講演の始めにギムネマを噛んだあとに食べたチョコレートと砂糖はとても衝撃的でした。本当に甘さだけがなくなっていて驚きました。今まで甘くない砂糖やチョコレートなんてもちろん食べたことはなかったので、味が変わるなんてことは想像もつきませんでした。しかし、これは全て「味蕾」のせいだったんですね。
味蕾は舌だけでなく喉などにもあることを知りました。また、よく見る味覚地図は間違っていて実際は舌全体で味を感じていること、味蕾は料理人やソムリエのような人たちが特別たくさん持っていることではないことなど、今回の講演でいろんなことを学びました。
その中でも、僕が一番驚いたことは、5種類の味についてです。僕は当然「辛味」も味の1種だと思っていました。しかし実際は体性感覚という神経で感じるものであるため、味ではありません。5番目の味には「うま味」が入るからです。さらに、渋味やえぐ味も味の5種類には入らず、苦味と口の中の感覚が重なったものです。
僕は今まで「味を感じること」について考えたことなどありませんでした。しかし今回の講演を通して、「味を正常に感じられる大切さ」を学びました。そして講演の最後には、ミラクルフルーツのタブレットでレモン入りヨーグルトをおいしく頂きました。普段では絶対に体験できない貴重な経験となりました。本当にありがとうございました。