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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2011/11/22に実施した日本福祉大学健康科学部 理学療法・作業療法専攻1年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 島村先生の講義に参加し、大変多くの事を教わりました。
 味蕾についてでは、味を感じるには唾液が必要で、食べ物それぞれの成分に対し味蕾がある事を食べ物の成分と味蕾を鍵と鍵穴に例えて教えていただき理解する事が出来ました。人間では扁桃体が発達しており、情報で美味しいまずいを判断している事も分かりました。また、赤ちゃんに味蕾が多いのは、食べ物を判断する能力が無く、何でも口にしてしまうからである事や、味蕾は舌だけでなく上顎や喉にもあるため、お年寄りが入れ歯にする事により、味を感じにくくなるという事を聞き、こんな私にでも納得できるものがありました。
 動物では味蕾は様々なところに存在している。例えばナマズは、目が悪いけれど約20万個もの味蕾が皮膚やヒゲにも存在し、その味蕾を伝わって敵を感知していたり、味蕾が生きていくためにとても重要である動物もいると分かりました。動物にとっての味覚についてみてみると、草食獣は消化しにくい植物を食べる。例えばコアラは敵から素早く逃げる事が出来ないため、他の動物にとって毒であるユーカリの森で生活したりと動物は生き延びるために役立つものを美味しいと感じ、栄養が少なくても食べているので、人間とは違うなと思いました。
 人にとっての味覚では、辛さは体性感覚であるので味ではないという説明があり、確かに辛いものを食べると唇がヒリヒリしたり、唐辛子を触ると手がヒリヒリするので分かりやすかったです。また、私たちはデザートは別腹と言いますが、別腹は胃の内容物を小腸に少し押し出し、その空間にデザートが入っていくだけだという事、食べ物屋さんの看板によく使われている赤い色は食欲をそそる色というような豆知識も教えていただきました。
 そして、好き嫌いは、第一印象が60%も占めていて、最初の印象が大きな影響を与えていることがわかりました。先生も嫌いだったそうですが、私もトマトが嫌いなので、今回習ったように栄養学を学んだり、調理法を工夫して何回も食べてみるなど、頭の中の考えを変えてみようかと思いました。9〜12歳くらいまでの間に味覚の基礎が確立されるので、小さい時にいい環境で食事をしておく事が大切になってくると思いました。
 今回の講義では実際に試食をする事で、ギムネマによって味を感じなくなる事、ミラクルフルーツの働きでレモンが甘く感じたりする事を自分の舌で確かめる事が出来ました。近年、亜鉛の摂取不足により、日本では毎年24万人の人が味覚障害という病気を発症しているそうです。甘い物を甘い、辛いものを辛いと感じる事はとても幸せな事だと思いました。日本人の食生活を見直すべきだと思いました。私は味覚についてほとんど何も知らず、島村先生の講義に参加しましたが、大変面白くとても興味が湧きました。貴重な体験をありがとうございました。



Bさん 

 今回、生理学の講義の中で島村先生の講義を受けて、私たち人間が味を感じる仕組みをより詳しく知る事が出来ました。中学や高校で、理科や生物などの授業を受け、ある程度人の身体についての知識はありましたが、今回の講義のように”味”に焦点をあて、詳しく学習するという機会がなかったので、新たな知識を習得するとともに、様々な発見がありました。
 今回の講義で新しく知った事は、舌には味蕾があるという事、また、味にはそれぞれ専用の鍵穴があり、その鍵穴が埋まるとスイッチが入り、電気信号として脳に伝えられる事、そして”辛い”というのが、味覚としてではなく、体性感覚として脳へ伝わっているという事です。今まで舌や味覚について学習する事がなかったので、今回の講義で島村先生に基礎的な事から丁寧に分かりやすく教えてもらう事が出来て、本当に良かったと思います。
 また、今回の講義で発見した事は、好き嫌いのメカニズムについてです。食べ物を好きになる、嫌いになる条件として、島村先生は、第一印象や雰囲気、そして経験が大きく関わってくると言っていましたが、まさにその通りだと思いました。私の嫌いな食べ物は何かと考え、思い巡らせた時、悪い印象や好ましくない雰囲気、二度と経験したくない思い出が様々と思い出され、出来ればあまりその食べ物を口にしたくないという思考に至ります。なので、島村先生が言っていた事は、確かに当てはまるのだなと思うのと同時に、自分の好き嫌いを無くしていくためには、地道にそれらを改善していかなければならないと思いました。
 さらに、ギムネマやミラクルフルーツを使った実験では、今までの味に対する価値観が変わったように思います。ギムネマの葉をなめる前は、砂糖もチョコレートも甘くおいしいと思ったにもかかわらず、ギムネマの葉をなめてから砂糖やチョコレートをなめてみたら、今まで美味しいとだけ思っていたそれらが、一気にまずくなった事に非常に驚きました。また、ミラクルフルーツを使った酸っぱいものを甘くするという実験では、話を聞いたときは、本当に甘くなるのかと半信半疑でしたが、いざ試してみると、グレープフルーツジュースもポッカレモン入りのヨーグルトも甘く、驚きました。それと同時に、口に含むもので、こうも味が変わってくるのかととても不思議な気持ちになりました。
 今回の講義で様々な事を知る事が出来て、本当に良かったと思います。今後、何かものを食べる時は、今回学んだ事を意識して生活していきたいと思います。



Cさん 

 今回の講義は味を感じる事はどういう事かを学びました。まず、味を感じるために食べ物が唾液に混じり水溶液になり、口の中になる乳頭に取り込まれ、その中にある味蕾で味が判断される。そして、この味蕾での味の判別方法は、食べ物の成分が鍵で、味蕾が鍵穴という関係で例える事ができ、味にはそれぞれ専用の鍵穴があり、その鍵穴が埋まるとスイッチが入り、電気信号として脳に伝達される方法で、味覚地図は間違いという事を初めて知りました。この味蕾は人では赤ん坊の頃は12,000個あるが、成人になるにつれて、知識や情報で判断するようになるため、成人では6,000〜9,000個になってしまう。また、ナマズは味蕾は20万個あり、人よりこれらの動物の方がグルメなのかと思いますが、ナマズは体中にあり、敵やエサを感知するために役立っているため、人より多いという事になるという事を知りました。ハエでは手に味蕾があり、そこから食べ物などの情報を得ている。けれど、それらが無い動物がいる事については驚きました。
 今回はこの味蕾の仕組みを利用して、ギムネマやミラクルフルーツを使い実験をしました。ギムネマでは、甘味の鍵穴に蓋をするため甘さを感じなくさせるため、チョコレートや砂糖を食べても美味しさが感じられなかった。ミラクルフルーツでは、ミラクリンという物質が酸味と合体して甘味の鍵穴にはまるため、酸っぱいものが甘く感じるため、グレープフルーツジュースがあんなに甘くなるとは思いませんでした。酸味が無いため別の飲み物を飲んでいると思いました。
 人にとっての味覚は、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味があり、酸味や苦味は腐敗物や毒物のシグナルと判断される事があるため舌の感度は高く、この事を利用しておもちゃに塗り子供が誤飲しないようにしてある。また、辛さは体性感覚で感じるため神経を刺激される。辛さが味覚ではない事は初めて知りました。また、動物にとっての味覚は生きていくために役立つものが美味しいという事で、ライオンでは獲物の小腸などから食べ始め、植物のエッセンスを得ている事を知り驚きました。
 人間にとっての味覚とは「経験と学習」であり、好き嫌いのメカニズムは第一印象、雰囲気、経験だという事であるため、直すためには考え方や気持ちが大事だというのでした。確かに食べる前から嫌な気持ちになるから食べていないので、自分もまず気持ちから改善して直していきたいと思いました。あと、食べる環境や体の状態で美味しさの感じ方が違う事も学びました。この事からスポーツしたあとのスポーツドリンクや単純な調理のバーベキューがおいしくなるメカニズムもわかりました。また、ポカリスエットがいつ美味しくなるように作られたかを知り驚きました。
 人間の味覚について体験や体の構造からの味の判断、経験などの様々な視点から味覚を学べ、そしてとても楽しくできたので本当に良かったと思いました。自分としては苦い薬を飲みやすくできるようにこの仕組みを利用してやれば、より良い医療ができると思いましたし、あのタブレットは凄い発明だと思いました。現在一人暮らしなので、味覚障害にならないように気をつけようと思いました。



Dさん 

 私は講義を受けるまでミラクルフルーツという名前も、どんなものかというのも全く知りませんでした。味覚について深く考えた事がなかったので、講義の内容がとても面白かったです。今まで、どうやって味を判別しているかなんて考えた事もなかったし、動物によって味蕾の数が違うという理由も、環境や食べるもの、ものの判別にとても重要なんだなと知る事ができました。味覚は、奥が深すぎて凄いなと思いました。生きていく上で必要な”食べる”という事に味覚は必要不可欠で、どの動物にもあります。五感をまんべんなく使う事で、演出も食欲もアップさせる事ができます。あと、精神面も関わります。講義で、面白いなと思ったのが、好き嫌いのメカニズムも面白かったですが、人にとっての美味しさのところが面白かったです。聞いていて、凄く納得する理由で、だからそうだったのか!と思う事がたくさんありました。そして、食事には環境なども大切なんだなと知ることができました。ミラクルフルーツの実験をやらせていただいて、ギムネマを食べたあとのチョコレートからは甘味がなく、ミラクルフルーツを食べたあとのレモン入りヨーグルトは甘くて、こんな事ができるんだ!と驚きました。講義の中で先生がおっしゃっていたように、ミラクルフルーツを医療現場で活用するべきだと思いました。もし自分が医者から糖分を摂らないようにと言われたら、余計に食べたくなると思います。ストレスも溜まると思います。それは自分だけでなく、人間誰でもそうだと思います。そんな時にミラクルフルーツがあったら、患者様はストレスを溜めにくくなり、病気と少しずつ前向きに向かい合っていく事も可能になってくると考えます。ミラクルフルーツは患者様にとって、希望の光になるかもしれない!と思いました。私もそうでしたが、ミラクルフルーツを知らない人はまだまだたくさんいると思います。多くの人にミラクルフルーツの素晴らしさを伝え、栽培を増やす事ができれば、肥満社会に光を差し込む事ができると思います。自分は今、病気の事や体の事しか学んでいないし、医療現場にもまだ出ていないので、分からない事ばかりですが、ミラクルフルーツの存在は医療に関係してくるかもしれないし、この講義を通して、もっと体の仕組みを知っておく事が、将来の自分にも役立つだろうと感じました。そして体の仕組みに興味を持ちました。今後、体の仕組みについて学習しようと思う事ができる講義でした。この講義を受けて、将来自分が親になった時に、自分の子供に、様々な手料理やいろいろな地方の食べ物、様々な環境、例えば牧場に連れて行ってあげたり、食べさせてあげたいと思いました。私は小さいときからも両親にいろいろなところに連れて行ってもらっているので、いろいろな体験をさせてもらう事ができました。それは、子供にとって重要なことだったのだなと気づく事ができて良かったです。味覚は育てる事ができるのかなと感じる事ができました。



Eさん 

 ミラクルフルーツの存在は以前から知っていましたが、それが味覚にどのように働いてどのような効果をもたらすかまでは知りませんでした。今回の講義で舌には味蕾というものがあり、「味」と「舌」が鍵と鍵穴の関係である事によって味を判別できるという事を知りました。そして、ミラクルフルーツは酸味を甘味として鍵穴に作用し、ギムネマは鍵穴を防ぐような状態にする事によって甘味を感じさせなくするものだと分かりました。構造としては理解しても実際それを体験するのは初めてだったので、砂糖の「甘味がない」状態は「味覚がない」状態のようで、味がないというのは不思議で怖いものだと感じました。実際に味覚障害の人は日頃から味を感じる事ができないという事で、人は目や香りなどを使っても食べ物を楽しむけど、何より「味わう」事ができないと食べる上での最大の楽しみが無くなってしまうのだと思いました。また好き嫌いのメカニズムについても学ばせてもらいました。私は嫌いなものはほとんどないですが、一度あるスナック菓子を食べたあと吐いてしまった事があり、それ以来それを食べる事ができません。口に入れると吐き気をもよおしてしまうからです。今までなぜ再び吐き気を感じてしまうのか謎でしたが、好き嫌いのメカニズムの1つに経験があり、それが大きく影響しているのだと分かりました。子供の頃に個人によって好き嫌いに大きく差が出るのも第一印象、雰囲気、経験の違いだと分かったので、特に雰囲気は家族や友人とのコミュニケーションの中で食事をとれば、良い思い出として残す事ができるので、食事をずっと楽しんでいくためにも、弧食などのない、家族そろっての食事を大切にしていきたいと改めて思いました。最後に味覚修飾植物は私たちのように味覚の仕組みや不思議を体験できるのに用いられるだけでなく、糖尿病の方達などへ、医療の面からも効果をだせる事が期待されています。薬のように目に見えて効果があらわれるものではなくても、食生活という生きていく上での最も大きな基盤に直接働きかけ、甘い物を好む糖尿病の方でも無理せず糖分を減らしていく事のできる味覚修飾植物は、病気の悪化や発祥を防ぐ点でも大変効果のあるように考えます。またミラクルフルーツがタブレットになったという面でも、私たちが日常生活で少しでも取り入れやすいものになった事で、より多くの人々がこの事について知り、役立てていくべきだと感じました。



Fさん 

 今回の講義を聞いて私は味覚とはとても繊細なものだが、過去の経験や雰囲気、第一印象、世間での噂などで大きく左右される、少し大雑把な一面も持ち合わせていると感じた。講義を聞いて、確かに第一印象で見た目が少し気持ち悪いものだったり、小さい頃すごくまずかったり、食感があまり好きなものでなかったりすると、自然とその食べ物を遠ざけていたり、辛い時に食べたものやバーベキューで屋外で食べた料理、凄く雰囲気のいいお店で食べたものなど精神的な部分や、青く着色されたいくらが食欲がすごく無くなったり、風邪で鼻が利かなくなっただけて味が分からなくなったり、ステーキハウスなどで食べるステーキにはしっかり五感を刺激する演出がされていて、美味しそうに見せているなど味覚以外の他の五感で味覚が左右される事にとても驚いた。最近話題になっている福島県の風評被害や行列などみると美味しそうに感じる心理学的問題などでも味が変化するのに少し興味を持った。自分は辛いものがとても好きなのだが、辛いものは味ではなく、体性感覚であったのがとても驚いた。確かに今までからしなどを手に塗ったらヒリヒリした思い出はあるが砂糖や塩をつまんでいる時に甘いやしょっぱいと感じた事がない。辛いものはやけどと同じでその時に出る沈痛物質によって辛いものにはまると聞いた時、私はやけどによる沈痛物質にはまっている事にとても驚いた。人間の味覚に伝わる感度が違うのにも驚いた。多量にとれるように甘味、塩味が感度が低く、毒、腐っているものを区別するために苦味、酸味が感度が高く、子供が苦いもの、酸っぱいものが苦手なのも全て生きていくのに利にかなっていると感じた。だが苦いもの、酸っぱいものが経験によって食べれるようになるのも経験とはすごいものだと思った。
 味覚修飾物質にはこの講義を聞いてこれから職場などでよく耳にすると思った。糖尿病の患者さんのリハビリなどで患者さんが服用するようになるかもしれないので、味覚修飾物質のこれからの進化、発展にとても興味が湧きとても気になった。