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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2012/10/30に実施した名城大学付属高校 2年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 講義が始まってすぐに、ギムネマの試食をしました。正直、初めはただの葉っぱだと思っていたので、島村先生から甘味を感じさせなくさせると聞いても半信半疑の状態でした。しかし、ギムネマを食べた後に砂糖を食べてみると、今まで経験したことのない感覚にとても驚きました。まるで砂を食べているかのようだったからです。
 普段の生活のなかで、味覚について意識をするきっかけというのは少ないと思います。何かを食べて、おいしいと思ったり、まずいと思ったり、すっぱい、苦い、甘いと思ったりしても、それが当たり前のようになっていて、多くのひとにとって特に意識することではないでしょう。私もそのなかの一人でした。しかし、このギムネマの試食は味覚について意識するきっかけとなり、味覚に対する考えかたをガラリと変えました。
 私が、講義を受けて最も感じたことは味覚の重要性です。人間や動物にとって、味覚が生きていくのにとても重要な機能として働いていることを学び、もっと深く知りたいと思いました。講義のなかで、印象的だったのが、「生きていく上で役に立つものがおいしい」という言葉です。ライオンが草食動物を食べることで、ミネラルやビタミンを補給しているように、味覚はその動物がより良く生きていくための道しるべをしめしているようで、とても興味深かったです。
 また、味覚障害についても改めて考えることができました。テレビや本などで、聞いたことはありましたが、ギムネマの試食によって味覚障害の疑似体験をすることができました。味が全くないものを食べるとういことが、こんなにも辛いことだとは思ってもいませんでした。それなのに、味覚障害の患者人口は毎年増える一方です。この問題を防ぐには、多くの人がもっと味覚について知るべきだと感じました。
 最後に試食した、ミラクルフルーツのタブレットは、ギムネマの真逆の体験をしました。このミラクルフルーツの作用は、すっぱいものを食べると、甘く感じるというものでした。ダイエットをしている人にとって、コンビニなどで気軽に買えたらいいと思います。はやく商品化されるといいなあと思いました。
 今回の講義を通して学んだことを、私は多くのひとに広げたいとおもいます。また、自分自身もこれからの生活に生かしていきたいです。



Bさん 

 今回の講義を受けて味を感じるという行為に初めて疑問をもちました。私にとって食べ物に味があるということは当たり前のことで、味に疑問をもつことはあってもなぜ味を感じることが出来ているのか、ということまでは考えたことがありませんでした。つまりなぜ味というものがあるのか、という事も考えた事がありませんでした。
 味覚障害という言葉は聞いたことがあったけれどたとえ味がわからなくても見た目と食感を感じることはできるのだからそこまで大変な障害だという認識がありませんでした。食事というものは栄養を取るためであって味というものはすごく苦いとかすごく辛いとかその食べ物を食べづらくなるような障害がでない限りたいして重要ではないとも思っていました。しかし、実験で甘味阻害物質であるギムネマを食べてからチョコレートを食べてみて初めて味を感じる事ができない辛さを理解しました。苦いチョコレートもあるけれどおいしい苦味を感じることができるわけでもなく、ただ甘さを感じることが出来ないということが精神的に辛かったです。味覚障害の人たちは甘さを感じることができないとかいう次元ではなく味そのものを感じることができない。これはすごく辛いことなのだと理解することができました。好きなものを食べることができるということは幸せなことなのだと改めて感じることができ、糖尿病の人も好きなときに好きなものが食べられないという辛さをあじわっているのだと思いだしました。味覚障害の場合は味を感じることそのものができないため障害を治すしか手段がないけれど糖尿病は工夫をすれば好きなものを食べた気になることは可能だと味覚修飾植物が教えてくれました。講義中の実験で使用したミラクルフルーツのタブレットは効果もアイデアも画期的で興味をもちました。食べ物の味を変えることができるなんて考えつかなかった私にとって酸っぱいグレープフルーツが甘くなるという体験は衝撃的でした。
 私は味覚障害でも糖尿病でもありませんが甘いものが大好きで甘いものを我慢しなければならないと思いすぎてストレスがたまり余計に欲しくなることがあります。女性なら誰でも経験したことのある悩みだと思います。そこでこの味覚修飾植物を利用すればこれらの悩みは解決されます。酸っぱいものを甘く感じさせることのできるミラクルフルーツを使えば本当は酸っぱくてカロリーの低いものを甘く食べることができます。それだけでなく味は良くないものでも栄養のあるものを味覚修飾植物によっておいしく食べることもできるようになるかもしれません。食材そのものの味を楽しむのではなく栄養だけをとって味は後から自分の好みに変えて食べる、そんなことができるようになるのかもしれないと思いました。同じ食べ物でも味と栄養を別のものとして認識するのが当たり前と感じる日がくるのかもしれません。



Cさん 

 味というのは舌の上にある何かが感じ取っているんだろう、そしてそれはただヒトの欲を満たす為の器官・感覚だ。その程度の認識しか、味覚に対し持ちえていなかった。
 しかし実際はどうだろうか。まず味を感じるのは舌と上あご、喉にある味蕾だそうだ。
 赤ちゃんにとっては浅い知識を補い己に不要必要かを判断する役目を持ち、ナマズにとっては「視る」器官ともなり得る。人間動物問わず、自身が生きていくのに必要なものは美味しく感じる。
 人間はさらに経験やその場の雰囲気などにも美味しさが左右されるという。もしかしたら楽しい空間や思い出というのも、人間にとって必要なものかもしれない。
 よく料理は味の四則演算だと言われる。それとは少し違うかもしれないが今回の講演でも「四則演算」のようなものを感じることができた。
 例えば辛味。例えば渋味。これらは味だけでなく舌の感覚も関わっている。酸っぱいものを甘く感じさせる事のできるミラクリンは酸味の「鍵」と合体して甘味の「鍵穴」にピタリとはまる。ギムネマは甘味の「鍵穴」を塞いでしまう。こんな風に色々なものが関わりあって「味」を作り出している。
 ここで面白いと思ったのは「情報」に由来する美味しさだ。いかにも人間らしい要因だなと思った。確かに自分も、プロの作ったラーメンと聞いたら普通のラーメンより美味しいのかなと第一印象を持つ。ラーメンぐらいなら自分で美味しい不味いの判断はつけれる。けどワインはどうだろうか。飲んだことがないから分からないがよく銘柄を当てる遊びをやっているからにはそれなりの経験やら情報がいるんだろう。若手の芸人さんなんかはこっちの方が飲みにくいから高い、なんて言ってたりすりる。不味い方が高いなんて不思議な世の中だ。
 自分は今まで「味覚」というものに対し、一般的な知識と人並み以下の感心しか持っていなかった。しかし今回の講演を聴き、それは一変した。
 味覚。それは様々な成分や人間の心理、環境そして生とも関わっている。なんと雄大なんだろう。そう感じた。
 そして味というのはとても不思議だ。こういう不思議なものはテレビでも良く紹介されている。まだミカンにしょう油をかけたらイクラっぽいみたいなヤツなら自分でもできる。でも今回の講演に出てきたギムネマやミラクルフルーツはどうだろうか。普通は家に置いてないしお店に売っているのも見た事がない。そういう時、自分の頭の中には本当?と疑心の念が浮かぶ。でも確かめたくても確かめられない。そんなジレンマに陥る事が常であった。だけど今回の講演では、まず先に試食があった。そんなインパクトから始まった講演、最後まで楽しんで聞く事ができた。



Dさん 

 今回、島村光治先生の講義を聞き、味覚、特に味蕾について深く知る事ができたように感じた。人間は味蕾を昔は食べ物を食べる際に毒や腐っていないか確かめるために使っていたが、今ではその危険も少なくなったので、料理を楽しむために使われている。それに対し動物は他の事にも有効活用している。ナマズであれば体の表面にたくさんある味蕾で、水に溶けた敵や餌の味を感知したり、チョウであれば卵を産んでも良い葉か見分けたり、ウシであれば食べても良い草かを確かめるために使われ、自分の持っている機能を最大限活かしている。この事から他の動物たちは味蕾を味を感じ取るためだけでなく、生きていくためにも使っている事がわかった。これは昔の人間の毒や腐っているものを見分けるのと似ていると思い、今地球は人間の暮らしやすい環境になっているが、もしそれぞれの動物が暮らしやすい環境になったら、判別に使っていた能力は少しずつ退化して行くのではないかと考えた。
 ミラクルフルーツのタブレットについては、糖尿病で甘いものを食べてはいけない人にとって、すごく助かるものだと思っいタブレット化する事で多くの人の手に渡る事ができるようになったと思う。また、糖尿病の人で甘いものを食べてはいけないが、ついつい食べてしまう人がいると思う。そういう人に対し、ギムネマの効果を持ったタブレットやギムネマを渡したり、サラダと一緒に混ぜて食べさせれば、もし甘いものを食べても美味しくなく、これを続けて行けば強引ではあるが甘いものを食べなくなるのではないかと思った。ギムネマを体験して私自身も砂糖を砂のように、チョコレートを脂っこいものと感じ、味覚障害になったら、今まで普通に食べてきたものが、こんなにも不快なものになってしまうのかと怖く思った。私もファストフードなどをよく利用するので食生活を改める必要があると感じ、味覚障害者を増やさないようにするためにも、ギムネマの体験をさせれば危機感や恐怖を感じて食生活が改善されるのではないかと思った。



Eさん 

 今日の講義はとても楽しくためになるものでした。16歳から長い時間をかけて研究をして成果を出している島村先生はとてもすごい人だと思いました。ありがとうございました。
 私は植物に関係する事にとても興味があるので”植物を通じての味覚の仕組みを理解する”というタイトルを見て講演が始まる前からとても楽しみにしていました。講義が始まると、話を聞いてメモをとるという形の講義ではなく体験をしながら講義を聞くという感じだったので、楽しみながら講義を聞く事ができあっという間でした。味を感じる仕組みで味蕾での味の判別方法は「鍵と鍵穴の関係」などに例えてくれるなど、とてもわかりやすい説明をしてくださりよく理解する事ができました。
 私たち人間の味蕾は舌や顎、喉に存在していますが、ナマズは味蕾が体中に存在しているとの事。もし、人間の味蕾もナマズの様だったらどんな感じになるのだろう。超能力者のようになるのだろうか。情報を多く受け取り過ぎて混乱してしまうのか…。と考えてみました。私は昨年までゴーヤが大嫌いだったのでした。しかし、健康に良いということと緑のカーテンをしてゴーヤを育てていたので、今年の夏から少しずつ食べてみる事に挑戦してみました。すると、自分でも驚くくらいゴーヤを食べる事ができるようになり、美味しいとさえ思うようになりました。この事をある友達に話してみると大人になるにつれて舌が腐っていくから苦いのが食べれるようになるんだとよ、と言われショックを受けましたが、今回の講義で好き嫌いのメカニズムや大人になると苦い味が美味しいと感じる理由を知る事ができ、この疑問が解決され、納得もできたのでよかったです。
 また、ギムネマを試食してからチョコや砂糖を食べても甘いという味がしなくなった実験より、味覚障害者の体験もしました。甘いものを甘いと感じる事ができないのは食欲も無くなるし、美味しくないし、本当につまらない事だと思いました。そして、私は植物を使って病気を治すという医療にとても興味を持ちました。味覚障害者の人たちにも、糖尿病患者の人たちに対するミラクルフルーツのような食べ物が見つかるといいなと思います。将来、私もこういう苦しんでいる人たちの役に立てる仕事に就けるように、今から勉強を頑張っていこうと思います。私は味覚について知っているようで知らなかったんだと思いました。一般的に知られている味覚地図が間違いだと知ったときはとても驚きました。今回の講義で味覚に関する様々な事を知る事ができてよかったです。



Fさん 

 私が今回の講義を聞いて一番ビックリしたのは、甘味、塩味など味を感じる場所は決まっていないということです。
 私は今まで、甘味は舌の先端で感じるものだと思っていました。ですが、自分で確かめてみても、舌の先端以外の場所でも甘味を感じる事に疑問を持っていました。甘味などの味は舌の先端などと決まっていなく、舌全体で全ての味を感じるということを今回教えて頂き納得がいきました。
 カルシウム味という、未知の味も存在すると言っている人もいるということで、味覚という分野はまだまだ研究をしていく必要がある分野なのかなぁと思いました。私は味覚修飾植物というものを聞いた事はあったけれど、どんなものなのか知りませんでした。
 ギムネマは甘味を感じるところをブロックして、甘味を感じなくさせると言っていましたが、最初私は「そんなの嘘でしょ」と思っていました。1回目砂糖を食べて確認してみると、舌の奥の方は甘い味がしました。「やっぱり嘘じゃん」と思って、もう1回確認してみると、今度は舌全体が甘味を感じなくなっていました。「本当だったんだ、凄い」と思いました。ミラクルフルーツは甘味、酸味を感じにくくなると聞き、レモンヨーグルトを食べたら、ミラクルフルーツを食べる前はとても酸っぱかったのに、ミラクルフルーツを食べた後は、全く酸っぱさを感じませんでした。「凄い、何でだろう」と思いました。グレープフルーツジュースによる苦味を感じにくくなる実験は、私が飲んでいる常備薬の関係で、飲めなくて残念でした。グレープフルーツ以外のもので、苦味を感じなくなる実験がしたかったです。でも、全員が試食をできたので嬉しかったです。代表者だけだとなかなか食べる事ができなくて、楽しくない事が以前あったので、今回食べられるだけで嬉しかったです。最後には水がほんのり甘くなるタブレットまで頂いて本当によかったです。
 味覚修飾植物によって、甘いものが食べられない人(糖尿病患者など)が甘いものを食べた感覚になる事は、とても嬉しい事だと思います。私は塩分をあまり摂ってはいけないので塩味があまりついていないのに塩味を感じる物質、植物を見つけて実用化してほしいです。味覚について正しい知識を知る事で、糖尿病患者の心の支えになったり、味覚障害になる人が減ると私は思います。どうか、味覚についての正しい知識が世界中に広まる事を私は願っています。