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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2008/5/17に実施した瀬戸内短期大学 食物栄養学科1年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 私が初めてギムネマとミラクルフルーツを見たとき、まずその形に驚きました。「ミラクルフルーツ」と聞いて想像したのはヤシの実大の大きなフルーツで、輪切りにして食べるものだと思っていたからです。そして、ギムネマはキュウリのようなものだと思っていたので、最初に葉っぱを見たとき、「ハーブ」だと思いました。ギムネマの葉をかじって口に含んだとき、なんとも苦い独特の味がしました。いよいよこれで甘味を感じなくなるのか、と期待しつつ、チョコレートをかじってみると、私は今まで経験した事が無いほどの味に遭遇しました。砂糖もまるで味が無く「砂」を食べている様でした。味を感じることが当たり前であると思っていた私は、ギムネマが味蕾にフタをして甘みを感じなくなった時、味を感じられることの大切さを実感しました。
 今回の講義で、人にとってのおいしさには4つの要因があることを学びました。例えば「ハンバーグ」を食べる時。スーパーのお惣菜などで買って食べるよりも、家庭の味のものや、おいしいと評判のハンバーグを食べたほうがおいしいと感じるのは、「肉が食べたい」という生理的欲求から慣れ親しんだ味を好むおいしさ、「評判のある」という情報が脳に働くおいしさ、そして肉汁や香辛料などの薬理学的なおいしさが基づくため、人間は「おいしい」と感じるのであると学びました。
 今回の講義を通して、私はギムネマやミラクルフルーツをこれからの食育に広く活用されるべきだと思いました。なぜなら、幼い頃から色々な事に興味を持ち、またそれを満足させるような体験をする事で、子供たちの持つ感受性が広い分野で活躍し、これからの人生に大いに役立つからです。
 最後に、先生の講義はとてもわかりやすくて、ギムネマやミラクルフルーツの事だけでなく、動物の食事法や、味の感じ方など、とても興味深いお話を聞くことができ、本当に楽しかったです。将来、管理栄養士を目指すものとして、味や植物の持つ特別な性質などの食の知識だけじゃなく、人に自分の意見を伝える方法や、人に聞いてもらえる様な環境作りをする事が大切だということも学ぶ事ができました。貴重な体験をさせていただきありがとうございました。



Bさん 

 5月17日、私はミラクルフルーツとギムネマの2つの植物を通して味覚について理解するという内容で講義を受けました。
 まずはじめに、味を感じる仕組みについて説明を受けました。その中で、味覚での味の判別方法は、カギとカギ穴の関係のようなもので、従来言われてきた味覚地図は間違いであるという事実を知りました。そして、今まで、味の感じ方について疑問に思っていたことに納得しました。その疑問とは、私が幼い頃、薬を飲むときにしてきた行動です。苦味を感じにくいようにしても、結局は苦い思いをしてきました。たぶんこれは薬が苦手だった人は経験したと思います。
 次に動物にとっての味覚と人間にとっての味覚とは何かという説明を受けました。動物にとっての味覚は「生きていく上で役に立つものがおいしい」ということだそうです。つまり、味より栄養が重視されているということだと思います。その例えはライオンが草食動物を捕らえ、まず一番初めにたべるところが小腸だということで、なぜかというと草食動物が消化して吸収しやすくなった食物繊維が多く詰まっているからだそうです。そして次にビタミンやミネラルの詰まっている肝臓やすい臓、最後に筋肉の順番で食べるらしいです。私はライオンといえば、肉しか食べないというイメージがあったのですが、今回の事で、ライオンは直接的には肉しか食べていないが、間接的にしっかりと食物をとっているという意外なことを知りました。
 一方、人間にとっての味覚とは「経験と学習」だそうです。おいしいと感じるものを食べる、と私はそれが人間の味覚だと思います。そのおいしさには、生理的欲求に基づくおいしさ、文化に合致したおいしさ、情報によるおいしさ、薬理学的おいしさの4つがあるそうです。また、第一印象、雰囲気、経験などによる好き嫌いが関係してくるそうです。
 最後に味覚修飾植物であるミラクルフルーツとギムネマの2つを使い実験を行いました。ギムネマは甘いものを食べた時、甘みを感じなくなるという植物でした。砂糖を食べた時は本当に砂のようで、チョコレートを食べている時は油の塊のようなものを食べている感じで、不思議な体験でした。次にミラクルフルーツを食べました。ミラクルフルーツは酸っぱいものが甘く感じられるという木の実でした。これは、ダイエット中で甘いものを我慢している人や、糖尿病をはじめ生活習慣病で甘いものを食べてはいけない人たちへの利用が期待されています。
 これから研究が進み、人口甘味料などの利用が減ってきたらきっと無理なダイエット、甘いものを制限されている人でも甘いという味覚を普通に味わえると思います。そして、まだ発見されていないミラクルフルーツやギムネマに似た植物の発見や大量生産の方法が見つかればいいと思います。最後になりますが貴重な体験をありがとうございました。味覚の仕組みなどにも興味が沸きました。



Cさん 

 私は今回の講義を受けるまで、ミラクルフルーツとギムネマの存在を知りませんでした。
 そもそも、人にとっての味覚は、これまで、「甘み・塩味・酸味・苦味・辛味・うま味」とばかり思っていましたが、「辛味」というのは「感覚である」ということが先生の説明で納得がいきました。確かに「辛子」や「わさび」といった香辛料の類は直接皮膚に塗るとヒリヒリします。それに、「渋味」も「辛味」同様に「感覚」だったのには驚きました。
 今回の講義で一番わかったのは、「味を感じる仕組みは、口の中(舌)にある4種類の乳頭で、その中にある花の蕾のような形をした「味蕾」で味が判別されていたということである。その判別方法は、カギとカギ穴に例えることができ、食べ物の成分がカギで、味蕾がカギ穴であり、味にはそれぞれ専用にカギ穴があり、そのカギ穴が埋まるとスイッチが入り、電気信号として脳に伝えられる…」と、言葉で聞くと非常に嘆じんな構造に思えましたが、普段私たちが味を感じる仕組みは、実にうまくできた、そしてとても複雑な構造である事がわかりました。
 私が特に興味を持ったのは、やはり、ミラクルフルーツの酸っぱいものを甘く感じさせる力です!ミラクルフルーツを試食するにあたり、私は日頃、喫煙をしているせいか、効果が直ぐには現れませんでしたが、しばらくしてから、その効果のほどを体験する事ができました。まさにミラクルでした!!
 今回紹介していただいたミラクルフルーツをはじめとする、味覚修飾植物は、本当に可能性を秘めた植物だと思います。現に、医療機関では近年の糖尿病患者の増加に対する治療の一環として、低カロリーで安全な甘味剤の開発に取り組んでいますし、社会生活でのストレスや栄養過剰摂取による肥満対策にもこれらは必ず役立ち、引いては生活習慣病予防にもなると思います。
 私個人としては、これらの味覚修飾植物を使って、禁煙タブレットを開発してみたいのと、先生が仰っていた、ミラクルフルーツを使っての和菓子造りにも挑戦してみたのですが…。その前に原料が無ければ研究・開発もできないので、まずミラクルフルーツなどに含まれている甘味誘導物質(ミラクリンやクルクリン)の安定性の追及や、大量生産技術を確立してこれらを実現しみたいと思いました。



Dさん 

 人の口の中には、味が判別される花の蕾のような形をした味蕾が約6,000〜9,000個あります。赤ちゃんは約12,000個もの味蕾があります。ウサギは約17,000個、ウシは約24,000個、ナマズは体全体に約20万個もの味蕾があることを知りました。ハエは手に味蕾があり、何か物に止まったときに食べてよいものか判断し、チョウチョも手の味蕾で卵を産むための葉を選びます。味蕾の7割は舌にあり、残りは上顎と喉にあります。喉の味蕾は炭酸に敏感なので炭酸飲料を飲むと喉にきます。動物はただ餌を食べているだけと思っていましたが、ライオンなどの肉食動物は、草食動物の小腸(草食動物が食べ、やわらかくした野菜)→肝臓・内臓を食べ、ビタミン・ミネラルを補っている事がわかりました。コアラが生き延びる事ができたのは、あえて毒のあるユーカリの森に住むことにより敵を寄せ付けなくするためで、でもユーカリはカロリーが低いのでコアラは1日20時間寝ている。
 人は甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の味覚があります。辛さは、神経が刺激されて起こっていることで、味覚ではない。また、うま味は昆布のグルタミン酸ナトリウムのおかげで日本人が発見しました。
 好き嫌いのメカニズムでは、初めてたべて決まるものや、嫌な気持ちの時、食べているものが嫌いになることがあるとわかりました。また、おいしさは情報で決まることもあり、例えば行列ができてる店は混んでいるからおいしいと思い込むし、値段が高いほどおいしく思う。また、若者の味覚障害が多くなっていて、加工食品やファーストフードばかりでなく、ちゃんと海藻や魚も食べようと思いました。
 ミラクルフルーツは酸っぱいものを甘くさせます。レモンヨーグルトがとても甘くて驚きました。ギムネマは、ギムネマ酸が糖分の吸収を防ぐので、砂糖が砂になっていてすごいと思いました。その他にも、30度以上の水は普通で、氷水を甘く感じさせるストロジンやギムネマと同じ効果を持つナツメなどがありました。
 島村先生の講義を受けて、人間の味覚は、味蕾などの機能があってすごいと思いました。ハエやナマズなども、その味蕾を活用して生きていました。動物も、ちゃんと栄養がある部分の肉を食べたり、自分の身を守るために、毒のあるものを食べたりとすごかった。一番楽しかったのは、ミラクルフルーツとギムネマです。人の味覚が一度食べただけでおかしくなるということが不思議で、あんなにレモンがおいしく感じることはありませんでした。