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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2011/05/18に実施した日本福祉大学健康科学部 リハビリテーション学科 介護学専攻1年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 味蕾とは味を感じるセンサーであり、味の判別方法は鍵(味)と鍵穴(舌)の関係に例える事ができる。味蕾は舌全体で味を感じ、味覚地図は間違い。赤ちゃんは12000個存在する。舌全体に7割、残りの3割は上あご、喉にあり、年寄りは上あごの味蕾が入れ歯で隠れているので少ない。少ない動物は触覚でエサを判断するため。ユーカリには毒があり、エネルギーが少ないため、コアラは20時間の睡眠をとる。動物にとっての味覚とは、生きていく上で役に立つものが美味しいという事、辛味は「体性感覚」といい、味蕾を刺激しているものではなく神経を刺激して起こる。また、渋味、えぐ味は苦味と口の中の感覚が合わさったものであり、生理学的には1つの味として存在はしない。体に良いとされていない味が先に伝えられ、全ての人がまずい、美味しいと感じるものは存在しない。人にとっての味覚とは、経験と学習。アカテツ科のミラクルフルーツは酸っぱさはあるが全体でレモンがレモンジュースぐらい。ミラクリンは熱に弱いため、冷凍保存しなければならない。生きているギムネマは日本では売っておらず、日本で売っているのは100%ではない。ミラクルフルーツの実がなるまでには7年かかる。好き嫌いのメカニズムには、一番に食べたものが美味しいと感じなければ次は食べたくなくなるということ。嫌いな思い出があった時に食べた時のものは次は食べたくなくなるという事がある。好き嫌いを直すためには、自分で育てたり作ってみたり、頂くという事は命を頂くという事と考える事が大切である。塩や砂糖は1gで4キロカロリー、油は1gで9キロカロリーである。鎮痛物質が多く出る人は辛いものをたくさん食べる人である。味覚障害は毎年24万人、日本で発症しているといわれており、亜鉛を一番多く含むのは魚介類のカキである。
 以上の事を学び味覚障害がなく甘いものは甘い、苦いものは苦いというように味を感じる事はありがたい事だと感じた。今までただ食べて美味しい、まずいなど感じていたが、味を感じるまでには様々なしくみや過程があるのだとわかった。甘いものは甘い、辛いものは辛いと感じられるのはすごい事だが、逆に、どうしてみんなが同じように味を感じる事ができるのか、好き嫌いはなぜ人それぞれ違うのかが疑問に思った。
 講義で砂糖とチョコレートをはじめに食べたら甘かったが、ギムネマを食べてから同じものを食べてみたら全く甘味が感じられなかったのには驚いた。甘い味がないと全くおいしいと思えず、正直何食べてるかわからないくらいだった。糖分が少ない分、ギムネマを食べなく甘いものを食べた時と比べて摂取量が少ないが、味が甘くないので少し残念だった。味が同じだったらいいのにと思った。味覚修飾植物の応用法の一例として見た目を楽しむ低カロリースイーツがあると知り、女の子としては楽しめて低カロリーはいいと思った。
 全体を通して、味の事ももちろんですが、食生活の事も考えさせられた。好き嫌いのある子には料理を工夫して少しずつ嫌いなものを好きなものと一緒にで良いから食べれるようになれば良いと思った。葉一枚や実一粒で味が変化するという事を知れて、実際に経験できてよかった。講義の前後で味に関する考え方が違ったと思う。気になる事があれば自分から調べ、またこういう機会があれば参加したい。今回は貴重な経験ができました、ありがとうございました。



Bさん 

 味覚に操作し味を変えられるという事は知っていたが、ミラクルフルーツ、ギムネマというものがあるという事を今回の講義で初めて知った。少しの間口に含むだけで、味がこんなにも変わるという事を実際に体験する事ができ”味”というものにより興味を持つ事ができた。
 味覚に錯覚を起こす事の意義を良く知らず、単に味が変わる事を楽しむという理由で研究されているのかと思っていた。しかし、今回わかった事は、味覚修飾植物は病気の治療の手助けに使われているという事だ。ギムネマは甘さを感じなくさせるため、甘い食べ物がおいしく感じられない。ミラクルフルーツはカロリーの低い酸っぱい食べ物も甘く感じさせる事ができる。これらの作用で、糖尿病患者は高カロリーの食べ物を食べる事が少なくなり、改善につながる。味覚修飾植物というものがこのような使われ方をしているという事にとても驚いたし、もっと詳しく知りたいとも思った。
 もう1つわかった事は、味覚の処理能力を上げる事で、味覚の感知度は鍛えられるという事である。これを聞いて思ったのは、日本人の味覚は繊細と言われている事だ。日本人は昔から四季折々、多くの食材で様々な味を作り出し、微妙な味の違いを大切にしてきた。。だから欧米と比べて味覚処理能力が高いと言われるのではないかと思った。
 味覚修飾植物は今後さらに研究が進み、より多くの人々が手にする事ができるようになるだろうと思った。そうなれば、糖尿病患者に対してだけでなく、様々な使い方が広がっていくだろう。例えば、アレルギーなどで食べたくても食べられないものを、味覚修飾植物によって近い味を味わう事ができたりするのではないかと考えた。また糖尿病の治療もより効果的・効率的に作用するよう発展していくだろう。
 私たちは毎日様々なものを口にし、味わって食べているが、「味覚」というものをここまで深く考えた事はなかった。本当の意味で味わって食べていなかったのだと思った。今回の講義をきっかけに、知りたいと思った事を、思っただけで終わらせる事なく、自分で調べて考えて、しっかりと自分の知識として残したいと思った。そしてその知識をどこで活かせるのか考えていく事も大切だと思った。



Cさん 

 まず今回の講義を通して味覚のしくみというのは全く知らなかったので色々詳しく知れてよかった。授業全体は詳しい資料と全員での試食というのがみんなで楽しめるというので良かった。味覚だけではなく普段の生活では他の感覚もほとんど意識しないが、味覚修飾物質によって味覚が不自由になるという経験をして、いつも目で見たり鼻で匂ったりしてチョコだと認識しているものが、味覚1つでチョコじゃなくなり、五感全ての大切さを知った。今回は2つの味覚修飾物質を試したが、もちろん味覚を変えるのが役目というのは何となく知っていたが、まさか酸っぱいパンやチョコなどを作って糖尿病患者の方への満足感のために使われているとは思ってなかった。
 味覚修飾物質は僕が知っていたより全然多かったので少し驚いた。ギムネマのような葉っぱは誰かが試さなければ絶対に見つからなかったものだと思うので最初に試そうと思った人はすごいと思う。味覚の細かい仕組みにしっかりと合致して味覚を変えてしまうような植物があるのは、地球の広さを思い知った。僕自体はあまり味覚修飾物質は効かなかったのだが、もっと色々試してみたいと思った。
 最後に講義全体を通しての感想と味覚への僕の考えについてだが、講義は前にも書いたが全員での試食がやはり一番印象に残った。全員での試食は手間も時間もかかるし授業全体も慌ただしくなるので、普通はやりたくないだろうと思うのに、全員での試食にこだわる島村先生のやり方は尊敬する。時々プリントには書いてないファストフードと、ファストフードの話とか赤ちゃんの話は楽しく聞けるところもあった。味覚はとても重要なものだし生きてく上で欠かせないものだが、たった1つの物質であんなに簡単に変えられてしまうものだと言うのは少し悲しかった。逆に味覚を操る事で食べられないものを食べる事ができるというのは素晴らしいなと思った。やはり全てのものが重要になって僕たちの当たり前の生活が成り立っているのだと思うと何一つ欠かさず健康に生きていこうと思った。これからもこういうためになり楽しくできる講義を受けたいと思った。



Dさん 

 今回の講義で私が感じた事は、味覚は面白いなと思いました。島村先生の講義を聞くまでは、味覚地図のように舌の場所によって、味を感じているものだと思っていました。しかし、味は味蕾によって判別されている事を知り、なお、味覚地図という舌全体で味を感じるというのは間違いであると知りました。味蕾の話の中で特に印象に残っているのは、味蕾は舌全体に7割、残りの3割は上あごと喉に存在するという事です。味は舌でしか感じないものだと思っていた考えが、上あごと喉でも感じているという事に対してとても驚きました。さらに味と味蕾は鍵と鍵穴の関係である事を知り、1つの味には1つの味蕾が存在する事にも驚きました。味蕾が舌だけではなく上あごと喉にも存在する事がわかった上、人間以外の虫などは口内だけではなく、手にも味蕾があることも知り驚きの連続でした。
 人にとっての味覚については基本味は5つしかない事を初めて知りました。辛味は体性感覚と呼ばれるもので口の中の神経を刺激しているものなので味覚に含まれないと聞いて、ただ「味」という言葉が付けば味覚になるという事ではないと学びました。動物にとっての味覚は「生きていく上で役立つものが美味しい」という事に対して、人間いとっての味覚は「経験と学習」であると知り、味がするからおいしい、まずいという単純なものではないんだなと思いました。
 講義の後半でギムネマという葉とチョコレート、砂糖による実験を実際に体験できた事はとても貴重な体験でした。そのあとにミラクルフルーツのタブレットとグレープフルーツジュース、ヨーグルトにレモン汁をかけたもので実験がありました。このとき手伝いとしてヨーグルトにレモン汁をかけたのですが、ヨーグルトが浸かってしまうぐらいかけてしまったので不安になりました。しかしミラクルフルーツのタブレットにより酸味とミラクリンがくっつく事で酸っぱいと思っていたものがとても甘く感じる事ができ、逆にレモン汁をたくさんかけてよかったと思いました。
 今回の講義を通し、味に対しての興味がわいてきました。いつも何気なく食べている物も、味を意識して食べるようになりました。講義の最後に島村先生がおっしゃった「味を感じる事は大切である」という一言を聞いて、味がわかり感じる事は幸せな事だと思いました。



Eさん 

 講義を受けて心に残った事は「食事は楽しく食べる」ということです。私の家族は6人いるのですが、みんな食べる時間がバラバラで一人で食べる事が多くて、食べる時間が大嫌いでした。しかし、お祭りの時やみんなで楽しく食べる時間は苦痛を感じる事がなく、嫌いな食べ物でも食べる事ができていて不思議に思っていました。なので、今回講義を受けてなるほどと思いました。また、今も実感しています。私は今下宿をしていて家では食欲がなくても新入生歓迎会や大学で食べる時はすごく食欲が出てきます。今回学んだのでこれからは食事は楽しくとろうと思いました。
 講義を受けて驚いた事は「コアラ」についてです。コアラは毒があるユーカリの森で生活をしている事によって生き延びているのには、頭が良いと思いました。また、小さい頃から「なんでコアラは20時間も寝ていられるのかな?」と疑問に思っていました。20時間も寝ているよりも、4時間しか起きていられないという表現の方が合っているのではないかと思いました。ユーカリは毒がありしかもカロリーが少ないので起きていられないと聞いてなるほどと思いました。
 また「レモン」についても驚かされました。よくレモン何個分のビタミンCが入っているといっている商品があり、引かれて買う事がありました。でもレモンに入っているビタミンCは少なく主成分はクエン酸と知ったときやられたと思いました。これからはレモン何個分とかではなく、栄養成分を見てから買いたいと思いました。