毎年上越教育大の先輩がこの講義を受けたあと、売店ですっぱそうなものを買ったり、炭酸飲料を買ったりして、味覚の変化を楽しんでいる様子を見てきたので、自分も3年生になればこのような体験が出来るのか!と今回の講義をとても楽しみにしていました。ギムネマもミラクルフルーツもこのような講義がない限り、口にすることのない食べ物のように思うので、とても貴重な体験をさせていただきました。
まず、ギムネマの葉っぱは本当にミルキーの味がなくなったのでびっくりしました。最初何もせずに食べた時は普段通り甘いミルキーだったのに、ギムネマの葉っぱをこすりつけるだけでミルキーの味がまったくしなくなって…自分の舌で食べたものの、味を感じないことが初めての体験だったので、とても不思議な気持ちになりました。ミラクルフルーツのタブレットを食べるまでは、正直そんなに言うほど味が変わるとは思ってなかったのですが、あんなに酸っぱかったレモンが甘く、ミカンのように感じました。あれなら、レモン何個でも食べられそうな気がしました。
こんなに簡単に味覚障害の擬似体験が出来るということにも驚きましたが、味覚障害になってしまうと何を食べても、こんな風に味が感じられなくなってしまうのかと思い、怖くなりました。私は大学生になってから、コンビニのお弁当を食べたり、お菓子をたくさん食べたりとすることが多くなりました。そういったものには、食品添加物が多く含まれていると思うので、私が味覚障害になってしまう可能性もないとは言えません。あんな風に味が感じることができないと、食べることの喜びや楽しみも感じなくなってしまうのだと思います。それはとても悲しいことなので、少し食生活を見直さなければいけないなと考えさせられました。でも私は、コンビニのものと同じくらい、日本茶や海藻、そばなど亜鉛が多く含まれる食べ物もよく食べるので、その食習慣は大切にしたいです。
またこのミラクルフルーツを活用して、糖分がないのに甘く感じられるケーキが作られ、満足感を得ることができると糖尿病や、肥満の人向けのものが開発がされているということに感動しました。平成9年の糖尿病実態調査によると、「糖尿病が強く疑われる人」の690万人と「糖尿病の可能性を否定できない人」の680万人を合わせ、日本全国に1,370万人の糖尿病の人がいると推定されているそうです。糖尿病を放っておくと死にいたる可能性もあるので、そんな人たちを救うためにもこの開発は今後、もっと広めていってほしいなと思いました。
講義の中で、食べ物の成分が鍵で、味蕾が鍵穴であるというとても分かりやすいお話が出てきて、味の判別についての仕組みがとてもよくわかりました。私も何回か間違った味覚地図を見たことがあって、味を感じることってこんなに単純なことじゃないよなと思っていたので、今回のお話を聞き、今までの疑問がなくなりすっきりしました。
蝶は卵を産む葉に毒がないか判断するために手に味蕾があるという話や、蛇や鶏は丸呑みするため味蕾が少ないというお話はとても面白く、興味があります!人間も赤ちゃんのうちは味蕾が多いなど、生物って経験や環境が適応しうまくできているなと思いました。もっとたくさんの動物の特殊な味蕾の話も知りたいです。
赤ちゃんが親のおいしそうに食べる顔を見て、味を判断するという話もとても興味深かったです。私は食べる人の顔を見るのが好きで、いっぱい食べる人を見ているとそれだけでおなかいっぱいになるので、それに似ているかなと思いました。自分が親になったら、絶対においしいおいしい言いながらたべようと思いました。
このように、興味深く、たのしいお話をしてくださり、本当にありがとうございました。また、私は大学で家庭科を専攻しているので、食育なども大変興味があります。機会があったら、ぜひお話を聞きたいです。