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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2014/04/30に実施した中部学院大学 リハビリテーション学部2年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 過去に味覚地図を学習した際、この通りと思っていたため苦いものを舌の奥で感じないようにしていた。しかし実際には苦さは無くならずおいしくは食べることが出来なかった。
 今回の講義で舌全体で味覚を感じることを改めて知り、また味覚とは五感をフルに活用して感じているものだと知った。先生の話でステーキ屋さんが熱い鉄板で持ってくるのは演出であり、ヒトの五感を巡らせるためにしていると聞いたときはショックを受けた。視覚の情報や聴覚の情報にヒトは弱いなどとヒトの特性をうまく利用した商品やお店が多くあることを知り、これから生活していく上で商品の見方が変わってくると思った。
 また、味覚において幼い頃の味覚形成が重要であり、テレビで子供の好き嫌いを減らす方法が取り上げられている。自分も小さい頃はよく料理の手伝いをしたり野菜を育てたりしてきた。それが味覚形成に多少の役割を果たしたのではないかと思う。私が小学校の頃、学校の授業で野菜作りが行われていた。他の学校ではどうなのかは知らないが、農村地帯が過疎化していたり、少子化が進んでいるわけであるが、もっと子供が自分たちで「育てる」という環境を作っていくべきだと考える。今では外で遊ぶより部屋でゲームをするといった遊びが増えてるように思う。だからこそよりそういった環境づくりが大切だと考える。
 そして、共働きが増える中、静かにご飯を食べる子供が多いのではないだろうか。またファーストフードや加工品などすぐに安く食べれるものも増えてきた。良いことである一方、栄養の偏りや味覚障害など問題とされることが多々ある。ヒトは楽な道へ行きたがるものだが、代償が生まれることを忘れてはならないと考える。
 ハエやチョウなど生物によって味蕾の場所や数が違うのはとても興味深く面白かった。



Bさん 

 今回、味覚実験を行い、ギムネマ、ミラクルフルーツの両実験とも味覚の変化が起こり驚いた。ギムネマの実験では、砂糖やチョコが全然甘く無くおいしく無かった。ミラクルフルーツの実験ではグレープフルーツジュース、レモン汁がすごく甘くて、甘すぎて食べられないくらいだった。私たちは普段食事をする時どのように味が脳に伝わるのか、どんな影響を受けておいしい、あるいはおいしそうと思っているか、など何も考えずに食べているし、そのような仕組みと今回の実験で初めて学んだと思う。知らず知らずのうちに五感の相互作用であったり、脳を働かせて食べるということを楽しんでいることを知った。特に視覚の影響についていくらを青く着色したら食べたく無くなるという話には確かにそうだと思った。かなり色で食欲は制限できてしまうことを知った。
 初めに味覚修飾植物について知った時には、味覚を一時的に変えられる植物があって、それを多くの人に知ってもらうだけの用途しか無いと思っており、私たちが将来関係する医療には関係がないと思っていた。しかし、今日色々な話を聞き、糖尿病患者や高齢者の薬などにも用いられており、このような用い方があることに気づかされた。今までの授業内で学んだことは、糖尿病患者へのリハビリとして主に糖を分解し、消費してもらうために運動療法を行うということや、糖分を摂取量を制限するということだけだった。しかし、患者へのストレスを減らすという点で味覚を変化させて甘さを感じてもらうということを知る事ができ、知識を増やすことが出来た。
 将来、理学療法士として仕事をしたとき、患者の身体的な部分だけを見るのではなく、治療の中でのストレスなども考えて、改善する助言をしたりできるようにこれからたくさん知識を深めていきたい。



Cさん 

 今回の実習は初めて知ったことが多くあった。まず味を感じる仕組みでは、味を感じるのは舌であるということは知っていたけど、甘い、苦いなど種類によって感じる場所(乳頭)が違うということは知らなかった。でも今回聞いてみて確かによく考えてみれば、同じわけないと思ったし、深く知ろうとしていなかったと気づいた。このように”知らない”ということが、日常生活の中でいっぱいある。今日の講義の中でも、例えばレモンはビタミンCよりもクエン酸の方が多く含んでいることだったり、キャベツよりレタスの方が栄養価が高かったりなど、私たちは見た目だったり、他から得た情報で勝手に思い込んでしまっていて、事実を知らなかったりすることに改めて気づかされた。味覚修飾植物もこの食べ物が味覚修飾植物だと知らなければ、普通の食べ物みたいに何も疑わず食べてしまっているだろうし、知って食べていれば自分の中で新たな出会い、情報になるだろうし、考えて知って食べるって実はすごく大切なことなのだと思った。私たちは一方的に取り込まれた情報に左右されがちだけど、そのもの自体を知ることで考え方も変わるし、今後の食生活、自分だけでなく周りの人も変わっていくのかなと思った。
 将来、医療従事者として働く者として、辛い闘病生活を余儀なくされている患者さんには少しでも笑顔になれる瞬間があってほしい。それは家族、知人と過ごす時間かもしれないし、好きな物を食べている時間かもしれない。そのような人が食事まで制限されるのはやっぱり辛い。今回のミラクルフルーツのような物が人を幸せにできるような現場で、もっともっと実用化される日が来てほしいと思う。



Dさん 

 今日は、ミラクルフルーツとギムネマの葉を使って味覚の体験をしました。まずはじめに、ギムネマの葉を食べて砂糖が砂のような感覚に、チョコレートが少し苦いような味になりました。このような体験は初めてだったのでとても驚きました。味蕾という味を感じるセンサーに蓋をするようなイメージと分かりました。味蕾の数は動物や年齢によって異なることを初めて知りました。ウサギや馬などの草食動物は葉に毒があるものを食べてはいけないので味蕾が多く、肉食動物には味蕾は少ないそうです。ナマズは濁った水の中で暮らしているため、見える物が少ないために味蕾の数が20万個と圧倒的に多いそうです。また、味蕾は舌だけではなく、上顎や喉にも分布しています。私は高校か中学の頃に生物の授業で味覚地図の勉強をして、これまでずっと信じてきました。今日それが間違いだったと聞いて、少し納得をすることが出来ました。コアラのように自分の身を守るために体の仕組みを変化させた動物がいることに驚きました。ユーカリの葉には毒があり、そのユーカリの森の中で生活をしていれば他の動物から逃げることが出来るのですがユーカリの葉は栄養が少なくカロリーも低いのでコアラは1日約20時間寝ているそうです。動物はお腹いっぱいになったら何も食べないのは食べてしまうと逃げ足が遅くなってしまうからだそうです。そんなことを何も考えずにたくさんご飯を食べれている私たちはとても幸せだと感じました。人にとっての味覚は、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5種類あることが分かりました。この中に辛味は含まれておらず、辛いと感じるのは体性感覚が刺激されているからだそうです。甘い物を掌の上に置いても何も感じないが、辛い物を掌の上に置くとヒリヒリしてくるのはこのせいだそうです。食べ物の温度が43度以上になると辛さは増し、温度を低くすると辛さは控えられるそうです。また、辛い物と一緒にタンパク質を摂ったり冷たい緑茶などを食べても辛さは控えられるそうです。
 食べ物の好き嫌いにも理由があり、第一印象、雰囲気、経験というものが挙げられるそうです。第一印象は初めに食べた時においしかったか、そうでなかったかのことであり、雰囲気とは食事をしている時にケンカなどをしていなかったか、経験とはその食べ物で食中毒になった、吐いたなどのことを示しています。確かに自分の嫌いな食べ物を思い返してみると、思い当たるところが多くあると思いました。子供の頃の調理法、家族の雰囲気が大切になってくることを感じました。最近の若い人たちは加工食品に多く含まれる亜鉛が味覚異常を引き起こすため、加工食品を多く食べる若者に味覚異常が起こりやすいと分かりました。私も最近の食生活が加工食品ばかりになっているので気をつけたいと思いました。最後にミラクルフルーツのタブレットを食べて、レモンの汁が入ったヨーグルトと100%グレープフルーツジュースを飲みました。タブレットを食べる前は顔が歪むほど苦かったり酸っぱかったりしたものが、タブレットを食べた後はすごく甘くて食べやすかったです。これは甘いものが好きな患者さんなどにとても有効だと思いました。今日の講義とても楽しかったです。ありがとうございました。



Eさん 

 今日、島村先生の講義を受けて味覚の仕組みにとても興味を持ちました。味を感じるのは食べ物が唾液と混じり水溶液になり味蕾で味が判別され様々な味覚が感じられるということを知りました。鍵と鍵穴の関係があり、1つの味蕾で感じる味は1つだけで、味覚ごとの味蕾がある。人が感じる味覚には「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」の5つである。「辛味」は体性刺激で神経を刺激することで感じることが出来る。いわゆる火傷を負った状態と同じことである。43度以下で状態が和らぐので、辛いものが苦手な人は口の中の温度を下げたり、タンパク質を一緒に摂ったり、冷たい緑茶を飲んでカテキンを摂取すると食べやすくなる。辛味が体性刺激であることに驚きました。動物の味覚と人の味覚は違って、動物は生きていく上で役に立つものがおいしいという考えである。コアラは他の動物にとって毒であるユーカリを食べることで敵から身を守り生活している。しかしユーカリは消化しにくく栄養も低いためたくさん寝ていないといけないことが短所である。またウサギやウシなどは味蕾が17000個、24000個ととても多く存在する。ナマズに至っては20万個もある。それは敵から身を守ったり、毒である草を見分けたり、全ては生き延びるために多く存在している。味覚を楽しむというより、生きていくための味覚である。人間は先ほど挙げた5つの味が存在し、その中でも酸味と苦味は舌の感度が高い。それは体に害のあるものほど早く分かるように人間の身体は作られているからである。甘味や塩味、うま味などは身体に必要なものであるから舌の感度は低くある程度の量を口に入れないと反応しないようになっている。この機能があるからまずいもの、嫌いなものほどすぐ分かるんだと納得しました。しかし、おいしいものを口に入れたときすぐにおいしい!!となるのはなぜだろうと思いました。この謎もすぐに島村先生が解決してくださいました。人間は脳の扁桃体で情報処理を行っており、その扁桃体がおいしいものだと判断するからすぐにおいしい!と味覚も変化するというとこである。扁桃体で処理される情報として人間は味覚、嗅覚、視覚、聴覚、触覚で食べ物を味わっており、視覚刺激が一番弱い。またテレビや広告でおいしいと言われているものはおいしいものだと判断されてしまったり、行列が出来ていたらおいしいお店だと判断するように出来ている。情報に騙されないようにすることが大切で、よりおいしいものを食べることにつながる。小さい頃の味覚が大人になった時にとても影響されるということを初めて知りました。赤ちゃんには12000個もの味蕾を持っていて、それは赤ちゃんが食べて良い物の判断が知識的、経験的に出来ないから多くもの味蕾が存在している。小さい頃に怒られながら食事をしたりするとそのとき食べていたものが嫌いになったり、大人がまずそうに食べていたら危険と判断して食べれなくなったりするなど、大人の影響がとても大きいことが分かった。自分が子育てする時には好き嫌いの無い子に育ってほしいので、そのためには自分の好き嫌いを無くす努力をしようと思いました。
 実験の感想としては、ミラクルフルーツをなめただけでレモン味が甘くなったことがとても驚きでした。酸味をミラクリンが甘味に変えることを身を持って体験できてよかったです。ギムネマは完全に甘味の鍵穴を塞いでしまうので、砂糖とチョコレートも全く甘く無くなりました。この効果を医療現場で利用することはとても有効だと実感しました。これからたくさん活用されていくといいと思います。今日はありがとうございました。今日学んだことを将来PTになったときに活かしていきたいと思いました。