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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2008/6/24に実施した日本福祉大学 健康科学部 リハビリテーション学科 理学療法専攻・作業療法専攻1年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 私は以前「ミラクルフルーツ」という言葉を聞いたことがあったので、この講義が始まる時からワクワクしていました。講義中は話もとても勉強になり、体験して自分で実感するという今までにない講義の形でした。なので講義は今でもとても印象に残っています。
 講義を受けてわかったことはたくさんあります。まず味を感じるという仕組みです。これは解剖学の講義で既に習ったところでしたが、正直その時間内ではわかりませんでした。しかし、小学生でもわかるようにまず食べ物の成分と味蕾をカギとカギ穴の関係に例えたのがとてもよかったです。今まで味蕾は"味を感じ取る"というイメージしかなかったのでこの例えでよくわかりました。私は人間の中で一番味蕾が多いのは「ソムリエ」だと思いました。しかし答えは全く違って赤ちゃんでした。ソムリエは脳の電気信号が優れているだけで、味蕾の数は関係していませんでした。赤ちゃんが多いのは何でも口に入れてしまうからと聞いて納得しました。逆に一番味蕾が少ないのはヘビなのには予想と当たっていました。ナマズは体全体に味蕾がついているのは味で"相手を確認するため"と知った時は、もし自分がナマズの前に現れたらどんな味をしているのだろうと思いました。私はライオンのような肉食動物たちがとても頭がいいと思いました。私は"肉を食べる動物"と書くので肉しか食べないと思っていました。しかし、最初に食べるのは最も栄養が高い小腸で、次に肝臓、すい臓、そして最後に筋肉という順番でした。動物たちは生きていく上で役に立つものをまずはじめに食べて、私たちがいつもおいしく食べている肉は動物たちにとっておまけなのです。動物が肉を食べ過ぎないのは体が重くなって狩の時に失敗するのを防ぐためなのです。人間はこれの全く逆だと思いました。食欲だけ満たして、今、自分に必要な栄養を摂っていないのです。こんな人たちや私も、動物たちを見習わなければならないと思いました。人にとっての味覚では生物的意義の酸味が腐廃物・熟していない果実のシグナル、苦味が毒物のシグナルというのは昔テレビで見た事があったので、これは2度目でした。あと私の中では味というのは甘味・塩味・酸味・苦味・辛味だったので、うま味だと聞いたときは驚きました。辛さは味ではなく痛みというのも驚きました。
 好き嫌いのメカニズムの時は私は関心を持ちました。なぜかというと妹がとても好き嫌いが多く、私はラーメン屋のバイトをしているのですが、お客さんが食べ終わった皿を片付ける時、とても食べ残しが多いからです。妹にも、食べ残しをするお客さんたちにも共通点がありました。それは、食事中が楽しくなさそうなのです。これは講義中に習った「雰囲気」が関わってくると思います。お客さんに克服してもらう事はできないので、せめて妹には島村先生から教えてもらった克服法で好き嫌いをなくさせたいです。私にも嫌いなものがあります。それはコーヒーです。あの苦さがどうしても舌が受け入れません。ずっとコーヒーは飲めないと思っていましたが、二十歳くらいから苦さの美味しさを感じるようになると聞いて安心しました。人にとっての美味しさでは、体内の欠乏した栄養素は美味しいと感じるのは、今まで部活をやって汗をかいたりしたときにそう思っていました。小さい頃から慣れ親しんだ味が美味しいのはその通りだと思います。私の家は基本、味が濃いのでそれが美味しさになってしまいました。外食などでも美味しい基準が濃い味なのです。体には薄い味のほうがいいと聞くのですが、9〜10歳で好みが決まってしまうのでもう手遅れだと思いました。
 味覚障害という病気はあまりならないというイメージでしたが、毎年24万人もなってしまうと聞いてとても深刻な問題というのに気付かされました。味を感じることができないなんてとてもかわいそうだと思います。
 私がこの講義で一番興味を持ったのはミラクルフルーツとギムネマです。私はよく砂糖をそのまま食べる癖があるので、スティックシュガーも普通に美味しかったです。しかし、ギムネマの葉をかじって、舌全体になじませてから食べると砂のようでした。全く美味しくなかったのです。これを感じたとき、砂糖もチョコも食べたくなくなりました。ミラクルフルーツの方では生きてて久々に感動しました。私は酸味がとても苦手でグレープフルーツジュースなんかは飲む度にゾッとしていました。しかしミラクルフルーツを、これも舌全体になじませてグレープフルーツジュースを飲んだら、砂糖がたくさん入った果汁30%くらいのオレンジジュースのようでした。とてもおいしかったです。ミラクルフルーツは低カロリーで安全に甘い味を楽しむ事ができるけど、ギムネマは使い道があるのか考えてみたら、食欲を抑えられると思う、もし糖尿病や肥満の人たちが「甘い物がどうしても食べたい」という時に、このギムネマを食べれば甘い物を口に入れた瞬間美味しさがないのでそこで食欲がなくなると思います。
 私はこの講義でいろんなことを知って、体験して、とても楽しかったです。この講義で学んだ知識をこれから自分の子供ができて、好き嫌いがでてきてしまった時に役立てたらいいと思います。本当に楽しい講義をありがとうございました。



Bさん 

 私はこの講義で味覚に変化についてこのような事が原因なのだと初めて知りました。味の変わる植物があることも初めて知って、大変楽しみにしていた講義でした。実際にミラクルフルーツやギムネマを食べて、その味の変化にとても驚き、地球にはおもしろい植物もあるのだと改めて思いました。
 舌にある味蕾で味を判別する事を知り、カギとカギ穴の関係にあることについて、味覚のすごさ、人間や動物の味を感じる仕組みのすごさを感じました。味が変化する事で思い浮かんだ事は、歯磨きをしたあとにグレープフルーツやオレンジを食べると苦く感じることです。この現象も味蕾が関係しているのかということにすごく興味を持ちました。味覚についてあまり関心がなかったので、今回の講義を聞いて今までになかった興味を持つ事ができました。驚いた事は辛味は味ではないということでした。今まで思ってきたことが間違っていて、やっぱり味覚についての関心が少なかった証拠だと思いました。
 医療の分野でもこれらの植物が使われている事を知り、味覚についても少し調べてみようと思うようになりました。人々が味覚についての正しい知識を持っているほうが少ないと思います。なので正しい知識を持つ事で、味覚障害を防ぐ事もできるのではないかと考えました。私も味覚障害は亜鉛不足が原因ということは知っていましたが、どんな食べ物に含まれているかまでは知りませんでした。
 普段美味しいと感じることが、4種類にも分けられる事を知り、一言の美味しいでも、毎回違う種類に感じているのだと思いました。
 なぜ熱帯の植物に味を変化させる物が多いかという事がすごく気になりました。他にもそんなおもしろい植物があると聞いて、ぜひ機会があれば試してみたいと思いました。この他にも医療に役立てる事のできる食物がたくさんあるかもしれないと思ったら、まずは味覚の知識を正しく理解する事が大切だと思いました。



Cさん 

 ミラクルフルーツのことは前からテレビで見て知っていたが「酸っぱい物が甘くなるおもしろいフルーツがあるんだなぁ」ぐらいに思っていた。だからタブレットにする事ができたといっても別に気にも留めなかった。でも授業が進み糖分が摂れない患者さんへ使っている事を知り、「ミラクルフルーツにそんな使い道があったんだ」と1人感心していた。糖尿病の人たちは今まで甘い物を食べたくても食べられなかっただろうから、この発明はたくさんの患者さんに楽しみを与える素晴らしい発明だ。
 以前テレビで見てからミラクルフルーツを食べてみたかったので、授業も楽しくて、生理学の味覚のところも良くわかった。普段大学の授業は黒板に書く物を写すだけの授業が多いので、こういう体験型の授業もたまに取り入れたりすると、興味を持って聞けるのではないだろうか。
 初めて知ることや生活に則したことも教えてもらい勉強になった。中でも印象に残っているのは「好き嫌いのメカニズム」だ。僕は何でも好き嫌いなく食べれるほうだが、唯一生クリームが嫌いで、何で嫌いなのか聞かれたら「食べるとだるくなって頭がくらくらする」といった感じだった。これは初めて食べた子供の頃に熱っぽかった時で、それが原因だったんだと初めてわかった。また、僕は高校2年生の調理実習でロールケーキ(もちろん生クリームが入っている)を作って食べ、それから生クリームが食べられるようになったのも、今回授業で聞いた、好き嫌いの直し方に当てはまっていて、それも1人でビックリしていた。子供が好き嫌いの多い理由も本能的なものだと知り、自分の子供に無理には食べさせないように、また食べ方を工夫して食べさせ、好き嫌いの無いようにしたい。



Dさん 

 今回初めて島村先生の講義を受けた。講義は大変おもしろく、かつ私にとって意義深かった。島村先生の講義では、全ての人が試食できるのが素晴らしい。試食ができなくて後悔することがない。
 私の父親は糖尿病であり、甘い物を制限している。ここでミラクルフルーツが役に立ちそうである。また、島村先生は説明が上手であった。説明を聞いていて納得がいかない箇所はなかった。説明に具体例や似ている事柄を用いていたので、わかり易かったのだろう。私は理学療法士を目指している。今の私が患者さんに説明すると、患者さんを置き去りにしかねない。先生の講義は非常に良い刺激となった。
 私が興味を持ったのは、味蕾である。味蕾が舌以外の部分、上顎や喉にもあるのが気になった。ハエが手をこするのは、手に味蕾を持っていて、その掃除をしているそうだ。チョウは卵を生むとき足にある味蕾で葉に毒がないか確かめているそうだ。今、万能細胞というのが研究されている。この技術があれば、手や足にも味蕾を持つ事ができる。この世の中、何が起こるかわからない。このような思いつきも、何かの役に立つかもしれない。
 ギムネマは今回初めて口にした。舌にこすりつけた後にチョコレートを食べると、上品なチョコレートの味がした。舌の奥にギムネマをこすらなかったから味がしたのだろう。砂糖を食べるとこれもまた上品な味がした。食感だろうか。結構気に入った。ミラクルフルーツはスーパーで見て衝動買いをしたことがある。その時は舌にあまりこすらなかったので、効果がよくわからなかった。今回は十分に舌にこすりつけたため、効果がわかった。酸っぱいヨーグルトが甘くなり美味であった。グレープフルーツジュースは甘すぎて私の口には合わなかった。
 島村先生の講義では大変贅沢な経験をさせてもらった。大学2年生でも先生に会えるそうなので、その日を楽しみにしている。



Eさん 

 ●講義を聞いて興味を持った事
 今回の講義は本当にどの話も興味深い話ばかりでした。味蕾の数は赤ちゃんの頃が一番多いということ。生物によって味蕾の場所や数が全然違うこと。味覚地図は間違いだということ。「辛い」というのは生理学的には味ではないということ。「うま味の相乗効果」があるということ…。全部興味深かったです。なかでも「別腹」についてが一番興味深かったです。別腹は私は気のせいだと思っていたので、科学的なものだと知って驚きました。別腹は食後にお腹がいっぱいになってから、甘いデザートが出されるとなぜかペロリと食べる事ができるというものです。私は別腹は自分が欲張りだからだと思っていました。しかし、甘味は他の味に比べて最も強い快感を生じさせるそうです。甘味の刺激によって脳のなかには至福感や陶酔感を引き起こすβーエンドルフィンなどの麻薬様物質が出て、「食べよう」という意欲を生じさせるドーパミンが分泌されて食欲が生じます。それと同時に摂食中枢の細胞はオレキシンという摂食促進物質を脳内に分泌して、食行動を誘発し、消化管の活動を活発にし、それが別腹だと知りました。味覚について今まであまり意識せず、美味しい物は美味しい、とだけ思って食事をしていました。今回の講義を受けて味に対する考えが変わりました。

 ●味覚修飾植物の今後の展開や味覚について知ることの重要性
 ギムネマの実験やミラクルフルーツの実験を実際に体験して、本当にこんな植物があるのか、と思いました。特にミラクルフルーツは酸っぱい物が甘くなり感動しました。これが一般の人でも簡単に手に入るようになれば、病気などで甘い物を制限されている人はもちろん、食事制限で無理なダイエットをしている人たちにもとてもいいと思いました。今後の味覚の研究に注目していきたいと思いました。

 ●感想
 今回の講義は味覚について、本当に初めて知ったことばかりでした。味覚は植物によって簡単にだまされるものなんだということに驚きました。味を感じるというのは当たり前の事だけど、味を感じることで幸せを感じることもできる、味がわかるということはすごくありがたいことなんだと思いました。