ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト(ミラクルフルーツ・味覚・ギムネマ・ミラクリン・食育・ミラクルフルーツ)

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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2012/05/10に実施した畿央大学 健康科学部 理学療法学科1年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 講義をうけて特に興味を持ったのは、ミラクルフルーツのタブレット化についてです。祖母が糖尿病で、食事面で色々な制限をうけていたのを身近で見ていたからです。もっと一般家庭に浸透していけば糖尿病の方以外にもいろんな方がもっとうまく病気とストレスの少ない状態で付き合っていけると思いました。そして、味の感じる場所が一つ一つ異なっていることに驚きましたし、味覚地図が間違いである事にもとても驚きました。
 味覚地図についての番組を昔テレビで見たことがあるような気がするからです。味覚についての知識が多ければ健康にあまりいい影響を与えない食品添加物で味や香料のついたものがどんなものか、など理解して食品を購入する事ができるので家庭でもおこなえる健康管理につながるとおもいます。
 先日、理学療法学科の新入生歓迎会のとき川原でバーベキューをしました。家では油ものはすぐに気持ちが悪くなってしまい、量をあまり食べられないのですがその時は油ものでもとてもおいしく感じられ、たくさん食べることができました。先生が講義でおっしゃっていたとおりでした。このように雰囲気や香りをそろえておけば、味覚はそれらに左右されてしまうという事によくよく考えると恐怖を感じました。自分が今まで食べてきた物の味が本当は自分が思ってきた味とまったく異なっていたら、と色々考えました。例えばコーラは炭酸が抜けると甘すぎて美味しくない、すごい量の糖分をふくんでいるんだと改めて気づかされます。それと同じようなことが溶けたアイスの液体にも言えると思いました。ですが、逆にその効果をミラクルフルーツのタブレット化などいい方向にもっと活用できたらといろいろ考えて調べてみたら、いろんな種類の健康スイーツ(ヘルスイーツ)が発売されている事、冷凍であれば一般家庭でも購入できる値段でミラクルフルーツが売られている事などいろんなことがわかりました。テレビのいろんな番組で紹介されていることも知りましたが、自分が先生の講義をうけるまで知らなかったようにまだまだ知らない人がたくさんいらっしゃると思います。
 味覚修飾植物のこと以外にも味覚障害のことなど味覚に関することで生活のうえで役立つことや知っておいた方がいいことをもっともっとたくさんの人が知るべきだと思いました。そのためにもこのような講義のひとつひとつがとても重要なことで大学の講義のひとつとして体験できて本当に貴重な経験となりました。

参考文献 miravice.exblog.jp



Bさん 

 この講義で一番はじめに驚いたのは、人間の味覚の感じ方である。私はそれまでレジメの図3で紹介されているように味覚地図というものが人間の舌に存在していて、それで味を感じることが出来るのだと思っていた。味蕾という言葉も初めて聞いた。「あじのつぼみ」と書いて味蕾なのに、ナマズの200,000個の味蕾は危険も察知することが出来るからすごい。私にとって味蕾は舌で甘いや辛い、すっぱいなどの味を判別するものでしかなかったが、ナマズにとっての味蕾は全身で多くのいろんなものを感じる重要なものであると知った。もしも人間の全身にも味蕾がついていたなら、その味蕾でナマズのように危険を察知したり出来るのだろうか。また、全身に味蕾がついていたらどんな感覚がするのだろうか。
 講義を聞いて挑戦してみようと思ったのは好き嫌いを直すことであった。キウイだけがどうしても食べられなくて、食べている人を見ると鳥肌が立つ。けれど見ているだけで鳥肌が立つということは頭の中で嫌いというイメージがついてしまっているのだと思う。レジメに書かれていた好き嫌いを直す条件の@頭の中の考えを変えること。なので、キウイを見ても鳥肌が立たないようにすることがキウイを好きになる第一条件だろう。食べ物を嫌いになる原因の60%が第一印象であるという。よい人間関係を作るには第一印象が大切だというが、まさかそれが食べ物でも同じだとは思わなかった。以上のように人間には好き嫌いがあるが、他の動物はどうなのだろう。例えばユーカリが嫌いなコアラはいるのだろうか。他の動物にとって毒であるユーカリを食べることによって身を守っているコアラがユーカリを食べなかったらどうなるのだろう。
 家に帰ってからあまったギムネマで講義で教わったとおりの実験をしてみた。麦チョコはやはり甘いとかんじなかった。それから牛乳を飲んでみたがまずく感じたので、牛乳にも甘味があるのだと思う。普段食べ物に甘味があるかと意識することはまずないので、もっといろんな食べ物を試してみたかったが少し気分が悪くなってきたので断念した。講義を聞いていてミラクルフルーツのタブレット化はこれからとても役立っていくと思った。例えばダイエットをしている人が甘いものを食べたくなったとき、ミラクルフルーツのタブレットをつかえば糖分がないものを甘いものと認識して食べられるようになる。味覚はだまされても、心は満足できる。ミラクルフルーツが普及していくことは私もとても期待しているので、島村先生のホームページでミラクルフルーツを育てるのが難しいこと、実ができるまで7年かかることなどを聞いてとても残念だった。近い将来ミラクルフルーツが普通に薬局などに売られていて、糖尿病やダイエットをしている人にとってなくてはならないものになればよいと思った。またそんな素晴らしい研究を最先端で日本人が行っていることに感動を覚えた。今回の講義では日常では意識することのない味覚について改めて考えるよい機会になった。

参考文献
島村光治のホームページ http://www.taste-m.com/



Cさん 

 以前、島村先生の味覚の実験をテレビで拝見したことがあったので、今回講義を受けられると聞いてとても楽しみにしていました。まず、講義を聞いていて私が驚いたことは、今まで信じてきた味覚地図が間違っているということです。昔、本で地図を見てそのまま信じていたので、甘味は舌の先、酸味は舌の横…のように本当にその場所で味を感じると思っていた私は舌の本当の仕組みについてこの授業で理解したいと思いました。そして、味蕾についての話もとても興味深かったです。赤ちゃんでは12,000個もある味蕾が大人になると6,000~9,000個と、およそ半分になるということがわかりました。ヘビの味蕾は3~4個、ナマズは200,000個となるように、住む環境によって味蕾の数が大幅に違うことは、まったく知らなかったです。他にも人の好き嫌いは何が原因でおこるのか、渋みや辛みは人にとっての5つの味覚ではないなど私たちが普段何気なく感じていることにも味覚が深く関わっていることを知れて、味覚について普段から気になることがあればどんどん見つけていこうと思うようになりました。
 そして現在、ミラクルフルーツのタブレット化に成功し、糖尿病や肥満の予防になるかもしれないということを聞き、もし味覚で病気の予防ができる世の中になれば、甘い物の食べすぎなど、今までは無理やり制限をして我慢しないといけなかったことが、楽に甘味を感じながら予防できるとわかりました。ミラクルフルーツ以外にも、水を甘くさせるクルクリゴやストロジンにも何か使い道があるのではないかと思います。水というのは生きていくうえで必ず摂取しないといけないものです。その水が甘くなるわけですから、必ずミラクルフルーツのように上手に使うことができれば人々によい影響を与えるものになると思いました。ギムネマも甘味を感じなくなるデメッリトはありますが、腸で糖分を吸収させやすくするという効果も魅力的だと思います。今後私たちが大人になったとき、味覚を利用した医療もできるようになっていればとても便利なのではないかと思います。それほど味覚の持っている可能性は大きいものだと感じました。
 今回の講義を受けて、普段私たちが当たり前のように感じていた「味」というものが、本来はとても重要なのだとわかりました。今までは味を感じることは普通のことだと思っていて、何も意識していなかったのですが、ギムネマの葉っぱを食べて甘さが感じられなくなったときは本当に自分の舌がこのようになったらと思うと不安になり、私たちが味を感じることができているのはありがたいことなのだと思いました。今回は1時間30分の中に新しいことがありすぎて、すぐに時間が経ってしまった気がしたので、また機会があれば講義を受けて、もっと味覚について知りたいです。今回は本当にありがとうございました。



Dさん 

 今回、島村先生の講義を受けるのは二度目だったのですが、二度目ということもあってまったくギムネマやミラクルフルーツの仕組みを知っている上で、実験をしたので、昨年よりも理解が深まり、楽しく講義を受けることができました。
 昨年あのギムネマの葉が甘い成分を感じ取る味蕾にふたをして甘さを感じさせなくするという話を始めて聞いたときは、半信半疑な状態でした。ですが身をもって知った今、周り一回生の後輩たちに、ギムネマの葉やミラクルフルーツの効果は本当にすごいということや、おいしいチョコレートがまずくなることや、ミラクルフルーツによってすっぱく感じるレモンやグレープフルーツが、すごく甘く感じておいしいことを先生よりも先に教えてしまうほどでした。一回生もはじめはえーっ?と疑っていましたが、この講義で信じてくれたかな、と思っています。
 私たちは楽しく実験をして、こんな素晴らしいものがあることを知りました。ですが、まだまだ多くの人が、このギムネマやミラクルフルーツの存在を知りません。体験した私たちが、口頭で伝えても、私が島村先生の講義が始まる前に一回生に伝えても、疑ってあんまり信じてくれなかったりする可能性のほうが高いと思います。なので、本当にこの効果は体験してこそ、理解できたと言えると思います。なので、本当にこのギムネマの葉やミラクルフルーツの効果を一人でも多く、一秒でも早くみんなに伝えられたらな、と強く思いました。今回の講義をうけてその思いはもっと強くなりました。
 今、糖尿病患者が増加しています。その人たちも、食事制限をされて、好きなものも食べられずストレスがたまったり、精神的に苦痛を感じていると思います。なので、そのストレスを少しでも減らすことができて、糖尿病への治療を促進できたら、どんなに素敵なことでしょう。考えるだけで、未来が明るくなります。
 知っている人が、また違う人へこの話を伝え、その人がまたほかの人に話をして…と無限に続けば、多くのひとが知ることができると思います。
 そして、このギムネマの葉やミラクルフルーツで味覚について知ったり、感じ取ったりすることで、自分自身の味覚が正常なのかどうかも知ることができ、異常を見つけるいいチャンスでもあると思いました。味覚は人にはわからないし、自分でしか感じ取れないので、自分の味覚がどうなのか、人とどう違っているのかを知るのも大切だと思います。味覚も十人十色なので、自分のことは自分で知ることが大切だと思います。
 二回、講義を受けさせてもらって、本当に良い経験ができたと思います。島村先生がこの研究をして、発見をしたことに対し、本当にすごいな、と思いました。私も将来、人を助けられることができる発見を、形は違いますが、理学療法士の立場から見つけ出せたらな、と思います。また島村先生の講義をどこかで受けたいとおもいます。
 ありがとうございました。



Eさん 

 講義が始まってすぐは、こんな葉っぱの欠片を食べただけで甘味が完全になくなるわけがない、少し味が薄くなるだけだろうと高をくくっていましたが、実際に完全に甘味だけがなくなり、食品の本来の味が全く違うものとなり、感動と驚きでいっぱいでした。実は授業が始まる前は全く興味が無かったのですが、出だしの驚きに心を奪われて、本気になっていました。講義の内容でまずびっくりしたのは全ての生き物の味を感じる部分は、その生き物の口にあたる部位だけだと勝手に思い込んでいたのですが、蝶は足にで、ナマズにいたっては全身で味を感じることが出来ると聞いて驚きました。味で敵の居所や食物の場所を特定するなんて想像も出来ませんでしたが、生涯忘れる事のない知識としてたくさんの人に話していると思います。
 もう1つ、講義を受けさせて頂いて味についての概念が変わりました。味覚はただの楽しみの1つとしてとしか考えていませんでしたが、自然界に照らし合わせる事によって、生きるためにどれだけ味が重要であったかが分かりました。そして味覚があるというありがたさの感謝の気持ちを持てましたし、味覚というシグナルの意味も興味を持ちました。苦味は毒物のシグナル、これを聞いて、食事のときに「初めてシイタケを食べてみようと考えた人はすごい、ピーマンを口にした人はなぜ吐き出さなかったのだろうか」と、食物の最初の出所や、それを摂取するに至った経緯などの歴史についてもっと知ってみたくなりました。味蕾の仕組みや脳への味覚の伝達の構造などを知ることが、一般の生活に特に何か直接的な影響を与えるとは思えませんが、味の意味について知ることは、普段の生活で常にかかわり続ける食についての興味も引き出してくれると思います。近年、食についての指導や授業が、小学校など早くからされていますが、ただ座学の授業で教えるのではなく、今回の講義のような興味引き出す話題から入れば、より一層食への関心も高まるかと思います。知識としての話題性だけでなく、ミラクルフルーツは様々な場面で活躍出来ると、味の体験をしてすぐに思いました。まだあまりミラクルフルーツは一般の生活に深く関わってはいませんが、もっと普及してくれば、糖尿病の患者やアレルギーで菓子類を食べられない人の救いの手となることは間違いないと思います。毎回タブレットを口にせずとも、何らかの方法で食品の中に酸味を甘味にかえる成分を混ぜ、糖分を取らずとも甘いお菓子が食べられるようになるのを楽しみにしています。
 講義を受けさせて頂いてありがとうございました。今回の講義で得た興味と知識により、今後は食について感心をもってすごしていけると思います。



Fさん 

 以前から何度か耳にしていた『味覚修飾植物』の効果を、実際に体験することができると聞いて、この講義を受講するのをとても楽しみにしていました。テレビなどで何度かとりあげられていた『ミラクルフルーツ』ですが、主にバラエティ番組で紹介されていたため、正直いって半信半疑だったので、今回その真偽を確かめることができると思ったからです。
 最初に私たちが『味を感じる仕組み』について学ばせて頂きました。その内容については本当に驚かされるものばかりでした。まず第一に驚いたのは、今まで信じてきた『味覚地図』が間違いだということでした。本当は舌の上にあるそれぞれの味に対応する専用の『味蕾』が味を認知し、脳に電気信号を伝えるというものだったのです。当時はそれが正しいとされてきたものを覆し、また新しい事実が発見されていくということで、現代の技術の進歩と科学者たちの探究心に感動をおぼえました。
 次に驚いたのは、成人よりも赤ちゃんの方が『味蕾』の数が多いことです。なんとなく赤ちゃんって食べ物の味とかわからなさそうだと勝手に思っていたので余計に驚かされました。ですが、その理由を聞くととても納得できるものでした。知識や情報が少ない赤ちゃんにとっての一種の自己防衛の方法だと思いました。大人に『味蕾』が少ないのは『大人になるにつれて知識や情報で判断するようになり、で判断する必要がなくなるから』とあったので、もし大人にも赤ちゃんと同じだけ『味蕾』があったとするなら今感じてる味が二倍に感じられるようになったりするのだろうかと思いました。
 『味覚修飾植物』が医療の現場で活躍しているのは今回初めて知りました。糖尿病の患者さんに、糖分を取らせずに甘いものを食べさせてあげることができるのは、患者さんの精神的ストレスの軽減つながると思います。そして、そのうち一般にも流通できるようになればダイエットなどにも応用することができそうだと思いました。『味覚修飾植物』には様々な種類があると聞きましたが、もしその中にミラクリンが酸味を甘味に変えるように、苦味を甘味に変える成分が含まれる物質を持つ植物を発見することができれば、薬が苦手な小さな子供にも簡単に薬を飲ませることができれば、もっと医療の場での活躍が期待できそうだと思います。
 最初に『味覚修飾植物』の効果を体験したのは『ギムネマ』でした。『ギムネマ』を食べると、いつもおいしいと感じていたはずのチョコレートがなんの味もしないものに変わっていてとても驚きました。それは『ギムネマ』に含まれるギムネマ酸が甘味を感じる味蕾の鍵穴を塞いでしまうからでした。次に楽しみにしていた『ミラクルフルーツ』をタブレット状に固めたものを食べてから、グレープフルーツジュースやレモン入りのヨーグルトという酸っぱいものを食べてみると、酸っぱく感じられないようになっていました。このとき私はずっと半信半疑だった『ミラクルフルーツ』の効果を、身を以て体感することができ、感動しました。
 このたびは人間の味覚についてとても興味深い講義を聞くことができ、たいへん面白かったです。あまり世間一般には知られていない『味覚修飾植物』が実は医療の現場で活躍していることや、世界にはまだまだいろんな種類の『味覚修飾植物』があるかもしれないこと、近年味覚障害者の人数が増加していることなど、今まで全く知らなかったことを知ることができたいい機会になりました。ありがとうございました。



Gさん 

 島村先生の講義を受けて、その話していただいた話の内容の大半が、私の知らない知識でした。
 第一に、人間の味蕾についてです。
 人間の味蕾は舌のみに存在していると思っていましたが、軟口蓋や喉頭蓋にもあることを学びました。確かに、先生の言っていたように炭酸ジュースのシュワシュワ感はのどで感じることができます。また、舌には四種類の乳頭がありますが、糸状乳頭には味蕾がないことを学びました。では、糸状乳頭は味覚のうちのどんな役割をしているのか疑問に思ったので調べてみたところ、糸状乳頭は舌の先端を覆うように存在しており、舌の感覚を鋭くする機能があると考えられているようです。
 第二に、人間以外の生き物の味蕾についてです。
 まず、ハエの味蕾は手にあることです。そうすることで、口に入れる前に毒があるのかないのか確認できるためでありました。人間は手に味蕾が存在したら、生活するのに支障が出そうだと思いました。また、コアラは動くのが遅いため、自分の身を守るために他の動物が口に入れないユーカリを好む様に進化し、敵を近づけないようにしていることも理にかなっていました。
 第三に、人間が危険を探知する味覚についてです。
 人間は酸味や苦味を生まれつき危険なものとみなすことができることです。確かに、私も甘味より酸味や苦味の方が受け入れにくいことがあります。また、舌の感度からも甘味、塩味、うま味よりも危険なものの酸味と苦味は感度が高いことからも、毒を体内に入れないようにしていることがよくわかりました。また、赤ん坊は口に入れるものが危険なものかどうか理解していないから、味蕾が大人より多いことも納得できました。このことから、リカちゃん人形の靴に苦味成分を塗っていることも、事故を防ぐための良い方法だと思いました。人間も他の生き物も生き残るために進化してきたことがよく理解できました。
 島村先生の講義で学んだことから、今後生かしていけることとしては、好き嫌いのメカニズムには、第一印象、雰囲気、経験がありましたが、雰囲気に注目してみました。子供がよく嫌う食べ物は大人数の食べることができる人と楽しく食べることで、嫌いになることは少しでもなくなるのではないかと考えました。私も実際に、一人で食事をするよりも家族と食事をする方が、いつもよりもおいしく感じることができます。また、糖尿病の方や糖分の取りすぎに悩んでいる方にミラクルフルーツを積極的に利用していくことが一番の利用法だと思いました。
 島村先生の講義を受けて、初めて味覚修復物質の存在を知ることができました。どの内容も驚くことばかりで、今後の生活に生かしていきたいと思います。

参考文献
●「歯の知識」 http://hanochishiki.com/index017.html



Hさん 

 講義を受けて、初めて味覚修飾植物という存在を知りました。実際に実験を行い、ギムネマの葉、ミラクルフルーツを口にしましたが、それだけでは自分の舌に起きた変化を何も感じることが出来ませんでした。そのため尚更、甘い物の甘さが消えたり、すっぱい物が甘く感じたりする味の変化が不思議で、味覚修飾植物についてもっと知りたいと思うようになりました。
 講義の中で興味を持った内容は大きく分けて三つあります。一つ目は味蕾の数や場所が動物によって異なること、二つ目は辛味が基本味に含まれていないこと、三つ目は好き嫌いのメカニズムです。
 一つ目について、味蕾は動物によって数が異なることは分かっていましたが、私が驚いたのは、味蕾の場所もそれぞれ異なるということです。人間では舌全体に七割あり、残りの三割は上顎や喉に存在していることを知りました。私は舌のみに存在しているのだと思っていたので、炭酸水を飲んだ時に喉の味蕾が反応することを聞いて、喉の味蕾を普段から感じていたことに感動しました。また、他の動物、講義の中で最も印象深かったのは、ハエと蝶は手に味蕾があるということでした。蝶は卵を産む時に、生まれてきた幼虫が食べる葉に毒が無いか味で判断したり、ハエがよく手をこすっているのは味蕾の掃除であったり、他の動物も含め、生きる環境が違う中でそれぞれが生きていくために見合ったように味蕾が分布しているのだと気づきました。
 二つ目について、辛味は基本味に含まれていると思っていましたが、味を分類する概念の一つであることを知りました。辛味は「体性感覚」といい、味蕾を刺激しているのではなく、神経を刺激して起こるということや、また渋味は苦味と口の中の感覚が合わさったもので生理学的には一つの味として存在していないことを聞き、おもしろいと思ったので、辛味について少し調べてみました。その中で、辛味の核心は舌、口腔のバニロイド受容体(カプサイシン受容体)で感じる痛覚であり、これにほかの条件(トウガラシであれば発汗及び発熱)が統合されたものを辛味と呼んでいるという記事を見つけました。辛い物を食べた時に舌がヒリヒリするのもこの刺激による痛覚なのだろうと思い、味の生まれ方は味蕾だけではないのだと驚きました。
 三つ目について、好き嫌いのメカニズムの中の一つで「雰囲気」が関係していることに興味を持ちました。講義の中の例えでもあったように、いくら豪華でも一人でご飯を食べると寂しいし、粗末でも大勢で食べると賑やかで楽しいです。雰囲気が関係していると思ったことは無かったですが、改めて大事なことだと感じました。
 味覚についてまだまだ知らないことがたくさんありますが、この講義を通してたくさんの疑問と関心が生まれました。味覚修飾植物はこれからもっと医療の現場で使われていくべきです。糖尿病などの糖分の制限が必要な方にはQOLを低下させずに満足感を得ることが出来ます。他にもエコノミー症候群の方にはレモンが効くので、レモンを摂取しやすくするためにも使えますし、また長距離走者のビタミン補給などにも利用出来ると思いました。
 「食」は「人」を「良」くすると参考文献の中で見つけたのですが、その通りだと思いました。食べることは人にとって、とても重要な生活行動です。我慢して食べないでいるとストレスになる可能性があります。それゆえ、味覚修飾植物などを利用して、無理せずに食べることが楽しめたらいいのだと感じます。これから医療だけに留まらずに多くの分野で活躍の場が広がれば、多くの人がその存在を知り、また新たな活用の仕方が見つかるのだろうと思いました。

■参考文献
http://www.taste-m.com/Q&A_tastemodifier.htm
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%9B%E5%91%B3



Iさん 

 島村先生の講義は、今まで知らなかった身近なことをたくさん知ることができ、興味を持って楽しんで授業をうけることができました。お話を聞いた中でも驚いたことは、あんなに味が違うのに、甘柿と渋柿の成分が同じということです。苦味成分がコーティングされているだけで、甘柿の味がするというのはたいへんおもしろいと思いました。そして、好き嫌いがあるのはなぜか、ということに以前から疑問を持っていたのですが、好き嫌いの60%が第1印象であるということに驚きました。わたしは人によってある味を嫌だと思う神経のようなものが違うのではないかと勝手に考えていました。ですので、第1印象が決めるという以外にも好き嫌いのメカニズムが雰囲気や経験ということにも、驚きました。この好き嫌いのメカニズムを聞いたので、私が子育てする際には食べ物の第1印象や食事の雰囲気などを良くし、先生がおっしゃっていたように大人になってから付き合いで子供が困らないようにしたいと思います。ですがその前に、好き嫌いを直すための条件も教えてくださったので、自分の好き嫌いを直そうと思っています。
 味蕾については解剖学で少し習っていたのですが、上顎にもあり、入れ歯をしている方はそこをふさぐため味がわかりにくくなるということを聞いてなるほど、と思いました。入れ歯をしているお年寄りの方は神経が衰え、味がわかりにくくなると考えていました。味蕾に入れ歯が重なることにより味がわかりにくくなるとわかったので、ぜひ、上顎の味蕾に重ならないような入れ歯を開発されればいいなと思います。ほかにも味蕾の話では、ハエが手をこすっているのは味蕾が手にあるからというのには驚きました。手をこすっているハエを見たことはあったのですが、まさかその理由が手をきれいにして触るものが安全かどうか確かめていたなんて、本当におもしろいなと思いました。鳥に味蕾が少ないのも、鳥にもし味蕾がたくさんあり、味わって食べたなら歯が必要になり重くなるので、空を飛ぶ鳥にとっては必要ないというのを聞いたときは、動物の体というのは本当によくできているなと思いました。
 そして、においで何味かを判断するというのは聞いたことがあったのですが、ファンタのグレープとオレンジは同じ味でフレーバーが違うだけだから、鼻をつまんで飲むとどちらかわからないというのは驚きました。ぜひ、鼻をつまんで二つの味を飲んでみようと思います。
 ミラクルフルーツとギムネマがなぜ味覚を変えるのかということを、味蕾と味の関係を鍵穴と鍵に例えた説明は大変わかりやすかったです。ギムネマを食べ、そのあとに砂糖を食べたときは本当に砂のように感じ、驚きました。しかし、これが一体なんの役に立つのか私の乏しい想像力では思いつかなかったので、過食症の人が食べたくなくなるように使うと聞いたときはそんな使い道があったのかと感動しました。ミラクルフルーツはダイエットをしている人や糖尿病の人のために役立つと聞き、もっとこういった情報が広まればいいなと思いました。
 この講義を通じて普段感じている味覚や、今まで知らなかった味覚修飾植物を知ることで好き嫌いに対する考え方や、病気の方への考え方が変わり、もっと知りたいと思うようになりました。今、味覚障害の人や好き嫌いが多い人、偏食の人が増えていると聞きますが、私がそう考えたように、ミラクルフルーツやギムネマはその人たちにも味覚などに興味を持たせ、好き嫌いや偏食を直そうと考えるきっかけになるのではないかと考えます。



Jさん 

 まず、思うところはたくさんありますが、感じたことを簡潔に書くと「世の中にはまだまだ知らないこと、体験していないことがあり、それらは科学が進歩するにつれ少しずつ解明されつつある。しかし解明されていないこともたくさんある。つまり私たちにもまだまだ発見の余地が残されている。」ということです。だから、これからの世界を背負っていく若者にも研究するべきものがたくさん残されているとわかり希望が湧いてききました。もちろんその中で大きな絶望や苦痛、悲しみと直面すると思います。それは、私が将来なるであろう理学療法士のする研究は、ただ自分の探究心を満たすだけでなく、ほとんどは苦境や逆境に立つことを余儀なくされた方たちを救うための知識を得るためにするべきだと思うからです。
 味覚修飾植物が今後どのような形で世の中の役に立っていくかは、やはり糖尿病をはじめとする生活習慣病の患者やその予備軍、またはスポーツ選手のような厳格に食事制限し、栄養分を多分に考慮しなければならない立場におられる方々の役に立っていくと思います。
 また味覚について知ることで、普段私たちが何気なく行っている、または感じていることをより詳しく知ることができます。そして何より、個々が思っているより脆いこの身体も無意識のうちに私たちの「命」を守るために、絶えず必死に働き続けてくれているということを知り、感謝の念が湧きあがってきます。そしてそれが結果的に「幸せ」につながると思います。
 そして、ここで気づくことは私たちは今現在もこの世界で数えきれないほどの奇跡に包まれて、平凡な日常を生活しているということです。このことを実感できたことが、この講義を受けたことで得られた一番の財産だと思っています。だから、単に「おもしろかった」というだけでなく、何か大切なことを感じられた「有意義な」時間でした。
 さらに理学療法学科なので今回受けさせていただいた講義は内容が、普段私が受けている講義と共通している部分があり、知識的にも得るところは大きかったです。おそらく今回得た知識は将来何らかの形で役立ってくれるでしょう。
 最後になりますが、このような体験ができてよかったです。いろんな心地よい感情が湧いてきましたが、これらの感情は日常の中で頭の片隅に埋もれてしまうものかもしれません。しかしこれら素晴らしい記憶としてまた思い出すまで残っていくものと思います。この度はお忙しい中、講義におこし頂いてほんとうにありがとうございました。

参考文献:ミラクルフルーツの効果。
サプリメントWiki http://www.supplement-wiki.com/healthy-food/miraclefruit.htm