「味覚」に関して考えたこと
今回の講義で一番強く感じたことは、口の中は想像をはるかにこえて繊細に作られているということです。今まであまり意識することがなかった味覚、味を感じる仕組みについて初めて深く考えるきっかけとなりました。私は味を感じて表現する力があまりないと思っています。しかしこれを機に一つ一つの料理や素材の味を感じ、日本人特有のうま味も感じることのできる人間になりたいと思いました。
紹介して頂いたギムネマ、ミラクルフルーツは初めて聞いたものでしたが、医療現場での活躍という点に特に興味がわきました。味覚を変化させることで人の役に立つことがあるのだと考えさせられました。高齢化が進むこれからの日本でさらに役立つことがありそうだと感じます。もしかしたら将来的にはギムネマやミラクルフルーツが必須の時代が来るのではないかと思っています。また好き嫌いのメカニズムにも興味を持ちました。食事中の雰囲気や経験によって、本来食べられるものも嫌いなものになってしまうというのは避けたいことです。幼い頃の経験、周囲のサポートが重要だということを感じました。
「食育」について考えた時に、自分の経験や最近の教科書などを見ると、あまり力をいれられていないのが学校教育の現状ではないかと思います。そこで味覚修飾植物を使うことは、大変興味があります。多くの人が知っていそうで知らない、でも私たちにとって非常に重要な味覚という点に注目して学ぶことは必要だと思います。味覚というと、どう提案したらよいか難しいと感じていましたが、島村先生の講義は子どもたちも興味を持って体験できるのでないかと思いました。小学生が対象の島村先生の講義をぜひ見てみたいです。外国では味覚教育に力を入れている国もあるようです。そのような国から学び、新しい教育感覚を取り入れることは大切だと思います。,br>
人間の体は本当にうまくできていると感じました。酸味や苦みが毒物のシグナルというところに、太古の人々はいまより数倍味覚が発達していたのだろうと思い、人間の味覚の歴史的な部分にも興味がわきました。機会があれば調べてみたいと思います。
この講義をきっかけに味覚から古代の歴史にまで興味を持ってしまいましたが、それほどの奥深い学びが「味覚」にはあるのだと感じました。今回は貴重なお話をありがとうございました。
参考
島村先生のホームページ:http://www.taste-m.com/index.html