今回、島村先生のお話を聞いて、初めて「味蕾」というものの存在を知りました。味蕾の存在について知るまでは、私も味覚地図が正しいと思っていましたが、そうではないと知り、驚きました。
講義の冒頭でギムネマの試食をした時、その時点ではまだ上あごやのどに味蕾があることを知らなかったので、ギムネマを舌の上に擦り付けただけでした。そのため、上あごで甘味をほんのり感じることができました。私はその時に、「上あごにも味蕾があるのかもしれない」と思っていました。そしたら、本当に上あごにも味蕾があると聞いて、驚きました。
ナマズやハエなど口以外に味蕾がある生き物の味蕾の使い方は凄いと思いました。私は前々から、ハエの手をすり合わせる行為は不思議に感じていたので、長年の謎が解けてうれしかったです。ヘビの味蕾が2個程度しかないという島村先生のお話には、いつも静かな私のクラスもさすがにどよめきました。言われてみれば、ヘビは獲物を丸飲みしているので、納得しました。
私は食べ物が腐っているか否かは色を見てからにおいを嗅ぎ、味を確認します。お茶などは腐っているときに割とフルーティな感じなので、これは酸味の「腐敗物のシグナル」なんだと分かりました。無意識のうちに味覚のシグナルが役に立っていたようです。
好き嫌いについては、親御さんの努力次第で減るかどうかが決まるように思いました。雰囲気の良い幸せな空間で出てくる美味しい食べ物を食べれば、自然と嫌いな食べ物は増えないのではないかと思います。情報に基づいて感じるおいしさが変わると教えてもらい、一緒にご飯を食べる人が好き嫌いが多く、食べ物に悪いイメージをつけられると、逆に嫌いなものが増えるように思いました。
加工食品、ファストフードに頼りすぎると、亜鉛不足により味覚障害を起こすと習いましたが、ならば、加工食品に亜鉛を添加すればいいのではと思いました。本来は海草などに多く含まれていることは分かりますが、私は加工食品やファストフードを好んで食べるので、そのように考えました。