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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2010/06/10に実施した一宮高等学校1年 1〜9組の皆さんの感想です。

講演風景1 講演風景2


1組2組3組4組5組6組7組8組9組


■1組

Aさん 

 講演の始めにギムネマを噛んだあとに食べたチョコレートと砂糖はとても衝撃的でした。本当に甘さだけがなくなっていて驚きました。今まで甘くない砂糖やチョコレートなんてもちろん食べたことはなかったので、味が変わるなんてことは想像もつきませんでした。しかし、これは全て「味蕾」のせいだったんですね。
 味蕾は舌だけでなく喉などにもあることを知りました。また、よく見る味覚地図は間違っていて実際は舌全体で味を感じていること、味蕾は料理人やソムリエのような人たちが特別たくさん持っていることではないことなど、今回の講演でいろんなことを学びました。
 その中でも、僕が一番驚いたことは、5種類の味についてです。僕は当然「辛味」も味の1種だと思っていました。しかし実際は体性感覚という神経で感じるものであるため、味ではありません。5番目の味には「うま味」が入るからです。さらに、渋味やえぐ味も味の5種類には入らず、苦味と口の中の感覚が重なったものです。
 僕は今まで「味を感じること」について考えたことなどありませんでした。しかし今回の講演を通して、「味を正常に感じられる大切さ」を学びました。そして講演の最後には、ミラクルフルーツのタブレットでレモン入りヨーグルトをおいしく頂きました。普段では絶対に体験できない貴重な経験となりました。本当にありがとうございました。



Bさん 

 私は今まで普通にものを食べてきて、おいしい、甘い、まずいなど様々な味覚を経験しましたが、その仕組みについて考えたことはありませんでした。今回の島村先生の講演会を通して少し分かった気がします。
 最初、講演会と聞いたときには、難しくてどうせ分かんないんだろうな、とばかり思っていました。しかし、味蕾の仕組みや味覚についてなど、普段の授業では扱ったことのない内容でしたが理解できました。
 私がこの講演で一番思ったことは、きちんと理由まで付けて考えるということです。今まで習ったことに対してあまり深く考えず、丸暗記に近いようなことをしていたときが多かったですが、なぜ赤ちゃんは味蕾が多いのか→危険物を口に入れないようにするため、なぜ味を感じることができるのか→食べ物の成分にはそれぞれ専用の味蕾があるから、などきちんと理由があり、より深く理解するためにも理由を考えるという行為はとても大切なことだと思いました。さらに、植物によって味を変えるというのはとても面白かったし、とても驚きました。話を聞いているだけだと、微妙に変わるだけなのかなと思ってしまうけれど、実際試してみると完全に味が変わって不思議でした。やはり実験したことは記憶に残ると改めて思いました。そして人の体ではこんなにも複雑なことが瞬時に行われていて、おいしい、まずいなどの区別をしていると思うと、凄いと感心してしまいました。
 私はこの講義で人の味覚について、そして理科について前より関心を持つことができるようになったと思います。ありがとうございました。



Cさん 

 普段、日常生活では気にもしなかったところに、とても興味が持てた。毎日何気なくいろいろなものを食べているけれど、味覚にもいろいろな仕組みがあることを知り、私も身近なところで感じる不思議を研究してみたいと思った。
 今回の講演を聞いて、自分が思っていたことと全く逆のことだったり、新たに知ったことが多く、とても驚いた。「なるほど!」と思うことも多く感覚的にとらえていたことの理屈が分かった。
 一番「なるほど!」と思たのは味蕾の仕組みで、1つ1つ異なる味覚を感じることだった。パズルのような仕組みになっていて、ミラクルフルーツやギムネマがなぜ味を変えるのかが分かって面白かった。またそれを自分の身をもって体感でき、より関心が深まり楽しかった。
 私は講演の前は「味覚の研究をして何になるのだろう?」「味が変わるからと言って何になるのだろう」と思っていた。しかし、酸味を甘味に変えるミラクルフルーツが、糖尿病患者の人たちに役立っていると知って、「こういった使い方もあるのか!」と感動した。医療が発達している現在の社会で医療品以外にも人の健康を守れるものがあるのは、素晴らしいなと思った。これからも糖尿病患者だけでなく、様々な方向に広がり発展し、私たちのより身近なものとなるかもしれないと思うと、ワクワクした。
 私はまだ高校を卒業してからの進路や将来の夢がないけれど、今回の講演もそれを決める参考になった。みんながやっていないことは難しいことだと思ったけれど、私もまだみんながやったことがないようなことに挑戦できたらいいなと思った。
 また、今回のSSH講演で、今まで以上に理科に興味がわいてきて「理科の楽しさ」がわかった気がする。この気持ちを大切にして、これからの理科の授業をより意欲的に取り組みたいと思う。




■2組

Aさん 

 今回の講演に参加するにあたり、以前から少し関心のあったテーマであったため、また、試食があると聞いていたため心待ちにしていた。
 大学の研究の講演であるということで、難しい専門用語のオンパレードであることも覚悟していたが、講師である島村先生の図を使用した大変わかりやすい説明と、ギャグを交えた軽快なトークのおかげで、「全く理解できないのでは…」という不安もいつの間にか吹っ飛び、終始自分には珍しく飽きることもなく大変楽しい時間を過ごすことができた。
 講演の中でも、味覚地図は間違いということがとても心に残っている。幼い頃に本で読んだ知識をずっと信じていたため、少しショックを受けたと言った方がいいかもしれない。また、味を感じるプロセスが「食べ物が唾液に溶け、それが味蕾によって判別され電気信号となって脳に送られる」ということを初めて知り「なるほど〜」ととても満足したことを覚えている。味覚修飾植物についてもとても面白かった。自分の舌を使って試したことで、本当に砂糖が甘くなくなり、チョコレートがバターのようになることを体で感じることができ、「『百聞は一見にしかず』ってこのことなんだな〜」と生まれて初めて思うことができた。
 この研究をぜひ発展させて、低カロリーだけど甘いお菓子や、生活習慣病患者に対する甘味剤を作ってほしいなぁと思っている。そして、もし完成したらぜひ講演会で試食させてもらうことを強く希望する。



Bさん 

 今回の講義を通して私が最も興味深かったのは、食べ物の好き嫌いの話についてです。私自身、好き嫌いが多く、特に牛肉とチーズは一番苦手です。なぜ嫌いになったのかを思い出しながら考えてみると、たぶん初めて給食で食べたときの料理の味付けが嫌だったのかなぁと思います。島村先生のトマト嫌いの克服の話を聞いて、私も同じような出来事を思い出しました。私は小さい頃、食パンの耳が嫌いで耳だけをちぎって残したままにしていました。すると先生はパンの耳をカタツムリのように丸めて、私に食べさせてくれました。それ以来、パンの耳を食べるのが楽しくなり、克服することができました。今となってはそんな子供だましでは好き嫌いが克服できるとは思いませんが、食べ方の工夫で自分で意識して直していきたいです。
 2つ目に印象深かったのはギムネマによる味覚障害体験です。あんなに小さい葉っぱを少し噛んだだけで、自分の味覚はこんなにも失われてしまうのかと驚くとともに、味蕾はけっこう敏感なんだなぁと思いました。赤ちゃんには大人の2倍ぐらいの味蕾があると聞き、経験と学習能力の低い赤ちゃんには、味蕾がとても役立っているということがわかりました。それもあって、赤ちゃんの食べるご飯は薄味にするのかなぁと思いました。
 味覚障害になると、大好きなチョコがあんなにも甘く感じなくなってしまうのは嫌だし、とても怖いと感じました。最近の若者の間で、カップラーメンやファストフード、コンビニ弁当による味覚異常が増加しているということを知り、時間がなくても安くて手軽なものばかりに頼るのは絶対に避けたいです。そのためにも日本食を大切にし、自分で作れる料理を少しでも増やしておきたいです。抹茶や緑茶という身近なものにも多く含まれていたので、意識して摂るようにしたいです。
 人にとってのおいしさとは、生理的欲求や文化によるものだけでなく、情報に基づくおいしさがあるということを知りました。考えてみると、賞味期限が数日切れただけで、普段食べているものが何となくまずく感じたり、食べたくなくなったりすることはあるなぁと思いました。他にも芸能人がお勧めしていたお店の料理がとてもおいしく感じたり、テレビでダイエットにも美肌にも効果があると宣伝していた食品に飛びついてしまったりすることは、思い返すとけっこうあったと思います。”短期間で体に変化が起きるものは食品ではなく薬品”だという言葉を頭に入れ、健康食品に飛びつくのではなく、毎日の食生活をよりいっそう大切にしていきたいです。
 この講演会を通して学んだ人の味覚についての発見や味覚情報処理について学んだことを普段の生活でも活かし、私たちのようにより多くの人に今回学んだことを伝え、日本の食生活が改善されるとよいと思います。



Cさん 

 はじめに「味覚情報処理とミラクリン」というタイトルを目にしたときは、”難しい内容なんだろうなぁ””どうせ聞いたこともないような言葉がたくさん出てくるだけなんだろうなぁ”と、理科嫌いな私はこう思っていました。
 しかし実際していただいた講演はとても面白く興味深い内容で、どんどん話に引き込まれていきました。複雑な内容であるはずなのに、島村先生の丁寧でわかりやすい説明のおかげで、私でもすんなりと理解することができました。
 私は今まで「味覚地図」を何の疑いもなく信じきっていました。味覚地図を学んだ当時、”奥の方でチョコを食べても甘くないってことなのかなぁ”と思って試しに奥の方だけでチョコレートを味わってみたことがありました。その結果は期待に反して「奥の方だけでも甘く感じる」ということだったのですが、”習ったことなんだから間違いなはずはない。きっと私の食べ方が悪かったのだろう”とずっと割り切っていたのです。しかし今回、真の事実を知ることができました。この講演の中で、なるほどと思うことはたくさんあったけれど、最も驚いたのは参考書に載っているようなことでも間違いはあるのだということです。これからは与えられた知識をただ鵜呑みにするのではなく、「本当にそうなのだろうか」と疑いの気持ちを持って、意欲的に理科を学んでいきたいです。そうすることで、自然に理科を好きになっていけるのではないかなと思います。
 今回は素晴らしい講演を本当にありがとうございました。




■3組

Aさん 

 今までの理科の授業はただ先生の話を聞いて、なんでこうなるんだろう?と思っていても、ただこうなるんだ、と無理矢理納得するだけでした。でも今回、島村先生の講演を聞いて、納得して、スッキリした気持ちで授業を終えることができました。私はもともと人の体の仕組みなどに興味があったので、今回の講演でもっと興味が沸きました。ギムネマやミラクルフルーツを食べて、実際に味が変わって、とても驚いて、いろいろな植物や人間の体の仕組みって凄いなと思いました。また、ミラクルフルーツは医療でも役立つので、もっと普及していけばいいなと思いました。そして、糖尿病などで苦しむ人が少しでも楽になればいいなと思います。
 人間の舌には”味蕾”があって、それぞれの味蕾では、1つの味しか感じないことを初めて知りました。また、唾液がないと味を感じないことも初めて知りました。唾液がないと味を感じないということは、夜寝ているときは唾液を出していないので、味を感じないんだなぁと思って、不思議な感じがしました。今回の授業で自分の体のことなのに、知らないことがたくさんあることがわかったので、もっと知りたいなぁと思いました。
 また、熱帯林の中には、ミラクルフルーツなど以外にも、まだまだ発見されていない植物がたくさんあるかもしれないということだったので、もっと研究が進んで人間に役立つ植物が見つかればいいなと思います。
 今回の授業で私が一番心に残っているのは、ミラクルフルーツです。味が変わるというのは子供の頃では夢の話だったので、聞くだけでは現地味がない話だけど、実際に食べて味が変わることがわかってとても驚きました。子供の頃では夢の話だったのが今では現実となり、未来はどんな風になっているのだろうと思うとワクワクします。これからいろんな研究が進んでいくのが楽しみです。
 今回の講演で理科が今まで以上に好きになりました。これから高校でいろんなことを勉強してもっとたくさんの知識を身につけたいと思いました。そして自分で実験をしていろいろなことを発見したいと思いました。私も島村先生のようになりたいです。ありがとうございました。



Bさん 

 以前テレビでミラクルフルーツについて取り上げられているのを何度か見たことがあり、「不思議な果物だなぁ。食べ物の味が変わるなんてどんな感じなんだろう」と思っていました。でもまさかそのミラクルフルーツが研究され商品化されているとは思ってもみませんでした。16歳からミラクルフルーツの研究をされている島村先生のお話は、とても楽しく衝撃的でした。特に驚いたのは、脳に伝わった電気信号によって味を感じるということです。中学生の頃、例えば物を触ったときには皮膚の感覚器官から電気信号が神経を通って脳に伝わることで、感触がわかるのだと習いました。なので、味覚も舌という感覚器官から電気信号で脳へ伝わるのは当然かもしれません。しかし、誰もが同じように感じる視覚や聴覚、温度などと違って、味覚は同じ味でも人によって好き嫌いが様々で、規則正しいイメージのある電気信号で伝わっているというのはなんだか不思議な気がしました。その後、話を聞いてさらに驚いたのは、味によって舌の感度が違うということです。よく考えてみると私の周りで「苦い物や酸っぱい物が大好き」という人はあまり見たことがありません。それは人間が生き物として持っている本能が、腐敗物や毒物のシグナルである酸味や苦味に敏感に反応するからだとわかり、人間の体には自分の命を守るためにどんな所にも工夫がされているんだなと感動してしまいました。どんなに最先端の機械でも、人間の体の仕組みにはかなわないのだろうなと思います。
 また、「油をとると生理的においしく感じる」というのもなるほどと思いました。お腹がすくとつい、ポテトチップスやアイスクリームなどの脂っこいお菓子に手が伸びてしまうのは、私が食いしん坊だからではなく…半分くらいはそうかもしれませんが、狩りをしていた時代の本能の名残なんだとほっとしました。ですが、食べ物に困ることのない今の日本では、その本能に打ち勝っていかなければ太ってしまいます。気をつけようと思います。
 私は今まで味覚障害のことをあまり知りませんでしたが、最初にギムネマを食べる実験をして、その辛さが少しわかった気がします。「当たり前のように味わって食べられるのは、実はとても幸せなこと」という先生の言葉が重く感じました。毎日の食事を感謝しながらおいしく大切に食べていこうと思います。また、糖尿病などの患者さんが、糖分を控えなければならないストレスも、想像するだけで深刻なものだと思います。後半で食べさせていただいたミラクルフルーツタブレットは、口が痛くなるほど酸っぱいものが、さわやかな甘さに変わって想像以上の効果でした。糖分を摂れない人たちの救世主になると思います。
 今回のお話を聞いて、どんなことでも自分の興味のあることを地道にやり遂げれば、必ず誰かの役に立つものができるんだなと思いました。私も自分が好きなことに対して、いつもコツコツ努力する姿勢を忘れないでいたいです。



Cさん 

 講演はとても面白くて「へぇ〜」と思うことばかりでした。特に「ギムネマ」の試食が印象深く、実際に自分の舌で実感できたことがとても良かったです。甘味が全く感じられなかったのは驚きでした。チョコレートは油っぽい味しかしなくて、食感だけ残っているという感じで、砂糖はなんか粒っぽいものがある、ということくらいしかわかりませんでした。味覚障害の疑似体験ができたことも凄く良い体験ができたと思いました。味を感じることができるのはとても幸せだと思えました。それに、味覚障害というのは、今までどういうことなのかよくわからず、「病気?」という感じだったけど、本当に病気なんだと思ったし、とても大変なことだと理解できました。
 あと、私自身が興味があったのが「ミラクリン」です。酸っぱいヨーグルトとポッカレモンが甘く感じました。酸っぱいものが甘く感じるというのでカロリーが低い酸っぱいものが甘く食べられるのはダイエットに最高だ!と思いました。あのタブレットが欲しかったと思いました。
 私は「食べること」が好きで興味もあるので、味覚についての話はとても面白かったし、わかりやすくて楽しかったです。「人にとっての味覚」「人にとってのおいしさ」はなるほどと思うことばかりでした。味というのは5感を全て使って感じるものだということや、赤ちゃんは親の顔を見て食べることとか特に思いました。私が大人になって子供ができたとき、「食」を大切にしたいと思ったし、「食」ってやっぱり大事なことだなと思いました。
 それから1つ驚いたことが、レモンにはビタミンCよりもクエン酸の方が多く含まれているということです。”レモン1200個分のビタミンC”と書いてあるものがあったけど、「それってどうなんだろう?」と思ってしまいました。
 今回の講演で味覚って面白いと思いました。とてもわかりやすく実際に体験でき理科が身近に感じられました。




■4組

Aさん 

 僕は講演を聞いて驚き感動したことがたくさんあります。まず1つ目は味覚はどのように感じているかということです。味を感じるには水溶液になることが必要で、その物質は味蕾という場所で味が判別されます。味蕾と味は鍵と鍵穴のような関係にあり、1つの味には特定の味蕾でしか味が判別できないことがわかりました。
 2つ目は動物にとって、味覚は大切だということです。様々な動物に味蕾があり味を感じることができます。それぞれの食事や生活方法によって数や味蕾がある場所が違うことがわかりました。また人間の味覚は「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」の5種類があり、「辛味」は神経で「痛み」と似たようなもので感じていることにはとても驚きました。
 3つ目は味覚を変えることができるということです。味覚は人間の経験と学習によって少しずつ変わり、大人になるにつれて味の感じ方が変わります。僕は小さい頃まだ青くて固くとても酸っぱいキウイを食べたために、今でもあのときのまずい味を忘れられず食べるときには苦労しています。また、行列ができているとかテレビで放映されたラーメン屋に行けば、必ず美味しいと感じてしまいます。人間の味覚はけっこういい加減なものなんだなぁと少し感じました。
 そして、僕がこの講演会で一番興味を持ったものは味覚修飾物質、植物です。実際にその場で実験することができ感動しました。「味が変わった!」本当は味は変わっておらず、味覚がおかしくなることによって起こります。図などで説明してもらったときにはなるほどと頷くばかりでした。
 島村先生は僕らとほぼ同年代の16歳から研究を始められたということには驚きました。なぜ?と素朴に疑問を問いかけ、それが生涯の研究テーマとなっています。僕もいつかはもっとたくさんいろいろなことを学び、人のために役に立つようなことを発明するために研究をしたりしてみたいと思っています。講演でなぜ?とまずどんなことにも疑問を持ち、もしそれが誰もやっていないことならば、どんなに時間がかかっても、取り組むことが大切だということを学びました。とてもい経験になりました。



Bさん 

 味覚についての知識が何もない状態の自分でもとてもわかりやすく、興味を引く講演だった。特にギムネマを噛んで甘い物を食べてもなぜ味が変わらないのかという説明で、自分は舌が味覚地図のような仕組みになっているものだと思っていたので、たぶん文章だけで「味蕾が〜」と説明しても理解できなかっただろうなと思う。けれども鍵と鍵穴に例えた説明はすぐに「なるほど!」と理解できて、とても頭に残りやすい内容だった。その後の味覚などについてのメカニズムも身近な例えが多くてわかりやすかった。辛味が味覚でないことには最初少し信じられなかったけれど、確かに辛いスープが顔に跳ねるとヒリッとするな、と納得して、全身に味覚がなくて良かったなと思った。また、味の種類によって舌の感度が違うことも今まで16年も自分で体験してきているのに気づかなくて、そんな身近にありながら人が気づきにくいことにも着目して研究していこうとする姿勢をぜひ見習っていきたい。
 「おいしさ」に関する講義が嗅覚や食感などでさらに料理をおいしくできることがわかって、将来自分が料理をするときに活かしていきたいと思った。また、最近飲食店などで調理している様子を客から見えるようにしているお店が増えているのはこのことも理由にあるんだろうなと面白かった。
 最後のミラクルフルーツの実験も、最初紙コップの中にあるレモン汁の量を見て、もし甘くなっていなかったらどうしようと不安になったけれど、タブレット(←個人的には普通にお菓子として売ってもいいくらいおいしかった。実験とは関係なくまた食べたい。)のあとに味が甘酸っぱくてこれなら栄養があるけれど味が…という食べ物もおいしく食べられるだろうなと、将来製品化されたら買ってみたいと思った。
 初めてのSSHの講演で、座学で講師の方の説明を聞いているだけかなと思っていたけれど、全員で体験できるような楽しいものだったので良かった。これからのSSHも楽しみである。



Cさん 

 始めはギムネマを食べてもにおいなどがあるから、甘みを感じないといっても限度があって、ギムネマが苦いからその苦味にごまかされるのだろうと思っていた。実際にギムネマを食べて実験してみると、ギムネマの葉は思ったほど苦くなく、飲み込んで少し経つと苦味はほとんどなくなった。その後、チョコレートを食べると微かな塩味を感じて、とても不思議でこれは本当にチョコレートなんだろうかと疑ったけれど、それはそれでおいしかったので、こういう食べ物がありそうだと思った。
 チョコレートよりも不思議に思ったのが砂糖で、全く味がしなくてざりざりとしているのに、確かに説けてなくなっていくのが変な感じがした。先生の説明はとてもわかりやすく、さすがという感じだった。私たちと同じ、高校一年生のときからずっと同じ研究をしているのだと聞いて、驚いたし凄いと感じるし凄く尊敬する。
 ミラクルフルーツの研究だけでも凄いことであるのに、そのミラクルフルーツを加工してタブレットにしたり、ミラクルフルーツを使って食べると甘く感じるスイーツを作ったりと、幅広く活動していてミラクルフルーツだけで満足していないところが自分にはできなさそうなことなので感動した。
 最後にミラクルフルーツの体験を生徒にさせて気分よくSSHが終わるようにというところまで考えて講演をして下さる先生のおかげでとても楽しかった。辛味が味でないと知って少しショックだったが、今後もっと味について知りたい。




■5組

Aさん 

 今回この講演を受けて、今まで全く知らなかった味覚について身をもって知ることができました。例えば元々味覚とは、生きるために必要な感覚だったのですが、人間にはそれに価値判断や、経験と学習が加わったことで、動物とは違う味覚が形成され現在に至り、さらにその味覚を操るためにミラクルフルーツやギムネマに注目が集まっていることは驚くべきことだと思いました。また実際にギムネマやミラクルフルーツを試食し、実験することで、その働きを身をもって実感することができました。特にミラクルフルーツではレモンヨーグルトとクエン酸、ビタミンCの酸味が薄れ甘味が感じられ、とてもおいしく感じられました。これを味蕾での鍵と鍵穴の関係にして考えると、より科学的にとらえることができ、多方向から物事を理解できました。
 また現在このように人間が味覚を操ることができているのは、食に対する知識と経験を持ち、安全性が保証されているからこそなのだと思います。もしミラクルフルーツを食べた状態で実際に腐敗物を食べてしまっても、酸味を感じなければそれを食べてはいけないものだということがわからないと思います。
 そして今回最も強く感じられたのは、味を感じる、味覚があるということの素晴らしさです。元々は生きるために身につけた感覚でありましたが、現在の人間社会においては食の安全性は、知識と経験によって保証され、楽しむことができるものへと変化していると思います。特にギムネマを食べたあとに砂糖やチョコレートを食べても、おいしくないどころが味さえもしなかったことから深く実感できました。僕もこれから味覚を大切にし、味覚障害にならないよう、しっかりと亜鉛がとれる日本食などを食べるように心がけていきたいと思います。
 ミラクルフルーツやギムネマは、食べたくても食べられないものがある糖尿病患者の方、肥満の方の味覚の可能性を広げうるものなのだということについても、今回の講演で学びました。これから、この研究がよりいっそう進展し、味覚の世界が広がっていくことを楽しみにしています。また、自分もこれから身の回りのことに興味を持ち、1つの物事をとことん研究してみたいということを、改めて強く感じることができました。



Bさん 

 私が毎日当たり前のように感じていた”味”の感じ方には、様々な意味があってそういう感じ方をしているんだと、人間の体の作りのうまさに改めて感心してしまいました。
 私は味蕾の存在自体は一応知っていました。でも何となくのイメージで、「味蕾が多いほど、味覚が発達している。」という風に思っていました。今日、ナマズとかウサギの方が人間よりも多いことを知って、そうではないという正しい知識を身につけることができて良かったです。
 また、辛さが味覚に入っていないことに驚きました。味覚は私の中では、「甘い、辛い、苦い、酸っぱい」でした。辛いって舌とかの味蕾じゃなくて神経だったとは、本当に初めて聞きました。そして最初に書いたけれど、人間って本当に凄いなって思いました。体に必要であるものとないものを判断する能力っていうのを、最初から身につけているなんて、私たちの感じている味ってそんな意味まで含まれていたんだと自分の体にまで感心してしまいました。そして何より実験は本当に面白かったです。実際テレビで芸能人がやっているのを見て、「嘘くさいな〜」と思っていました。実際自分がやってみるとなりました!感動しました!!でも、そうやって実験を楽しんでいられるのも、私たちが健康でいるからこそなんだろうなと思います。
 医学の方にも役立てられてるみたいで、良い利用の仕方だなと思いました。「甘い物を食べたらいけない」なんて言われたら、絶対ストレス溜まってしまいます。そうやって苦しんでいる人たちのためにも使われているんだなと知ることもできました。
 楽しい食事の時間は、本当に人間の楽しみなんだろうなと思います。一生その時間を確保できるように、健康でいたいなと思いました。



Cさん 

 講演を受ける前は”味覚”についてあまり興味・関心が持てなくて「試食できるのかなぁ?」くらいにしか思っていませんでした。ですが最初にギムネマの葉っぱを噛んで、その後に砂糖を舐めたときの味が全然違っていて、凄く驚きました。そこから少しずつ”味覚”って何だろう?と考え始めるようになりました。味蕾とは何か、どうやって味を判断するのか、凄い難しい内容だと感じたけど、鍵と鍵穴の関係といった、私たちにも理解しやすいように説明をしていただき少しわかったような気がします。味を感じるところは舌だけでないことを知り驚きました。また、動物によって味蕾の数が全く違うことにも凄く驚きました。
 味の5種類に”辛さ”が入っていないのはなぜか?前々から疑問に思っていたことでした。でも講演を受け辛さとは神経を通って感じるものであることを知り、やっと理由がわかりスッキリしました。好き嫌いのメカニズムが第一印象で60%くらい決まることや、9歳〜12歳までが重要であることを知り、もう好き嫌いは直せないのかと一瞬思いビックリしましたが、ちゃんと本人の意思があれば直せることを知り、少しずつ好き嫌いを無くしていく努力をしようと思いました。頭をよく働かせるには糖分が必要だということは知っていたけど、それは頭を使うと糖分も使われ欠乏するのが原因だとわかり、「なるほど」と思いました。他の場合にも共通して、何かが欠乏しているときは、それを摂取することが”おいしさ”いにつながることだとわかり、それをどう摂取するかが大切だと思いました。また、私はとてもポテトチップスが好きで小・中学生の頃、毎日のように食べていたけど、それは”脂”が含まれているから脳がおいしいと判断するだけであることを知り、今まで騙されてきたように思い、ショックを受けました。
 亜鉛が不足すると味覚障害になると知り、今まで私は亜鉛をあまり摂っていなかったので、ヤバいなと思いました。だから今後は亜鉛を摂るために日本食も適度にとっていこうと思います。
 今回の講演を受けて、今まであまり知らなかった味覚についていろいろなことを知り、体験をして、受ける前と比べて、興味・関心を持ちました。凄く貴重なことを体験でき、講師としてきてくださった島村先生にはとても感謝しています。ありがとうございました。




■6組

Aさん 

 今回の講演では、今まで聞いたこともなかったことがいろいろわかり、楽しく学ぶことができました。この講演で特徴的なのは、全員が試食をして、実際に体験して学べるところでした。おかげでギムネマやミラクルフルーツが他のものの味を変えることができるということが実感でき、とても大きな驚きを得ることができました。また、今自分が味を感じられるということがどんなに喜ばしいことか、改めて思わされました。
 現在、ミラクルフルーツやギムネマの糖尿病患者への適用を開始していると聞きましたが、これからさらに研究が進み、患者のためにミラクルフルーツやギムネマを利用してほしいです。
 今回味覚についての講演を聞いて、私自身”味覚”というものに興味が出てきました。もっといろんな食べ物で実験してみたいし、もっともっと詳しく知りたいです。人間だけでなく他の生物の味覚について調べるのもとても面白そうです。
 講演で教わったことを家族に教えてあげたところ、とても会話が弾み、食事がとても楽しかったです。そういえば、講演の中で、島村先生は楽しく食事をすることも好き嫌いを無くすために大切なことであるとおっしゃっていたのを思い出します。食事のときには、何か楽しい話をして、明るく暖かく食卓を囲みたいです。
 私が味覚についてこれだけ興味を持ったのも、島村先生の講演のおかげです。本当にありがとうございました。



Bさん 

 私は初めてこのような講演を聞きました。そこでこの講演を聞いて興味を持った事について書きたいと思います。私が一番興味を持った点は、食べ物と人間の心理の関係性についてです。今回学んだ言葉を使うと、扁桃体に関わる事です。私自身も食については情報によって食べる時の意識が変わる事が多いので、共感できる事がたくさんありました。また、扁桃体の説明のときに出た、ペットが使ったスプーンはきれいだとわかっていても使う事はできないけど、イチゴ狩りなどのとき、イチゴは洗わずに食べる、その人間の心理の矛盾は面白いなと思いました。そこで、私が考えた事は、ギムネマの葉を食べたあとの甘味は感じる事ができないので、基本的な食べ物はまずくなります。でもそこで「ギムネマを食べたらもっとおいしくなるよ!」と言われてギムネマの実験をやったらどうなるのでしょうか?もしチョコレートで実験をしたならばチョコレートの味は脳には認識されているため、少しはチョコレートの味を感じるのか、または、期待外れと感じて余計にチョコレートがまずくなってしまうのか、とても気になります。
 次に見れくるフルーツなどの味覚修飾植物の今後について強く考えた事は、糖尿病患者への手助けになる事です。糖分はあまり摂っちゃいけないけれど、糖分を摂りたいとき、ミラクルフルーツを食べたら、糖分でなく酸味を食べれば甘味を感じる事ができる。これは、糖尿病患者にとって本当にプラスになるので、凄いなぁと思いました。苦しまずに病気を進めない方法は少ないし、これを聞いて栄養学に少し興味を持ちました。とても良い経験ができました。



Cさん 

 私は講演を聞く前まで、食べ物の味が変わるという事が何にとって重要なのかよくわからなかった。でもそれは、糖尿病の患者さんなど、甘い物を控えなければならない人たちにとっては、とても助かる物だという事がわかった。また、唾液に食べ物が溶けて、水溶液状にならないと味を感じないという事も初めて知った。そして、改めて唾液はなくてはならないものだと実感した。今回のギムネマを食べて味覚障害を少し体験しただけだけれど、どれほど気持ち悪いものなのかを知り、食生活を見直すきっかけにもなった。味蕾は食べ物を食べているだけでも壊れていくという事も驚きだった。だからこれからは、意識的に亜鉛が含まれているものを食べようと思った。
 また、人間の味覚というものは凄く曖昧なものだと思った。それは、食べるときにはたらく器官が味蕾だけでなく5感全てだからだけれど、人からおいしいという情報を聞いたら、その食べ物はおいしく感じるようになるというのは、不思議な感じがした。でも、こういう事があるから好き嫌いということが起こるのかなと思った。だから、子供のときに周りにいる大人が考えて食事をするようにしていれば、子供の好き嫌いも少しは減らせるのだなと思った。
 ミラクルフルーツはミラクリンと酸味の成分が合体したものが、甘味の成分と同じ形になる、という発見は凄いと思った。また、甘味の形を違うものから作れるということは苦味やうま味なども作る事ができるのかと思った。また、アフリカなどの発展途上国では、ミラクルフルーツのようなものは、とても必要だということも知れてなるほどと思った。甘い物を食べたくても酸っぱいものしかないときにでも、ミラクルフルーツは使えるんだなと思った。
 味が変わるという面白いことだけでなく、味覚の事についてや他にはどんな植物で味が変わるものがあるか、というように、一度にたくさんのことを勉強できた。だから、初めて知ったことなどを今日からの生活に活かしていけたらいいなと思う。また味覚の事についてもっと知りたい思った。




■7組

Aさん 

 今日の島村先生の講演を聞いて、味覚というものをより深くとらえることができた。僕は今まで味覚というのはどちらかと言えば「おいしい」「まずい」などを判断することだけで、5感の中では重要なものではないと思っていた。しかし、今日味覚障害の状態を体験して、甘い物が甘くないことがどれだけ苦痛であるのか、味覚が正常であることが大事かということがわかった。さらに赤ちゃんの味蕾が多いことで毒物から体を守る働きもあることがわかった。僕は今まで普通に暮らしていたが、味覚というのが体を守るためにあるということを忘れていたと思う。甘味、塩味はたくさん摂るように、舌の感度を低く、体に毒である認識のある酸味、苦味はすぐにわかるように、舌の感度を高くしているということも、味覚が体の健康を維持することに深く関わっていることを認識させられた。また、最近は味覚障害の人が増えていて、特に若者に多いということなので、味覚を守るために意識していこうと思った。
 今日はミラクルフルーツとギムネマの試食もできて、貴重な体験だったと思う。TVでミラクルフルーツは見たことがあったが、食べてみるのは初めてだった。今回は酸っぱいもので実験したが、甘い物で実験するとどうなるんだろうという疑問もできた。今度食べる機会があれば、そういう実験もしてみたい。本物のミラクルフルーツの実も食べてみたいと思った。TVでは、ミラクルフルーツはただの不思議な実みたいに取り上げられていたが、今日の講演で、ミラクルフルーツは糖尿病患者の苦痛を和らげることもできると知って、これはとても画期的なことだし、そんな使い方があることに驚いた。今まで研究が進んでいなかった分野だけに今後の発展が大きいと思う。
 今日の島村先生の講演を聞けて、また新しい分野への知識を増やすことができた。知っているのと知らないのでは差は大きいと思う。これからもSSHの講演があると思うが、その度に新たな発見をしていければ、それも一宮高校で学ぶことのできる大きなものだと思う。



Bさん 

 毎日当たり前のように感じている味覚が変わるなんて思っても見ませんでした。今までどのように舌で味を感じて物を食べているか考えたこともなく、食べ物は味がするものだと思い込んでいました。なので、ギムネマやミラクルフルーツを食べて実際に物を食べたとき、舌が自分の物ではないような気がしました。そして、同時に「味覚があるって幸せなことなんだなぁ」と実感しました。
 試食を交えて行っていただいた島村先生の講演はとてもわかりやすかったです。「味と味覚は鍵と鍵穴の関係」という例えや「ミラクリン+酸味=甘味」のイラスト2つには思わず「おぉ〜」と歓声を漏らしてしまいました。家に帰って中学生の弟にその例えを使って味覚の仕組みを説明したら、納得してもらえてので嬉しかったです。
 今回の講演で私が前からずっと疑問に思っていた好き嫌いのメカニズムについても知ることができました。好き嫌いは味覚だけでなく、過去の経験も関連しているということに驚きました。私は、小さい頃は貝が食べられたのですが、今は全く食べられません。貝の臭いすら嫌いです。島村先生は「昔食べられなかった物が食べられるようになることがある」とおっしゃっていましたが、その逆のパターンもあるのでしょうか?もっと深く調べてみたくなりました。
 初めてのSSH講演会だったので、どんなものか不安でしたが、島村先生のわかりやすい解説と試食の体験、そしてたまに入る冗談(「桃栗3年、ミラクル7年」がすごく面白かったです)で、楽しく参加することができました。これからの講演会も積極的に参加しようと思います。島村先生ありがとうございました。



Cさん 

 ミラクルフルーツの存在は以前から知っていて興味を持っていたが、それが講演会という形で専門家の方に教えていただくことになり、本当に勉強になったと思う。1人で調べるよりもさらに詳しく理解することができたし、もっと幅広い話も聞かせていただくことができた。
 食べるということは口の中だけの感覚であると思っていたが、それは錯覚であり、5感が総動員されているのだと知り、驚くと同時に納得した。好き嫌いのメカニズムもただ感覚的なものではなかったのだなぁと思った。人間にとって、昔から食べることは重要な問題であり、必要不可欠なものでもあるだけに、体のあらゆるところが使われているのだと思う。赤ちゃんの頃には味蕾が大人よりも多いということを初め知ったが、その重要さにも今日の講演で初めて気づくことができた。また、ヘビの味蕾の数が2、3個であるということも聞いて様々な生き物が生きていくために必要なものを作り上げてきたのだなぁと感動した。
 自分が当たり前のように食べているものも、これまでの経験と学習による結果であるということには少し不思議な気持ちがした。苦味、酸味などの味を敏感にキャッチしてとらえる舌のはたらき、脳の働きに、人間の体の昔からの環境が見えたような感じがする。私は割と好き嫌いな食べ物が多く、中でもポテトチップスなどの脂っぽいものは食べたくないと思うが、その点では昔からの人間としての体質よりも、経験や第一印象による力が大きいのかなっと思った。
 実際にギムネマとミラクルフルーツ(タブレット)を食べさせてもらったが、味が全く変わってしまい、驚きの連続だった。目で見て頭ではこんな味だとわかっているのに、舌で感じるものが全然違うのは本当に興味深かった。舌の働きがこんなにも大きいのだということを実際に体験できて良かった。また、ミラクルフルーツの生えている場所の利用法、現代でのこれからの使われ方についても教えていただき、それがもたらすであろう効果に驚くのはもちろん、大変期待もしている。今はまだ大きくとらえられてはいないが、本当に助かる大切なものとなってくれると思う。
 また、今日の講演会では、味覚に関する知識と同時に、自分の将来を考える上での大切なことも教えていただいた。島村先生が今のような職業についておられるのも、私たちと同い年ぐらいのときの小さな疑問から始まったのだということを聞き、興味のあることに真剣に向き合い、疑問をそのままにしておかないことが大切なのだなぁと感じた。そして、今感じる疑問の1つ1つが自分の関心を広げていくために重要なものだということを知り、今のうちになるべくたくさんの物事に触れていこうと思った。島村先生は本当に関心のあることに携わられていることが、今日の講演会で感じられることができた。
 今日持った知識や関心を大切にして、これから先にどんどん広げていければいいと思う。この講演会では、元から自分が興味を持っていたものに関することだったのもあるが、それ以上に内容の面白さにも感じるとことがいっぱいあった。




■8組

Aさん 

 SSHの時間で島村光治先生のように味覚分野での第一人者の方に来ていただき、講演をしていただいたことにとても驚きました。正直僕は先生の事について何も知りませんでしたが、僕が知っていてたまに見るような番組に出演していることにもまた驚きました。そうした先生の経歴を見て、先生は味覚の分野において素晴らしい人なんだと思いました。
 この講演で僕は先生の話をただ聞くだけでなく実際に体験することができ、より密度の濃い講演を受けることができました。なので、一番最初に食べたギムネマの苦さがとても印象的でした。ギムネマを食べた後に砂糖を舐めても何も味がわからなく、何を食べてるのかわからなかったときは、とても不思議な感じがしました。そして僕は味蕾という存在を知ることができました。味は舌の場所によって感じる程度が違う、と今まで思っていましたが、そうではないことを知り、さらに、味蕾の数はそれぞれの動物に合わせた数になっているんだとわかりました。でもチョウやハエには手に味蕾があるというのは信じにくかったです。触れるだけで味がわかるなんてちょっと羨ましかったです。いろいろなものの味を感じてみたいです。
 人にとっての味覚「経験と学習」である。ということを頭に入れておきたいです。また、好き嫌いのメカニズムについても講演していただき、とても興味深かったです。僕は嫌いな食べ物があります。それはチーズです。でもピザのチーズは大好きです。僕が嫌いなチーズはクリームチーズです。この講演を受けたという良い機会にこの嫌いを無くしたいと思います。食べる時の雰囲気には気をつけたいです。ギムネマを最初に食べ、苦い思いをし、最後にミラクルフルーツを食べ、甘い感じで講演を終えたように、好き嫌いのメカニズムを利用することで、印象も変わってくると思います。食べ物以外にでも利用できそうなので、参考にしていきたいと思います。
 レモン何個分などのように僕たちは情報に踊らされている。味覚が不思議に思えてきましたが、学ぶことがたくさんあり、島村先生の講演を受けることができ、誇りに思います。



Bさん 

 「ギムネマ」や「ミラクルフルーツ」、「クルクリゴ」、「ストロジン」など、私たちにはあまり馴染みの無い味を変えてしまう不思議な食べ物の数々。それらの存在にはただただ驚かされるばかりだった。講演の冒頭部分からいきなりギムネマの試食。あの甘いはずの砂糖が味の無い砂のようになってしまったときには、頭の中は「?」でいっぱいになった。実は、味を感じる味蕾には甘味なら甘味を、酸味なら酸味を、苦味なら苦味をといったように、それぞれ1つの味しか感じられない、いわば「鍵と鍵穴」のような関係になっていて、その甘味を感じる鍵穴をギムネマに含まれるある成分が蓋をしているというからくりを知った後も、常識からあまりにもかけ離れた現象に理解したつもりでも、どこか納得できないでいる部分もあった。ギムネマは自分にとってそれほどまでの衝撃だったのだ。また、酸味を甘味に変えてしまうミラクルフルーツや、舌や脳の味を感じる仕組み、様々な味や、その味の持つ意義などにも驚愕した。そしておいしさとは何かという話からは、普段の食生活について考えさせられた。まず、好き嫌いはちょっとした印象や雰囲気で形成されてしまうことや、ちょっと考え方を変えてしまえば好きにも嫌いにもなるという点については、自らの体験にも一致するものを感じた。また、人々がおいしいというのにも、生まれ育った地域の文化であったり、ある有名な人の一言であったり、テレビや本、広告を始めとする様々なメディアからの情報であったり、体調のほんのわずかの違いであったりといった様々な条件に影響されているという話にも「なるほど」と頷けた。せっかく様々な味を感じることのできる優れた味覚を持っているのだから、いろいろな食べ物や味、脳の仕組みを知ることで自分の食生活、そして身の回りの人々の食生活を豊かにしていきたいと思う。



Cさん 

 今回、島村先生の講演を聞いて、私が一番感じたのは、”人の味覚って面白いな”ということです。そう感じた理由は2つあります。
 1つ目は人の味の感じ方は、経験や学習によって変わるということです。私はシェフやソムリエになる人は元々他の人よりも味に敏感な舌を持っているのだと思っていたので、先生がシェフやソムリエは味蕾の数が多くて味に敏感のではなく、経験を積んだり学習したりして、脳の処理能力がいいだけ、ということをおっしゃっているのを聞いてとても驚きました。また、大人になるとコーヒーなどの苦味がおいしく感じるのは、苦味が毒だけでないことを生きていくうちに経験、学習するからだというのも人間の味覚と経験、学習のつながりって凄いと実感しました。
 2つ目は味蕾についてです。”味蕾”という言葉は今回初めて聞いて学ぶことがとても多かったです。まずは、舌全体に味蕾があるということです。私は味覚地図を信じていた人間なので、舌全体の味蕾でいろんな味を察知していると聞いて、愕然としました。次に上あごや喉にも味蕾があるということです。普通に考えて、味というものは舌で感じるものだろうという私の中での常識をひっくり返されてしまいました。確かに炭酸を飲んだ後、喉がスカーッとします。それも味覚の一種なんだと驚きました。最後に赤ちゃんの味蕾は多いということです。私は年を重ねていくにつれ、味覚が形成されていくと思っていたのでビックリしました。赤ちゃんは知識が少ないから苦味や酸味などをしっかり伝え、味によってどれを食べてはいけないか判断するためだという理由を聞いて納得しました。
 今回のSSHの講演では本当にたくさんのこと学ぶことができ、少しは味覚について詳しくなれたかなと思います。上に書いた以外にも驚いたことがたくさんありました。それほど自分は味覚についての知識を持っていなかったんだと思います。味覚の知識は面白いことだけでなく、生きていく上で知っておいた方が良い情報だと思います。なので、これからも味覚について少しずつ学んでいけたらいいなと思います。素晴らしい講演ありがとうございました。




■9組

Aさん 

 味覚などについて全くといっていい程、興味がありませんでした。SSHの授業で味覚について勉強するときいて、実際「興味ないや〜」と思いました。しかし、授業を受けてみたら、講師の先生の話は面白くてわかりやすかったし、自分たちが体験できたので、興味を持つことができたし、集中して授業に取り組むことができました。私が特に興味を持ったのは「人にとっての味覚」と「好き嫌いのメカニズム」です。私は舌全体で味を感じることができるのだと思っていました。しかし「味蕾」の種類と働きを勉強して舌全体ではなくて、1つ1つの味蕾が味を感じ取ることができるのを知りました。
 食べ物の好き嫌いが分かれる3つの条件を聞いて「確かに。そう言われてみれば当てはまるな」と思いました。だから、好き嫌いを直すために好き嫌いを直す2つの条件を試して、直そうと思います。



Bさん 

 ギムネマやミラクルフルーツは初めて食べた。ギムネマは甘い物が全然甘く感じられなかったからびっくりしたしまずく感じた。日本にもギムネマに似たナツメやケンポナシがあったことが驚いた。ミラクルフルーツは酸っぱいものを食べているのに甘く感じてミラクリンというものは凄いと思った。甘くなっている間はいくらでも食べれるような気がした。
 人間の舌の構造は複雑でいろいろあるんだということを知った。味蕾をいう言葉は初めて聞いたけど、人間の体の中には6000〜9000個もあってそのおかげで甘かったり苦かったりおいしかったりまずかったりを識別できるんだと思った。人間の味蕾は舌や喉にあるけど、他の動物は違うとことにあって、食べ方や生きる場所によって変わってくるんだなと思った。
 好き嫌いのメカニズムを聞いて、好き嫌いにもいろいろなタイプからなるんだと思った。このメカニズムを知っていれば自分の好き嫌いも直せると思った。直すためには考え方を変えたり本人が直そうと思うことなど、本人の気持ち次第なんだと思った。
 大人になると苦いものでも食べられるようになる理由に納得した。だから大人になるとコーヒーも飲めれるようになるんだと思った。



Cさん 

 ギムネマは噛んだときに凄く苦くて、何これと思ったけど砂糖を舐めてもただの砂を食べている感じで、甘さが全然なくて、チョコレートも凄いバターみたいな味がして凄く不思議でした。ミラクルフルーツも舐めているときに凄く苦くて、苦手な味がしたけど、レモンとヨーグルトを混ぜたやつを食べたらあまり酸っぱさが無くて甘く感じました。
 ギムネマを家に持って帰ってお母さんに実験してみたら、凄いと言っていて実験するのが面白かったです。
 好き嫌いも言われてみれば食べた人が「これはあんまりおいしくない」って言ったら、あんまりおいしく感じないし、「すっごいおいしい」と言ったら、おいしいなと思うことがあるので、今食べれない嫌いなものの考え方を変えてみようと思いました。
 ギムネマを食べたときに少し「味覚障害」の人の気持ちがわかって、味がわからないと食べててもおいしくないし、食事が楽しくないなと思いました。なので「味覚障害」にならないように気をつけようと思いました。講演会を聞けて良かったです。