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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2010/05/07に実施した中京大学 心理学部1年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 今回の講義で「人にとってのおいしさとは」という項目に私は特に興味を持った。生理的欲求に基づくおいしさ、文化に合致したおいしさ、情報に基づくおいしさ、薬学的なおいしさなど、おいしさにも種類があるのだと知った。特に情報に基づくおいしさというのが人間に特有の現象である事はとても興味深かった。このような人間にとってのおいしさについて考えると、それには食事をしているときの環境や、自分がどういう気持ちで食事をしているかなどの精神的な状態にも深く関係しているように思った。
 私は高校3年で食事をとらなかった時期がある。様々な要因が重なり、私は食事をする事は貪欲で気持ちが悪い事だと思うようになり、食事をする事を拒んだ。その事を養護教諭の先生に話すと、「誰もAさんが食べているのを気持ち悪いなんて思わないし、食べてくれた方が嬉しいんだよ。人間はみんな食べないと生きられない。でもみんな食べるときに生きる為だとか、そんな事考えない。ただみんなとおしゃべりしながら食べたり、おいしい物を食べられて嬉しかったりね、それでいいんじゃないかな。」と言ってくれた。私の場合は少し特殊であったかもしれないが、その体験から今では食事をする事、しかも友達や家族と会話をしながらおいしく食事をとれるという事を、とても幸せに思う。
 怒っている人がいたり、喧嘩をしている中での食事では、いくら料理がおいしい物であっても、おいしさの感じ方は小さくなってしまう。おいしさの感じ方にはその他にも、食器の色や料理の形、ストレス状態や個人好みなど様々な要因があるそうだ。しかし何よりも大切なのは、自分が食事を楽しもうとするかどうかであると思う。食事をするという事は基本的生活習慣であり、私たちにとっては当たり前のこととして受け止められる。しかしその当たり前の中で、人と一緒に食べられることや自分がおいしいと感じられる喜びを見出していくことが大切であると思う。そのためにも、今回ギムネマを使って甘味のない世界を体験することができてとても良かった。甘さを感じられるということがどれほどありがたいことであるかを私は改めて実感することができた。食事をすることが当たり前になっている現代、その中に喜びを見出すのは難しいことであるかもしれない。そこで、味覚修飾植物を使って味が分からない世界を体験することによって、普段の食事で味が分かるありがたさを再認識することはとても意義があることだと思う。味覚について知り、おいしいと感じられることに喜びを見出すことができるようになれば、食事ができるということに、より感謝の気持ちや幸福感を持つことができるのではないだろうか。飽食の時代といわれる現代こそ、味覚修飾植物などを使って、そのような機会を設けることはとても重要であると思う。



Bさん 

 今回、味覚についての講義を受けて、多くのことを学び、衝撃を受けると同時に、また多くの興味と疑問を持った。今まで味覚について深く考える機会がなかったため、こうやって改めて学んでみると凄く不思議だけど、納得できる点がいくつもあって、面白いなと思った。まず、味は舌や喉にある味蕾という部分で判別されていることを知った。味蕾が鍵と鍵穴の関係であるという例えは凄く分かりやすいと思う。鍵である食べ物の成分が自分に合う鍵穴を求めて探しまわり、見つかると鍵が空き、味を伝える信号たちが脳へ向かう。まるで自分の運命の相手と出会ったみたいで、そんなロマンチックなことが私の口の中で起こっていると思うと、自然と食べるときに幸せな気持ちになってしまう。そもそも味を感じられること、特においしいと感じられることは私たちが思っている以上に幸せなことである。動物にとっては”生きていく上で役に立つものがおいしい”のであって、食事はただ栄養を摂ることだけが目的の生きていく術である。それに対して人間は、栄養を摂ると同時においしいと感じることで、食事に喜びを感じ、食べたいという欲求を持つ。私は以前に一度ダイエットを試みたことがある。食事制限をして食べるということができなくなって初めて、食べることの大切さ、楽しさを知った。ただ好きなものだけを食べていた食生活を見直し、食品のカロリーや栄養素を気にするようになった。そうして見ると食べ物のいろんな面が見えてきて、ありがたさを知るとともに、自然と好き嫌いが減少した。子供の頃は毒のシグナルとして頭に入っていたものが、経験と学習によって害がないことを知り、おいしく感じるという講義で学んだことがそのまんまだと実感した。
 講義の中で一番心に残っているのはやはりギムネマとミラクルフルーツの実験である。初めてギムネマとミラクルフルーツを食べて、甘いものの味がなくなり、酸っぱいものが甘くなる経験をして、その味の変化にとてもびっくりした。舌にイタズラをして一時的に味覚を変える味覚修飾物質を含んだ味覚修飾植物の驚くべき効果をもっとたくさんの人々に知ってもらって、今後世界中に広まっていけばいいなと私は思う。ミラクルフルーツやギムネマが普及すれば肥満や糖尿病で苦しむ多くの人々を救うことができるはずだ。特にファストフードなどの高カロリーなものが好まれる今の社会で問題となっている。中高年のメタボリックシンドロームや、若い女性の中でもはやブームをなっているダイエットの特効薬として用いられると良いと考える。実際に糖分を摂らないのに甘さで満足度を感じることができるため、まさに理想の薬といえるだろう。今はまだ難しくても、研究が進み将来的に身近にミラクルフルーツが売られている状況が作られれば、人間はより健康的になり、平均寿命もさらに伸びることが予想される。
 そもそもなぜ味覚について学ぶことは重要なのだろうか。人によって味の感じ方はそれぞれであり、実験をしたところで正確な答えが出るわけではない。その答えは食べること、そして味を感じれることのありがたさを改めて実感し、感謝し、自分の食生活を見直すためだと私は考える。食生活を見直すことは糖尿病や味覚障害になる危険を防ぎ、食事をする喜びを感じさせる。そのために味覚を学ぶのだ。しかし、まだまだ知らないことばかりである。今回の講義で味覚について多くの知識を得たが、もっと奥深い味覚の世界へ私は飛び込んでいきたいと思う。そうして学ぶことで得ることは必ず自分にプラスになると信じているし、いつかはその素晴らしさを他人に伝える側になれるように努力していきたいと私は考える。



Cさん 

 今回の講義を受けるまで私は、ミラクルフルーツの存在はテレビで見て知っていましたが、実際に食べたことはなかった。そして、テレビで出演者が言っているように、本当にレモンが甘く感じるのかと、半信半疑であった。そのため今回の講義には、とても興味を持って参加した。
 まず驚いたのは先生が16歳から研究を始めていたということだ。そして、その事を現在まで続けていることをとても凄く思う。現在、具体的な夢がない私にとっては、先生のことが羨ましく、私もこの大学生活で自分の目指したいものを早く見つけたい。
 講義では、動物によって味蕾の数の違いの説明で、「ナマズに味蕾が20万個もあるのは、目が悪いから」などの理由を聞いて、動物の進化の凄さを感じた。また、今までは無意味な行動だと思ってみていた、ハエの手をこする行動は味蕾の掃除と聞いて、ハエの1つ1つの行動にも意味があることが分かった。
 そして、実際にギムネマの葉を食べてみると甘さを感じなくなった。さっきまで甘かったチョコレートが甘くなくなってしまったのだ。甘いはずの砂糖も砂のように感じてしまった。ミラクルフルーツは酸っぱいものを食べても、甘く感じさせるので普段なら酸っぱいと感じる100%のグレープフルーツジュースを甘く感じさせた。ミラクルフルーツやギムネマは病気の人に効果がある。糖尿病の人にとって、甘いものを食べることを我慢することは、大変辛いことであり、その事によりストレスが溜まってしまい、病気が悪化してしまうかもしれない。しかし、ミラクルフルーツを食べれば、実際は甘くない食べ物を甘く感じさせることができる。
 実際に体験をして味覚障害の病気の辛さが分かった。家に帰って弟に何も言わずにギムネマを食べさせたら、チョコレート好きの弟がチョコレートを吐き出してしまった。そして、味覚がこのまま戻らなくなり、一生チョコレートを食べることができなくなったらどうしようと心配し、味覚が戻ったときには、本当に喜んでいた。甘いものを食べ過ぎることを防ぐことができ、糖尿病予防に効果があることが実際に分かった。
 うま味は全て日本人が発見したと聞いて、やはり日本人は食に対して敏感なのだと感じた。うま味が多く含まれている牛丼の話を聞いて、私が牛丼好きな理由も納得することができた。
 「鍵と鍵穴の関係」の説明のように、島村先生の講義は分かりやすく、味の面白さを家族や友達にも説明することができた。
 最後に島村先生にお願いがある。私は今でもキュウリが苦手で、どうしても食べることができない。私のように嫌いなものがどうしても食べることができずに困っている人は多いと思う。だから是非とも嫌いな味が好きな味になる研究をしてほしい。
 今日は興味深く楽しい講義をやっていただきありがとうございました。今後も島村先生のご活躍に期待しています。



Dさん 

 1.ギムネマ・シルベスタ茶というお茶を聞いたことがあったので、常々飲みたいと思っていたところで今回、その原料であるギムネマの葉を試食できたこと、大変嬉しく思う.味を全体に行き渡らせるということが難しくて、上あごに葉がくっついたりして、残念ながら舌先だけではあったが、甘くないチョコレートを体感できた。講義で出てきた成分と味蕾の関係を、鍵と鍵穴に当てはめた説明が非常に分かりやすかった。他にも、生物によって味蕾の数が違うこと、人間が進化の過程で知能のために様々なものを退化させてきたことがよくわかる。味覚地図がウソであったこと。これは薄々気づいていたが、今回改めて聞かせていただいて良かった。
 舌だけでなく喉にも味蕾があること。ライオンなどの肉食獣が肉だけ食べていた訳ではないことなどなどユーモアたっぷりに分かりやすい説明で本当に楽しかった。最後にミラクルフルーツの実験でみんなでポッカレモンを飲み干していく様は、冷静に考えれば異様であったが。グルタミン酸とイノシン酸の組み合わせで更においしくなるという事実にも興味がある。この組み合わせが1+1=2ではなく7にも8にもなりうるということ。これらを科学的な側面から調べてみたいと思った。

 2.最近の研究として苦手なものを克服するためにチョコレート味のピーマンなどがあるのを目にした。ピーマンをある特殊な機械の中に入れて、霧状のチョコレートを繊維の中に染み込ませることで可能にしたものだ。実際効果はあるようで、このおかげで苦手なものを克服できたという例もある。しかし、食べ物自体に手を施しているところにあまり好感が持てない。甘いピーマンというのが異様だからというのもあるが、何よりこの方法だとピーマンと一緒にチョコレートも摂取していることになる。それに、これは固形物にしかできない。ミラクルフルーツの凄いとことは食べ物の成分はそのままに、味だけを変化させるところにある。変化しているのは食べ物ではなくそれを感じる舌であるため、液体にも通用する。今回の体験では皆効率よくクエン酸を摂取できた訳だ。もちろんミラクルフルーツ自体にも栄養はあるだろうが、先の研究ではピーマンの数だけチョコレートも摂取していることを考えるとかなり健康的である。これから更に味覚修飾植物の研究、発見をすることは、人の生活をよりよいものに発展させることでもあり、また、それらの植物の中に、一般人にも栽培できるものがあるのならば尚よいことだ。問題があるとするならば、これらの植物を摂取することによって身体に悪影響がないかということだ。これらを摂取した場合、ミラクルフルーツならば酸味が、ギムネマなら甘味が感じられなくなる。これを毎日のように摂取すると、その間それらの味蕾が刺激されないことになる。つまり舌が劣化してしまうのではないかということだ。これからそういった問題も考慮し研究する必要があるだろう。

3.今回の講義で感じたことは、これだけのことを調べ上げ今も尚前線を走る先生の熱意は凄いと思いました。配布資料の中のマンガにも書いてあった、先生の中学の頃の自由研究、同じときの僕には思いつきもしないことです。本当の科学者に会えた気がしました。



Eさん 

 島村先生の講義、そして味覚実験を通して私は本当にたくさんのこと学びました。私たちは日々食事をし、美味しいと感じたりまずいと感じたり、毎日当たり前のように過ごしています。味覚障害と聞いてもピンとこなくて、味が分からないとはどういうことなのか自分が体験したことがないので想像するにもあまりできませんでした。でも今回の味覚実験を通して味覚障害の体験をすることができました。味覚実験をする前に島村先生にどのような実験をするのですかと聞いたところ、砂糖は砂になるよ!と言われ、びっくりして半信半疑の状態でした。でも実際にギムネマの葉っぱを食べてから砂糖を舐めたら、甘味が全くなく本当に砂のようでした。チョコレートも凄くまずくてこんなにも舌での感じ方が変わるものなんだと驚きました。もし甘いものを食べても全て無糖に感じるのなら…と考えたらぞっとして絶対に嫌だと思いました。味覚障害の原因は亜鉛不足によるもので、添加物が体内の亜鉛を追い出してしまう加工食品、ファストフードに頼り過ぎると発生しやすいと講義で学んだので、これからの食生活には十分気をつけていきたいと思いました。
 味は味蕾というところで判別され、人間や動物などによって味蕾の数は違っていて、人間の大人と赤ちゃんでは赤ちゃんの方が味蕾の数が多いのです。その訳は赤ちゃんは何が食べていいもので、何が食べてはいけないものなのかがまだ分からないので、それを見分けるためにたくさんの味蕾があると学びました。例えば人形の足の部分をわざと苦くしてあるのは食べてはいけないと認識させるためです。そして普段食べ物を丸呑みしている動物は味蕾が少ないのです。味を感じるには物を噛んで唾液と混ざって水溶液になる必要があるので丸呑みする動物には味蕾が少ないのです。
 舌だけで味を感じていると今まで思っていたのですが、上あごや喉でも3割、味を感じているとは驚きました。また、人にとっての味覚は5種類であり、渋味、辛味、えぐ味は感覚であり、それらは味蕾を刺激しているのではなく神経を刺激して起こるものだということにもとても驚きました。最後にミラクルフルーツのタブレットを舐めてグレープフルーツ100%ジュースやヨーグルト、ポッカレモンを飲みましたが、初め、タブレットを舐める前は苦かったり酸っぱかったりで口にしたくなかったものが普通に食べたり飲んだりできるようになって感動しました。めちゃくちゃ甘〜い!ってほどではありませんでしたが、確かに酸味は和らぎ甘く感じました。更にすごいと思ったのは熱に弱く、冷凍保存が必要なミラクルフルーツの不便な点を改善してタブレットになったことです。味覚修飾植物がこれからの医療の役に立つ日が早く来ないかなぁと、ドキドキワクワクです。糖尿病の患者さんが糖分を摂らずにお菓子を食べたいという満足感を味わえたらきっと患者さんの笑顔も増えるだろうし、治療を頑張ろうとも思えるだろうし、必ず患者さんに元気と勇気を与えてくれるはずです。そうすれば回復もきっと早くなるのではないかと私は思います。今回の実験を通して味覚とはある植物によって簡単に左右されてしまうなんて、面白いなぁと思いました。そのある植物、味覚修飾植物の中で今回の実験に使った以外のものも試してみたくなりました。やはり自分が実際に体験して学ぶと楽しいし興味が沸きます。楽しく、かつ自分のためになる講義・実験でした。



Fさん 

 講義を聞いて、私は味覚がどんな生物にとっても必要不可欠なものだと思った。味の判別をする味蕾が、成人よりも赤ちゃんの方が多かったり、目の見えないナマズには20万個もあったり、どれも生きていくために進化してきた体の構造であることも知った。確かに幼い頃に嫌いだったピーマンや苦い薬なども、今では平気だし、今よりも幼い頃の方が、甘いものやカロリーの高いものが好きだった気がする。私は高校時代、部活でスポーツをやっていた。夏の練習の後など水分はもちろんとても塩辛いものが欲しくなる。この現象は必要な量の塩分が体から無くなったことによって塩分が欲しくなり、その欲求を満たしたときにはそれがとてもおいしいと感じる。また、”動物にとって「生きていく上で役に立つものがおいしい」”。このことに関して人間は味覚を伝えることができる。また野生の動物のように生き抜くためでなく、味覚を楽しむことができる。このように人間はただ生きるためだけでなく、生活の質を味覚によってより良いものにすることが可能だと感じた。学生は遊びにいったりすると、お金がないこともありファストフードをよく食べると思う。現に私も時間がなかったりお金がなかったりすると、すぐに食べることができて、かつ安く購入することができるファストフードを利用する。またファストフードは単に安いだけではなくそれなりのボリュームもある。一人暮らしや下宿している人々には特に都合のいい食べ物である。しかし、おいしく安いからと言って、バランスも考えず偏った食生活ばかりしていると、味覚障害になる。このようなニュースをどんな番組であったかは忘れてしまったが、昔テレビで見た記憶がある。講義の内容と同じで味覚障害になった人は、亜鉛の錠剤を飲み続けていた。おいしいものをおいしいと感じられなくなってしまうというのは、とても悲しいことだし、つまらないことでもあると思う。動物は食べることで命をつなげていく。もし食べても食べても味が分からないとしたら、生きるための食事もしたくない。そう思ってもおかしくないと思う。人間が、動物がおいしいと思えるように味覚があることには大きな意味があると強く感じた。これからも楽しく生活するために毎日の食事の栄養バランスを良く考えていきたいと思う。
 ミラクルフルーツなどの味覚修飾植物については、最初名前は聞いたことがあるぐらいだったが、講義を聞いてとても感動した。しかし、その反面、味覚障害の人たちはいつもこうなのかと思うと、恐怖を感じた。味を感じれないということは、もし見た目がシイタケだと思って食べたものが、毒キノコであったとしても何の戸惑いもなく口に入れ、飲み込んでしまう可能性がある。味覚について知らなければ、大げさな話だが命を失う危険を知らないということにつながると感じた。また、この味覚修飾植物の糖尿病患者等への活用の話を聞いて、味覚を利用した食生活改善ができると知った。実際に錠剤のミラクルフルーツを食べて酸味の強いものを食べたとき、全く別のものを食べているように感じた。甘いものをどうしても食べれない状況にいる人にとって、甘いものが食べられるということは、凄く嬉しいことだと思う。我慢しないでいろんなものが食べられるだけで気持ちも変わってくるし、明るくなることもできる。そうすれば病気の症状改善にもつながってくるかもしれない。もっと多くの人に味覚修飾植物のことを知ってもらい、いろんな人に味わえる喜びというのを感じてほしいと思った。今後の味覚修飾植物の展開について、私が実際にミラクルフルーツの錠剤を舐めた時、舌全体にこすりつけるということが難しかった。だから、錠剤でなく液体のミラクルフルーツとかが作れるようになればもっと使いやすくなると思った。しかし気候などの影響で、生産することが不可能な今、まず解決するところは「日本での生産」という点であると思う。
 今の時代、食に対する関心が高まり、0カロリーのダイエット食品などが多く出回っているが、全部といっていいほど添加物で甘さを保っている。確かに0カロリーかもしれないが体には良くない。しかしミラクルフルーツなどは、自然のものであり、体に害を及ぼすような食べ物ではない。このような点でももっと簡単にミラクルフルーツが手に入るようになることで、食の質が上がってくる思われる。