過去に味覚地図を学習した際、この通りと思っていたため苦いものを舌の奥で感じないようにしていた。しかし実際には苦さは無くならずおいしくは食べることが出来なかった。
今回の講義で舌全体で味覚を感じることを改めて知り、また味覚とは五感をフルに活用して感じているものだと知った。先生の話でステーキ屋さんが熱い鉄板で持ってくるのは演出であり、ヒトの五感を巡らせるためにしていると聞いたときはショックを受けた。視覚の情報や聴覚の情報にヒトは弱いなどとヒトの特性をうまく利用した商品やお店が多くあることを知り、これから生活していく上で商品の見方が変わってくると思った。
また、味覚において幼い頃の味覚形成が重要であり、テレビで子供の好き嫌いを減らす方法が取り上げられている。自分も小さい頃はよく料理の手伝いをしたり野菜を育てたりしてきた。それが味覚形成に多少の役割を果たしたのではないかと思う。私が小学校の頃、学校の授業で野菜作りが行われていた。他の学校ではどうなのかは知らないが、農村地帯が過疎化していたり、少子化が進んでいるわけであるが、もっと子供が自分たちで「育てる」という環境を作っていくべきだと考える。今では外で遊ぶより部屋でゲームをするといった遊びが増えてるように思う。だからこそよりそういった環境づくりが大切だと考える。
そして、共働きが増える中、静かにご飯を食べる子供が多いのではないだろうか。またファーストフードや加工品などすぐに安く食べれるものも増えてきた。良いことである一方、栄養の偏りや味覚障害など問題とされることが多々ある。ヒトは楽な道へ行きたがるものだが、代償が生まれることを忘れてはならないと考える。
ハエやチョウなど生物によって味蕾の場所や数が違うのはとても興味深く面白かった。