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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2012/11/22に実施した実践女子大学生活科学部 田島ゼミの皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 先日は味覚情報処理とミラクルフルーツについての講義をしていただきありがとうございました。
 私は高校時代に授業でミラクルフルーツについて少しだけ学んだことがありましたが、実際に試食できたのはクラスの中でもごくわずかな人たちだけで残念な思いをしておりましたので、島村先生が全員に試食する機会を与えてくださり、より興味深く聞くことができました。
 先生のお話のなかで印象に残っているのは、赤ちゃんやナマズに味蕾が多いということと動物にとっての味覚についてのことです。よく「赤ちゃんのご飯は薄味にする」と聞きますが、理由を知らずに鵜呑みにしていました。しかしお話を聞き、味蕾が大人よりも多いために敏感であるということがわかりました。またナマズについては、味蕾があることも知らなかったので、人間のように味わうために存在するのではなく視界の悪い水の中で退化してしまった目の代わりに全身の味蕾で感じて餌か敵か判断するという生きる知恵のようなものであるということが印象的でした。
 動物にとっての味覚についてはコアラがユーカリの森で住むことで敵から身を守るというお話に興味をもちました。小さい頃に動物園でコアラを見ましたが、「おいでー」と呼んでも一切こちらを見ず、木の上でずっと寝ていて微動だにしなかったので両親に「コアラが木の上で死んでいる」と泣きついたことを思い出しました。死んでいたわけでも無愛想なだけだったのでもなく、コアラ本来の生活だったことがわかったので、将来自分がこどもをもった時に説明をしてあげたいです。
 ミラクルフルーツとギムネマについてですが、ミラクルフルーツは糖尿病の患者さんにはとてもうれしいものだと思いましたが、ギムネマについてはあえて甘味を感じさせなくすることに意味があるのかと疑問に感じました。そこで自分なりに考えたのは、甘味依存症のような、甘いものが手放せなくなっている人にギムネマを与えることで美味しいと思わなくさせ依存を断ち切る効果があるのかなということです。ギムネマを体験することで味覚障害を疑似体験できましたが、今何不自由なく美味しい・美味しくないの判断をできる舌をもっていることがどれだけ幸せかということを感じさせられました。
 今後はこの効果を逆手にとって、味覚障害の人も味の判断ができるような植物・食べ物ができればいいと思います。
 今回は味覚についての講義をしていただき、とても充実した時間を過ごすことができました。このような機会を与えてくださった島村先生に深く感謝いたします。



Bさん 

 今回の講義で、たくさんの驚きや衝撃を受けながら正しい知識を身につけることが出来ました。
 味の判別をする味蕾は舌のみに存在するものだと思っていたので、上あごやのどにも味蕾が存在すると初めて知り驚きました。人間の味蕾の数は徐々に減少し、入れ歯によって味蕾が塞がれてしまうと、さらに味蕾の数が減ったことになってしまうので、今持っている味に対する感覚を大切にしたいと思いました。また、味蕾の数が動物によって大きく異なるということにも驚きました。ナマズは視力が悪い分、ひげや皮膚などに存在する20万個もの味蕾によって敵やエサを判断している反面、ヘビやトリは非常に少ないなど、生きる環境に適応するために、動物は大きく目に見える変化だけでなく、味蕾などの変化もしていることが分かりました。また、動物にとって生きていく上で役に立つものがおいしいと感じるという動物の味覚の原点を知ることができました。さらに、私の長年の疑問であったハエの手の動きは、手にある味蕾の掃除をしていることが分かり疑問を解決することができました。ハエと同様にチョウも手を擦るが、それは掃除ではなく卵を産むときに毒がないかの判別のためと知り、同じ行動のように見えて実は違う意味を持っていることが分かり、面白いと思いました。
 テレビでおいしいと言っていたものはおいしく感じるというのは、人間は扁桃体がとても発達しており、実際の味よりも扁桃体での価値判断が大きな影響を与えているからだということを知り、「楽しく食べる」「みんなで食べる」とよりおいしく感じことは、このためだったのだと納得しました。
 私は食べ物の好き嫌いがありません。おいしいものを楽しい環境で食べることなどが好き嫌いなく育つ条件であり、好き嫌いを治すための方法の一つであると聞き、両親や家族のおかげなのだと感じ感謝するとともに、将来子どもを育てるときには同じようにしていきたいと思いました。
 ミラクルフルーツやギムネマという名前は耳にしたことはありましたが、今回初めて実物を見て実際に試食しました。ギムネマを噛んでからの粉砂糖やチョコレートは今までに味わったことのない味で、いつも口にしているものなのにとても不思議な感覚でした。チョコレートが大好きなのにまた食べようとは思えませんでした。市販のお茶でも同様の実験ができるとのことでしたが、あの苦味があるダイエット茶はなかなか飲む気にならないかもしれません。あの苦味が減れば子供でも摂取しやすくなり、より肥満問題の解決に貢献できるのではないかと思いました。ミラクルフルーツのタブレットは夢のようなものでした。こういうもので味わう喜びを感じることができる人が増えると思いましたし、どんどん普及してほしいと思いました。
 今回の講義で、味覚の大切さや味を感じられることのありがたさ感じることができました。島村先生の講義はわかりやすく、小学生でも理解でき楽しみながら学べる内容だと思うので、ぜひ食習慣の形成が盛んな時期の子どもたちに島村先生の講義を聴いてほしいと思いました。



Cさん 

 島村先生の講義はしくみ自体を説明されるだけではなく、そのしくみもこのような理由から成り立っているというように、詳しく説明して頂けたので内容が理解しやすく、最後まで講義を夢中になって受けている自分がいました。
 動物の味覚はそれぞれ役割や感度に違いがあるということを初めて知りました。中でも、赤ちゃんは危険物を食さないように苦みに対する感度が高いということにとても納得しました。
 私が講義の中で一番印象に残ったものは、好き嫌いのメカニズムについてです。私も苦手な食べ物がありましたが、大学で食物の栄養や機能について学び、それが体に良いということを意識して食べているうちに昔苦手だったものも克服できたことを思い出しました。そこで、好き嫌いのある身近な人にもその食べ物を克服してもらえるように、もっと食物についての勉強に励み、栄養や機能についてきちんと説明できるようにしたいと思いました。また将来自分に子供ができたときにも好き嫌いを持たせないように調理にも工夫し、栄養について教えてあげたいと思いました。
 ミラクルフルーツとギムネマを使った味覚体験は資料の通り味覚が変わって驚きました。ギムネマを食べた後のチョコレートは本当に無味でおいしいとは感じませんでした。この体験から味覚があることは大切だなと感じました。また、その味のしないチョコレートを食べたとき、チョコレートの風味は感じることができたので、逆に味覚だけを感じ、嗅覚が機能しない状態でもおいしさは感じることはできないのではないかと思いました。そして人の五感は五つの感覚が全てそろった状態でバランス良く機能しているのだなと思いました。
 ミラクルフルーツを食べると酸味が甘味に変わる体験をして、味覚はそのもの自体の味を感じるだけでなく別の食物と一緒に食すことで味に変化が起こるのは面白いことだなと思いました。実際その効果を利用して酸味のあるものを甘味に変換して味を楽しんだり、糖分を控えたい人のために役立っているということを初めて知りました。私は食物を食すのにそのものの味を楽しむ無味礼賛の日本人の心を大切にしています。しかし、好き嫌いは人それぞれ違うのでその食物が持つ栄養を摂取するためにはこのような作用を活用することも今後期待されるのではないかと思いました。
 先生の講義を受けて味覚についてさらに興味を持ちました。味覚には相乗効果など合わせて食べるものによって味に様々な変化をもたらします。これからもそういった効果についてもっと勉強し、調理に上手く活用できるようになりたいと思いました。