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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2010/04/30に実施した日本福祉大学健康科学部 リハビリテーション学科 介護学専攻1年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 「驚きの味覚体験〜ミラクルフルーツ・ギムネマ〜」は、中学校のときと高校のときを合わせて、合計3回くらいやった事があった。だから先生を見たときに「あっ、見た事ある!」って思った。前に受けた授業が凄く楽しかったから、今回も凄く楽しみだった。講座を受けて一番思った事は、味覚って凄いということ。”味蕾”なんていう言葉、島村先生の授業でしか聞いたことなかったし、それがどういう意味なのかも知らなかった。「鍵と鍵穴の関係」は難しい言葉がたくさんでてくる中でも、凄くわかりやすくて、本当に小学生でも分かりやすいと思う。
 自分たちの体の中に6000〜9000個の味蕾が存在するというのは全く想像つかないけど、きっと凄い数なんだと思う。もし味蕾の数が減ってしまったら、味覚を認識する数も減ってしまうのかなと思ったし、それは嫌だと思った。ナマズの味蕾の数には驚いたし、敵が来たりエサがあったら味蕾で分かるって凄い。
 草食獣も肉食獣も生きていく為にいろんな工夫をしていて、コアラは天才だと思った。他の動物はユーカリが嫌いなのに、コアラにっては大好物で、ある意味ラッキーな動物なのではないかと思う。やっぱり生きていく為には動物も頭を使わなければならない。力が弱い動物はそうでなければ生きていけない。
 人間にとっての味覚は「経験と学習」だというのは分かる気がする。私はマンゴーが嫌いでそれを初めて食べたのは小さいときで、マンゴーは癖があるから慣れる事ができなくて、そのときに嗅いだ臭いもあったからそれ以来嫌いになってしまった。島村先生が言っていた好き嫌いを直す方法をやってみようと思う。どれだけ意識していても好き嫌いを直すのは難しいけど、なるべく努力したい。味覚が確定するのは9〜12歳と聞いたので、自分に子供ができたときに、小さい頃から楽しく食事ができる環境を作り、自分もおいしそうに食べ、好き嫌いを作らないようにする事が大切だと思った。
 今日やった実験は、何回やっても凄いと思うし楽しい。普通なら美味しいはずの砂糖が、ただの砂みたいになってしまうし、グレープフルーツジュースは甘く美味しくなるし、変な感覚に陥る。でも、この実験の凄いところは、ただ楽しいとか凄いとかじゃなくて、ミラクルフルーツやギムネマが糖尿病患者にも使われるという事だ。酸っぱいものを食べたり飲んだりしても、ミラクルフルーツのおかげで甘いものを食べたり飲んだりしているような気分になるから、徐々に効果がでてくると思う。これから今よりもっといろんな病院で使っていってほしい。
 島村先生の授業は本当に勉強になるし、知らなかった事をたくさん知る事ができるから、楽しい。もっと知りたくなる。ミラクルフルーツとギムネマを知らない人はきっと損してるだろうから、いろんな場所で授業をしていってほしいと思う。また授業を受ける事があればもっと深く知りたい。



Bさん 

 人間・動物の味覚の機能がそれぞれの生き方によって違っていた。動物は生き延びる為にそれぞれの味覚を司る味蕾がある場所が違っていたが、そのある場所はそれぞれの目的にあっていた。動物にとってはこの機能が生きる為の生命線である為、全ての種類で味蕾の数や場所が違っていることがわかった。人間は動物に比べ、味覚を司る味蕾の数が少ない事に最初驚いたが、別腹は人間とサルしかないという事を知って納得する事ができた。私たちは外敵から襲われる事も無いし、そんなに味覚に動物よりも敏感になる必要がないんだと思った。そして人間と動物の味覚は異なるものだと分かった。
 私たちの味覚は甘味、塩味、酸味、苦味、うま味を感じる事ができる。食べ物によってもその感じ方には食べて良い物、悪い物のシグナルを発しているものもある。それが酸味と苦味だった。酸味は腐敗、熟してない果実などのシグナル、苦味は毒物のシグナル。もともと人間に備わっていたものだから、ピーマンなどの苦い物が幼い頃に苦手な子が多いという事が分かった。確かに今まではコーヒーを飲む事ができなかったが、年を重ねる事で苦味は全てが毒物ではないという事が経験によって判断できるようになっているんだと思った。体も成長して大きくなるように味覚も経験によって成長しているように感じた。
 今回の講義では、ギムネマで甘みを感じないようになる体験、ミラクルフルーツで酸味が甘味に変化して感じるという体験をさせていただきました。味覚修飾植物というものは、私にとって凄いと思った面と、恐ろしさを感じた面があった。凄いと思った面は、ギムネマではダイエットとしての役割、ミラクルフルーツでは、酸味が強いものをどうしても口にしなくてはいけないときに、甘味に変えて栄養を摂取する事ができること。しかし、逆に恐ろしいと感じたのは、味覚が変わってしまう事だ。ギムネマやミラクルフルーツは一定の時間だけ味覚の感じ方が変わるが、その時間が私にとっては恐ろしいように思った。本来の味を知っているからなのかもしれないが、その味が違う味に変わってしまう事が変に思い、まるで味覚障害のようだった。しかし、このように思えたのも自分がきちんとした味覚を9〜12歳までの間で知る事ができたからだとも思った。それを知る事ができたのは親のおかげであるし、感謝しないといけない。そして今回の体験で、味覚の感じるメカニズムや味覚を育てる9〜12歳までの重要性を知った。味覚修飾植物は、まだまだ発展途中だと思った。ギムネマやミラクルフルーツは日本での栽培が難しいと聞いた。しかし、このような植物があるということや味覚の変化を体験する事で植物の事だけではなくて、味覚を知る事、味覚障害の恐ろしさを知る事ができると思う。だからもっと多くの人に知ってもらう事が必要だと感じた。そしてギムネマやミラクルフルーツの栽培がもっと簡単にできるようになっていってほしいと思うし、これらの植物を使って、甘味や酸味だけでなく、辛味や塩味の味な感じ方が変わる事ができれば面白い体験ができ、味覚に対する考え方や医療分野にも大きな影響を与える事ができるのではないかと思う。
 今回は貴重な経験をさせていただきありがとうございました。



Cさん 

 味蕾での味の判別方法は鍵と鍵穴の関係に例える事ができますが、電気信号として脳に伝えられる甘味、塩味、苦味、酸味には、伝達速度の違いがあるのかと疑問に思い調べてみました。いろいろな参考文献やウェブサイトを見てみたのですが、正しい情報を得られる事ができませんでした。しかし、私の経験からすると甘味より酸味の方が早く脳に伝えられるのではないかと思います。例えば「もずく酢」を食べたときです。各家庭で酢と砂糖の比率が異なると思いますが、私の家は酢が多めの味付けになっています。むせる事はありませんが、口に入れた瞬間は酢のツーンとした味がし、そのあとに甘味を感じます。講義中のお話にもありましたが、子供が酸味は腐敗物、苦味は毒のシグナルと感じるのが残っていて、酸味の方が早く伝達するのではないかと思いました。
 赤ちゃんは味蕾が12000個ほど存在すると聞き、以前「母乳は味がとても薄い」と聞いたのを思い出しました。大人が母乳を飲むと味が薄いと感じますが、多くの味蕾がある赤ちゃんにとっては、美味しいと感じるのだろうと思いました。また、ナマズの味蕾の多さには驚きました。自然界では多くの危険があるので、適応する為に進化を繰り返した結果、味蕾が非常に多くなったのだと分かりました。蝶も味蕾があり、卵を産むときに葉っぱに毒が無いかを確認する為だと初めて知りました。味蕾は自分の為だけでなく、子孫を残していくという過程でも必要とされていることがわかりました。
 草食獣が植物で生きていく為に体の仕組みを変化させたり、肉食獣が獲物を食べるときに順番が決まっているという事は、初めて知りました。コアラは自分の特性を理解した上で、ユーカリの森で生活する事を選び、体の仕組みを変えました。このような事が自らの命を守る事であるのだと分かりました。テレビのドキュメンタリーなどで、ライオンが獲物を食べている場面を見た事がありますが、植物のエッセンスなども食べているとは知りませんでした。
 「人間にとって味覚とは『経験と学習』である」と言う言葉がありましたが、人間で初めて肉や魚、野菜を食べてみようと思った人は凄いなと思いました。私たちは普段何気なく口にしていますが、牛や豚などを殺して食べてみようと思ったり、海に泳いでいる魚を捕って食べてみよう、地面から生えている野菜を食べてみようなどと初めて思った人は、未知の物であるのに凄く勇気のある人だなと思いました。
 好き嫌いのメカニズムは、とても大切なものだと思いました。私は好き嫌いがないのですが、私の母は幼い頃に初めて食べたウナギが泥臭かったようで、今でも食べようとはしません。子供の頃にどのような経験をするかが好き嫌いを決めてしまうと思いました。私が親になったときには、この事を思い出したいと思います。
 味覚障害の原因は亜鉛不足であり、現在多くの人に食べられている加工食品やファストフードなどに頼りすぎてしまうと発生しやすい為、日本食を多く取り入れていく必要性があると思いました。海草、そば、お茶(日本茶)に多く亜鉛が含まれている為、日本食離れを解消する事で、味覚障害を減少させる事ができると思いました。
 ミラクルフルーツはテレビなどで取り上げられていて、一度は食べてみたいなと思っていました。タブレットを舐めていたときは、まだ半信半疑でしたが、グレープフルーツジュースとレモン果汁入りヨーグルトを食べてみて驚きました。ギムネマの試食で砂糖を食べたとき、味のない砂を食べているようでした。ミラクルフルーツやギムネマを食べたあとでも自覚症状がないので、糖尿病患者も苦痛無く利用しやすいと思いました。糖尿病患者の生活習慣改善の一環に利用される為に、甘味誘導物質の研究が進み、多くの人に甘味誘導物質の事を知ってもらいたいと思います。そして、発展途上国の人々の嗜好品としても使用されるのも良いのではと思いました。高価な嗜好品になってしまうかもしれませんが、現地にある糖分の少ない食べ物でも満足感が得られるのではないかと思いました。
 今回は貴重な体験をさせていただきありがとうございました。



Dさん 

 人間は舌で味を感じ、幸せを感じたりその人の人生を豊かにしているのだなという事が分かりました。私が特に興味を持ったのは、若者の中で味覚障害という病気があるという事です。なぜなら私自身、日常生活で加工食品を多く摂るという事から共感を持ちました。一人暮らしをしているとアルバイトや夜遅くに帰る事が多くなるので、つい加工食品やファストフードに頼ってしまい、不規則な食生活になってしまいます。もしこのような生活習慣を続けていたならば、私自身も味覚障害になってしまう可能性があると今回の講義で危機感を感じました。亜鉛不足を補う為に、そばやイワシ、日本茶など、日本食を多く取り入れようと思いました。ミラクルフルーツの苦味物質を利用して苦味を軽減して飲みやすい薬を作れば、高齢者や乳幼児が薬を飲むときに積極的に薬を飲んでくれると思いました。乳幼児が苦い薬を飲む時に、薬の主成分を変えずに甘味を加えて飲みやすくする事はできないのかと思いました。高齢者は甘い物を好むので、食欲が低下したときや薬が必要な場合などに利用できないのだろうかと思いました。
味覚について知る事の重要性は、動物と人間が生きていく為には食べる事が共通しています。ですが、動物と人間では味の感じ方が違います。動物は生きていく上で役立つ物が美味しいという事でした。人間は食事を楽しんだり味覚をより大切にしたりします。例えば一年中草を食べ続ける動物とは違い、人間は一年中同じ物を食べ続ける事は難しいと思います。それは生きていく為と同時に味覚を通じて食べる事を楽しんでいるからだと思います。また人間は加齢と共に味覚に対する変化が現れます。それは幼児の頃は、味覚で身体に悪いと感じていましたが、大人になったら身体に良い、悪いの区別ができるようになるため苦い物でも食べれるようになったり、美味しく感じる事ができるのだと思いました。加工食品やファストフードを食べ続けると、身体に良くないとは知っていましたが、味覚障害になるとは思いませんでした。一人暮らしの私にとっては、加工食品やファストフードは一人暮らしの味方ですが、味覚障害になると聞いてとても危機感を持ったので、これかもなるべく避けて食べる事を心がけていきたいと思います。
ファストフードと食生活という内容をインターネットで検索したところ、”スーパー・サイズ・ミー”という映画の内容を読み、とても驚きました。この映画の内容は、肥満症に悩む女性二人がその原因をファストフード店のハンバーガーにあると訴えた報道を見たモーガン・スパーロック。彼は自らが実験台となり、1日3食1ヶ月ファストフードだけを食べ続ける事を決意するという映画です。また、この映画を作った監督が自ら30日間ファストフードを食べ続けたという事です。その中のルールで、ファストフード店内に存在する物しかオーダーしてはならない(水も含む)、”スーパーサイズ”を勧められたら断らない事、全てのメニューを必ず一度は食べる事、朝・昼・夜の3食全て残さず食べなくてはならないというとても厳しいルールでした。
 これはとても極端な事例ですが、欧米食文化が進む日本の若者世代が、今後、欧米人のように肥満になったり、肥満児になってしまう幼児が欧米のようになってしまうのではないかと思いました。また日本でも貧困層が増え、食生活に対して関心を金銭的に持てないようになってしまうのではないかと思います。例えば、安いハンバーガーなので食事を摂らざる得ない状況になってしまうのではないかと不安に思いました。



Eさん 

 ミラクルフルーツとギムネマを使った味覚体験の講義を受けて、普段あまり気にする事のない舌が、食べ物によって味覚が変化した事に驚きました。舌によって味を感じている事は知っていましたが、味蕾や有郭乳頭など舌には味を感じる為の仕組みがたくさんある事を初めて知りました。そして人間や動物などで持っている味蕾の数が異なっている事に興味が沸きました。それぞれの生き物の特徴や生活の中でいろいろ進化する事は、凄い事だと感じました。特に人間は赤ちゃんのときから成人になるにつれ、味蕾の数が減少する事を知りとても驚きました。およそ12000個も味蕾があった赤ちゃんの頃はたくさんの味蕾で、どんな風に味を感じていたのか不思議です。味蕾の数がとても多いときと少ないときでは、同じ食べ物でも違う味に感じるのか気になりました。離乳食や赤ちゃんが食べる用のお菓子の味が薄く感じるのは赤ちゃんの味蕾の数が多い事と関係があるのか疑問に思いました。
 私は好き嫌いのメカニズムという話が一番印象に残りました。私は3人姉妹ですが、3人とも好き嫌いはほとんどありません。私の家族は家族みんなが食卓に集まって食事をするのが決まりで、いつもたわいもない会話をしながら楽しい雰囲気の中で食事をします。そして、家で食べる野菜のほとんどは祖父が畑で作った野菜なので、家族全員で”おいしい”と言いながら食べます。私は大学進学の為、一人暮らしを始めました。今までは一人で食事する事はほとんどなかった為、理解する事はできませんでしたが、一人での食事はいくら美味しい物でもそれほどおいしく感じない事を身をもって理解しました。さらに、私の家族は私たちが小さい頃から”おいしいおいしい”と言って食事をするため食べ物に対しての第一印象が良いのかもしれません。私の家族は美味しいと言いながら食卓を囲んでいるおかげで、私たち3人は好き嫌いが少ないのかなぁと思いました。第一印象や雰囲気、経験によって好き嫌いが決まってしまうのはとても簡単な事だと思いました。
 味覚障害の話を聞いているとき、味覚障害なんて私には無縁な話だと思い込んでいましたが、一人暮らしを始めてからの食生活を振り返ってみると、加工食品やファストフードなど栄養の偏っているジャンクフードばかり食べている事に気づきました。このままでは味覚障害になりかねないので、亜鉛を多く含んでいて栄養の整っている日本食を食べるように心がけていこうと思いました。食生活を改める良いきっかけができて良かったです。
 ミラクルフルーツ、ギムネマを実際に使った体験をしてみて、最初は半信半疑でギムネマを食べましたが、本当に甘みを感じなくなり、とてもびっくりしました。もともと口の中は砂糖の味を知っているので、ギムネマを食べたあとの砂糖は予想以上に味がなかった為、とても不思議な感じがしました。ミラクルフルーツのときも同じで、もともとの味よりも何倍くらい甘くなるのが予想がつかなかったので、100%果汁のグレープフルーツジュースやプレーンヨーグルト、レモン果汁を口に入れたときは、口の準備ができてなく、とても驚きました。酸っぱい物が甘くなったり、甘い物が甘くなくなったりするのは不思議だけど、このような味覚修飾植物を発見した人は凄い発見をしたんだなと思いました。今、ミラクルフルーツやギムネマを使って、糖尿病患者への適用が始まり、糖分は摂らずに甘さを感じる事のできるお菓子を食べ、満足感を味わう事ができる方法がある事を知りました。ただ単に味が変わって凄いと思うだけでなく、このように医療の現場で活用され、人の役に立っている事は本当に素晴らしい事だと思いました。味覚修飾植物は糖尿病の他にもいろいろな病気に役立つのではないかと感じます。これから先また新たな活用法が発見され、人に役立つように開発されていくといいなと考えました。
 味覚体験の講義を受ける中で、様々な事を知る事ができて大変良かったです。