ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト(ミラクルフルーツ・味覚・ギムネマ・ミラクリン・食育・ミラクルフルーツ)

  ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト
島村光治のホームページ ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト
ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト ご質問・ご意見・ご感想・講演依頼
ミラクルフルーツ味覚修飾研究サイト
■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2008/10/23に実施した愛知学院大学 歯学部2年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 今回の講義を受けて、生理学で受けた味覚の講義がより身近に、わかりやすく身を持って体験できた事がとてもいい経験になりました。
 私はミラクルフルーツの存在を今回始めて知り、酸っぱい物が甘く感じられるなんてミラクルな物はどんなトリックがあるのだろう?と思ったけれど、講義を受けて、ミラクリンが酸とくっついて甘味を感じる味蕾に作用するという生理学的な仕組みを聞き、とても納得し、楽しかったです。
 そして、実際にミラクルフルーツを食べて、レモンの甘さを体験した時、知識+体験をしたことでとても感動しました。
 やはり、学ぶということは興味や関心があると何倍も多く学び取れるということを実感し、これからもこういった気持ちを持ちながらたくさんの事を学び続けたいと強く思いました。



Bさん 

 先日、島村先生の講義を受けて、初めてミラクルフルーツというものを食べました。ミラクルフルーツという存在、効果については知っていたのですが、実際に食べて経験し、その仕組みを知って感動しました。口腔の感覚を学ぶのにとても興味の持てる題材を持って教えていただいたので、記憶にも残り、また、理解を深める事もできました。
 先生の講義でとても記憶に残っている事があります。それは先生が研究を始めた時期です。高校生の頃から始めたと聞いて、とても驚きました。その頃から、興味を持った事に全力を注げるのは素晴らしいと思いました。それが先生の今の仕事に繋がり、成功なさっているのを見て、今の自分を見直したいとまで思えてきました。先生がお持ちになっている行動力・集中力を身に付けなければと思わされました。
 ミラクルフルーツについて知らない人はまだまだ多いと思うので、もっと世の中に広めてほしいと思います。また、将来医療に関わる身としては、医療への応用についてさらに力を注いでほしいと思います。食物に含まれるタンパク質などで、人体に有用な物は他にもいろいろあると思うので、これから先も発見されていけばいいと思います。医師・歯科医師の治療を受ける前に、自分で物を食べるということで体に効果が得られるのなら、そんな素晴らしい事はないと思います。何より、精神的・肉体的な苦痛が少ないので、とても役に立つと思います。我々と先生方のような研究者がひとつになり、国民の健康を守っていければと思います。



Cさん 

 私はこの授業を通して人間が”味を感じる”というメカニズムは、こんなにも複雑にできていて、やはり生物にとって”味覚”というものは、生きていくために重要なものであるということを改めて感じました。
 今まで私は味覚に関してここまで考えた事はなかったし、授業でも基本の甘味・塩味・酸味・苦味・うま味は知っていたけれど、好き嫌いのメカニズムや、なぜ人が物をおいしく感じれるのかなどの、日常で「よくある経験」については詳しくやらなかったので、島村先生の”日常でよくある経験”を例に出して教えるスタイルは、いろいろと興味を引いたしわかりやすいなと感じました。
 また、ミラクルフルーツを用いた授業というのも、普段受けている授業とは一風変わっていて、本当におもしろかったです。
 私は味覚というものは、人間が生きていくうえでとても大事で重要な感覚だと思っています。なぜなら”味覚”というものが存在するからこそ食事がおいしく楽しく感じられ、生きる意欲が沸いてくるからです。
 食事は生物にとって毎日欠かせないものです。それを楽しいものにするか、苦痛なものにするかは全て味覚が司っています。そしてそれ以前に味覚をきちんと味わうためには、1人1人がきちんと歯で物を噛む事が重要です。
 私は歯学を学ぶ者として、人々のよりよい食生活やQOLを守るためにも、この授業内容を今後に活かしていきたいと思いました。



Dさん 

 ミラクルフルーツの講義は私にとって非常に興味深いものだった。私の頭の片隅にミラクルフルーツについて、何をきっかけかわからないがインプットされていた。しかし、これを食べたら他のものの味が変わるといった恥ずかしいくらいの知識のみだった。
 講義を受けて初めてミラクルフルーツのミラクルな一面を体感する事ができた。酸味に反応し甘味を感じるというものだ。ミラクルフルーツのタブレットを食べた後、レモンを食べるとまるでレモンジュースを食べているような変な感覚になった。そして私は昔見たアニメを思い出した。キテレツ大百科というアニメなのだが、キテレツ君という発明が得意な少年が味を感じなくするため、舌をカバーする薄いフィルターを発明しそれをつけて大好きな女の子のマズイ料理を食べるといった話だったと思う。ミラクルフルーツはそれと同じ、いやそれ以上の感動だった。
 ミラクルフルーツのこのような効果は糖尿病患者など、食事の際に問題を抱えている患者さんには非常に効果的であるのは誰もが納得のいくところだろう。しかし歯学部の学生である私には少し心配事がある。生のレモンをミラクルフルーツを食べた後に食べる訳だが、レモンの酸で歯に影響が出るのではと考えてしまう。が、しかしこのミラクルフルーツの効果はそれすらも超えてしまうものであるから大丈夫だろう。
 私自身の考えとしてはこれから先、ミラクルフルーツのタブレットに頼ることなく直接味蕾に何らかの技術なり細工をして、食事をする私たち自身が味を自由に操作できるようになれば、それこそもっと数多くの食事に関する患者さんの苦労を取り除く事ができるであろうから、私はそれに期待していきたいと考える。今回は非常に貴重な講義をありがとうございました。



Eさん 

 1.感じたこと・わかったこと
 ミラクルフルーツのタブレットを口に含む前後での、レモンの味が酸っぱさから甘さへと変化した事に驚き、授業後、さらに他のジュースを飲むなどして変化を確かめた。その結果、酸味が強いレモンジュースでは、多少酸味を感じるものの甘味も感じ、また、オレンジジュースといった元々やや甘味があるジュースに関しては、より強く甘味を感じた。ミラクルフルーツには、酸味のものを甘味にし、甘味のものはより甘味へと味覚を変化させる効果があるため、甘いものへの欲求を低糖分で補える事が可能であり、女性や肥満の方向きのダイエット効果が見込まれ、今後の大量生産等の期待が大きいだろうと感じた。

 2.味覚修飾植物の今後の展開や味覚について知ることの重要性
 体験を通して味覚の仕組みを知ることで、味覚障害や糖尿病疾患を患っている方々の味覚に対する困難があるということを知ることができ、また、代替甘味料的な用途となるミラクルフルーツの存在で、その方々の食の幅が広がる事への期待が見込まれる。また、高齢者の味覚低下の補助として、味覚の明確化や食の促進・心の活性化へとも繋がるといえる。ただ、食べ物においての視覚と味覚においてのギャップを感じることもあるため、考慮しなくてはならない点もあると考えられる。
 また、このような体験は子供が多くすべき事と考える。ミラクルフルーツを通して味覚の凄さ、苦手な物の摂取への抵抗の軽減、そして、食べ物をどんな物でも摂取しなくてはならないということの、栄養面での重要性などを学ぶ事ができるからである。食育の一角を担うものであるといえる。

 3.感想
 味覚体験を通して、驚きと共に味覚という身近な感覚の奥深さを学べてよい経験になったと感じた。私たち、歯科医師を目指す者として、食はある意味身近な物である。歯を通して、食の大切さや食感・味覚の素晴らしさを伝える事も、大切なすべき事であると改めて感じた。この経験を今後も活かしていきたい。



Fさん 

 日本の食生活は、第二次世界大戦後を境に急激に変化した。終戦直後の配給食では栄養が十分でなく、栄養失調で亡くなったりする人もあったため、栄養摂取を目的とする栄養改善法の基に、ミネラルなどの栄養素が満たされているかどうかをみる指標となる栄養所要量が使われてきた。しかし高度経済成長と共に欧米の食文化が浸透し、肉類や油脂成分の摂取が増加、栄養過多の時代に突入した。その結果、糖尿病などの生活習慣病が増え、現在はその始まりとも言われる、メタボリックシドローム対策に重点が置かれている。
 そこで今回、島村先生が長年研究されてきた、味覚修飾物質のミラクリンを含むミラクルフルーツの講義を通して、その素晴らしさを実感しました。噂に聞いておりましたが、酸っぱい物が見事に甘味に変身してしまう不思議な果実、まさに今、時代に求められる食材だと確信しました。その理由は3つあります。
 まず1つは、このミラクルフルーツなら砂糖を使わずして甘味を感じることができるので、、砂糖摂取量減になり、現代病である生活習慣病の解消及び虫歯の予防にも繋がる、ということ。
 そして2つ目は、これが砂糖に変わる天然の甘味料である事、つまり今まで開発されてきた低カロリーの人口甘味剤のように副作用の心配がないと考えられること。最後に甘い物が食べたいのにもかかわらず、制限を課せられる糖尿病の人たちもケーキ(スライドにありました酸っぱいケーキなど)がおいしく食べられる事です。
 個人的には3つ目はメンタルな問題が特に重要だと思います。全く同じ物を食べていても、それを食する人の精神状態が良いのと悪いのでは、消化や吸収、代謝などの生理機構も変化し、体に与える影響に違いが出てくるのではないかと思うからです。現代は非常にストレスの多い社会で、それがいろいろな病気を引き起こすとも言われています。砂糖摂取量を減らし、ストレス解消することで相乗効果となり、病気も減っていくのではないでしょうか。食事はやはり味覚・嗅覚・触覚・視覚・聴覚の5つの感覚に加えて、心理状態や雰囲気作りなどが大切だと思います。今後ぜひミラクルフルーツが手軽に購入できるようになればと思います。



Gさん 

 私は今まで味覚について大学の講義で習った知識しかありませんでした。しかも味覚の生理学の実習もまだやっていなかったので、本当に味覚に関する知識は乏しく、ミラクルフルーツという名前もテレビでなんとなく耳にしたことがある程度で、本当にそんな植物があるのかと半信半疑でした。
 大学の先生の講義は使う言葉も難しく、私たち専門家になる人間は知っておかなければならないと思うのですが、正直、理解するのは非常に困難でした。しかし、島村先生の授業は一般の方にも話されているのもあり、言葉も明快でわかりやすく、味蕾のカギとカギ穴の関係は非常にわかりやすかったです。
 嗅覚や味覚は生活に楽しみを添えるものであり、これらが阻害されると生活が味気ないものになってしまう。高齢者が何らかの疾病をきたすと、特に食欲が損なわれ、社交性が低下する傾向にある。また女性が無理なダイエットによる亜鉛不足による栄養バランスの乱れなどの現象が、味覚障害を引き起こす事が増えているので、気をつけないといけない。嗅覚や味覚はあまり他の五感よりは重要視されないが、花粉・脱臭剤・化粧品などで、味覚・嗅覚が麻痺してしまい、科学過敏症なども引き起こす。また近年では「食育」も注目されており、「スローフード」「スローライフ」などでよく味わって脳を活性化させる。人の味覚は、おいしいものも食べ、時にはまずい物も食べてこそ鍛えられ、味覚が刺激される。そうすると脳の血流変化が見られ、脳波の変化なども見受けられる。
 ミラクルフルーツは舌の味蕾の酸味を感じる部分をミラクリンという物質によって甘みが感じられる。レモンをミカンのように食べれた事には非常に感動したし、味蕾は人間では赤ちゃん、動物では目の悪いナマズなどの魚は味蕾がすごく発達している事には驚いた。でも、よく考えてみると、確かに子供は苦味や辛い物、渋い物は好まないし、ナマズの目の悪さにも納得がいく。コアラのユーカリが好物なことも身を守るための術だった事も知って、世の中、自然で生きていく動物はみんないろいろな術を身に付けて、しかも、他と味覚を変えることなど、工夫を凝らして生き延びているのだなぁと思うと、味って、素晴らしい機関だなぁと思った。また、苦味や酸味は腐ったものを示す、毒物を示すなど、いろんなことを知る指標になるし、味覚は大事なキーにあたると思う。私たち歯科医を目指す者にとって、舌ガンなど、味覚に関与する患者も多く存在する。味覚って本当に大事だなぁとしみじみと感じる講義でした。
 こんな素敵な味覚の魅力に16歳の頃から研究していた島村先生は本当にすごいと思うし、ミラクルフルーツはタブレット化にも成功して、これからどんどん注目されていくと思います。生活習慣病などにも応用される事を楽しみにしています。



Hさん 

 食べ物や飲み物を取り込み、それを人は味蕾で味を判別する。一般的に苦味・酸味・塩味・甘味などは舌の決められた位置で判別されると考えられていたが、それは間違いであり、ただ単に味というのは場所に限らず味蕾によってわかるのである。また、味蕾は生物種間で数が異なり、人は舌だけに認められるが、ナマズなどは体全体に味蕾が存在する。これは生活の違い、例えば人は口で食べ物を前にして食すが、ナマズなどは川の中などで味蕾を使って自分で食べ物を探す事から始まるため、体の表面に必要なのだとわかる。また、人の中でも大人と子供で味蕾の数は異なる。子供の数のほうが多いのだがこれは生きる上で重要な項目である。なぜなら幼い子供は味に敏感になることにより、飲み込んでよいものとダメなものに分けるということができるからで、これは小さなおもちゃに適用されている。味には上にあげた4つ以外に苦味・辛味・えぐ味・うま味があるが、これは1つの味としては存在せず、味蕾ではなく神経を刺激して認識されている。その中のうま味は日本人が発見しており、グルタミン酸にイノシン酸物質を加えると相乗効果によりおいしさが2倍ではなく、6.5〜9倍になることも知られている。
 味覚について代表的な物質は決まっているが、ほとんどは経験と学習からなると考えられる。これはおいしさが五感だけでなく環境や心理・精神などからも決まることと繋がっていると思われる。したがって第一印象が形成される子供の頃には、好き嫌いがハッキリする。これには食べ物に出会った時の雰囲気や経験も含まれているが、この初期段階で、嫌いなものの調理法を変えたり、本人の嫌いという意識を変えたりしないと寄食に走ってしまう可能性がある。現代では子供の孤食が多くなり、自分の子供の好き嫌いを認識しなかったり、そのままにしておく親が多いので、子供の寄食が多くなっていると思われる。これが原因の1つと言っても良いが、近年若者の味覚障害が増えていて、亜鉛の欠乏が1番の要因だとわかった。これを機会に1人暮らしだがしっかり自炊しないといけないと思った。
 ミラクルフルーツについては、授業を受けるまで、育て方が大変だなんて知らなかったし、形状がグミの木の実のようだと知っていたので、育てるのに充分な温度管理と年月が必要なのは意外だった。これから、タブレットやシート状にして保存するというのは、画期的である。また、ミラクルフルーツが味覚修飾物質であることはマルチメディアから既知であったが、世界には他にも様々な種類があるのは驚きだった。これらが甘味か苦味を生み出すということは、人はこの2味に敏感であったり関心があるのかと思った。きっとまだ発見されていない植物には塩味や酸味に関わる物が含まれているのではないかと考えられる。ミラクルフルーツなど甘味に関する味覚修飾物質が糖尿病の患者などに応用される可能性があることは納得はできたが、それに依存することなく、人は食そのものの味を楽しむ事は必要だと思った。食は五感で感じて食べる事であり、1つでも欠いてしまっては食とは言えないと思う。ミラクルフルーツで甘味を医療に持ち込むなら、噛むという触感や食べる意欲が出る匂い、そして量も考えていくべきだと思った。まだ展望が広がる物質だからこそ、様々な人がこの物質の存在を知れるようになったらいいと思った。



Iさん 

 私は五年ほど前にテレビでミラクルフルーツの存在を知りました。番組では不思議な魔法の食べ物として紹介されていて、レモンを甘いとおいしそうに食べている出演者にとても驚きました。その後もいくつかのメディアでミラクルフルーツが取り上げられているのを見ましたが、その仕組みなどは全くわかりませんでした。そんな中、今回の講義で味覚修飾植物という存在を知り、ミラクルフルーツが味覚修飾植物であること、また、酸味を甘味として感じてしまう仕組みを知ることができました。そして実際に体験する事ができ、良い経験になりました。
 また、ギムネマも味覚修飾植物であることを知り驚きました。私は普段からギムネマが含まれているサプリメントを飲んでいます。糖分の吸収を防いでくれるということを知り、飲み始めたのですが、ミラクルフルーツと同様に、舌に直接触れると甘味を感じなくさせるということは知りませんでした。
 実際に自分の普段の生活の中で、味覚修飾植物が用いられている事に初めて気付きました。テレビ等でミラクルフルーツを見ていたときは、ただおもしろい食べ物があるのだなぁとぐらいしか感じていませんでした。ところが今回、ギムネマがその性質からダイエットサプリメントとして利用されている事、ミラクルフルーツが糖尿病患者などの為に実用化が進んでいることを知りました。その事を知ると同時に初めてみる見るものに対して、ただ単にすごいなあと思うだけではなく、それを用いて何か新しいことをできるのではないか、誰かの役に立つ物になるのではないかと考える事が大事なのだと思いました。
 つい最近テレビで超味覚者という患者についての話を見ました。普通の人よりも茸状乳頭が多く、味蕾がたくさんあるため、味を感じすぎてしまうというものでした。野菜は普通ならわずかな苦味である物も、その苦味を感じすぎて食べる事はできず、もちろん外食も味が辛すぎるため食べられません。その人に夢はメキシコ料理など、スパイシーな物をおいしく食べてみたい、だそうです。
 まだまだ知らないことがたくさんあります。これから歯科医師として歯の事だけでなく、舌のことなど口腔についてのたくさんの知識を増やす義務があります。今回の講義を機に、もっとたくさんの興味を持ち、自ら調べるなど努力していきたいと思います。



Jさん 

 今日授業を受けて、味覚について驚きの連続でした。まずテレビでも何回か見たことがある「ミラクルフルーツ」については本当にレモンなどが甘くなるか疑問だったので、実際に体験する事ができて嬉しかったです。レモンが嘘のように甘くなり、あんなにおいしくレモンを食べる事ができたのは初めてだったので、ミラクリン(糖タンパク質)のパワーはすごいなと思いました。授業後に炭酸飲料を飲みました。これも甘すぎる味で正直気持ち悪くなりました。しかし、このミラクルフルーツを食べ、舌で味を感じることはとても重要な事だと改めて気付かされました。味覚には甘味・酸味・塩味・苦味・うま味があり、人間は味蕾で味を感じ取ることができるためちゃんと生きれるんだなと思いました。子供の味覚は敏感で、特に女の子が小さい頃よく遊んでいたリカちゃん人形には、誤って飲み込まないように口に入れた瞬間直ぐに吐き出せるように、苦い薬が塗ってあるらしくそんな工夫までされてあるんだと驚きました。
 先生の話を聞いて生態の素晴らしさにとても感動しました。チョウには葉に毒がないか調べるための味蕾がついていたり、ヘビやニワトリには味蕾が少ない代わりに触覚で判断したり、毒を含んでいるユーカリを食べるコアラには1日約20時間寝て、毒を分解する働きがあるということがわかりました。僕はライオンの生態についてとてもおもしろいと思いました。ただ他の動物の肉を食べていると思ってましたが、実はライオンは野菜を摂取するために草食動物が食べた草などが消化され、ジュース状になった「内臓」を食べる事を知り、とても興味が沸きました。野生動物は足が遅くならないように満腹の状態で目の前に食べ物があっても食べないということで、それぞれの動物が生きるために自分の体の仕組みを理解して工夫されているので、非常に感心しました。
 味を感じる上で、うま味の相乗効果という言葉を聞き、僕は個人的にお寿司が好きなのですが、あんなにおいしい理由がわかりました。昆布に含まれているグルタミン酸と鰹節(魚)に含まれるイノシン酸の相性はよく、おいしさが6.5〜9倍にもなるらしく、醤油に含まれているグルタミン酸とネタに含まれているイノシン酸が合うので、うまいはずだと思いました。
 人間は9〜12歳で味覚がわかってくるのですが、子供はその味によっては好きになったり嫌いになったりする。人間にとっての味覚は「経験と学習」であり、一度経験して嫌いになってしまったものは好きになるために
 @頭の中の情報を書き換える…調理法の工夫、自分で育てたり、料理をする。成分を知る。
 A本人が好きになろうと努力する。
 以上の事が重要になってくることがわかりました。子供の頃の味覚の形成が非常に重要で、やはり子供が嫌いにならないように親が調理法を工夫して、子供の苦手意識をなくす必要があるのではないかと思いました。親の調理により昔から慣れ親しんだ味はやがておふくろの味と呼ばれるようになるのではないか、そんな事を考えながらやはり親の存在は大きいなと思いました。
 現代、24万人はいると考えられる「味覚障害」において、これは結構重大な病気(障害)なんじゃないかと思いました。ファストフードなどにばかり頼りすぎてたり、サプリメントといった錠剤で栄養を摂ろうという考え方が増えてきたため、味覚障害が発生しやすくなったのではないかと思いました。
 人間(動物)は生きるために食べたり飲んだりするわけだが、その際味覚は絶対に感じるものなので、おいしくバランスよく調理すれば健康体でいられるんじゃないかと思いました。
 今日はミラクルフルーツを食べて、たった1錠という量だったのに約1時間ほど効果があって、ちょっとの量だけでも味ってこんなに変わってくるんだと驚きました。僕はミラクルフルーツを体験してすごく興味を持ちました。育てようと考えていたのですが、ミラクルフルーツは温度調節などいろいろな面で育てるのが難しいとの事なので諦めました。「桃栗3年ミラクル7年」という言葉にはちょっと笑えました。
 味覚について普段は全然考えた事もなかったのに、生きる上でとても重要なことなんだなということに気付かされました。いろいろな動物の生態についての知識が増え、ミラクルフルーツのすごさも体験でき、とても楽しい時間を過ごせました。もっと味覚について勉強しようと思いました。ご指導ありがとうございました。