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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2013/10/23に実施した名城大学付属高校 2年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 今回、島村先生のお話を聞いて、初めて「味蕾」というものの存在を知りました。味蕾の存在について知るまでは、私も味覚地図が正しいと思っていましたが、そうではないと知り、驚きました。
 講義の冒頭でギムネマの試食をした時、その時点ではまだ上あごやのどに味蕾があることを知らなかったので、ギムネマを舌の上に擦り付けただけでした。そのため、上あごで甘味をほんのり感じることができました。私はその時に、「上あごにも味蕾があるのかもしれない」と思っていました。そしたら、本当に上あごにも味蕾があると聞いて、驚きました。
 ナマズやハエなど口以外に味蕾がある生き物の味蕾の使い方は凄いと思いました。私は前々から、ハエの手をすり合わせる行為は不思議に感じていたので、長年の謎が解けてうれしかったです。ヘビの味蕾が2個程度しかないという島村先生のお話には、いつも静かな私のクラスもさすがにどよめきました。言われてみれば、ヘビは獲物を丸飲みしているので、納得しました。
 私は食べ物が腐っているか否かは色を見てからにおいを嗅ぎ、味を確認します。お茶などは腐っているときに割とフルーティな感じなので、これは酸味の「腐敗物のシグナル」なんだと分かりました。無意識のうちに味覚のシグナルが役に立っていたようです。
 好き嫌いについては、親御さんの努力次第で減るかどうかが決まるように思いました。雰囲気の良い幸せな空間で出てくる美味しい食べ物を食べれば、自然と嫌いな食べ物は増えないのではないかと思います。情報に基づいて感じるおいしさが変わると教えてもらい、一緒にご飯を食べる人が好き嫌いが多く、食べ物に悪いイメージをつけられると、逆に嫌いなものが増えるように思いました。
 加工食品、ファストフードに頼りすぎると、亜鉛不足により味覚障害を起こすと習いましたが、ならば、加工食品に亜鉛を添加すればいいのではと思いました。本来は海草などに多く含まれていることは分かりますが、私は加工食品やファストフードを好んで食べるので、そのように考えました。



Bさん 

 私たちが普段から感じている味覚について、改めて考えさせられる講義内容でした。
 味蕾のお話では、5種類の味を同時に口に入れると、苦みを最初に感じて、次に酸味を感じるということを初めて知りました。また、その理由が苦味は毒、酸味は腐敗物や熟していない果物のシグナルと聞いて、なるほどと納得しました。賞味期限・消費期限の表示がなかった昔の人たちは、自分の味蕾や五感を使って安全かどうかを確かめていたのだろうなと思いました。また、人間の味蕾は舌だけではなく、上あごや喉にまであると初めて知りました。鼻をつまんで何か食べても味を感じないと教えてもらい、あまり好きではない食べ物が出た時に試してみたところ、確かに味がしませんでした。改めて、味は舌だけで感じるものではないと感じました。そして、動物によって味蕾の数が違うというお話も初めて知りました。味蕾のある場所もナマズはひげ体表面にあったり、ハエや蝶は手に味蕾があるなど動物によって違い、ユニークで面白いと思いました。
 ギムネマとミラクルフルーツの実験もとても面白かったです。ギムネマは1年生の時に生物の時間にお茶で実験をしたことがあります。ミラクルフルーツの実験では、新しい世界が見えたような気がしました。酸っぱいものが甘く感じられるというのはすごいと思いました。ミラクルフルーツのタブレットやシートが普及して、糖尿病患者のお守りになればいいなと思いました。
 新しいことをたくさん知ることができ、楽しい実験をしたりと普段の先端科学の授業でなかなかできないことができて、とても楽しい時間でした。ありがとうございました。



Cさん 

 島村先生の講義を聞いて様々な生き物の味蕾がそれぞれ必要なところに必要な分だけ備わっていることがとても面白かった。特に、蝶が足の先に味蕾を使って卵を産む場所を判別していたことは知りませんでした。家に金柑の木があって産卵の時期にならとアゲハ蝶が毎年卵を産みに来ています。そこで、そのアゲハ蝶たちを観察しているとすぐに卵をうみつけることはせず、なにやら手で探っているような動作をしていたので卵を産んで大丈夫かを判断しているということに気がつきました。しかし、手で触っただけでどうして安全なのかそれがなぜなのかわかりませんでした。手にある味蕾を使って判断していたとは予想もつきませんでした。
 先日実験で使ったギムネマの葉をその日のうちに母にやらせてみたところ、「チョコレートがまずい…」といつも食べているおいしいチョコレートを吐き出してしまいました。そして、無駄だと分かっていながら歯ブラシで舌を磨いていました。(当然、その程度では直りませんでしたが…)
 味覚修飾植物による味覚変化。目でみた物のイメージの味と舌で感じた味…これらが一致しなかったとき脳が騙されていることになる。これが、脳への影響はあるのか?視覚とのギャップがどう影響するのかが面白そうだと思った。



Dさん 

 1.今回の講義を受けて、ギムネマやミラクルフルーツなどの味覚修飾植物があることを知りました。その味覚修飾植物の効果にすごく驚きました。甘かった砂糖やチョコレートがギムネマを食べて、しばらくしてまた砂糖やチョコレートを食べると甘さを感じませんでした。数分、口に含んだだけでこんなに違うものになると思いませんでした。ミラクルフルーツの同じで、とても酸っぱかったジュースやヨーグルトが、あまり酸っぱさを感じることなく食べることができました。このしくみが全然わかりませんでしたが、島村先生の鍵と鍵穴に例えた説明を聞いて分かりました。好き嫌いのメカニズムを聞きながら、感心することもありました。自分も好き嫌いがあるのですが、そのメカニズムにあっていました。私は梅干が苦手で今、梅干を見ると第一印象のときの不味かった経験を思い出すので、食べられません。島村先生の講義を聴いて、今のうちに直そうと思いました。私は味について辛味は基本味ではないことは知っていました。けど、どこがどう違うのか説明することはできませんでしたが、改めて知ることができたよかったです。その基本味の中にうま味という味があることは知りませんでした。他の酸味や甘味、苦味、塩味は聞いたことはありました。うま味があることに驚きましたが、それを発見したのが日本人だということにも驚きました。人間がおいしさを感じるためには五感が大切なことも知りました。色々なことが講義を聴いて分かることがありました。
 2.今後このような味覚修飾植物をもっと人のために使ったほうがいいと思います。島村先生も今後の展望で述べていましたが、糖尿病患者に適用するなど、使うことで人のためになるのでもっと世の中に存在を知ってほしいと思います。これを使えば、味覚障害者がちゃんと味を感じることができると思います。しかし、その分だけ研究することなどが増えてくることがあって大変だと思いました。そこで味覚について詳しく知ってもらうことにより、間違った知識をなくし、糖尿病患者や味覚障害者を減らすことができると思います。そして、味覚について興味を持つ人が多くなり、味覚についてまだ知られてないことが発見されるかもしれません。カロリーなども気になりますが、そうしてもっと味覚のことを重要視するべきだと思います。
 3.私はこの講義を聴くまでは味についてそこまで気にすることはなかったのですが、講義を聴いた日から味のことを考えるようになりました。講義を聴く前までは、食品の原材料名とかあまり見ませんでしたが、見てみると、香辛料などが入っているんだなと思うことが多々ありました。そうやっておいしさ感じることもいいと思いますが、私は食材そのものの味を大切にしたいなと思いました。今回の講義で改めて考えることが多く、自分のためにもなることが多いなと感心しました。この講義を聴くことができてよかった。です。これからも、研究を続けて頑張ってほしいです。そして、もっと世の中に知られるように頑張ってほしいです。今日の講義のことを忘れることはないと思います。ありがとうございました。
 4.参考
・島村光治のホームページ http://www.taste-m.com/



Eさん 

 僕は今回の講義で「味」というものの大切さを痛感しました。ギムネマを初めて食べるとき、「なんだ、ただの苦い葉っぱじゃないか。こんなんで味が変わってしまったら怖い。」と思っていました。なぜなら、そんなに簡単に舌が騙されてしまったら人間は、どんなにその食べ物が体に良くても受け付けず、またその食べ物がどんなに体に悪くても食べられるということになります。実際にギムネマを食べた後、チョコレートを食べて「なんだこれ!脂じゃん!誰かチョコレート持って来い!」と思わず叫んでしまうほどとても不味いものでした。そして最後にミラクルフルーツからのポッカレモンは衝撃的でした。自分がポッカレモンをぐびぐび飲んでいたと考えると今でもゾッとします。赤ちゃんはまず口の中に物体を入れて安全か確かめます。味覚障害者はこの生きていく上での安全確認と人の心を動かす料理のおいしさを体験できないと思うととても悲しいです。その上、味覚修飾植物は素材本来の味は楽しめないので嫌いな人も素材本来の味が楽しめたらいいなと思います。もしこのような味覚修飾植物の技術が発達したら味覚障害者の人も他の人と同じ食卓を囲んで楽しく食事ができる未来が来るかもしれません。
 講義の中でうま味の話がでたとき、こういうことを思い出しました。僕はオーストラリアにホームステイしたことがあります。そのとき僕はホストファミリーに肉じゃがをふるまいました。ホストファミリーは「この料理の味はなんだ?おいしい、初めて食べる味だ。」と言ったのです。この時はご冗談を、と思っていましたが今は外国にうま味ということが概念がなかったということを改めて実感しました。これからもますます技術が発達すると,期待されているのでがんばってほしいです。



Fさん 

 味覚について知らないことがたくさん知れて良かったです。私は、味覚地図は中学校でも習ったので本当だと思っていたけど違うと聞いて驚きました。確かにギムネマを食べた後にチョコレートを食べたとき、ギムネマがちゃんと塗れていない舌の奥のほうでは甘く感じました。味覚地図では、甘味は舌の先端部分になっているので、これが正しければギムネマは舌の先端に塗っただけで甘味が感じられなくなるはずなので、間違っていると実感できました。
 私はいつも舌にある粒々は何だろう、と不思議に思っていたのでそれが味蕾だと分かってすっきりしました。でも、この粒々で味を感じているなんて思ってなかったので、とても驚きました。味蕾は赤ちゃんのときが一番多いことや、大人になって苦いものを好むようになることなど、すごく分かりやすく納得のいく説明でした。蛇や蝶などほかの動物も含め、周りの環境や食べ物、生活の仕方に対応し、味蕾の数や場所まで進化してきているなんてとてもすごいと思ったし、もっとほかの動物についても知りたいと思いました。
 ギムネマ以上にミラクルフルーツには驚きました。なんとなく、イメージとして、甘いものを甘くなくするのはできそうな気がするけど、甘くないものを甘くするのはできなさそうだと思ったからです。あんな錠剤みたいなのを1つ舐めただけでレモンが甘くなるとか最初は全然信じられなかったけど、食べてみたら本当においしくて、さらに医療にも役立つと聞いて素晴らしい研究だと思いました。
 この味覚の研究で動物の進化についても分かるし、医療にも役立つし、他にも様々なことが分かるのではないかと思うので、やっている人は少ないだろうし、あまり聞いたことはないけど、とても重要な研究なのではないかと思いました。
 味覚のことは、知らないことばかりでとても勉強になりました。楽しくて分かりやすい講義、ありがとうございました。