると学びましたが味蕾を持つ動物は人間以外にも味覚障害が起こるのではないかと考えました。
 味覚障害は身近な存在でもあり、自分ももしかしたら起こりうる病気の一つだと思います。今回体験したような現象が毎日のように起こっている人も今の時代少なくないはずです。このような人たちを増やさないためにも、実際に自らが味覚障害の疑似体験をすることで自分たちの食生活を見直す良い機会になるだろうし、自分自身で経験をすることはかなり重要なことだと思います。それによって、自分はこんな風にはなりたくはない。と思えるのではないでしょうか。
 味覚修飾植物は食べ物の味を変えているわけではないため、何か食べ物の制限を受けている人々にとっては嬉しいものでしょう。もっと多くの味覚修飾植物が発見され、それがミラクルフルーツのようにタブレットとなって使用しやすい形となれば、一般に商品として販売することも可能になるのではないかと思います。簡単なことではないと思いますが、一般的になることを期待します。
 今回の体験は本当に面白かったです。ミラクルフルーツでは酸味が甘味に変化するため、食べ物の印象が変わるくらいでした。私の実体験で、その講義の後に野菜ジュースを飲んだのですが、ミラクルフルーツの影響ですごく甘ったるい野菜ジュースになってしまいました。物によっては美味しさが半減してしまう場合もあるのだということが分かりました。ギムネマは甘味が無くなってしまうため、もし自分の味覚がずっとこのような状態だったらと考えると、食べることが大好きな私にとってはつらいなと感じました。興味を持てたことが多くあって、個人で色々と調べてみたいと思います。



Dさん 

  島村先生の講義は、わかりやすい説明や例え話に時々笑いが入り、90分間の講義にずっと惹きつけられていた。講義が進むにつれて味覚への興味が増し、最後は講義で学んだことをしっかり振り返りながら、ミラクルフルーツを使用した味覚体験を楽しめた。講義の内容だけでなく進め方も含めて、とても分かりやすく、終始興味深い講義であった。前期の生理学の授業で、味蕾で味を判別するということを学んだ。しかし、今回の講義を通して、味蕾や消化について新たに学んだことが多くある。
 味蕾は舌だけでなく、上顎や喉にも存在している。喉で味を知覚するということの実体験が思い浮かばず、理解し難かった。しかし、炭酸飲料を飲んだら、喉で弾けるような感覚があるのは喉に味蕾があるからだ、ということを聞き、とても納得した。父などがよく言うビールの「のどごし」というものも、喉に味蕾がある証拠だと思ったため、成人になってから体験したいと思う。味蕾は水溶液にのみ反応する。食物に唾液が含まれ、水溶液となり、わたしたちは味を知覚する。健康的な人間は、ものを口に含んだら、直ちに唾液が分泌される。そのため、脳で味を知覚するまでに時間はかからない。無意識に起こるこの身体の仕組みは、生きて行くうえで人体に害を与えないために、必要不可欠である。身体はこのように、生きていくために役に立つ仕組みばかりであろうと興味をもったため、以前よりも積極的に、生理学を学んでいこうと思った。
 人間の味蕾の数は、成長とともに変化する。最も多いのは乳児期であり、成人の1.3倍から2倍もの数の味蕾が存在する。乳児期は、腎臓の機能がまだ発達しておらず、分解することができないもの、身体に害があるものに敏感に反応するためである。身体が未熟であるのにも関わらず、生きていくための仕組みはできていることに、私は驚き、感動した。
 味覚修飾物質は、必ず今後の医療に役に立つ。清涼飲料やスイーツ、パンなどからつい摂り過ぎてしまう糖分は、糖尿病や肥満といった体に悪影響を及ぼす原因となる。味覚修飾物質は、直接味覚に働きかけるため、食物への影響は一切ない。糖分を摂取せず、甘いと知覚するのだから、当然体にも良い。レモンなどの酸味が苦手な人にも、ビタミンCを摂取しやすくなる機会が増えるのではと考える。
 ミラクルフルーツは、種から身になるまでに7年もの時間を要する。また、ほとんどの味覚修飾物質は熱帯植物であり、温度調節が欠かせないため、育てることが非常に困難である。これだけの時間や手間がかかるため、一般に浸透してないことにも納得できる。そのようななかで、国内でミラクルフルーツを育てた第一人者である島村さんの努力は、計り知れないなと感じた。
 人間を含む動物は、生き方に適した味蕾の数があり、体の仕組みがある。肉食動物は、直接草を消化できないために、草食動物の体内にある、植物が液体化したものを摂るということには驚いた。さまざまな動物の生きていくための体の仕組みを知りたい。しかしその前に、人の命を預かる看護師になるため、生理学や解剖学を通して、ひとの体の仕組みを熟知しなくてはならない。

参考ウェブサイト
http://www.glico.co.jp/boshi/futaba/no69/con05_02.htm
http://www.med.or.jp/komichi/bodycolumn/bodycolumn_07.html



Eさん 

 私が講義の中で最も興味を抱いたことは、体に害のない天然のものを用い、体の性質を利用することで食べ物の味が変えられるということだ。今回そのことについて身をもって体験できたことは看護師を目指す私にとってとてもいい経験になった。
 私は味覚障害ではない。嫌いな食べ物もほとんどなく、まずいと感じながら食事はしない。むしろ私にとって食事の時間は楽しい時間、特に甘いスイーツを食べる時間は格別だ。しかし、今回の講義の初頭に食べたチョコレートと砂糖は全く美味しいと感じなかった。甘い香りはするのに、味がそれに伴わないことは大変不思議な感覚で満たされない気持ちだった。甘味というのは多くの食べ物の中に少なからず含まれているものだと思う。今回はチョコレートと砂糖を食べただけであったが、もし、私が味覚障害で、今まで食べてきたものすべてにおいて甘味を感じることができていなっかったとしたら、食事の時間を楽しい時間と言えていただろうか。食べ物をバランスよく摂取することは人が生きていくうえで欠かせないことだが、美味しいと感じないものはやはり食べたくない。そのような気持ちからの食事バランスの偏り、又、食物摂取量自体が少なくなることで疾病になる可能性も考えられるのではないだろうか。今回のギムネマの実験で味覚障害への関心を高めることができた。
 ミラクルフルーツを用いた実験では、確かに酸っぱいと感じていたものが甘く感じた。この作用は糖尿病患者の食事に利用されているみたいだが、糖尿病に対してこのような対策があることは初めて知った。味覚と医療の関係を深く感じることができた。
 そして、看護職に就く者としてではなく、いつか母になるものとしても今回の講義は大変ためになるものだったと感じている。講義の中で9歳から12歳までの間に味覚が形成されるとあった。好き嫌いのメカニズムも説明された。さらに先生は、嫌いな食べ物と認識されていしまったものをなおすのは簡単ではないということもおっしゃっていた。子供のころの生活習慣は大切なものだということはよく耳にする。その生活習慣を良いものにするもの悪いものにするもの親だ。もし親のせいで子供に嫌いな食べ物をつくらせ、きちんとした味覚が形成されなければ困るのは子供だ。親になった時に、自分が子供に苦労を背負わせないためにも責任ある行動をしなければいけないと感じることができた。
 そのほかにも今回の講義では、味を感じるしくみや味と脳の関係、動物にとっての味覚など面白いものばかりだった。人の味覚はジャングルの中に生まれてきたものと想定して出来ているからコーヒーやピーマンを幼い子供が嫌うということも納得できた。あれは好き嫌いというよりもむしろ当然のことなのかもしれない。今回学んだことはこれからの生活に活かすことができる。今回の講義をきっかけに、今後、味覚についての考えを深めていきたいと思う。



Fさん 

 人は食物と唾液が混じり合い、水溶液となった物質が乳頭に取り込まれ味蕾が感知することによって味が判別される。味蕾は成人で約6000〜9000個存在するが、赤ん坊の時の味蕾の数は約12000個ほど存在する。この数は赤ん坊が食物に関する知識がない分、口にするものに毒性がないか、これは食べられるものであるかを口に入れて確認するためであるとされている。しかし、この赤ん坊の味蕾の数は成長していくにつれ食物に関する経験や学習が増えるかわりに減っていく。
 味にはそれぞれ専用の味(甘味、苦味、酸味、塩味、うま味など)を判別する「鍵穴」があり、それらを感知すると電気信号として脳に伝えられる。特に苦味や酸味など「害(毒性)がある」と感じたら真っ先に脳に伝わるようになっている。子供は特にそういった害(苦味や酸味)自体が毒のシグナルとして頭に入っているが、全てが毒でないと経験や学習を繰り返すことで知るようになり、成長するにつれ苦味をおいしく感じるようになる。また、人は味覚だけでなく視覚や嗅覚などの五感から情報を得て扁桃体から食物の価値判断を行い、脳内の味覚処理に影響を及ぼしている。
 今回の講義で、私は初めてギムネマやミラクルフルーツといった味覚修飾植物が存在することを知った。近年増加しつつある糖尿病患者や社会問題にもなっている肥満など、今回体験した酸味を甘味に変えるミラクルフルーツや甘みを感じなくさせるギムネマが、今後医療現場に活用されていけば「甘いものを食べたい」という患者の欲求を満たすことが出来るようになる。さらに、今まで制限されてきただろう食事に対する不満を解消することが出来るようになり、それまで感じていた患者の抱えるストレスが軽減される可能性が出てくる。今後、これらの実用化が積極的に医療現場に進んでいけば患者の生活習慣は改善され、少しずつでも健康に向かっていくようになると考えられる。それが実現すれば、糖尿病患者や肥満者にとってこれほど画期的かつ素晴らしいことはないだろう。
 「味わう」というのは心の栄養剤の一つだと私は考えている。しかし普段から味わうことを意識せずに食べている私たちにとって、今回の体験は今までの自分の食生活や味覚に対する向き合い方を再認識させてくれた非常に貴重な体験だったと思う。味わうという当たり前のことが出来ない(食欲という基本的欲求が満たされない)状態にある患者達にとって、私たちは酷く贅沢者に見えるだろう。今回学んだことを私の目指す看護師像に少しでも近づけるように今後の学習や技術に取り入れ最大限に活かしていきたいと思う。



Gさん 

 私は、味覚は舌の場所によって味の感じ方が決まっていないという事に驚きました。また、「辛み」は舌で感じていないというのを初めて知りました。43度以上で辛みが増加し、味蕾を刺激しているのではなく、神経を刺激しているというところに興味を持ちました。辛い食べ物が好きな人は、強い刺激をほしい人なのかな?と考えました。味覚の説明をしているときに、舌をパズルに当てはめて、甘味は丸、酸味は四角、苦みは星と考え、食べ物を食べた時に、同じ形をパズルのように当てはめるとよいという説明がとても分かりやすかったです。味覚の感じ方を尋ねられた時に、答えれそうで、自分の知識が広がりました。また、先生のファーストフードは本当の言い方ではなく、ファストフードが本当の言い方で、マクドナルドが商品を売り出す時に、ファーストフードと言ったのがきっかけで世間に広がった。ファストフードの看板が赤色なのは食欲をそそるため、高い飲み物は味が濃く、安い飲み物は味が薄くいため、飲みなれていないものを飲むと、いくら値段が高いものでも、美味しくないと考えてしまう。ポカリスエットの味が今の味になったのは色んな人が飲んで一番よかった味を製品化した。などの小ネタがしばしば入っていたので、最後まで興味をもって聞くことができました。赤ちゃんは安全か安全ではないかを口に入れて判断するというのは知っていましたが、大人になると目で安全か安全ではないかの判断ができるため、口に頼る必要がなく、したがって味蕾が減るというのは知りませんでした。味蕾が減るという事は味に敏感なのは、大人ではなくて赤ちゃんではないかと考えました。9歳〜12歳で味覚が決まると言っていたので、それまでにいろんな食べ物を食べていないと、大人になってから何も食べられない人になってしまうと思いました。私は食の好き嫌いが激しいので、少しでも直していけたらいいと思いました。ミラクルフルーツのタブレット版が糖尿病の患者さんに役に立つと言っていたので、素晴らしいものだと思いました。製品化したら、甘いものが食べられない人にも食べた感覚になり、ストレスが軽減すると考えます。ただ、味が梅干しみたいな味だったので、梅干し嫌いな人もいるので、いろんな味にしたら自分の好みで食べることができるのでいいと思いました。
 今回の話を聞いて、知らない事が沢山あって自分の知識が少し増えて為になりました。ミラクルフルーツのタブレット版を食べるという貴重な体験ができて、思い出に残ります。生理学の授業ではなく、これからの看護の勉強に役立てていきたいです。講演して下さってありがとうございました。

参考文献:先生のお話、プリント



Hさん 

 私は今回初めて味覚実験の講義を受講し、最初はたかが植物の葉を食べただけで甘さを感じなくなることや果物を食べて甘さを強く感じるようになるとは思えなかったが、講義の最初に「ギムネマ」という名前も聞いたことのない植物の葉で甘味が無くなることを実験で知り、講義内容に関心を持ち、驚いた点がいくつかある。
 一つ目は味覚地図が存在しないということだ。私は味覚地図が存在しているものだと思い込んでいた。しかし今回の講義を受けたことでそれが事実ではないと知り、驚いた。
 二つ目は赤ちゃんの乳頭の数が大人に比べてはるかに多いということだ。私は料理人など、料理に携わる仕事をしている人が味覚を感じるために乳頭が多いと勘違いした。しかし赤ちゃんが何でも口に入れてしまうのは経験や情報が無いため、危険かどうかを確かめていることだと知り、そういう赤ちゃんを見かけたときに少し観察してみたいと感じた。
 三つ目はミラクルフルーツのタブレット化に講師の方が成功していたということだ。ミラクルフルーツが日本で栽培されておらず、持ち運びも大変であることを聞き、講義に使用するミラクルフルーツは冷蔵庫にぎりぎりまで保管しておくのだと思っていたがタブレットとして完成しており、すごい方なのだと感じた。そんな講師の方に話を伺う機会が頂けて恵まれていると感じた。
 四つ目は好き嫌いついてだ。この話が一番驚いたものだった。私は紅茶がどうしても飲めず、好き嫌いは味の好みなので治らないものだと思っていた。私は幼い頃に紅茶を飲み、嘔吐してしまったことがある。私の場合、経験から好き嫌いが発生していたのだと考えた。克服することができると分かり、努力してみようと思えた。
 味覚は自分にとって毒であるもの、そうではないものを判別し、命をまもるために必要な機能であると分かった。しかし私はそれ以外にも味覚は食事を楽しくし、生活を豊かにすると考える。そのため人間が五つもの味覚を判別できることは素晴らしいことだと感じた。このことから味覚について知ることで生命を大切にでき、食事の重要性、楽しさを理解することができると思う。
 今回の味覚実験はすごく楽しかったと感じたのが率直な意見である。楽しく講義を受けたことで講義の内容がしっかりと覚えていられると思う。医療の現場でも味覚に関していろいろ知識がいる可能性があるので機会があれば味覚に関して少し調べて実験してみるのもいいと思った。そして味覚のことから食事の大切さを理解し、看護師になり、患者を受け持ち、食事援助の際に役立てるようになりたいと感じた。
 本日受けた講義を私は一生忘れられないと思う。



Iさん 

 今回の味覚体験は初めての経験であった。講義の初めに舌の構造を学んだ。味蕾には4種類の乳頭それぞれにあり、口だけでなく鼻の奥やのどにも分布する。炭酸を飲んだ時の痛みが味蕾によるものだと聞いて非常に驚いた。
 また、子どもの味蕾の数が多いと聞いて1つ疑問が浮かんだ。1つは大人になっていく過程でどのようなタイミングでどのように消えていくのか。これから生理学や解剖学を学んでいくうえで非常に興味深かった。考えたことは子どもがコーヒーなどの苦味成分や酸味成分が嫌いなのは単に毒のシグナル、腐敗物のシグナルというだけの理由だけでなく、味蕾の数も関係していると考えた。なぜならば味蕾の数が多い分、味を感じる感覚が大人より膨大だと考えたからである。
 動物については、口ではなく体表や手に味蕾が存在するとも、その動物や虫それぞれにその場所に味蕾のある意味があることも学べてよかった。ギムネマを食べたときは思いのほか薄くとても苦いわけでもなかった。そのあとの砂糖とチョコレートの試食は非常に楽しいものであった。砂糖は糖の結晶なので甘みが消え砂をかんでいる感覚に、チョコレートから甘みが抜けたカカオと油の味になり粘土を食べている感覚になった。
 某炭酸を、鼻をつまんで飲むとただの甘い炭酸の味になる。この現象は嗅覚によるものであり、ギムネマは味覚によるものである。これらの現象から島村先生のおっしゃられた通り味とは一つの感覚だけでなく、五感をすべて使って判断していることがわかる。
 これらの味覚などの研究がさらに進めば医療に応用できるそうだ。例えば、糖尿病患者のために糖分はないが甘く感じる食べ物を作ることで食事を制限されている糖尿病患者に糖分の少ない食べ物を食べさせることができ満腹感を得ることができる。また、子供の好き嫌いのために苦みや酸味を抑えるなど、応用できる場所はたくさんあるはずだ。これらの研究は健康的で食の世界を劇的に変えてしまう力を持っていると感じる。近い未来に食べ物を全く別の味に変えることができてしまう日が来るかもしれない。



Jさん 

 私たちは生まれてから今まで食べ物を口にしており、常に身近にあることなのに、まだまだ知らないことがあるのだなと思った。
 味は味蕾で感じることができる。私は舌だけに味蕾があり、味を感じることができるのだと思っていたが、舌全体に7割、残り3割は『上あご』と『のど』に味蕾が存在すると分かった。また、『甘味・塩味・苦味・酸味・うま味』の5種類の味を感じることができ、それらは同じ場所にはなく、感じる場所が違うことが分かった。この5種類を一気に食べると、苦味を一番初めに感じる。それは、自分の身体に毒なものから先に味を感じ、自分の身を毒から守るため、危険だと思う物を素早く察知するのだと分かった。成人では知識が豊富なため、赤ちゃんの頃に比べて味蕾は少ないが、赤ちゃんの頃は多くの危険があるため、それを感知するために多く味蕾がある。
 人間だけではなく、動物も危険を素早く察知するために味蕾が沢山存在する。特に草食動物には味蕾が多い。ナマズは目が悪いため、口の中だけではなく、皮膚にも味蕾があると知ったときは驚きました。また、私はカリフラワーが嫌いなのですが、好き嫌いは『第一印象と雰囲気と経験』によって決まってしまっていたのだと思った。祖母はすごく嫌いなものが多く、吐いたせいで二度とそれを食べられなくなってしまったという悪い『経験』があり、確かに3つのどれかに当てはまっているなと思います。祖母に、好き嫌いを直す2つの方法を教えたいと思いました。
 好き嫌いは、子供の頃の味覚の形成が非常に重要であり、この際にきちんと味覚が形成されないと、寄食に走る可能性があると習ったので、自分が将来子供にご飯を食べさせるときは、自分がマズそうにしたり、怒ったりしないようにしようと思いました。また、患者さんに食事の介助をするときも気をつけようと思います。
 この講義でギムネマとミラクルフルーツを食べたことが1番印象深く、とても貴重な経験でした。ギムネマを食べたことで、食べ物の甘味が感じなくなり、味覚障害者の気持ちが分かりました。ミラクルフルーツは、普段では絶対に飲めない酸っぱいものが甘く感じました。糖尿病と言われており、甘いものを制限されている人には、我慢せずに甘いものを食べることができるので、ストレスを感じることもなくなり、ミラクルフルーツはすごくいいものだと思いました。今後の医療に役立ってほしいと思います。
 味覚のこととは別の話ですが、島村先生は高校1年生の頃に味覚に興味を持ち始め、前例もないものを諦めずに追い求めており、今もずっと頑張っていてすごいなと感心したと同時に、私も将来看護職で働くときに、その最後まで諦めず追及する精神を持って頑張りたいと思いました。
 とても貴重な体験でした。絶対に忘れません。ありがとうございました。



Kさん 

 ミラクルフルーツを用いることで、レモンなどの酸っぱいものが甘く感じるということは、以前から知っていました。ですが、その用途までは考えたこともありませんでした。この味覚の錯覚を利用することで、食事療法に苦しむ患者さんを救えるということを今回初めて知り、看護師を目指す者として、未来の医療に希望を持つことができて嬉しいです。日本の気候では栽培が難しいとされているミラクルフルーツやギムネマを、島村先生は栽培を成功させるだけでなく、タブレットにして医療現場で活用できるよう研究をされました。今後、科学的な薬物療法ではなく、このような「天然の治療薬」がもっと現場で普及されることを望みます。
 私はこれまで、味の感じ方は舌の部位によって区別される(いわゆる味覚地図)ものだと信じていました。これまでも、確かに舌先のほうが甘みを強く感じるような気がして、味覚地図は本当に存在するものだと思い込んでいました。今回の授業を受けて、それはまったくの間違いであることがわかり、驚きました。実際は、味覚の識別には舌の部位は関係なくて、それぞれの味覚専用のあじかみなり味蕾があることがわかりました。「味と味蕾の関係は、鍵と鍵穴の関係」というたとえが非常に分かりやすかったです。基本味には甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5種類がありますが、うま味を発見したのは日本人であるという事実に、私はとても納得しました。繊細な日本人だからこそ発見することができた味覚なのかな、と思います。また、同時に「うま味」が味覚として成立することに驚きを感じました。「おいしさ」と一口に言っても、そこには香りや形状、さらには咀嚼音までもが関係しているとは思いもよりませんでした。今後料理をする際に「おいしさ」を最大限に引き出すために、今回学習したことを生かしていきたいです。
 味覚や、味を感じる仕組みについてについて知ることは、大いに必要であると思います。医療従事者として、患者さんに食事援助をする際に必要な知識となってきます。ですが、それ以前に人間として、誰もが自分の身体について知っておく必要があると思います。「おいしい」と感じることは、私たちにとって何よりも大きな幸せの一つです。何も考えずに食べて感じるおいしさと、反対に「味を感じるのは味雷が味覚を感知するからで、もし味雷がなかったらこのおいしさを味わうことができないんだな…」と噛みしめながら感じるおいしさとでは、断然後者の方が中身のある「おいしさ」であると思います。
 今回が初めての講義でしたが、終始楽しく学ばせていただきました。1時間半という短い時間ではありましたが、お忙しい中わざわざお越しくださり、ありがとうございました。機会があればぜひ、また中部学院大学で味覚について教えてください。



Lさん 

 講義を聞いて、ギムネマが甘みを消す構造になっていると知り、半信半疑でしたが、最初に食べたチョコの味とギムネマを食べた後のチョコはカカオが強かったです。ギムネマは糖分の吸収を妨げ、甘さを感じさせなくなるということ、効果は30分と聞き、昼食を終えた後、飴やグミなどを食べました。私の場合、舌の奥のほうのすりこみがあまりできていなかったので、舌の中間では味を感じず、奥では甘く感じました。ギムネマの効果がすごく実感できました。ミラクルフルーツではレモンが甘く感じるなどとても驚きました。ヨーグルトのほうは程よい甘さになり、グレープフルーツジュースはとても甘くなっていました。レモンを入れたヨーグルトは特に美味しくておかわりするほどでした。この授業のすぐ後に友達からコーラをもらいました。まるで砂糖水のようであまりおいしくなかったです。
 味覚修飾植物は医療にも関わりよい効果をもたらすと思います。糖尿病ではギムネマを使い甘いものを抑えることができると思います。医療に役立つだけでなく日頃子供が嫌いなものを克服する際使用してみるのもいいのではないかと思いました。ギムネマやミラクルフルーツの存在をもっと多くの人に知ってもらうことによって新しい研究候補が上がるのではないでしょうか。多くの人が効果について知り、いろいろなところで活用されるようになったら味覚の幅が広がると思います。多くの人に知ってもらうために私たちに行ったような実験がすごく効果があると思います。私もこの実験を通して味覚についてもっと知りたいと思いました。小さな子どもから大人まで多くの人に楽しんでもらえる実験だと思いました。この実験は自分が実際にやらないとわからない実験なので、このような講義を多くの場所で開き多くの人に受けてもらうことが味覚に対する知識の発展につながると思いました。味覚の体験は初めての体験で、ほかの味覚の実験も行ってみたいと思いました。この実験を行っていてもっと多くの人にこのことを伝えたくなりました。ほかにも味覚を変化させる植物などはあるのかとても関心を持ちました。私のような人が少しでも増えると味覚の理解が深まると思いました。
 先生の授業内容はすごく段取りがよくてびっくりしました。先においしくないものの実験から始め、最後においしく終わるというのはとてもすごいと思いました。生徒のことを考え綿密に組んであるのだと実感しました。そのため、私たちはとても楽しく授業を受けられとても有意義な時間になりました。説明がわかりやすく、根拠をしっかりと説明してからの実験で理解しやすかったです。普段から順序や段取りを大事に生活をするべきだと自分の生活を見直しました。
 ギムネマはインドの伝統医療「アーユルヴェーダ」で2000年以上前から血糖値の急激な上昇を抑え糖尿病を予防し、ダイエット効果があるハーブとして利用されてきました。ギムネマの効果・効能は、糖分の吸収を抑制し血糖値の上昇押えることです。そのため糖尿病の予防や肥満防止(ダイエット),便秘解消などが期待されています。ダイエット効果については仮説の段階で科学的に検証されているとはいいきれません。また血中コレステロールの低下を示唆する研究データも示されています。
http://www.mit-japan.com/ndl/ndl/gymnema.htm

 ミラクルフルーツに含まれるミラクリンという味覚変革タンパク質が舌の味覚を変えて、すっぱい食べ物を甘く感じさせます。効果は人によって違いますが、2時間程度持続します。ミラクリンは収穫してから日が経つにつれ破壊されていきますので、だんだん効果が弱くなります。当園ではお早めにお召し上がりくださる事をお勧めしまが、お客さまの保存方法によっては常温でも2週間くらいは効果があるようです。トマトはおすすめです!すっぱいトマトもミラクルフルーツの効果でフルーツトマトの味わいになるでしょう。
http://www.katch.ne.jp/~fruits/page003.html