味蕾とは味を感じるセンサーであり、味の判別方法は鍵(味)と鍵穴(舌)の関係に例える事ができる。味蕾は舌全体で味を感じ、味覚地図は間違い。赤ちゃんは12000個存在する。舌全体に7割、残りの3割は上あご、喉にあり、年寄りは上あごの味蕾が入れ歯で隠れているので少ない。少ない動物は触覚でエサを判断するため。ユーカリには毒があり、エネルギーが少ないため、コアラは20時間の睡眠をとる。動物にとっての味覚とは、生きていく上で役に立つものが美味しいという事、辛味は「体性感覚」といい、味蕾を刺激しているものではなく神経を刺激して起こる。また、渋味、えぐ味は苦味と口の中の感覚が合わさったものであり、生理学的には1つの味として存在はしない。体に良いとされていない味が先に伝えられ、全ての人がまずい、美味しいと感じるものは存在しない。人にとっての味覚とは、経験と学習。アカテツ科のミラクルフルーツは酸っぱさはあるが全体でレモンがレモンジュースぐらい。ミラクリンは熱に弱いため、冷凍保存しなければならない。生きているギムネマは日本では売っておらず、日本で売っているのは100%ではない。ミラクルフルーツの実がなるまでには7年かかる。好き嫌いのメカニズムには、一番に食べたものが美味しいと感じなければ次は食べたくなくなるということ。嫌いな思い出があった時に食べた時のものは次は食べたくなくなるという事がある。好き嫌いを直すためには、自分で育てたり作ってみたり、頂くという事は命を頂くという事と考える事が大切である。塩や砂糖は1gで4キロカロリー、油は1gで9キロカロリーである。鎮痛物質が多く出る人は辛いものをたくさん食べる人である。味覚障害は毎年24万人、日本で発症しているといわれており、亜鉛を一番多く含むのは魚介類のカキである。
以上の事を学び味覚障害がなく甘いものは甘い、苦いものは苦いというように味を感じる事はありがたい事だと感じた。今までただ食べて美味しい、まずいなど感じていたが、味を感じるまでには様々なしくみや過程があるのだとわかった。甘いものは甘い、辛いものは辛いと感じられるのはすごい事だが、逆に、どうしてみんなが同じように味を感じる事ができるのか、好き嫌いはなぜ人それぞれ違うのかが疑問に思った。
講義で砂糖とチョコレートをはじめに食べたら甘かったが、ギムネマを食べてから同じものを食べてみたら全く甘味が感じられなかったのには驚いた。甘い味がないと全くおいしいと思えず、正直何食べてるかわからないくらいだった。糖分が少ない分、ギムネマを食べなく甘いものを食べた時と比べて摂取量が少ないが、味が甘くないので少し残念だった。味が同じだったらいいのにと思った。味覚修飾植物の応用法の一例として見た目を楽しむ低カロリースイーツがあると知り、女の子としては楽しめて低カロリーはいいと思った。
全体を通して、味の事ももちろんですが、食生活の事も考えさせられた。好き嫌いのある子には料理を工夫して少しずつ嫌いなものを好きなものと一緒にで良いから食べれるようになれば良いと思った。葉一枚や実一粒で味が変化するという事を知れて、実際に経験できてよかった。講義の前後で味に関する考え方が違ったと思う。気になる事があれば自分から調べ、またこういう機会があれば参加したい。今回は貴重な経験ができました、ありがとうございました。