今回の講義での内容は、人の味覚についての知識やそれについての体験をした。
まず、人の味覚というのは一般的に、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味・辛味・渋味といったものをいうと思いますが、実際には辛味と渋味は味覚という「味」として感じているのではなく、「体性感覚」という辛いものが皮膚に触れたとき痛いといったように神経で感じられるのである。
そして、このような味覚が一番敏感で感じられるのは、赤ちゃんの時であり、9〜11歳のときに味覚の形成がされてしまう。
なので、小さい頃にきちんとした味覚の形成をすることが大事である。そうしないと好き嫌いが多い私みたいな人間になってしまう。また、人は好き嫌いを決める時、まずは見た目といった「第一印象」や「雰囲気」から嫌いになったりする。つまり食べず嫌いといったようなものである。さらに見た目だけではなく、「経験」から嫌いになることもある。例えると、食べている時に怒られて食べたといった環境や、食べて食中毒といった死にかけた経験のような嫌な体験からによるものである。
こうした中で一番大事なのは、味の感じ方で、その味を感じる仕組みについてですが、人は味を感じるとき、舌にある味蕾という花の蕾のような形をしたもので味を判別する。判別の仕方としては、簡単に例えるとカギ穴のようなもので、苦味を感じるカギ穴もあれば、甘味を感じるカギ穴もあるといった、それぞれに感じるカギ穴を持っている。
そうしたことから、今回体験したミラクルフルーツでは、なぜ酸っぱいものが甘いものになるかも説明がつく。ミラクルフルーツを舌になじませる事によって、酸っぱいものを感じるカギ穴にミラクルフルーツの成分のミラクリンが入り込み、レモンやクエン酸といった酸っぱいものを食べた時にそのカギ穴にあるミラクリンとクエン酸が合成して甘く感じるのである。こういった現象が起こることは、何回やっても不思議とおもしろいことで、また、体験する事ができてよかったなと思った。
また、今回の講義でショックだったのは、人は脂を食べるとやめられなくなるということで、それを利用して、ハンバーガーなどのファーストフードはほとんど脂で作ってあり、それを「おいしい」と食べていたことである。高校時代に毎日のように食べていたので、なんか悔しい気持ちになったのである。
そして、一番ビックリした事は、代替魚という漁獲量の減少により、本来の魚に味や栄養が似た魚を選び研究してできた魚のことで、、私たちが普段何気なく食べている、ししゃもがなんと「カリペン」という魚であったことである。ほんとに写真で見た感じそっくりで、お腹のあたりが太くなっているか、細くなっているかの違いで、これは言われないとわからないと思った。