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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2013/05/21に実施した上越教育大学教育学部3年 CDクラスの皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

驚きの味覚体験を通して
 私は、今まで学校で習った知識や、テレビから得た情報などから、ヒトを含めた動物や植物などの生き物は、それぞれが生きる環境に合わせ、適応しやすいように進化、または意図的に退化してきたこと、体のつくりにはそれぞれ重要な意味があることなどを知っていました。しかし、今回の講義を受けて、それらについての認識が新たになり、本当にヒトのからだ(ヒト以外の動物についても)はよくできているものだと感心し直しました。私を特にそう感じさせたことは、味蕾の数について学んだ内容です。味蕾は成人でおよそ6000個〜9000個存在しますが、赤ちゃんは1万2000個と、それよりも多く味蕾が存在します。それにはしっかりした理由があります。赤ちゃんは目にしたものを何でも口に入れてしまいます。それが食べられるものか、食べてはいけないものかは、舐めた時に感じた味で判断します。大人は知識があるので、わざわざ口に入れて舐めてみなくても、食べられないものだと判断することができます。つまり、赤ちゃんは安全に生きるために、大人よりも敏感に味を感じる必要があるのです。そのため、赤ちゃんは成人よりも味蕾の数が多く、成長していくにつれて、必要がなくなった分の味蕾は退化していくのだと思います。また、ナマズは目の悪さをカバーして生きるために、極端に味蕾が多いこと、ハエが手をこする行動は、手に味蕾があるからするということ、チョウが手をこするのは、手の味蕾で毒がないかをチェックする意味があるということ、ヘビやニワトリの味蕾は、少ない方が生きるのに都合が良いということなどからも、体の構造には、全て意味があるということを実感できました。一見無意味に思えるようなことでも、実は生きていくために重要な役割を果たしているものが、私たちのからだにはたくさんあるのではないかと思い、もっと知りたくなりました。
 コーヒーやピーマンなどのくせのある食べ物を、大人になるとおいしいと感じるようになる理由が分かって、なるほどなと納得できました。自分自身の経験を振り返ってみると、幼い頃の私は、今となっては信じられないのですが、チョコレートは味が濃すぎてあまりおいしいものではないと感じていたし、食べられないほど嫌いとまではいかなくても、好きではない食べ物がたくさんありました。しかし、今は嫌いな食べ物がほとんどなくて、食べることが大好きで、どんな料理を食べてもおいしいと感じます。今まで私は、どうして小さいころは、こんなにおいしいものを、そう感じられなかったのだろうと疑問に思っていましたが、この講義で得た知識のおかげで、それはごく自然な成長の過程だったのだと知ることができました。
 味覚について知ることで、どうして自分はこの食べ物をおいしいと感じるのか、また体が欲するのかが分かると、今までとは違う視点で食について考えることができて、毎日の食事が面白くなると思うし、本当においしい食べ物を食べられるような気がします。自分の体のしくみを知っているということは、生きていく上で絶対にプラスになることだと私は思います。また、味覚修飾植物は、病気で苦しんでいる人々をこれからの未来でたくさん救うことができる明るい植物だと思います。

参考文献 講義で配られたプリント(驚きの味覚体験〜ミラクルフルーツとギムネマ〜)



Bさん 

【味覚教育で学んだこと】
 私は今回の講義で初めてミラクルフルーツとギムネマの存在を知りましたが、一番初めにギムネマの実験をして味の変化に本当に驚きました。ただお話を聞いただけではあまり信じられませんでしたが、実際に体験してみることで信じることができました。貴重な体験をありがとうございます。
 また、今回の講義では味覚修飾植物の存在だけでなく新しく分かったことがたくさんありました。一つ目は、味を感じるセンサーである味蕾が上あごやのどにも存在する、ということです。私は、味はとにかく舌で感じるものと思っていました。先生が講義中に、入れ歯をした人が味を感じにくくなるのは上あごの味蕾が遮断されるから、という説明をしてくださいましたが、舌が正常に存在するにも関わらず人がそういう風に感じるということは、上あごやのどの味蕾の存在も味覚に大きく関係しているのだと理解しました。講義後すぐに友人が炭酸飲料を購入し、ミラクルフルーツの効果を実験していましたが「のどまで本当に甘い!」と言っていましたが納得できます。二つ目は、赤ちゃんの味蕾の数が多いということがとても興味深かった、加えて人間にとっての味覚とは『経験と学習』であるということです。元々人はジャングルに生まれることを前提として誕生する為、酸味と苦味の舌の感度が高いということはとても納得できましたし、赤ちゃんが何でも口に運んでしまうのは、自分にとって安全なものかを確認するのに最適な手段であるからだと分かりました。その後人は成長していくにつれ様々な情報を手に入れ、味覚の判断が味蕾だけでの判断では無くなってくるということも納得しました。私は、友人に好き嫌いが多すぎとよく注意されます。確かに生の魚介類全般が食べられないのは、少し好き嫌いが多いと言えると思います。私の生の魚介類嫌いも、幼少期に食べた甘えびがまずくて気持ち悪くなってしまったという経験に基づいています。また、私はどうしても鯨を食べるということが理解出来ません。これも、鯨は哺乳類であり魚ではなく人間と同じ仲間である、ということを学習したことが関係しているのかと感じました。しかし今回の講義で、自身の好き嫌いを克服したいと思いましたし、私のような子どもが増えて欲しくないと強く感じました。成長期である子どもたちが偏食になってしまえば、病気になってしまう、今後の成長に大きな問題を作ってしまう、などが起こりえます。現在、食育の大切さが見直されているということは他の講義でも学びました。その際に、色々な栄養を取らなくてはいけません、といった教え方はもちろん良いと思いますが、今回のように「味覚」といった視点から学習するのも面白いのではないかと感じました。この他にもコアラの味覚の独自の進化など興味深い内容がたくさんありました。今回の講義が食育に関してより興味を持つきっかけになったことに感謝しています。
 また、味覚修飾植物が医療現場に用いられ始めているというお話もしていただきましたが、今後ますます発展していってほしいと強く感じました。糖尿病患者が甘いものを食べられない時にカロリーが低いもので満足できるよう作用する、ストレス解消に役立っているということは、本当に人々を助けていると思います。現在では、小学生で糖尿病患者であることも珍しくなくなってしまいました。そこで味覚修飾植物が、今後もっと食育に力を入れていくきっかけとなると共に、人々が健康でいることの手助けとなる存在であって欲しいと強く感じました。



Cさん 

「味覚体験を通して」
 今回の講義を通して、私の中で主に3つのことが印象に残った。
 まず1つ目は、好き嫌いのメカニズムについてである。ここには「第一印象」・「雰囲気」・「経験」が上げられたが、特に私は「雰囲気」が気になった。具体的に例をあげれば、食事をしている時に、楽しい雰囲気で食べるのと、暗い雰囲気で食べているのとでは味が違うというものである。そういわれると学校の給食でも、友達と楽しく話をしながら食べるのと、先生の叱られた後、沈んだ中で食べるのでは、味が違う気がする。また、自分の経験と照らし合わせてみてもその通りだなと感じた。私が小学生だった頃、学校の給食はたくさんの友達と話をしながら食べ、食べ残しも全くなかった。しかし反対に夕食は、家族がまだ帰宅せず、1人で食事をとる機会が多かった。1人でテレビを見ながら食べるのだが、なぜかあまり食欲がわかず、どれだけ好きな食べ物を食べていても、学校の給食のときほど盛り上がることはできなかった。この講義を通して、食欲というものと雰囲気とは密接な関係にあるのだなと感じた。また、これは私が先生を目指す上でも、参考になるなと思った。まず、児童には多かれ少なかれ嫌いな食べ物がある。その嫌いな食べ物を食べてもらおうと無理に進めるということをしがちである。しかし、それだとその場は口にするが、以降二度と食べなくなってしまうかもしれない。ここで雰囲気を生かすとすれば、「一口だけでもいいから食べてみない?」と、あくまでも本人の意思を尊重し、無理に勧めないということである。そしてもし、食べることができたら「すごい!よく食べることができたね」と、大げさにでもいいので褒めることが大切だなと感じた。また、他にも講義の中で「好き嫌いの直す2つの条件」として、「頭の中の考え方を変えること」と「本人が治そうと思うこと」と教えてもらった。「本人が直そうと思う」には、本人自身の意識が大切となってくるので、なかなか難しいかもしれない。しかし、「頭の中の考え方を変える」というのは、科学的なよさ、健康にいいということを伝えるなどすることでその食べ物に対する考え方も変わってくると思う。こうしたことは、自分が先生になってからも生かせたらと思う。
 次においしいと感じる仕組みについてです。情報に基づくおいしさというのは、確かにそうだなと思いました。行列のできているラーメン屋と、ほとんど人がいないラーメン屋があれば私は行列のできているラーメン屋に行きます。それは、行列ができるだけ多くの人から評判があると認識していきます。また、テレビ番組などでも本当の価格の何倍もの値段をお客さんに伝えると、どの人もすごくおいしいとコメントしていたのを覚えています。どれだけ人の味覚というものが、あいまいであることがよくわかり、周りの環境が非常に大切なのだと感じた。
 3つ目は添加物のことについてである。今の社会において、これが含まれていないものなんてほとんどない。コンビニの商品はもちろん、普通のスーパーで売っている商品、手作りだと思われがちな惣菜に至るまで、添加物が含まれている。私の母は食事に気を使うほうだったので、食事に出てくるものも極力無添加のものを買ってきていると言っていた。今大学生として1人で生活してみて、買い物をしていると、どれだけ無添加のものを見つけるのが難しいのかということがよくわかる。楽して食事を済ませようとしてコンビニ弁当で済ませようものなら、添加物のオンパレードである。今は若いからこそなんともないように思うが、大人になってから必ず乱れた食生活のツケは来ると思うので、今の中から添加物に気を付け、健康的な食生活を意識していこうと思う。
 講義を通して沢山のことを考え学ばせてもらいましたが、何においてもやはり一番は、ギムネマとミラクルフルーツを自分自身で食べてみたことです。講義の最初に食べたギムネマはとても苦かったです。そしてその後にチョコレートを食べましたが、全くおいしくありませんでした。この時点で「なんなんだこの講義は」と思っていました。しかし、その後で島村光治先生のお話を聞き、味覚というものについての理解を深めてゆき、自然と集中して講義を受けることができました。そして、1番最後にミラクルフルーツを食べたあとに飲んだレモン果汁の味は忘れもしません。こんなに甘くて、でも酸っぱさもある飲み物は人生初の経験でした。果汁がこんな味なら、本体も食べてみたいとさえ思いました。この体験を通して、ミラクルフルーツへの興味から味覚というものへの興味もより一層増しました。先生になるうえでも、また生活していく上でもとても良い勉強になりました。講義していただき本当に有難うございました。



Dさん 

味覚に対する意識の変容
 今回の講義を聞いてこれまでの自分の中の食に対する意識や味覚の認識が大きく変わった。私は人が味を感じるのが当たり前すぎて普段から味覚に対する興味や疑問があまりなかった。しかし、今回の講義で自分の思い込みによる既存知識は的外れであることに気付き、食や味覚に対する見方が多面的になった。
 以下、味蕾について学んだことや興味を持ったことを述べていく。私は普段から舌にあるぶつぶつは何だろうと乳頭のことを不思議に思っていたが、その中にさらに味を判別する味蕾があるとは全く知らなかった。味の判別するのは味蕾であり、鍵と鍵穴の関係に例えられ、鍵穴が埋まると電気処理により脳に伝えられる。これまでは味を感知し、判別するのは舌だけの仕事だと勝手に思い込んでいたので驚愕した。また、味蕾の数は大人よりも赤ちゃんの方が多いというのは衝撃的だった。それには生きていくための理由があって、口の中にものを入れて安全なものかどうかを味覚によって確かめるということだった。人間が科学や医療が進歩した現代においても野性的な生きるための能力を持っているのだなと感動した。今回の講義では人にとっての味覚と動物にとっての味覚の違いが特に面白かった。動物にとっての味覚は生きていく上で役に立つものをおいしいと感じるという。例えば、動物草食獣のコアラは他の動物にとって毒であるユーカリを餌としている。これは他の動物が食べないユーカリを食べることで厳しい自然界を生き抜くためであると知った。コアラが20時間も寝ている理由もユーカリにカロリーがなく、毒の消化をするのに時間がかかるためだという。私はこれまでコアラがユーカリを食べ、よく眠るのは単にユーカリを食べることや眠るのが好きだからという単純な理由だと思い込んでいた。肉食獣のライオンも獲物を食べる部位の順番が決まっている。単に餌となる動物の肉を食べるのではない。最初に小腸を食べて草食動物の食べた草の食物繊維を食べることで栄養をとっているという。そのあと肝臓やすい臓を食べてビタミンを摂取している。私は動物には生きるための味覚が備わっていることを学んだ。
 人にとってのおいしさに関しては情報に基づくおいしさについて特に関心を持った。安全や美味、健康など情報については脳の扁桃体によって処理されるという。例えばおいしいものでも風評被害によって食べないし、まずくても体にいいものは進んで食べる。 情報によって食べるか食べないかの選択をすることも味覚の一部だということを学んだ。食に関しても人間は安全より安心感が大切なのだと実感した。
 今回、ミラクルフルーツやギムネマの味覚体験を通して味覚の仕組みを理解することができた。自分が教師になった時に総合的な学習の時間を利用してこの体験を子どもたちにも味わってほしいと感じた。植物を通して体験的な活動をすることで感動を実感し、そこから疑問や自分の生活の課題が見つかっていくのではないだろうか。自分の食について振り返り、味覚を多面的に捉えることで食習慣を見直すきっかけにもなると思った。また、子どもだけではなく保護者にも体験してもらって親子で食や味覚について関心を深めていくのも面白いのではないかと考えた。

参考文献
http://www.taste-m.com/ 2013年5月23日



Eさん 

講義から学んだこと
 今回の講義は自分にとって大変興味のある内容でした。特に「動物にとっての味覚」については初めて知ることばかりでした。自分に身近な味覚の問題には気付くことがありますが、正直今まで動物の味覚について考えたことがありませんでした。コアラやライオンの例から、動物にとってのおいしさは「生きる上で必要なもの」だということがよく分かりました。しかしペットは多少おいしさを理解しているのではないかと考えました。ネコを飼っている友達は以前「銀のスプーンというちょっと高級な缶詰をあげたら安いエサを食べなくなった」と言っていました。また野生動物は腹いっぱいになるとそれ以上食べなくなるそうですが、私は丸々太ったペットをたくさん見たことがあります。もしかしたら動物も人間のように嗜好や別腹があるのかもしれないと気付きました。そしてこれは安全な食と住が確保されているペットだからこそ起こる現象なのだと考えました。しかし人間が動物の味覚を過信している部分もあると思います。溺愛するあまりペットにバースデーケーキを与えたり、ペット専門の高級レストランに連れて行ったりする飼い主は少なくありません。飼い主自身は楽しいので満足かもしれませんが、ペットは普通のエサよりおいしく感じているのか、満足しているのか、とても気になります。今後ペットの味覚について調べてみようと思いました。
 講義では初めてミラクルフルーツを食し、味覚の変化に感動しました。ミラクルフルーツのタブレットには体に悪影響を与える添加物が含まれていないので、安心して口に入れることが出来ます。現在すでに糖尿病患者へ適用されているそうですが、今後もっと増加するといいと思いました。個人的にはダイエットとして適用してみたいです。しかし世間に流通させるには難しい点がいくつかあると思います。まずミラクルフルーツの栽培に手間と時間がかかるので量産できない点です。また、ミラクルフルーツによって甘みを感じられるお菓子を開発することも必要です。食感がよくてお腹がいっぱいになるような酸っぱいデザートを考えなければなりません。よって一般人にも入手できる日が来るのはまだまだ先になるのではないかと考えました。
 また今回の講義内容は教師を目指す私にとって、役に立つ知識や参考にしたい考え方がたくさんありました。まずクラス担任として、給食の時間を楽しいものにしたいと強く思いました。「おいしさ」はその雰囲気やコミュニケーションも関係していることを忘れないようにしたいです。好き嫌いがある児童にはなおさらそれを大切にし、無理やり食べさせたり叱ったりしないように気を付けたいです。味覚障害を持つ児童についても以前より理解できるようになったのでよかったです。家庭科の授業では、正しい味覚教育を行いたいです。味覚地図が実は間違っていること、おいしさには情報が関係していることなど、講義で学んだことを生かしたいです。また調理自習も子どもにとって食に関する楽しい体験になるように工夫したいと考えました。最後に、私は講義を通して「島村先生は身近な味覚に関する情報をよく知っている物知りな方だなぁ。」と感じました。甘柿と渋柿の違いや高級のワインの話など、具体例があったおかげで理解が深まったし、味覚についてより興味を持つことが出来ました。しかしレポートを書く時に島村先生のホームページを拝見してみると、多くの「味の話」が載っており驚きました。授業で取り上げられたもの以外にも気になるものがいくつもあって、あれこれ読んでしまいました。味覚装飾植物の研究だけでも素晴らしいのに、それだけでなく自分の興味のあることや身近な情報について研究していることに感動しました。だから講義内容がとても楽しく充実しているのだと気付きました。私も教師になったら現在の自分に満足せずに、常にアンテナを立てて学び続けたいと思いました。



Fさん 

今回の講義を聴いて考えたこと・感じたこと
 今回の講義を受けるまでは、味覚について考えたことがなかったが、今回体験的に学ぶことが出来、味覚について考えるきっかけになった。今回の講義では、ギムネマやミラクルフルーツを用いての実験を行った。ギムネマでの実験は、本当に甘みがなくなったので驚いた。甘味を感じなくなっただけでとてもまずく感じたので、普段どんなものも何気なくおいしく食べていることがとても幸せなことなのだと思った。
 今まで、味覚に関する知識は味覚地図のことを曖昧に知っている程度だったが、現在ではその味覚地図が否定され、味蕾で味が判断されているということにも驚いた。しかし、舌の一部で味が判断されていると考えるよりも、舌だけでなく喉や食道にも存在する味蕾で味を判断していると考えた方が自然だと感じた。そして、味蕾で鍵と鍵穴の関係で味が判別されていることをギムネマやミラクルフルーツの実験で体感できたことはとてもおもろしろかった。
 また、私は以前受講した発達心理の講義において、赤ちゃんの発達過程を学んだとき、「人の好き嫌いはいつ決まるのだろうか」という疑問を持ったことがある。その疑問を今まで解決しないままになってしまっていたが、今回の講義を受けて、人の好き嫌いについても学ぶことが出来た。以前疑問を持ったとき、好き嫌いは生まれつき持ったもの、ある程度遺伝的な側面もあるのかな、と考えていた。私はレモンやオレンジといった酸っぱいフルーツが苦手だが、母もあまり得意ではなかったためである。しかし、今回の講義を聴いて、そうではないのだと思った。母が得意でなかったため、食卓にあがる機会は少なかっただろうし、おいしそうにフルーツを食べる人が身近にいなかったのだと思う。そのような経験だったり、初めに持った印象だったりが私の好き嫌いを決めたのだと思った。また、私自身幼少期は梅干しやトマトなどのフルーツ以外の酸っぱいものも食べられなかった。だが、給食など日常生活に支障を来す場面が多く、直さなければと思い、克服した経験がある。そのことも今回の講義でふれられており、あのとき私自身が直そうと思った気持ちがとても大事だったのだな、と思った。
 今回、ミラクルフルーツやギムネマの味覚修飾植物を用いて味覚について学んでみて、このようなことを知ることは生活習慣病の改善などにも役立つが、それだけでなく、おいしく食べる幸せを学ぶことが出来ると思った。今の子どもたちは好き嫌いが増えたり、栄養バランスが偏っていたり、と食に関する様々な問題を抱えている。だが、このような学習をすることで、好き嫌いについて考え直すことが出来、克服しようとするかもしれない。また、甘みを感じなくなる実験をすることで、普段おいしく食べていることが幸せなことだと気付くかもしれない。さらに今回の講義を受けて私が味覚に興味を持ったように、食や科学に興味を持つ子が現れるかもしれない。私は、子どもに様々なことを経験させ、世界を広げ、興味を持たせることも教師の大切な仕事だと考える。子どもは様々な可能性を持っているからだ。その可能性を広げるためにも、様々なことを経験させることが重要だ。だから、教科書通りに授業をこなすだけでなく、教科書で取り上げられないような新しい分野の教育を受ける機会をつくってやりたいと思う。また、このような分野について学ぶ機会を設け、子どもたちが本当に学ぶべきこと、気付くべきことに触れるような機会を作ってあげたいと思った。



Gさん 

味覚体験を通して
 私は今回の味覚体験を通して、味覚の仕組みを理解することができました。
 味を感じる仕組みの中の先生のお話で一番驚いたのは、渋柿と甘柿の成分が同じだということでした。私の実家には甘柿の木と渋柿の木の2つがあります。今まで、渋柿は細長くてお尻の方が尖っている、甘柿は全体的に丸くてお尻の方も丸くなっていて、完全に形が異なっているから全く2つは別の種類の柿で、成分も全く異なっているのだと思い込んでいました。しかし、成分が同じだという話を聞いて、見方が変わりました。甘柿は成分がコーティングされているが、渋柿は成分がコーティングされていないため、舌で苦味が溶けて苦味を感じるのだと学ぶことができました。このお話を聞いてから、どうして渋柿を干すと甘くなるのか、誰が干すと甘くなるということを発見したのかなど次々と疑問がわいてきました。味覚と柿について、多くの学びや発見、疑問が出てきました。また、理科教育や家庭科教育、生活科、総合的な学習など多くの教科、特別活動で味覚の学習は幅広く取り上げることができるのではないかと感じました。
 また、動物の味覚のお話が印象に残っています。コアラが1日ほぼ寝ている理由は、ユーカリに栄養がないから、肉食獣が草食獣の胃から食べるのはビタミンやミネラルなど野菜のあるところから食べるためなど、生きていく上で役に立つものがおいしい、それこそが動物の味覚であるということがとても勉強になった。本能のままに好きなものを食べているだけなのかと思っていたが、決してそのようなことはなく、自分の体に合った必要なものを必要な順序で食べているのだという事実は私にとって大きな発見でした。また、人間に関しても知識が少ない赤ちゃんに味蕾が多くあったり、全てのものが毒ではないと成長していく中で経験と学習によって苦味がおいしく感じることができたり、人間にも味覚に幅があるのだと知ることができました。幅があるからこそ幼い頃の教育で味覚が左右されることもあるので、将来子どもを教育する立場になる私は味覚に関しての教育にも積極的に取り組んでいかなければならないと感じました。特に、情報に基づくおいしさと薬理学的なおいしさに関しては教育によっていい方向にも悪い方向にも影響させることができると思うので、注意しなければならないと思いました。2年前の震災で風評被害を受けた農産物。放射能を浴びたかもしれない、という一部の人の心無い一声で多くの人のおいしさが失われるのだとすると、それは非常に悲しいことだと思います。もしも、おいしさが情報に影響されるということを知っていたならば、正しい知識が子どもたちにあったならば、そのようなことを未然に防ぐことができるのではないかと思います。そのためにも、正しい情報、知識を子どもたちに教育することは教育者として非常に大切なことだと味覚体験を通して感じることができました。また、薬理学的なおいしさに関しても、食生活が偏っていると言われる近年の子どもたちに、添加物や脂の恐ろしさ、決して体に良いものではないということをしっかりと教育することが必要だと感じました。一方で、ギムネマやミラクルフルーツのように医療現場で役に立つものも存在し、味覚を使って多くの人がさらに豊かで健康的な生活を送ることができるかもしれない可能性があると思います。その可能性に興味や関心を持ってさらに広げられるような子どもたちの教育をしていきたいと強く感じました。ありがとうございました。



Hさん 

「味覚教育を受けて」
今回島村先生の講義を受けて味覚教育に対する意識が変わったと思う。私はこれまで味覚教育をそれまで重要視していなかった。しかし、今改めて考えてみると食は私たちの生活に常にかかわっているものであり、食や味覚に関しての教育は怠ることができないものであるとすごく感じた。
 今回の講義を通して特に私が興味をもったことは人間にとっての味覚が経験と学習ということである。将来教職に就いたとき、子どもたちに対して毎日給食指導を行い、また家庭科授業において食に関する教育を行うことになるが、そこで子どもたちに対して食べることの大切さや食とのかかわりを教え、同時に子どもたちがもつ好き嫌いを失くしていくことが教師には求められると思う。今回、好き嫌いにはメカニズムがあり、また好き嫌いを直す条件があることを学んだ。子どもの頃に正しい味覚の形成をすることが寄食をなくし、正しい食生活につなげられるひとつの方法であるので、好き嫌いをなくし食の大切さを理解させるために給食指導・食育指導を行う際、食べ物に対する印象を良くすることや嫌いにさせないはたらきかけが重要であると感じた。「からだにいい」「食べないともったいない」などでは子どもは理解してくれないかもしれないが、子どもに多くの食べ物をかかわらせることが必要であるので、食べてもいいかなと思わせる声かけを実践していきたいと思う。また、近年味覚障害を発症する人が多数いることを知った。子どもたちのファストフードやスナック菓子が多い生活では味覚障害に陥ってしまう可能性がある。子どもたちには栄養バランスが良い食事をとることは味覚障害を予防し、おいしいご飯がおいしくなくなってしまうということなど具体的に正しい食をとることの意味を伝えたい。
 次に、今回の講義では味覚に関することだけではなく、味覚修飾植物についても学ぶことができ、考えが改めさせられた。私はこれまでミラクルフルーツの存在だけしか知らず、しかもすっぱい食べ物をただ甘くするものであるとしか思っていなかった。しかし、今回味覚修飾植物の使用用途や効能について知り、糖尿病や肥満に悩む人々にとって明るい展望が拓かれるのだと感じた。特にミラクルフルーツのタブレット化に関して興味をもった。糖尿病に悩む人が数多くいる現在、特に1型糖尿病に悩む人々にとってこの開発はとてもありがたいものであるのではないかと思う。病気や悩みを抱えた人が食によって希望をもてるということは非常に望ましいことである。これからも開発が進み、より多くの人がこのような味覚修飾植物を用いたものとかかわれるようになっていってほしい。また、このことに関し、まさに「医食同源」ということが感じられた。子どもに対する食の教育にも関連づけていきたいと思う。
 食育にこの味覚修飾植物が有効な教材であるという。子どもたちには何をするにしても経験することが非常に重要なことであるので、子どもたちにミラクルフルーツやギムネマなどを食べる機会を設け、食べることから味覚のからだ構造について、食とのかかわりについて、糖尿病や肥満とのかかわりついて、身をもって感じさせる授業を展開したいと思う。



Iさん 

味覚について
 味覚についてこんなに詳しく話を聞いたことがなかったのでとても興味が湧く講義だった。動物にとっての味覚のお話がとても印象に残っている。ジャングルで狩りをしていたときの身体を受け継いでいるので苦味や酸味の舌の感度が高くなっていて、逆に甘味・塩味・うま味が低くなっている。また、赤ちゃんは身を守るため味蕾が多くなっている。そのため毒のシグナルとなっている苦味や、腐敗物などのシグナルとなっている酸味は感度が高い。こんな役割があったなんて全然知らなかったのでとてもためになった。ここで「薬」は病気から身を守るためのものなのになぜ苦く感じてしまうのか疑問に思った。そこで自分は、薬に含まれているのは病気の元となっているばい菌やウイルスを殺すための「毒」であり私たちは言い換えれば毒を飲んでいたのだと考えた。私たちの身体に全く害の無いものなのかはわからないが、自分は「薬」も一種の毒だと思う。
 次に、人にとってのおいしさのところで「体内で欠乏した栄養素はおいしい。」と述べられていた。私は甘いものをそこまで好んで食べないのだが、勉強を長時間していると甘いものが欲しくなる時がある。それはそれで納得したのだが、ここでも疑問が生まれた。自分の友達の女の子にいつも甘いものを好んで食べている人がいる。明らかに大量の甘いものを食べているのに飽きている様子がない。糖分などを摂りすぎている気がするがなぜおいしく感じているのか不思議に思った。これはどうしても考えも浮かばず、わからないままだった。
 別腹は脳が無理やり胃の食べ物を押し出していることで起きる現象である。適度に楽しむ程度が良いらしいので身体に害が出ないようにしなければならない。
 ステーキの鉄板は味覚、嗅覚、触覚、視覚、聴覚を満たすために使われている話が面白かった。この話を聞いたときに食べ物は見た目も大事という言葉に納得がいった。人間は舌と脳だけでなく、身体全体で味を楽しんでいるんだな、と思った。
 また、肉食動物は身体に悪い食生活を送っている訳ではないということに驚いた。ライオンなど肉食動物は内臓などもしっかり食べているので大丈夫なのだ。野菜ジュースのような状態で摂っていると言い換えることができる。動物にとっての味覚とは、生きていく上で役に立つものがおいしい。
 この講義は、ギムネマやミラクルフルーツを使ってとても楽しい時間だった。人間の酸味や甘味の鍵穴を塞ぐことによって、一種の味覚障害を体験することになったが、自分が思っている以上に辛いものなのだということを実感した。この講義を機に自分の食生活を見直し、正しい情報と間違った情報を取捨選択することが大切になってくると思った。また、ギムネマやミラクルフルーツで楽しかっただけではなく、たくさんの疑問が自分の中で生まれたことが自分の成長につながって嬉しかった。



Jさん 

【味覚教育についての授業を受けて】
 今回の授業を受けての一番の感想は、楽しかった、という一言です。私が幼いころ、味覚というのは甘い、や辛いなど、味を感じる場所が舌の上で決まっているという話が割と信じられていました。学校で味覚について教わった記憶がないので、おそらく迷信のようなものであったのかもしれません。なので、味覚は鍵のようなもので、味によってどの鍵穴が反応するか違っていると聞き、最初はピンと来ませんでした。しかし、実際にギムネマを使った味覚障害の疑似体験で本当に理解できました。ギムネマが甘さを感じる鍵穴をふさいでしまう特性があるということから、さらに理解を深めることができました。最後にタブレットの後に飲んだポッカレモンも、最初は酸っぱすぎて飲めなかったものが、とてもおいしく、全て飲みきることができました。普段は感じることのできない非日常を体験することができて、とても貴重な時間でした。私はチョコレートを持ってきたのですが、ギムネマを食べた後のチョコレートのまずさは強烈で、しばらく忘れられそうにないです。そのまずさと共に、今回教わったことは忘れないと思います。味覚は記憶に残りやすい、ということを聞いたことがあります。そのことから、ある学校は、タイムカプセルをいちょうの木の下に植える時に、その木からとった銀杏を使った茶碗蒸しをみんなで食べるのだそうです。私は、いつか教師になれたら、生活や総合の時間で味覚の授業をしたいと感じました。授業中におかしやおいしい物を食べることは小学生にとって、とても楽しくワクワクすることなので、児童全員が楽しめる授業になると思います。また、味覚は記憶に残りやすいので、教えたことを児童は長く覚えてくれると思います。自分がいつか授業をするために、少し自分で調べようと思います。島村先生のサイトなども参考にしようと思います。今回は味覚についての授業でしたが、他の教科の授業を行っていく上で参考になるものがたくさんありました。実際に食べ物を持ってきて理解を深めさせることはもちろん、授業の進めていく順番も参考になりました。最初にギムネマを使った味覚障害の疑似体験、次にパワーポイントを使った解説、最後にまたタブレットを使った疑似体験。最初に疑似体験を全て済ませてしまったら、解説で集中が途切れていたかもしれません。また、最後においしいものを残すことで、楽しい記憶のまま授業を終えることができます。私も、これから授業を行うことがありましたら、きちんと順番を考えて構成すべきだと感じました。児童の飽きさせない一工夫を考えていきたいです。今回の講義、とても参考になりました。楽しかったです。ありがとうございました。



Kさん 

味覚教育について感想と重要性
 今回の授業を通して、自分は味覚についてほとんど知らなかったのだと気づいた。味を感じる仕組みについても今回の授業で初めて知ることばかりだった。舌で味を感じているということだけは漠然と理解していたが、乳頭や味蕾という部分が味を判別していることは全く知らなかった。しかし、自分の体に関することなのでもう少し味覚を感じる仕組みについても知っておくべきなのではないかと思った。さらに、私は味覚地図を学んだ記憶があり、その考え方自体が間違っていると知ってとても驚いた。味覚地図を習ってからは舌の先端が甘味だと思っていたが、違う部分でも甘みを感じることがありおかしいなと思うこともたびたびあった。しかし、学校で習ったのだから間違っているはずがないと思い、味覚地図による味の感じ方を信じ、自分の感覚が違ったのかなと思っていた。けれども、味覚地図自体が間違えであるとわかり、正しい知識を得ることもできたのでよかったと思う。自分が子どもたちに教える時には間違ったことを教えないようにしようと思った。
 ギムネマを使った実験では、実際に甘さがなくなるということを体験してとてもショックを受けた。私は、チョコレートを食べたのだが、ギムネマをなめた後に食べたチョコレートは苦くてドロッとしていてまさに粘土を食べているようだった。いつもはおいしいと思って食べているチョコレートから甘さをなくしてしまったら、これほどまずいものになるなんて思ってもいなかった。もしかしたらいつもは甘さにごまかされておいしく食べているものでも、実は本当はおいしくなくて体にもよくないものがたくさんあるのではないかと思った。
 また、ミラクルフルーツでは酸っぱいレモン果汁が甘く感じられて驚いた。授業でも先生がおっしゃっていたが、ミラクルフルーツなどの甘味誘導物質を使用すれば糖尿病患者に向けたお菓子などを作ることができると思う。糖尿病患者も甘いものが食べたいという欲求があるのに食べられなくてそれがストレスになる場合があるはずだ。その対策として、ミラクルフルーツを使って甘く感じるけれど実際は甘くない食べ物を開発すれば糖尿病患者もストレスなく過ごせるだろう。
 さらに、子どもたちに対して食育が大切であると言われているが、食育で扱うことでは栄養素についてピックアップすることが多く、味覚についてはほとんど扱われていないのではないかと思う。しかし、好き嫌いをしないように子どもたちに指導する際には、味覚教育も効果的なのだと感じた。苦いものや酸っぱいものは本能として備わっているだけで、実際は体に害があるわけでもなく、おいしく食べることができるのだと子どもたちに伝えたら子どもたちの好き嫌いも少しは改善されるのではないか。味覚修飾植物を使った実験を通してそのことを子どもに伝えられたらいいと思う。
 このように、味覚修飾植物は医学や食育に良い影響を与えると思う。けれども、現在はまだ味覚修飾植物について研究する人が少ないという。これが小学校などで当たり前に学べるようになったら、味覚修飾植物に興味を持つ人も増え、研究をする人も増えるのではないかと思う。そして、研究者が増えることによってさらに応用方法が開発されていくのではないかと思う。そのためにも、味覚教育は大切なのである。



Lさん 

「味覚教育〜味覚おいしさの不思議〜」の講義を受けて
 この講義を受けてまず感じたことは、生きていれば身近に感じる「味覚」という人間の感覚について今までいかに詳しく学習してこなかったかということです。講義で聞いたことほとんどが新しい知識でした。蛇やにわとりには味蕾が少ないということ、上あごやのどにも味蕾があること、それ以前に味蕾という言葉が存在しているということ、すべて新しい発見でした。その中でも私は味蕾の数について興味を持ちました。成人は6000個〜9000個の味蕾を持っているのに比べて、赤ちゃんが約その倍の12000個の味蕾を持っているということに衝撃を受けました。大人になるにつれて舌が肥えてきて味などもよく分かるようになると思っていました。そのため、当然味蕾も成人の方が多く持っていると勘違いしてしまうところでした。しかし、私の考えは全く違って、大人になるにつれ今までの経験により、知識や情報で食べてもいいかを判断できるようになるため、舌で判断する必要が無くなるから味蕾が少なくても大丈夫になるということが分かりました。また、蛇やにわとりは触覚で確認するかため味蕾が少ないということを聞いて、生き物は生活環境や経験、生き方によってうまく身体ができているということを強く感じました。いただいた「家出のじかん(鴨居まさね著)」のプリントにも書いてありましたが、私も作者の方と同じで人間の味蕾が口にあってよかったと心の底から思いました。もし、手や足に味蕾があったら、食べものだけでなくいろいろなものの味を24時間感じてしまうことになってしまいます。そんなこと想像しただけで恐ろしいです。しかし、人それぞれに味がついていると思うと少し面白い気もします。次に、講義を受けて感じたことは味覚修飾植物の重要性です。ミラクルフルーツの存在は、テレビなどで知っていましたが、ギムネマやそのほかの味覚修飾植物については、名前すら聞いたことがありませんでした。このような味覚修飾植物が糖尿病患者や肥満症の人々の健康に役に立つということをこの講義を受けるまで考えたこともありませんでした。痩せるためには、甘いものやカロリーの高いものは食べない、また食べる量を極力減らすということばかり考えていました。しかし、低カロリーで体に危険ではない甘味剤として味覚修飾植物を使い、生活習慣の改善の一環として活用するというアイディアはとても画期的で素直にすごいと思いました。また、ミラクルフルーツやギムネマを一部の人にだけ体験させるのではなく、講義を受けている全ての学生に配って体験させるという授業スタイルは、見習うべきだと思いました。一部の人だけでは、興味や関心に差が出てしまうしおもしろくない人が出てきてしまいます。全ての人に体験させることで、みんなが楽しめて教室全体が興味・関心にあふれるし、そこから食や科学に興味をもつ人が出てくるかもしれません。教師になろうとしている者として、子どもに授業を通して夢や希望、いろいろなものに対しての興味をもたせられるようになりたいとこの講義を受けて改めて感じました。ミラクルフルーツやギムネマのように他の味覚修飾植物も授業で取り扱えるようになればいいなと思いました。今回の講義を通して、大学生や社会人でもミラクルフルーツやギムネマの効果を体験してこんなに楽しく講義を受けることができたということは、子どもだったらもっと楽しく学ぶことができると思ったので、これから自分自身がもっと勉強して子どもに楽しく学ばすことのできる授業づくりをしていきたいと思いました。素晴らしい講義ありがとうございました。