私は正直、味覚についてあまり考えたことがなく、どうやって舌が「味」を認識しているのだろうと思うくらいでした。
そのため、味を感じる仕組みを見たときに自分の中で、一つ解決した気がしました。しかし、その味を感じる仕組みにも、種類がある、形状も違うなど、私にとって、多くの新しい情報がどんどん入ってきました。
その中で、一番興味が持てたのは、好き嫌いのメカニズムでした。私は、好き嫌いが多く、嫌いな食べ物は、物によりますがにおいで気分が悪くなったり、吐き気がしたりします。私自身はなぜその食べ物が嫌いになってしまったのかはわかりません。しかし、物心がついたときには嫌いでした。
島村先生の講義で子どもの頃の味覚の形成が非常に重要とお聞きし、自分の過去になにがあったのだろう、どんな食生活をしていたのだろうと考えるきっかけになりました。どんなものを食べていたのか、どうやって食べていたのかなど、それを知ることで、なぜその食べ物が嫌いになったのか、なぜ好きになったのか、と考えることができ、好き嫌いが一つでも減らすことにつながるようになりたいと思います。また、このことは将来子どもができたときに、子どもの好き嫌いを増やさない、なくすことに有効活用できることと思います。
また、味覚修飾植物についてもとても興味を持ちました。初めて聞いた名前の植物、よくわからない効果など、なぜ?と思うことが増えました。原理は教えていただいたので納得はしてはいますが、なんでほかの味覚に勘違いさせるのだろう、なぜヒトはそれに気付けないのだろう、とも思いました。
この味覚修飾植物が今後どのように役に立っていくか、またもしかしたら悪用されてしまうのではないかなど、いろいろ考えられます。これら味覚修飾植物は熱帯産植物に由来していることから、現地の人はまだ知られていないさまざまな味覚修飾植物を日常生活、医療において役に立てているのかもしれないと思うとわくわくします。もし熱帯の国へ行くことがあれば、熱帯産植物について現地の人に教えていただきたいと思います。