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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2013/05/06に実施した名古屋短期大学 保育科2年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 今回の講義を受講して、初めてギムネマやミラクルフルーツというものの存在を知りました。最初にミラクルフルーツという名前を聞いたとき、私は、いろいろな物質を組み合わせて人工的に作り出された、さまざまに味が変わるような食べ物なのかと思いました。しかし実際は、本当にその名の通りの果物が存在することを知り、本当に驚きました。実際に食べてみると驚きはさらに増しました。ギムネマはただの葉っぱにしか見えず、ミラクルフルーツに関してはタブレットだったので、得体の知れないものを食べさせられている感じがしました。こんなもので何の変化が起きるのだという疑いの念を持って食べていたので、実際に食べて味が激変したのは衝撃的でした。
 ミラクルフルーツを実際に食べることで、ミラクルフルーツの凄さを実感しました。なので、今後、糖尿病患者へのミラクルフルーツの実用化がもっと発展していくことを期待します。甘いものを食べられないというのは、少なからず苦痛を伴うものだと思います。特に、生まれつきのものである1型糖尿病を患っている患者さんにとって、甘いものを食べることができるのはうれしいことなのではないかと思います。病気と闘っている患者さんが少しでも楽しみが持てるよう、見た目を楽しむ低カロリースイーツが世の中にもっと普及されればいいなと思います。
 講義の中で一番興味深かったことは、味蕾についてです。まず、人の味覚に味蕾というものが関係していることを初めて知りました。特に、それぞれの動物がそれぞれの環境に適応して生きていくうえで、味蕾の数は重要な役割を果たしているのだということがわかりました。その中でも、人は赤ちゃんのときに一番味蕾の数が多いというのは、保育所や幼稚園で保育を行う私たちにとってとても重要なことだと思いました。一番敏感に味を感じ取ることのできる時期に接する保育者が、子どもが食材のおいしさを知り、味覚の発達を促すために、さまざまな味に触れることができるようにすることが大切であると思いました。
 食べ物の好き嫌いについてもとても興味を持ちました。好き嫌いのメカニズムとして、第一印象、雰囲気、経験の3つが挙げられていましたが、家庭はもちろんのこと、乳幼児期を過ごす保育所や幼稚園において気を付けるべきことだと思いました。保育所や幼稚園で初めて出会った食材に対してマイナスのイメージを持ってしまわないように食べたくなるような言葉かけをすること、食べることが楽しくなるような雰囲気づくり、嫌いになってしまうような経験をしないように気を付けることなどが、私たち保育者に求められていることだと思います。食べることは人間が生きていくうえで必要不可欠なことであるため、乳幼児期の食に対する経験が一生を左右するといっても過言ではないと思います。私たち保育者は子どもの一生の基礎を作る責任を担った仕事であると改めて感じました。



Bさん 

 私が一番好きな食べものは「台湾ラーメン」です。私は辛い食べ物が人一倍大好きです。今回、先生の授業で味の感じる場所について学び、辛味は神経で感じるものなのだと知りました。授業を受ける以前に、何度か「自分はなんでこんなにも辛い食べ物が好きなのだろう」と、疑問に思ったことがあります。また、カレーの普通の辛さを食べたときに「辛い」と言って涙目になっている友達を見て、「この子の舌と、私の舌には何か違いがあるのだろう」と真剣に考えたこともありました。何の知識も持たない私が辛い物を食べた時、辛さはどこで感じているのだろうと考えてみました。舌の先は一番刺激を感じやすく、熱くてヒリヒリとした感覚が伝わりやすいのだから、きっと舌の先は辛味を感じる部分なのだろうと思っていました。だから、味蕾が味を判別する仕組み・辛さに弱い人と強い人の違いを知ることができた時、とても感動しました。母親に「そんなに辛い物ばかり食べていると味覚障害になるよ」と言われたので、既に自分の味覚は少しだけ狂っているのではないかと、心配したこともあります。今回の講義を受けて、食事をするときに見た目と味を楽しむのは当然のことですが、味の感じ方・ちょっとした食に関する引き出しを持っているだけで、食に対する見方も変わり、味の感じ方も少し違ってくると思いました。特に、「動物にとっての味覚について」は、とても興味を持って楽しく授業を聞くことができました。コアラの食べるユーカリの葉っぱが、他の動物にとっては毒であることを知った時は本当に驚きました。そして、コアラは単に夜行性動物なだけだと思っていたので、まさか食事と睡眠が密接に関わっているとは思いませんでした。生きていくための術だということを知って、とても面白かったし、「なるほどー。」と感心しました。ライオンの例についても、小腸から食べるとは思いませんでした。草をたくさん摂取した草食動物たちの小腸は野菜ジュースのようなものと聞き、そこでも新たな知識を得ることができました。私たちは保育者を目指しています。保育の場面で、動物の絵本の読み聞かせをするときに、本を読んでおしまいではなく、今回知識を得たことを子どもたちにも伝えたいなと思いました。きっと子どもたちも動物や食事をより興味関心を持ってくれるだろうと思います。
 次に、今回の授業のメインである「ギムネマ」と「ミラクルフルーツ」の実験では、これまで、名前さえも聞いたことがありませんでした。ギムネマの実験前は、味が変わるといっても少しだけなのではないかと思っていました。しかし、実際に口にしてみると完全に無味になってしまって驚きました。この状態が、昼になっても治らなかったらどうしようと思いました。以前テレビ番組で、「高齢者になると味蕾の数が減って、食べ物が薄味に感じたりすることがある」と聞いたことがあります。高齢者の方や、味覚障害の人がこれに近い感覚なのだと思ったら、将来の自分のためにも、添加物の入っている食品は控えようと思いました。ミラクルフルーツの実験では、あんなに酸っぱかったレモンが甘く感じて、凄いなと思いました。私の祖父は糖尿病予備軍で、祖父の兄弟8人いる中、5人が糖尿病を患っています。遺伝的に、病気になるといたら糖尿病だろうと言われており、とても心配しています。ミラクルフルーツがもっと発展すれば、糖分を控えて甘さを感じられるので、糖尿病患者の方用に使用できてすごくいいなと思いました。また、ダイエット食品にも使用できるのではないかと思いました。糖尿病の人も、そうでない人も、甘いものが食べたくなる時があると思います。頭では糖分をとってはいけないと思っていても、なかなか我慢できずに摂取してしまいます。そんなときに、ミラクリンの力をかりられたらなんて素敵なのだろう思いました。
 今回の実験・講義で、いままで知らなかったジャンルのことがわかって、とても楽しかったです。普段、何げないことに疑問を持っていても、調べずに流してしまうけれど、島村先生のように追究していったら、思わぬことと関連があったりして良い知識が増えるいい機会になってくれるかもしれないと思います。講義を受けて、本当に楽しかったし、知識も増えたので、是非、後輩たちにもこの授業をしてあげてほしいと思いました。



Cさん 

 私は島村先生の講義を受けて驚きばかりでした。なぜなら、私は味を感じるのは、舌であると学んだ記憶があり、そのことをずっと信じてきました。しかし、実際のところは、舌はもちろん、舌の他に軟口蓋・喉頭蓋・喉頭・・・など口から食道に至るまでの間に4か所くらいのところで、味を感じ取っているということや、辛い・苦い・甘いなどの味の判断は、食べ物が口に入り、だ液によって溶かされ、舌などにある味の判断を行っている“味蕾”という所に行くことで判断されるということを初めて知りました。私は以前からご飯やジュース、お菓子などを飲んだり食べたりした時に、舌以外にも甘さや辛さなど感じ、舌だけに味覚があるのに何故だろうと疑問を抱いていたので、今回の講義で味蕾が舌の他に軟口蓋・喉頭蓋・喉頭等に存在していることを学び、疑問も解決しました。
 私が興味をもったことは人にとっての味覚と好き嫌いのメカニズムです。人の味覚は、甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の5種類あり、それは生まれたときから色々な食事を食べること(=経験)により、各食べ物・調理されたものの味を学んでいき、味覚が段々培われていくということや、好き嫌いが出来てしまう理由は、初めて食べる食べ物の見た目や食事をとる時の雰囲気、経験で決まってしまうということを学びました。私は、子どもを育てる保育者や保護者がいかに楽しい食事雰囲気だったり、ご飯の見た目だったりと上手に作っていくかが大切なのだと感じました。なぜなら、子どもが嫌いな食べ物を残そうとすると、保育者や保護者が好き嫌いはいけないからと怒ったり、無理やり食べさせようとしてその子が次に嫌いなものを出されたとき、嫌いな食べ物を残すと怒られるという記憶がよみがえってきて、食べられなくなってしまうのです。また、食事を1人で寂しくとっても楽しくもなければおいしくも感じられないと思います。家族揃って食べることが1番理想ですが、今のこの御時世難しいことかもしれません。では、せめて家族の誰かと一緒に食べられるような環境や、揃って食べられる日は極力揃って食べるなどの環境づくりを保育者・保護者はしなければならないと私は思いました。
 今回の講義で甘い食べ物を食べても甘さを感じさせないギムネマや酸っぱい物を甘く感じさせるミラクルフルーツといった味覚修飾植物の今後の展開として2つ考えられるのではないかと思います。1つ目は、甘い物を食べすぎてしまう人にギムネマを食べさせて甘みを消すことで、甘い物を少しでもいいから食べないようになるのではないかと思いました。今、糖尿病の人や糖尿病の予備群の人が凄く多いという問題が起きているので、これを行うことで、もちろん運動もしなければならないけど、少しでも削減できるのではないかと思いました。また、酸っぱいフルーツ苦手な子どもに苦手意識を克服するために、ミラクルフルーツを与えてから酸っぱい食べ物を与えていき、少しずつ酸っぱい物に慣れさせていくということもできるのではないかと思いました。 
 今から言うものは今後の展開だけではなく、味覚について知ることの重要性を感じたことでもあります。2つ目は、味覚修飾植物を実際に体験することで味覚が普段のおいしい食事をするのにどれだけ大切なのか考えさせる事です。私自身、味覚を上記に書いた疑問くらいでそれほど深く考えていませんでしたし、ミラクルフルーツやギムネマ等の味覚修飾植物を食べたところで何も味覚は変わらないだろうと思っていました。しかし、体験してみると本当に変わったので驚きと同時に、味覚の大切さや味覚について知ることの重要性を学びました。
 私は島村先生の講義を受けて、味覚について知り、今後の食事の仕方や、将来保育者・母親になったとき、自分はもちろん子どもたちに味覚障がいにならないように食事の献立や見た目、食事の時の雰囲気作りを大切にしていきたいと心の底から感じました。また、味覚の大切さを改めて感じたので、多くの人に今回の講義内容を含めて味覚が大切なのだということを伝えていきたいと思いました。
 参考文献はありません。講義でいただいたプリントを見て書きました。



Dさん 

 今回、わたしは「ミラクルフルーツ」「ギムネマ」といった味覚修飾植物を初めて知りました。実際に試食してみると、通常甘いはずである砂糖が無味になり、酸っぱいはずであるレモンが甘く美味しく感じ、味覚を変化させるその働きに驚いたと同時に、とても興味を惹かれました。講義をとおして味覚に関わる様々なことを学ぶことができ、理解を深めることができたと感じます。
 一つ目は、動物によって、味蕾の数が少ないもの・多いものがあるということです。なまずが持つ約200,000個の味蕾は、視界の悪さを補うためであり、チョウは卵を産む際に、葉の毒の有無を確認するためであるという意味を持っています。これは、それぞれの動物たちが生きていくため、弱肉強食の世界で生き抜くために必要不可欠なことだと知りました。そして人間の味覚においては、味蕾が味を判別し、舌のそれぞれの部分には役割分担があること、また乳児は何でも口に入れてしまうため、飲み込めないものを判別する必要があり、そのために味蕾が多く存在します。生まれたばかりの乳児は、まだ自分の意志で判別することが出来ません。体の仕組みとして生まれた時から、多くの味蕾が備わっているというのは自分自身を守ることに繋がっており、とてもすごいことだと感じました。
 二つ目に、人にとって味覚は経験と学習で培われるということです。特に幼少期には好き嫌いが多く、ピーマンやコーヒーなどの苦味を好まない傾向にあります。しかし、大人になるにつれて、その苦味を美味しく感じるようになり、経験と学習によって味覚が変化するということが分かりました。保育者として、子どもたちに無理やり食べさせるのではなく、子どもたちが明るい雰囲気の中で、楽しく食の時間を過ごせるよう工夫をしていくことが大切だと感じました。手遊びや絵本、ペープサートといった日々の保育教材の中に、食に関する題材を取り入れたり、親子で一緒にクッキングしたりすることで、家庭と保育所が連携し、食生活に関わる情報を共有し合うことも可能です。そして何より、子どもたち自身が「食べることって楽しい」と感じられるよう、声かけや援助を行っていきたいと思いました。
 三つ目は、味覚障害についてです。亜鉛不足によって食べ物の味を感じられなくなってしまう若者に多い病気だと知り、わたし自身の毎日の食生活を見直すきっかけにもなりました。実家暮らしではないため、食べる時間が不規則になってしまったり、外食に頼ることが増えていたりと、今の生活を見直さなければいけないと感じました。海藻・そば・貝類といった亜鉛が多く含まれる日本食を意識的に摂るよう心掛け、食に関する正しい知識を持ったうえで保育にもつなげていきたいです。
 今回の講義をとおして、味覚について知識を深めることが出来ました。そして、保育者になった際に、子どもたちへ食についてどう指導していくかを考えることも出来たと思います。今回学ばせてもらったことを、子どもたちにも伝えていきたいです。



Eさん 

 初めてミラクルフルーツと聞いた時、“どんなにすごいフルーツなのだろうか”“ミラクルってどういう事だろう”と、興味をもちました。その為、今回の味覚体験の講義をとても楽しみにしていました。実際に、私の期待通り90分間驚きの連続でした。
 味覚について詳しく学んだ事はなかったのですが、舌には甘い・辛い・苦い等といった味を感じる場所が決まっていて、舌先で食べると辛いからキムチは口の奥で食べなさい、と幼い頃に教わった記憶があります。しかしそれは誤りであり、正しい知識を得ることができました。口の中には味蕾という味を感じるセンサーが場所を問わずたくさんあり、その一つ一つに役割があることが分かりました。上あごやのどにも味蕾があり味を感じていると学び、少し疑いましたが、炭酸飲料水を飲んだらのどがスカッとするという例を聞き、深く納得し、炭酸が苦手な人はのどに味蕾が多いのかもしれないと考察しました。
 動物によって味蕾の数や場所が異なるということも興味深かったです。人間の赤ちゃんは、食べられるか危なくないか、といった知識がまだ備わっていないため大人より味蕾が多いこと、蛇などの丸のみする動物は味蕾が少ないこと。ハエが手を擦りながら食べるのは手に味蕾があるため、また蝶は卵を葉っぱに産むため毒がないか確認するので手に味蕾があること。人間の赤ちゃんはお母さんの母乳を好んで飲むことや、お母さんの乳がんを見つけることが出来る、といった話を聞いたことがありますが、味蕾が多いこととつながり、納得することができました。味蕾の数や場所が異なることにはそれぞれ意味があり、納得すると共に生命の不思議にすごく感動しました。
 “食べる”ことは、生きていく上で最も重要な事であり、欠かせないことです。そのため、今後保育者として子どもに食の楽しさをどのように伝えていくかは、腕の見せ所だと思いました。人にとっての味覚は“経験と学習”であり、BBQがそうであるように、自分で料理したり食物を育てたり、楽しく食べることが好き嫌いをなくす上でとても大切であると分かりました。
 大好物であるチョコレートがギムネマによって苦くなったり、あんなに酸っぱいレモンが甘くて美味しく感じたり、講義を楽しく受けて驚きや感動を味わうことで、私自身さらに食への興味がわきました。味覚修飾物質は、大人も子供も楽しく学び教えることのできる、食育にとって最も良い教材だと感じました。講義を通して、味覚だけでなく、島村先生の話し方や講義の進め方から、楽しく人に教える方法も学ぶことが出来ました。学んだことを独り占めせず、1つの知識として日常の会話の中で多くの人に伝えていきたいと思います。



Fさん 

 私は食べることが大好きで、作ることも大好きです。食に関して興味があるので、今回の講演は本当に楽しみでした。講演の出席後の今も楽しく聞くことができたと思います。 私が食に対してこんなにも関心があるのは、幼少期に整った環境の中で食事ができていたからなのだと思います。母が作る食事が美味しく、必ず家族揃って食べることを意識する母で、食に関しての環境が整っていました。また、台所に立たせてもらい幼い私にも包丁を渡してくれ、食事の手伝いをする機会もたくさんありました。そのおかげで成長した今、料理が大好きになりました。何か食べたいものがあると、食材を自分で買って来て、レシピを参考にして何か作ることが多く、機会があれば家族や友人に私が作った料理を提供することも少なくありません。
 こんなに食が大好きな私ですが、島村先生が紹介する味覚修飾植物の存在は知りませんでした。アボカドとわさび醤油でマグロになることや、温かい牛乳とたくあんでコーンスープになること、バニラアイスと醤油でみたらし団子になるなど、食べ物の組み合わせで味が違うものに感じることは以前テレビで見たことありましたが、味そのものを変えてしまう植物があるなんて驚きました。最初のギムネマは見た目がただの葉っぱで、舌にこすりつけることに抵抗を感じましたが、本当にチョコレートが苦く、砂糖はじゃりじゃりと嫌な砂になり、驚きでした。舌の先端では甘く感じることができたので、先端はこすりつけることができていない舌のだと確信できたことにも驚きでした。最後のミラクルフルーツのタブレットを舐めてからのレモン果汁たっぷりヨーグルトはスッキリしたヨーグルトドリンクになり、先生の言った通りポッカレモンのおかわりが欲しくなりました。徐々にタブレットの効力が薄れてきた時のレモンの酸っぱさには、こんなものをさっき飲んでいたのかと驚きの連続でした。
 実際に体験をしてみて、もうすぐ成人を迎える私達でも不思議に感じ、驚いたわけですから、子どもなんて私達よりもっと驚いて、食に関して興味を抱くきっかけになると思いました。私は母の努めもあり、食環境は充実していました。しかし、今日では共働き、核家族などの社会のニーズに応えて添加物を多く含むレトルト食品などの増加や、朝食を抜く、偏食、個食・孤食問題など多くの問題が挙げられ、望ましい食環境であることが少なくなっていると思います。その中で子どもも、保護者も食育を学ぶ場が必要です。島村先生の講演は全員参加型で楽しみながら受けることができ、先生の言う通り、実際食べてみるので記憶に残りやすいと思います。保育者を目指している私にとって、食の大切さを伝える義務があると感じました。先生のミラクルフルーツやギムネマは食への興味が持てるひとつのきっかけだと思います。もし機会があれば将来の私の職場で講演していただきたいなと思いました。味覚修飾植物をはじめ、味蕾や、好き嫌いに影響する食事の環境などについてたくさんのことを学ぶことができました。貴重な体験ができ、嬉しく思います。ありがとうございました。



Gさん 

 講義を受けてまず味を感じているのは舌ではなく味蕾というものがあることを知りました。味蕾は舌だけではなく上あごやのどにもあるため入れ歯をすると味を感じにくくなるのはこの味蕾の場所が関係している。味蕾は一つ一つ甘味、塩味、酸味、苦みなど役割が決まっている。その役割にあった味が入ってくると味のスイッチが押され味を感じることができる。しかし水(唾液)に溶けなければ味はしない。渋柿と甘柿どちらにも苦み成分はあるが、甘柿の苦み成分はコーティングされているため水(唾液)に溶けない、だから甘柿は甘い。同じものを食べているのに違う味に感じるなんてとても驚き、自分が知らないだけで他にもこういった食べ物があるのか気になりました。また味蕾の数や位置は動物や赤ちゃんなどそれぞれにあったものになっている。私は当然人間が一番多いと思っていたが答えは違っていました。人間が食べるものは安全が表示されているが、動物や昆虫などが食べるものには安全など書かれていない。だから味蕾を使って食べるものの安全を確認するため味蕾の数が人間よりも多くなっている。チョウチョが甘い蜜を吸えるのも味蕾のおかげなのかな?と思いました。人間の中でも赤ちゃんの味蕾の数が多いのは、何でも口にくわえて確かめる赤ちゃんがものを飲み込まないようにするため。保育者は赤ちゃんの安全を常に見て確認していかなくてはいけない。味蕾によって防がれているトラブルもあるのではないかなと思いました。
 実際に自分もギムネマを食べチョコを食べてみるとまったく甘さを感じず、甘さを感じられることはとてもありがたいことなのだと感じました。味覚は食べ物によってこんなにも影響を受けるということを実験を通して知りました。ミラクルフルーツでは逆に酸味を消してくれた。ヨーグルトとレモンという組み合わせは酸味しかないと思っていたが、酸味が消えると甘みがちゃんとあって驚きました。嫌いなものとかを克服するのに使えるのではないかと思いました。
 ギムネマは栽培が簡単だと聞き育ててみたいと思いました。食は生きていくうえでとても重要なものであり、ギムネマなど味覚修飾植物のことを学ぶことで私のように食に興味が持つきっかけになります。そのきっかけから他のことにも興味がわいていくかもしれません。またダイエットなどにも無理せず使うことができるのではないかと思います。
 今回講義を受けて自分が思っていたことと違うことを知ることができました。特に印象に残ったことは、味蕾はただ味を感じるだけではなく自分の体を守るためでもあるということです。自分の体を五感全体で守ろうとしているのかなと思いました。また、ギムネマやミラクルフルーツの実験を通して甘みを感じられること、味覚があることに感謝しました。甘みがなくなってしまってもいけないし、酸味がなくなってもいけないのだと思いました。食に対して興味を持つきっかけとなりました。保育者になってから子どもにも食の大切さを伝えていきたいと思います。



Hさん 

 講義を受け、味を感じる仕組みは不思議で面白いなと思いました。味を感じる基本的な仕組みや舌の構造、味蕾の存在など初めて知ることばかりでした。味蕾の数が動物によって異なるのは、その動物の必要とされる数があるから各々に異なる数なのだということを知り、様々なことが計算されて生まれているのだと思いました。その中に味蕾の数や存在する場所も含まれているのだなと思いました。なまずの皮膚の表面やひげに味蕾があるように口の中以外にあることも驚きました。島村先生がおっしゃっていたように、なまずと同じく人間の皮膚の表面に味蕾が存在していたら、いろいろなことに気がつきすぎて日々、大変なことになってしまうと感じました。ハエが手をこする仕草をするのも手に味蕾があり掃除をしているからであり、何気ない仕草にも味蕾が関係していることに驚きました。このことを知ったうえでハエを見かける機会があれば、これまでとは違う視点でハエを見ることができるなと思います。私が保育の現場に出たときにハエは身近な生き物だから一つの知識として子どもたちに話せると思いました。
 私は講義を受ける前までは味を感じる場所は舌だけで、舌の表面の細かい場所に甘味や酸味を感じるゾーンが分かれているものだと思っていました。その味覚地図と言われるものが現在は否定されていることは本当に驚きました。例として炭酸飲料を飲んだ際にのどに感じる爽快感はのどにも味蕾があるからという理由を聞いて納得しました。動物にとっての味覚として、動物それぞれに役に立つものが、おいしいというものがありました。動物のことが大好きな子どもが多いと思うので、コアラやライオンが食べる食べ物や順番は私のためになりました。肉食獣と言ってもおまけとして肉を最後に食べるという食べ方は私のライオンについての知識の中にはないものでした。
 ちょうど保育現場で携わる子どもたちが経験することや学習することが、その子どもたちの将来を左右することはすでに私も理解しています。その中で食、味覚などのことで子どもたちがいかに楽しく食事をすることができるのかを常にまず考えながら保育もしていきたいと思いました。私は嫌いな食べ物がなく、食べることが大好きな性格だと自分で思っているのでそれを生かして子どもたちに教えられたらいいなと強く思いました。また、子どもたちだけではなく、保護者の方たちにも4つに分類される人にとってのおいしさをはじめ、家庭での食、味覚について考えられる機会を作ることも大事になってくるのではないかと思いました。味覚というものをより知ることができれば日々の食事も楽しくなると思います。現在、孤食・個食・粉食など子どもたちの周りにはたくさん食の課題が問題視されていると思います。そういったものを解決するためには環境など様々なことが関与しているとは思いますが、子どもや保護者の方たちと情報を共有することで解決に少しでも向かえるのではないかとも感じました。
 ミラクルフルーツやギムネマを使った実験は前提として味覚を感じるところが健康ではないとできないということを聞き、当たり前に日々食べ物を食べて、「おいしいね!」などと言っていることはとてもありがたいことだなと思いました。味覚が健康であることやそのありがたみを経験できてよかったです。味覚修飾植物が将来にももっと応用されていくと、視覚で楽しめる低カロリースイーツや、糖尿病患者にとっても嬉しいものになると思います。今よりもさらに普及して今後の研究や活用法などに期待をし、私自身も注目していきたいと思います。この実験は小さな子どもたちからでもどんどん体験していった方がいいなと感じました。小学生の実験の授業に取り入れても面白いのではないかと考えました。味覚について考えることができて本当に良かったです。ありがとうございました。

参考文献・ウエブサイト
・子どもの能力は「食べ方」で決まる 西村一郎 三水社
・じょうぶな子どもをつくる基本食  幕内秀夫 主婦の友社
・島村光治先生のホームページ(http://www.taste-m.com/



Iさん 

 島村先生の講義を受けさせていただいて一番強く感じたことは、「味覚って面白い!」ということです。味とは、単純に好みで好き嫌いが分かれているのだと思っていました。味は操作可能であり、また経験と学習により変わるということを知ったときの衝撃はとても大きかったです。私は茄子がとても嫌いです。小さい頃に初めて食べたときの食感と味に耐えられず、それからは見た目も香りも苦手になりました。それから今までずっと避けてきましたが、この講義を受け、好き嫌いをなくすための条件を読んで、茄子を克服してみようという気が湧いてきました。まずは自分が茄子を好きになろうと思うことで、小さい頃の感覚を一旦頭から離し、思い切って茄子を口にしてみました。少し抵抗はありましたが、これまでは「茄子だけは死んでも食べられない」と思っていたのに、「がんばれば食べられるな」という程度にまでなりました。小さい頃に感じたことをずっと引きずっていましたが、見た目もそんなに気にならなくなり、頭の中の考え方を変えること、自分が直そうと思いこむことがこんなに自分の中に変化をもたらすとは思いませんでした。
 また、ナマズは泥の中で生活しているため視力がそれほど必要ないため味覚が発達しているということなど、生活している環境によって味覚が敏感な生物がいたり、人間にように経験と学習の獲得により大人になるにつれて味蕾が減っていく生物がいることなど、動物によって味蕾の数が違うというお話もとても興味深かったです。赤ちゃんには経験がないため味蕾が多いことや、好き嫌いのメカニズムが第一印象や雰囲気からくるということより、その赤ちゃんの周りの人たちがその食べ物を美味しそうに食べることによって第一印象や雰囲気を良くすることが、子どもの好き嫌いに大きな影響を与えるのではないかと思いました。
 日本は、残飯の量が世界的にみてとても多いことが知られています。それはこの国の豊かさからきた好き嫌いの多さが原因だと私は考えます。嫌いなものを食べなくても他に食べ物はいくらでもある、嫌いなものは食べないという日本人の贅沢さがこの現状をもたらしているのだと思います。発展途上国の中では、残飯を売るお店があったり、結婚式場の残飯のみで生活をしている人がいる国があるということを本で読んだことがあります。それに比べ、日本人は贅沢な生活をし過ぎている気がします。わたしはその本を読んだときに、自分の贅沢さがとても恥ずかしくなりました。これはとても大きな話であり、私一人が好き嫌いをなくそうと努力したところで現状が変わることはないということはわかっていますが、貧しい国の人々へのせめてもの気持ちとして、私は少しずつでも好き嫌いをなくしていこうと思いました。より多くの人々がこの味覚の仕組みを理解し、好き嫌いをなくそうと努力することができたら、残飯の量は少しでも減るのではないかと思います。
 最後に、講義を受けて頭で理解するだけではなかなか納得しがたいことを、ギムネバを食べた後に甘いものを食べて甘みを感じないことを実感したり、ミラクルフルーツを口にした後に酸っぱいものを食べると甘く感じるということを実際に経験することによって身をもって実感でき、頭にも残りやすく、一層味覚について関心を持ちました。私はすっぱいものが苦手だったので、レモン汁が甘く感じたときにはとても衝撃を受けました。この講義で学んだことを、これからの食と栄養の授業とも絡めてさらに学んでいけたらいいなと思いました。



Jさん 

 今回の特別講義は、動物の味蕾の話や味覚体験など、興味をそそるような内容が多く、とても面白かったです。味覚地図も中途半端に覚えていたので、今回はっきりと間違えであると分かってよかったです。(私はギムネマの実験で最初舌に擦り付けるのが足りず、砂糖の甘味を舌の奥で感じたので、そのことからも味覚地図が間違いであると身をもって感じられました。)味覚体験では、特にレモン汁をそのまま飲み、「私いまレモン汁飲めてる!しかも甘酸っぱくて美味しい!」とすごく感動しました。
 私は特別、食に関心が強いわけではありませんでしたが、講義は豆知識や身近な疑問に応えるようなものが多く、飽きることなく楽しんで聞く事が出来ました。食というものは誰でも関わりがあり、本来は誰にとっても興味をそそるテーマであると感じました。五感の1つである味覚を使った体験も、実際に自分の舌で味わうことで、その驚きはとても印象に残り、私自身、数年前とても苦いギムネマ茶を飲んだことがあり、その時「チョコレートがロウソクみたい!」と思ったのを今でも覚えていました。
 今回の講義で味覚の話の面白さ感じると共に、いかに自分が味覚地図のことも含め、食に対して知らずに、関心も持たずにきたのか感じました。
 今回の講義は誰かに話したくなる内容ばかりで、ギムネマとミラクルフルーツでの味の変化とその仕組み、どう使われているのかなど、さっそく友達にも教えました。友達も知らないことばかりだったようでとても興味深く聞いてくれ、私もさらに詳しく知りたいという気持ちが出てきました。
 また、今回の講義で印象深かったのは、好き嫌いのことについてです。私は好き嫌いがほぼありません。そう好きじゃないものでもお腹がすいていたり、出されたものなら食べます。それは、好き嫌いはよくない、捨てるのはもったいない、作ってくれた人に悪いという考えがあったからだと思います。しかし、私の周囲では食べたいものを食べればいい、好き嫌いはしょうがないという考えが多く、私の考えは古いのかなとモヤモヤしていました。でも今回の講義でその気持ちがスッキリしました。
 好き嫌いの激しい人は新しいものや食べたことの無いものに対して消極的で、すぐ「いらない」と言うように感じます。それではせっかく味覚があるのに食べる事を楽しめていないと思います。
 私は様々な味に親しみ、様々な食べ物をを美味しいと楽しめるのはとても素晴らしいことだと思います。そのためにも、私が保育者になったとき、子ども達の将来の美味しさの可能性を潰してはいけないと思いました。小さい頃から慣れ親しんだ味は美味しいというお話もあった通り、子ども達が様々な味と出会う機会を潰さず、楽しい雰囲気でご飯を笑顔で美味しく食べ、子ども達にも食に対して積極的に育って欲しいと感じました。



Kさん 

 今回、わたしは島村先生の講義を受けて、今まで何も知らなかった舌の味蕾のことや、食事の好き嫌いに@第一印象、A雰囲気、B経験が関わってくるということ、人にとってのおいしさについて学んだ。
 まずは、味蕾についてだ。確かに昔、図鑑か身体に関する本で舌にはそれぞれ甘い、辛い、苦い、酸っぱいという味を感じるにはそれぞれ感じる場所が異なるというような味覚地図があるということを見たことがある。だが、今回自分がギムネマの葉や、ミラクルフルーツのタブレットを舌全体に擦り付けてみたことで、舌全体の味覚の変化を体感することができ、幼い頃得た知識は間違いであるということを知ることができた。これは、実際に自分自身の舌で感じてみないと知ることができなかったと思うので、貴重な発見ができたと思う。他にも、鯰は視覚が衰えているからという理由で味蕾が約200,000もあること、ニワトリやヘビは食事の方法が丸呑みであり、触覚が優れているという理由で味蕾が少ないこと、蝶やハエには手に味蕾があり、葉に毒がないか調べるということ、コアラの睡眠時間と味覚に関係があることなど、普通に生活していたら知り得ない動物の知識も得ることができたので保育者になった時に子ども達に話したいなと思った。
 次に、好き嫌いのメカニズムについては最近学んだばかりなので考えやすかった。@に第一印象が挙がるのは、確かに見た目が綺麗であったりおいしそうでないと食べてみようと思えないし、食わず嫌いができる1つの要因でもあると思う。Aの雰囲気とBの経験というのはリンクしていると思う。例えば、食事中に食べ方や箸の持ち方、食べ物をこぼしてしまったことについて怒ってしまい、せっかくの楽しい食事の雰囲気が悪くなってしまったことが経験として記憶に残り、「これはあの時に叱られたから嫌いになった」などということがないように、保育者全体で気を付けていく必要があると思う。
 人にとってのおいしさ、ではスポーツした後に汗によって水分や塩分、ミネラルを欠くからスポーツドリンクがおいしく感じる、ポテトチップスやファストフードに含まれる脂には味はしないが、摂取すると身体が満足感を得ることができるなど、身近な食べ物からおいしいと感じるメカニズムが知れて面白かった。このポテトチップスの例がしっかり頭の片隅に置いてあるとダイエットもスムーズであるんだろうな、と思うが、現実は難しいということを日々痛感する。
 最後に、ギムネマもミラクルフルーツも糖尿病患者などの食事に医療用として使用されていたり、食育推進教材として使用されているということが分かったが、もっとギムネマやミラクルフルーツの食作用が色々なところで活用されるといいなと思うし、わたし達大学生が食育を学ぶ一環で食べてみて沢山の驚きの声や感動の声が上がったので、味覚を感じることができるということは健康であること、食育は五感を使用する生きる上で知っておく必要のあるものであるということを多くの保育園や幼稚園、学校などでもこの講義が広く展開するといいなと思った。
 振り替え休日という祝日であるにも関わらず、講義をしてくださった島村先生、ありがとうございました。



Lさん 

 講義を終えて、今まで味覚の機能なんて考えたこともなかったのですが、生きていく上でこんなにも欠かせないものなのかと感心しました。先生の説明や二つの実験から、味覚を変化させることで病気の人を援助することができると知り、無限の可能性があると感じました。特に、体に何も害のない葉や果物を使用して困っている人を助けられるところが良いと思い、興味を持ちました。
 最初のギムネマの実験では、こんな葉で甘みが消えるのかと半信半疑で臨みましたが、本当に甘さが感じられなかったので驚きました。そもそもこのように、甘い・酸っぱいなどを感じることができるのは、舌に味蕾があるからであり生きていく上で最適な個数あるということを学びました。大人のほうが味をよく知っているので味蕾の数は多いと思いましたが、赤ちゃんのほうが多く、味に敏感であると知り驚きました。これは味覚に対する知識が無いので、危険なものを食べないようにするためです。その他にも、人間は苦みや酸味といった、体に害がある可能性の高いものが最も脳に早く伝わると知り、よくできているなと思いました。
 動物や昆虫・魚なども、それぞれ味蕾の数と場所が異なっており、環境に適した能力を持っていると分かりました。また、動物の中でも美味しいと感じるものは一様ではなくそれぞれ違うので、生きていくことを最優先とした感じ方になっていることを知り納得しました。
 ギムネマは簡単に育てられることが分かったので、保育士になったら子どもたちとギムネマを育て、実際に味覚が変化することを体験してもらいたいです。そうすることで、子どもたちの食に対する関心がより高くなり、味覚について楽しく考えることができるのではないかと思いました。
 ミラクルフルーツの実験では、錠剤をなめただけであんなに酸っぱかったものが甘くなったことに興味が湧いたので、他にも酸っぱいものをいろいろ試してみたいと思いました。この性質を用いて低カロリーで甘みを味わえるような製品があるので、糖尿病で甘いのを我慢している方の役に立っていることを知りました。今はまだあまり知られていないので、もっと開発が進んで身近なものになるのを期待したいです。
 味覚に関して徐々に知っていくうちに、味覚はただ美味しい不味いだけの問題ではなく、自分の体を守るためのものであると分かりました。実験を行うことで味覚障害ではないかということが判明でき、病気の予防になるので改めて味覚を知るのは重要だと感じました。
 近年、経済の動きや働く母親の増加などに伴い、子どもの食生活が悪いほうへ変わりつつあり、和食を食べる回数の減少が問題となっています。小さい時から加工食品に頼りすぎていると、亜鉛不足で味覚障害になってしまうことがあると学んだので、しっかりと覚えておいて呼びかけていかなければならないと思いました。今回の講義で学んだことを生かして、保育者となった時適切な指導や援助ができるようにしたいです。



Mさん 

 味を舌全体で感じることを初めて知りました。今までは味覚地図のことを正しいと思っていたのでとても驚きました。喉にも味蕾があって「喉で味を感じるのかな?」と思ったけど、先生が「スカッとするかんじだよ。」と言っていて炭酸を飲んだらよく感じるので、味蕾の位置にも意味があるのだと思いました。講義を受けるまでは味を感じることは当たり前で普通のことだと思っていたけど、受けてからは味を感じることは神秘的で有難いことだと思いました。だから食べ物を食べて「おいしい。」と感じることを保育士になったら子どもたちに伝えたいと思いました。子どもに伝えるにはまず自分が感じることが大切だと思うので、今まで苦手だった食べ物にも挑戦していきたいと思いました。料理を作ったり、育てたり、ご飯を食べに行ったりして、食べる以外のことも学びたいと思いました。またおいしいだけではなく、苦い、すっぱい、しょっぱいを感じることも大切なことだと思いました。苦味がうま味に変わったとき大人になったときということを子どもたちに伝えたいと思いました。幼いころからいろんな味を感じることでそれは絶対財産になるので、保護者の方にもファーストフードや惣菜をスーパーで買うのではなく、子どもと一緒に料理をすることを伝えたいです。またご飯や食材の絵本などの教材を使って食材や作ってくれた人に対してありがとうの気持ち感じること、伝えることを指導したいと思いました。
 ミラクルフルーツなどの味覚修飾植物を適用することで甘いものを食べなくても甘さを感じることができるのでダイエットを苦痛に感じることがなく楽しくダイエットをすることができます。またダイエットだけではなく食事制限をされている人もミラクルフルーツを使うことで甘さを感じることができるため、食事制限によるストレスも軽減されます。無理なく行うことが精神的にも身体的にも良いと思うのでこれからどんどん導入してほしいです。しかし一般的にミラクルフルーツが浸透していないので学んだものが人に伝えていく必要があると思いました。またギムネマはミラクルフルーツとは反対に甘さを感じなくなる味覚修飾植物です。ギムネマを食べた後に食べたチョコレートや砂糖は本当においしくなくて、チョコレートや砂糖を嫌いになるくらいの衝撃でした。うま味を感じることはとても幸せなことだと思いました。日本食には味蕾を作るために必要な亜鉛が多く含まれているので、栄養や満腹感を得るためだけではなく、味を感じるためにも日本食を1品でも食べることが必要だと思いました。
 講義を受けて幼いころの食事が長い人生にずっと関わっていくことを学んで、保育士は食事の大切さを伝えるとても大切なポジションにいると思いました。味覚について学ぶことで食生活の見直しにつながると思いました。いろんな種類の食材をさまざまな調理方法で食べること、そして楽しく食事をすることが大切だと思いました。保育士として食事は楽しくて幸せなこと、保護者の方には子どもにいろんな食材を食べる機会を設けることを伝えたいです。



Nさん 

 本日の講義を受けて、今まで特に気にしていなかった「味覚」の不思議を発見することができました。
 初めに行ったギムネマの実験では、聞いたことのない植物で少し口にするのをためらってしまいましたが、しばらく舌にこすりつけた後甘味の味の変化にとても驚きました。粉砂糖はまるで砂を食べているようで、チョコレートはカカオの苦味がある粘土のようなものになってしまいました。また葉が苦かったため、私は舌の奥の方にはこすりつけませんでした。その結果、奥の方では少し甘さを感じました。このことから味覚地図は間違っていて、舌全体で味を感じるということを、自分自身の体験で確認することができました。
 島村先生の味蕾の話の中で「鍵と鍵穴の関係」というものがありましたが、この説明の仕方がとても分かりやすく、もし保育現場で子どもたちに味覚について説明する機会があったら、この説明の仕方で説明したいと思いました。
 赤ちゃんは生まれたときから自分の体を守るために備わっている力がありますが、舌の味蕾も大人より多くあることを初めて知りました。このことを利用してリカちゃん人形の靴に苦味成分が付着されているということを聞き、子どもの安全を考えた工夫に感動しました。こういった工夫が増えていくともっと良いと感じました。
 加工食品に頼りすぎた食生活により亜鉛不足になり、味覚障害が増えているという現状を聞いて、私も他人事ではないと感じました。日常からバランスの良い食生活を送ることを心がけていきたいと思いました。亜鉛が多く含まれる牡蠣を食べようと思いました。
 「人にとっての味覚とは経験と学習」ということを聞き、本当にその通りだと思いました。私自身小学校の時、給食を食べたあとに嘔吐してしまい、以後その時のメニューが嫌いになってしまいました。しかし、勇気を出して食べてみると意外と美味しいという経験が何度かありました。このことからも分かるように、一度食べてその時の体調や味付け、調理の仕方で「美味しくない」と感じてしまうと、「もう一度食べよう」とは思えません。島村先生の話にもあった第一印象がとても大切ということはこのことだと思います。子ども達にも当然好き嫌いはあると思います。その際に無理に食べさせるのではなく、その食べ物にある栄養の話をしたり、私が美味しそうに食べてみたりすることで、子ども自身が「食べてみたい」と思える雰囲気にしていきたいです。また完食を目指すのではなく、一口でも食べられたら褒めてあげることで、子どもの努力を認め、少しずつ好き嫌いを直していけるように配慮したいです。
 味覚修飾物質を既に日常的に食べている国もありますが、日本ではあまり広がっていないように感じます。そのため、今後は苦味抑制物質も甘味誘導物質もさまざまななところで活用されていくと良いと思います。
 私はずっとコーヒーが飲めず、ブラックで飲む人が不思議で仕方ありませんでした。しかし、美味しくないと感じるのは、苦味を毒のシグナルとして頭に入っているからで、経験と学習により美味しく感じられるようになるということを知り、私もいつかはコーヒーを美味しいと感じる時がくるのだと分かりました。
 最後にミラクルフルーツの実験を行いました。元々私は酸っぱいのが好きではないので、ヨーグルトに大量のポッカレモンを入れられた時、本当に酸っぱくなくなるのか不安でしたが、ミラクルフルーツのタブレットを舌全体で舐めた後食べてみると、酸っぱさは全くなく甘いヨーグルトでした。思わずポッカレモンをおかわりするほどでした。このミラクルフルーツにより、糖尿病患者の方に実際は甘くない物を食べて「甘い」と感じることができ、ストレス解消につながるのが、とても素敵だと思い関心を持ちました。今後も医療の現場で役に立っていって欲しいですし、私も興味を持って調べていきたいと思いました。
 島村先生が講義の最後に話してくださった、最初にギムネマの実験を行い、最後にミラクルフルーツの実験を行った理由を聞いて、本当にその通りだと思いました。最後に美味しいと感じて終わることで、私たちも楽しく講義を終えることができました。
 本日の講義では、私が今まで知らなかった味覚の不思議について学ぶことができました。味覚について知ることは食育にもつながり、生きていく上で知っておく必要があると思います。また味覚のことだけでなく、コアラが一日のうちほとんど寝て過ごす本当の理由や、ライオンの食事の順番の理由など、味覚につながる知っているようで知らなかった知識を増やすことができました。今日学んだことは保育の現場でも生かしていけると思いますし、友人や家族にも伝えてもっと多くに人に知ってもらいたいと思いました。

参考文献
・食品・医薬品の味覚修飾技術  シー・エム・シー出版
・子どもの五感をめざめさせる味覚の授業  内坂芳美著
・食と味覚  阿部啓子、的場輝佳著



Oさん 

 私はミラクルフルーツも、ギムネマも今まで一度も耳にしたことがありませんでした。なので、先生の講義では、すっぱいものが甘く、甘いものの味がなくなるという驚きのミラクル体験ができるというお話には正直耳を疑ってしまいました。そもそも、私は小学生・中学生の頃、舌には甘いものを感知する部分、苦いものを感知する部分…と舌の箇所によって感知できる味の種類が違う(先生の講義の中では味覚地図ということでした。)と学んでいました。今回の講義では、味蕾というものがあり、それが味を判別するということを初めて知りました。味を鍵、鍵穴を舌と例えた関係の説明はとてもわかりやすく、イメージしやすかったです。その味蕾はヒトだけではなく、他の生き物ももっており、さらにその生き物が生きていく上で最適な形になっていると学びました。ヒトは、6,000〜9,000と少ないですが、なまずは200,000もの味蕾が全身に存在するとのことで、初めは“もしかしてなまずは人間よりも味がわかる賢い動物なのかな”と思いました。しかしそうではなく、視界が悪い沼に棲む目の悪いなまずは、水を伝ってくる電気信号を全身の味蕾で敵や獲物を感知して、敵から逃げたり獲物を捕らえたりしているのだと知りました。ヒトの味蕾は甘味・塩味・酸味・苦味・うま味を判別するだけのものですが、なまずにとっては敵か獲物かを判別するという生きるか死ぬかにかかわるとても重要な役割をします。同じ生き物でも生活環境によってこんなに違うのだなと驚きました。また、ヒトは食事をいろいろな味によって楽しむけれど、動物にとっての味覚は生きていく上で役に立つものがおいしいということにも驚かされました。食べることを他の動物のように、生きるためだけの行為ではなく、食べ物の味、食事の雰囲気、食事中の会話、さらにはその食事を作る面でも楽しむことができるヒトはすごく魅力的というかおもしろい生き物だなと思いました。せっかく食べるということを生きる手段だけでなく、私たちは楽しむことができるので、これからよりもっと食について学んでいき、自分が保育の現場に立ったときに子どもたちに食べることの楽しさを伝えていけたらいいなと思います。
 さらに今回の講義を受けて驚いたことは、ヒトにとってのおいしさとは、ただ“味が甘くて美味しい”“この塩辛さが好み”などそんな単純なものではなく、食べるヒトの地域の文化や安全や美味、健康などの情報、体内で欠乏した栄養素によって左右されるということでした。とくに情報に基づいておいしと感じるのは人間に特有の現象であるということには“なるほどなあ!”と納得してしまいました。自分も“行列のできる有名店インスタントパスタ”とか“○○シェフプロデュース、コンビニお総菜パン”といったものにすぐ惹かれ、やはり美味しいとおもってしまうという体験がありました。子どもが情報に基づいておいしいと感じることについては、親または保育者のかかわりがとても重要であります。給食の時間、いただきますをする前に給食の献立を取り上げ、子どもたちに“今日は○○っていうお野菜が入っててね…柔らかくて○○でとってもおいしいよ”と伝えてあげるのも一つの方法だなと思いました。
 今回の島村先生の講義で、保育者になる上でとても身になることが学べました。



Pさん 

 今回驚きの味覚体験の講座を受けて初めてギムネマとミラクルフルーツの存在を知りました。味覚を変えることができる植物があるとは思ってもみなかったので、とても驚きました。話で味覚修飾植物の説明を聞くだけではなく実際に食べて体験することで、動物の味覚について興味を持つことができました。その中でも特に、人の様々な味の感じ方の違いに興味を持ちました。甘味やうま味や塩味の舌の感度は低いのに対して酸味や苦みは感度が高いです。確かに少量の砂糖ではあまり甘さを感じませんが、ピーマンやコーヒーなど苦みのあるものは少量でも苦みを感じます。この機能があるのは、人にとって害のあるものや腐敗した食品に、苦みや酸味を感じるからであり安全に生きていくうえで非常に大切な機能です。ただ単に、人が感じやすい味とそうでない味があるのではなく、ひとつひとつに意味があるということが分かりました。さらに、子どもは大人と比べて知識が少なく何でも口に入れてしまうことがあり、安全な食べ物なのか判断することが難しいので、危険なものではないかを確かめるために、より苦みや酸味を感じやすいです。その結果、子どもは苦みの強いピーマンや、酸味のあるトマトを嫌う傾向があるということに気づきました。生まれつき備わっているこの子どもの機能を理解したうえで、どのように調理をし、どのような声掛けをすればおいしく楽しく食事を摂ることができるのかを、考えられる保育者になりたいと思いました。
 また、動物の口内には味蕾というものが多存在し、そこで味によって異なる鍵(味)と鍵穴(舌)が一致することで甘味や塩味などの味を感知するという働きがあります。私は味覚地図を信じていて、イチゴを食べるときは、なるべく舌の先の方で食べていたので味蕾は舌全体にあり、味覚地図が本当ではないと知ったときは少し悲しかったです。今度からは舌全体でおいしさを味わおうと思いました。
 ギムネマとミラクルフルーツによる味覚体験では、本当に味が変わってしまったので楽しかったです。まずギムネマの葉を舌に擦りつけることで、甘いはずの砂糖が甘く感じなくなり、ざらざらな感触だけになり砂のようでした。ミラクルフルーツはタブレット状になっていて、そのタブレットを食べると酸っぱ過ぎて食べられなかったポッカレモン入りヨーグルトが酸っぱくなくなり、爽やかな甘いレモンヨーグルトになって食べやすくなりました。糖尿病患者や肥満で悩む人が増える現代の日本で、このような味覚修飾植物は役に立つことができると思います。ミラクルフルーツを使用することによって酸味があり糖分がない食べ物を甘く感じ、食事を摂るうえで一番大切な「楽しさ」を感じることができるのです。医療の現場などで一般的に使用されるのはすぐには難しいことかもしれませんが、よりたくさんの人が味覚修飾植物の存在を知り、味覚について興味を持つことは可能だと思います。私は今回の講座を受けさせていただいて様々なことを知ることができました。そのことを今度は周りの人に伝えていく役割が私にはあると思います。将来保育者になった時に、子どもたちが味覚や食について興味を持ち、食べることの楽しさを感じられるような援助ができたらいいなと思います。それと同時にみんなで食べることの楽しさも伝えていきたいです。
 今回貴重な体験をさせていただいて、食事の大切さを改めて感じることができました。



Qさん 

 今回の講義で「味覚は舌で場所分けされてはいなく、炭酸飲料を飲んだ時にのどにすかっと感じたりするように色々なところに味蕾があること。」や「はえが手をこするのは手にある味蕾を掃除しているから。」などと、今まで理解していた事実が違ったり、動物の動作のなかに食や味覚に関する意図があることに驚きました。また、ごはんの見た目や食べる時の場所や状況によっても味覚の感じ方が異なる自分たち人間はとても面白くて、より一層食べることが楽しいなと感じました。
 ミラクルフルーツやギムネマの体験をしているときに何度か「味覚障害」ということを何度も話していたり、講義の中でも加工食品に頼りすぎている食生活のことが出てきました。私たちが将来就く仕事はまだまだ食べたことのないものが多くあったり、自分では食べるものを判断できない子どもたちを相手にします。しかし、自分自身にも当てはまるように、今の子どもたちの身の回りは、たくさんの添加物や着色料が使われたお菓子やごはんを作る手間を少しでも少なくしようと温めるだけのハンバーグやカレーなどがあると思います。こうしたなかで、今回の講義で学んだことを子どもや家族の人に伝えるべきであるように、味覚について理解をしていくことは伝えるべき私たちが理解をすることはとても大切だとおもいます。
 ミラクルフルーツを簡単に食べられるようにタブレットにしたり、すっぱいものが甘く感じるという性質を糖尿病のひとに利用できるという味覚修飾植物の話を聞いていて施設」実習でのことを思い出しました。今年の2月に行った施設で私は、重度の障害をもつ方たちに出会い、排泄や食事の介助などをしました。ほとんどの利用者の方が食事を噛むことができず、口に入った食べものを直接のどを通っていきます。そのため食事には固形物はほとんどなくミキサーでくずして食べやすくしたもので、メニューも私たちが食べているようなカレーやラーメン、ハンバーグなど誰でもすきな食べ物はありませんでした。味蕾は舌以外にもあると知りましたが、私たちは口に入った食べものをまず、口の中で噛み砕き舌で味を感じるのがほとんどだと思います。けれども、私が出会った利用者の方たちは口のなかで食べ物の味を感じることができないし、食べ物の味がくずされていては味もわかりにくいのではないかと感じました。だからこそ、ミラクルフルーツやギムネマのようにすっぱいものが甘くなるという味の変化の感じ方を糖尿病だけではなく、私が出会った人たちにも何か舌にのせたものがカレー味になったり、それこそ実際は甘いものを食べてはいないけれど、「甘いものを食べている。」ということが感じられるものができればもっと食べることが楽しいと感じてくれると思いました。
 さらに、この機会に自分自身の食生活を見つめなおし、現代の便利で楽ができる加工食品に頼りすぎないで、家族や友達と楽しく会話をして、より楽しくおいしいと感じられる食事環境をつくって、よく噛んで味わってごはんを食べていき、食べることの楽しさや、味覚のおもしろさを子どもたちにも伝えていきたいです。



Rさん 

 私は苦手な食べ物がとても多いです。これまで自然と口に合わないものは合わないと決めつけ、自分の持つ「味覚」という感覚についてあまり気にしたことがありませんでした。しかし今回の講義で実際に自分の持つ味覚でその不思議さを体験し、味覚について多くのことを学ぶことができました。
 まずギムネマの実験をしました。これまで慣れ親しんだ味の砂糖とチョコレートが、ギムネマの葉をたった30秒舌にこすりつけただけで、砂糖は砂のように、チョコレートは味のないバターのようになりました。この時、頭で考えている味と口の中の味が異なったためとても混乱しました。味覚から来る印象は考えていたよりも強く残るため、いつもなら進んで食べるチョコレートも二口目を食べたいとは思いませんでした。ギムネマの実験を通して、食べた経験から来る甘味の印象と味覚で感じる甘味が合わさって甘いものをおいしく食べていたということが分かりました。
 次に味蕾について学びました。生物の種類によって味蕾の場所や数が異なるということを初めて知りました。特に人間でも大人と子どもでは味蕾の数に大きな差があるということを知り、とても驚きました。以前、実習で1歳数か月の子どもの食事介助をした時に、甘いスープやフルーツは進んで食べるけれど、野菜のおかずを食べさせてもすぐに口から出してしまうということがありました。そして一度口から出したものは次にまた食べさせようとしても口を閉ざして全く食べようとしませんでした。これは単に味が口に合わなかったのだろうと考えていたけれど、子どもには味蕾が多く、一度口に入れて確かめていたということが分かりました。この時私はしっかりとした知識がある訳ではないのに「おいしいよ!これ食べたら大きくなれるよ!」と言葉がけをし、少しでも食べられるようにしていました。しかし単にこのような言葉がけをするのではなく、子どもには味蕾が多く、大人とは感じ方が大きく異なるということを理解した上で食事介助をしていくことが大切であると感じました。
 最後にミラクルフルーツの実験をしました。こちらもこれまで自分が考えていた味とは異なりとても不思議な感覚でした。ミラクルフルーツの効果については以前から少し知っていたけれど、酸味のある食べ物を甘くする必要はあるのか、どのような場面で使われているのかと疑問に思っていました。そこで現在は医療等の現場での活用が考えられているということを知り、私はぜひ活用していくべきであると思いました。なぜなら甘いものには心を落ち着かせる効果、疲れを癒す効果もあるため、精神的にも患者を支えていくことができるのではないかと考えたからです。今後どのように活用されていくのかまた調べていきたいと思います。
 今回の講義では、実際に自分の味覚で体験することにより、さらに「味覚」への理解を深めることができました。やはり食は人間が生きていく上で何よりも不可欠であり、特に子ども時代の食は心身の健やかな発達へとつながるため、大切にしていくべきであると改めて感じました。今回学んだことを生かしながら保育者として、子どもに食べることの大切さや食べることの楽しさを伝えていけるようにしたいです。また単に伝えるだけでなく、今回のように実際に体験することで知るという機会も多く取り入れていきたいと思います。