今回の島村先生の講義があると聞いたときは、今まで自分がどうやって味を感じているのか考えたことがなかったし興味を持つこともなかったので、話を聞いてもおもしろいのかなと思っていました。でも実際講義を受けてみると、初めて聞くことばかりで勉強になりおもしろくお話を聞くことができました。この機会がなかったら、きっとこれから先も味覚の仕組みのことを知ることはなかったと思うのでお話を聞くことができてとてもよかったです。
味を感じる“味蕾”という場所を初めて聞きました。舌だけで味を感じていると思っていたのに、実際は舌全体に7割、残りの3割は上あごとのどに味蕾があると知ったときはいつもご飯やおやつを食べている時に感じる味は舌だけじゃないことを知りました。また味蕾の数が成人より赤ちゃんのほうが多いし、動物でもウサギより牛のほうが多かったりして生き物によって味蕾の数が違い、その生き物に必要な分の味蕾がついているんだと思いました。ナマズには200,000個も味蕾が存在して、しかも味蕾がひげやからだにあり水を伝わって敵や獲物の味を感じていること、ちょうちょは手で卵を産みつける場所に毒がないかどうか感じるために手に味蕾があるとは思ってもいなかったのでびっくりしました。
私はこの講義のなかでミラクルフルーツとギムネマを食べる実験を一番楽しみのしみにしていました。ミラクルフルーツなんて今まで聞いたことがなかったし、ギムネマはただの葉っぱにしか思えなかったのでどんな味がするのかワクワクしていました。ギムネマをかじるとギムネマ酸という配糖体が糖分の吸収を妨げて甘みを感じなくなり、ミラクルフルーツを食べるとミラクリンというタンパク質がすっぱい物を甘く感じさせることができるなんて自分で食べてみるまで信じられませんでした。ギムネマを食べてみたらとっても苦くて口の中に入れているのがつらかったです。ギムネマを食べてたあとに砂糖を舐めてみたらさっきまで甘くておいしかったはずの砂糖が苦くてまずい砂糖に変わっていたのでギムネマ酸の力にびっくりしました。
ミラクルフルーツのタブレットはおいしいのかなと思って口に入れたのですがあんまりおいしくなくって、本当にこれですっぱいものが甘く感じることができるのかとさらに不思議に思いました。でもミラクルフルーツを食べる前はすっぱすぎてちょこっと舐めるのが限界だったレモンヨーグルトがミラクルフルーツを食べた後だと甘くておいしいレモンヨーグルトになっていて感動してしまいました。
ミラクルフルーツは糖尿病患者の方にギムネマを過食症の患者の方にといった医療に応用する事ができると先生はおっしゃっていましたが、私も実際食べてみていつもはおいしい砂糖でもギムネマを食べた後だと食べたくないと思ったし、すっぱすぎて普通のままだと絶対食べることのできないレモンヨーグルトでもミラクルフルーツを舐めたあとは甘くておいしくなっていてもっとたくさん食べたいと思えたので、治療の1つの方法として将来利用されるようになればいいのにと思えました。そのためにも1人でも多くの人にミラクルフルーツが広まることが大切なのかなと思いました。