一年生の後期の生理学実験という授業で、味覚地図は存在するのかという実験をししました。実験後に結果を検討したり本やインターネットで調べたりしましたが、これといった実験結果や理由が得られず曖昧に終わっていたので、今回の講義は私にとって非常に興味深いものでした。また、以前辛さは味覚の一つだと思っていたので、先生がテレビで「辛さは味覚ではない。痛みだ。」と解説されていたのを聞き、とても衝撃を受けたことを思い出しました。
先生の講義で、小・中学校で習った味覚地図は存在しないことや、味には専用の鍵穴がありその鍵穴が埋まることで味を感じること、味覚には脳が深く関わっていることがわかりました。唾液と食べ物が混じり水溶液にならないと味は感じられないことや、味蕾は舌全体に7割、残りの3割は上顎と喉にあると知って驚きました。ギムネマの試食では、舌全体に味蕾があることを実感することができました。動物や年齢によって味蕾の数や存在する場所が異なっていることや環境によって変化してきたことを聞いて、味覚はおいしさを感じるためのものだけではなく、生物が生き残るためのものでもあると思いました。
ギムネマの試食では、チョコレートを初めておいしくないと感じました。この試食で味覚障害を疑似体験することができたので、味覚障害の恐ろしさを身を持って感じました。今回の講義で、味覚障害は体験してみないと恐ろしさがわからない病気だと思いました。また、ギムネマは栽培が難しくないと知ったので、これから一人でも多くの人が味覚障害を体験して予防できたら嬉しいなと思いました。
ミラクルフルーツを試食した後に、レモン汁やグレープフルーツジュースが甘くておいしいと感じたのにはとても驚きました。先生がおっしゃっていたように、糖尿病患者の人にはとても有益なものであると思ったし、医療現場で活用できるものであると知ったときには、味覚修飾植物は素晴らしい発見だと感動しました。甘いものが好きな人には、日常的に服用することで、糖尿病や肥満の生活習慣病を予防することにも役立つと思いました。味覚修飾植物は非常に有効なものだと感じたので、もし私が病院に就職して管理栄養士として働くことになったら、是非ミラクルフルーツを活用したいと思いました。
先生が、味覚の仕組みを図などを使って視覚的に説明してくださったので、すぐに味覚のことを理解することができました。また、全ての人に試食があったので印象に残りやすかったし、家族にも説明しやすかったです。また、今のところは、ミラクルフルーツ、クルクリゴの酸っぱいものを甘く感じさせるもの、ストロジンの冷水を甘く感じさせるもの、ギムネマ、なつめ、ケンポナシの甘味を感じさせなくするもの、の主に3種類の味覚修飾植物が発見されているということを知りました。さらに多くの種類の味覚修飾植物(例えば、酸っぱいものや甘いものをしょっぱいと感じさせる味覚修飾植物)が見つかれば、高血圧や心臓病、肝臓病などの患者さんに有益なものになるだろうと思いました。これから、味覚修飾植物がより多くの人々に実用されて、より多くの人々の役立てるものになればいいなと思いました。
参考資料:http://www.taste-m.com/, http://www.w-agri.biz/wms/