非常に驚きを感じた講義だった。普段あれほどおいしいと思いながら食べていた甘いお菓子がおいしく感じなかったのだ。不思議に感じたが講義を聞いて納得できた。ギムネマによって甘味を感じる味蕾にふたがされて甘さを感じなくなったことがよくわかった。そんな効果のあるものが存在していることは初めて知ったことだったのでとても面白いと思った。興味が持てる内容の講義だったなあと思う。
味ということに関して人間はすごく変わっている動物なのだと思った。草食獣や肉食獣などの人間以外の動物はおいしさを感じるのは生きていくうえで必要なもの、役に立つものにおいしさを感じて食べている。それに対し人間は栄養もたいしてないようなものにおいしさを感じたり、食べ過ぎると体に害があるようなものにおいしさを感じたりすることがある。また、生物学的意義では腐敗物を表す酸味や毒物を表す苦味に対しても問題なく食べておいしいと感じることがある。さらにはうま味も発見し、さらにおいしさというものを追及している。これらは動物的にとても特殊なものだと思う。動物にとっての食や味は本能的なものからくるものに対し、人間は本能だけでなくより娯楽としての要素が強くなってきているように感じる。また人間は食べるときのシチュエーションによって味を変化させることがある。他の動物なら関係ないことでも人間には影響する。たとえばライオンがシマウマの肉を食べているときに周りにハエが飛んでいたとしてもおいしいと感じながら肉を食べているだろう。しかし、人間だと周りにハエが飛び回っている状況だとおいしいものもおいしく感じないだろう。嗅覚、触覚、視覚、聴覚、そして味覚の五感を総動員しておいしいを感じるのは人間ぐらいだろう。味覚の話を聞いていると人間のおいしさに対する特殊さを強く感じた。また人間は味にとても強いこだわりがあるとも思った。経験や学習などと味覚が関係しているのはとても面白いことだと思った。これほど味覚に対して興味を持ったことはなかったからとても楽しめた内容だった。,br>
味覚修飾植物はやはり甘いものを食べてはいけないのに食べてしまうような人にとって良いものだと思う。ギムネマなど使って継続的に甘いものを食べるときに使っていけばおいしくなかったという経験からギムネマがなくても甘いものを避けるようになるかもしれない。そういった避けたいけど食べてしまう状況の人に使えるといいと思う。また、甘味だけでなく他の味覚にも作用するものが多く見つかればより可能性は広がっていくと思う。病気に対する有効な治療法の一つにもなっていくかもしれない。味覚修飾植物が健康と食に対する大きなポイントになることは間違いないと思う。また味覚についていろいろなことを知れば自分の食習慣を見直すことにもなり、より健康的な生活を送ることになっていくと思う。味というアプローチから自分の食習慣も見直していこうと思った。