最初にギムネマの試食をし、砂糖を食べたときは味が全くなく、不思議な感覚でした。味覚障害の方がどれだけ大変な思いをしているのかを感じることができました。
味を感じる仕組みは今までに聞いたことがあり、なんとなくは知っていたけど、今回の講義で初めて知ることがたくさんありました。まず、味覚地図の考えが現在では否定されている点に驚きました。味蕾を鍵と鍵穴の関係に例えた説明はとても分かりやすかったです。また、草食動物は食べられる草を判断するために味蕾の数が多く、肉食動物は判断する必要がないため味蕾が少ないなど、味蕾の数や場所は生き物によって異なり、役割も違うという話もとても興味深い内容でした。
好き嫌いやおいしさについての話は共感できる点がいくつかありました。私は先生と同じく、トマトが嫌いです。私の頭の中には「トマト=食べられない」という考えが小さい頃からずっとあるため、まずはこの考えを直さないと一生トマトが食べられないと思いました。だから、考えを改めて、トマトを食べる努力をしてみようと思いました。また、薬理学的なおいしさの「脂」についてはまさに先生のおっしゃる通りだと思いました。ポテトチップスなどのスナック菓子は食べだしたら止まりません。体に悪いと分かっていてもやめられません。これからはしっかりと理性を持って、食べる分量だけ器に移すなどの工夫をして、自分の食生活を改めようと思いました。
ミラクルフルーツの試食はとにかく驚きました。最初にレモンを飲んだ時は思わず声を出してしまうほど酸っぱかったのに、タブレットをなめてからはとてもおいしく食べることができました。このような食品を使うことにより、糖尿病などの糖質を抑える必要のある方々が、低カロリーで甘みを感じる食事を摂ることができ、疾患のある方にも食事を楽しんでもらえるので、とても良い事だと思いました。ミラクルフルーツは日本で栽培するのが難しい植物だけど、先生がタブレットを開発なさったことにより、多くの医療現場で使用することも可能になるので、とても素晴らしい開発だと思いました。このような研究が進み、より多くの人が食の楽しみを味わえるようになるといいと思いました。
本日は貴重な体験をすることができ、とても楽しい講義でした。ありがとうございました。