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■ 参加者の御感想


参加者の御感想

2008/05/09に実施した中京大学 心理学部1年の皆さんのレポートです。

講演風景1 講演風景2



Aさん 

 今回のミラクルフルーツとギムネマの味覚体験は本当に驚くべきものでした。
 最初の味を感じる仕組みについて、私はよく口の中の図でも示されている”味覚地図”で私たちは味を感じ、理解しているのだと小さい頃からずっと思っていました。そのため味覚地図の甘いところで食べ物を感じれば、より強く甘味を感じれると思っていたし、苦いものでも苦味の場所より遠くであれば、苦味を感じないのだと思っていました。それなので、舌には味蕾というものがあり、それぞれの鍵と鍵穴が一致して味を感じるんだということに驚きました。また、喉から食道にかけても味蕾があり、喉でまで味を感じているとは思いませんでした。また、人間の成長の中で赤ちゃんが一番味蕾が多いのにも納得です。確かに知識の乏しい赤ちゃんにとって腐敗物や毒物のシグナルは重要であり、12,000個という数は相応なものだと思います。そして大人になって12,000個もあった味蕾が6,000〜9,000個に減少してしまうのは、知識や情報を十分に備えてきている大人にとっても相応なものだと思うし、改めて人間のメカニズムについて考えさせられる事になりました。
 私はギムネマについては初めて見たけれど、ミラクルフルーツに関してはテレビ等で観た事があり知っていました。しかし、日本では栽培が困難な事、タブレットなど密封していなければ保存が難しい事など、新たな発見がたくさんありました。最初、ミラクルフルーツの効果は何となくですが分かっているつもりでした。しかしこの小さな実1つで味が変わるなんて…と半信半疑でした。しかし実際タブレットを舐め、グレープフルーツジュースとレモン入りヨーグルトを食べた時の驚きは忘れられません。本当に甘すぎるくらいに酸味の強い物が甘くなり、ダイエットにも良いかなぁと思ったりもしました。ギムネマでは甘かったチョコレートや砂糖が、小さい葉たった4分の1で粘土のようになったり、砂みたいになったりしました。その時私は、とても不愉快な感覚になりました。きっと甘さを感じない味覚障害の人は、いつもこのような感覚と付き合っているのだと思うと怖くなりました。食事は雰囲気ももちろん味を楽しむ事がメインです。それが失われた時の感覚はとても想像する事ができません。私は1人暮らしなので、食事管理は自分でしなければならないので、きちんと亜鉛の含んでいるものや、食生活を見直そうと思う、良いきっかけとなりました。
 今回の味覚実験はとても楽しかったのですが、それ以上に人間の身体や口の中のメカニズムに興味を持つきっかけになりました。味覚とは生まれたときから当たり前にあるもので、死ぬまであるものです。なので、あまり深く味覚について関心もありませんでした。しかし、味覚が無くなる事の怖さ、味覚の様々なメカニズムは重要なものであるし、興味深いです。自分なりに味覚についてもっとよく調べ、自分の食生活から改善していけばこれからもっとよく味覚と付き合っていける気がします。



Bさん 

1.講義で感じたこと、分かったこと、興味を持ったこと
 私はそもそもミラクルフルーツやギムネマの存在を知らなかったので、味覚が変わる食べ物があるということに最初とても興味を持ちました。また、本題に入る前に学習した、舌の構造や味覚についても自分に当てはまる事が多く、とても勉強になりました。味覚地図については、小さい頃から薬を飲むときに両親に「舌先に乗せたら苦くないよ」と言われ続け、でも私は”苦いじゃないか”と疑問に持っていたのでようやく納得できました。他にも「”味の素”は何味なの?」と言い続けた小・中学校のときを思い出します。この講義で小さい頃からの謎が解けたような気がします。
 また、味覚障害については、自分も偏った食生活が多く他人事ではないと感じました。小さいことから味覚障害の話は耳にしてきましたが、ずっと自分は関係ないと思っていました。しかし自分で自由に食べ物を買って食べられる歳になって、ファストフードや加工食品を食べる事が多くなってきた事に気付き、危機感を感じ始めています。ギムネマを噛んでからの砂糖やチョコレートを食べてみて、自分自身で経験し、改めてそのままの味で食べれる事は素晴らしい事だと思いました。

2.味覚修飾植物の今後の展開や味覚について知ることの重要性
 味覚修飾植物によって、糖分を多く摂る事を禁止されている人々(糖尿病患者の人など)に、甘くないお菓子を甘いと思わせ、生活習慣改善の一環としています。また、肥満や味覚障害の人やそれらの注意のところにいる人にも効果があるのではないかと思います。
 味覚について、私たちの中で普段物を食べるということが当たり前のこととして定着していると思います。その当たり前が何らかの事で壊れてしまった時、私たちはひどく後悔してしまうと思います。そうならないためにも、味覚についてきちんと知っておくことが大切だと思いました。例えば、どうしてしまったらある食べ物が好きになったり、嫌いになったりするのかを知っておけば、偏食をする事も少なくなると思います。

3.その他、自分の意見・感想
 この講義を受けて、受ける前と後で大きく自分の中で食べる事(味覚)についての考え方が変わりました。味覚修飾植物によって糖尿病患者の人にお菓子を食べたという満足感を得させる事が出来るというのは、本当に凄いと思いました。また糖尿病患者だけでなく、味覚修飾植物を必要とする人々に広く利用されたらもっと役に立つと思います。島村先生の講義では必ず全員が試食できるということも大切なのだとも思いました。多くの人が味覚障害の危険について話を聞かされても、結局は他人事のように処理してしまうのは、やはり体験をしていないからだと思います。実際、自分で体験してみるのと話を聞くだけでは大きく違います。
 また味覚について詳しく教えていただいて勉強になりました。これから役に立つことも多く、今まで知らなかったことに少し後悔しました。1つに味覚といっても五感が様々に関係しているのに関心を持ち、自分で詳しく学習したいとも思いました。



Cさん 

 今回初めてミラクルフルーツを食べました。ミラクルフルーツの存在はテレビで見たことがあったので知っていました。酸っぱいものがミラクルフルーツを食べるだけで甘くなるなんて信じられませんでした。テレビだから、甘くなくても「甘い」と言っているだけじゃないのかと疑っていました。でも実際に食べてみて、「本当に甘くなるんだ!!」と実感しました。ギムネマも今回初めて食べました。ギムネマは今まで見たことも聞いたこともなかったので「何だ?それ」という感じでした。ギムネマはミラクルフルーツとは反対で、甘いものが甘くなくなるという、今まで感じたことのない不思議な感覚を体験できるものでした。
 講義を聞いて、舌だけでなく上顎や喉にも味蕾があるんだと知りました。確かに喉でも味がわかるなぁと思いました。味を判別する味蕾にも、何の味を判別するのかそれぞれ役割があるという事も初めて知りました。味蕾が存在していなかったら、ただ食べるだけで何の楽しみもないんだと思うと、味蕾の存在価値は大きいと感じました。味蕾は、生き物にとって重大な役割を担っているのにすごく小さい器官だなんて、生き物って不思議だなと思いました。
 私は好き嫌いが少ないほうで、嫌いといっても食べられないわけじゃないというものがほとんどです。9〜12歳で味覚の嗜好が決まると聞いて、いろんな物を食べさせてくれた親に感謝しないといけないなと思いました。自分に子供ができた時、気をつけないといけないと思いました。普段、生活の中で「なぜこの食べ物が好きor嫌いなのか(特に好きな食べ物)」と考えたことはなかったけど、「なるほど」「そう言われればそうだな」と納得させられる事が多かったです。
 今、健康で味の判別がきちんとできているから「おいしい」と感じることができるけど、味覚障害になったり、糖尿病などで摂取し過ぎてはいけないものがあったら「おいしい」と感じることが難しくなると思いました。糖尿病で甘いものを食べ過ぎてはいけないとき、甘いものを食べすぎてしまうことが原因で肥満になった時などに、味覚修飾植物で抑える事ができると思います。また味覚があるからこそ、身体に害はないのか、腐っていないかなどの自己防衛や、好きな味なのか嫌いな味なのか、食べた事があるのかないのかなど、自分の経験として積み重なっていくものがあると感じました。生き物にとって味覚の判別ができる事は命に関わるほど重要な事だと思いました。



Dさん 

 私は今回の島村先生の講義を聞かせていただくまで、「味を感じる」とはどういうことなのか、ほとんど全く知らなかったし考えてみたこともあまりありませんでした。今回の講義で初めて「味蕾」というワードを聞き、それが人間が味を感じる上で重要な役割を果たしていると知り、大変興味を持ちました。普段人々は何気なく食事をし、味わっています。そしてこの食事を味わう、すなわち楽しむことができるのは、味蕾があるおかげなのだな、と思いました。そして何よりも味蕾の最も重要な役割は、人体に害を及ぼす毒や腐敗物を体内に取り入れないようにするということだと思います。苦味を感じれば毒、酸味を感じれば腐敗物という習慣的な判断は、生きていくうえで大変重要です。
また、動物にとっての味覚とは、生きていくうえで役に立つものがおいしいということであって、人間や全ての動物の味覚が共通するということはあり得ないのだなと思いました。
ほとんどの子供たちに、好き嫌いがあると思います。私も、小さい頃はかなりあったというわけではありませんが、多少は好き嫌いがありました。私は特に、いわゆる「食わず嫌い」が多かったのです。これは、その食べ物を第一印象で判断していただけだったのだなと思いました。
そして今回初めてギムネマとミラクルフルーツの実験をしました。ギムネマを食べた後、甘いものを食べても甘味を感じなくなり、ミラクルフルーツのタブレットをなめた後、グレープフルーツジュースやレモン汁を飲んでも、酸味を感じなくなり、甘味を感じるようになりました。しかし、舌の上では味が変わっても、喉で飲み込むときには、味が変化しなかったのは、喉にもたくさんの味蕾があるということを示しているのだなと思いました。ギムネマやミラクルフルーツのこのような特性を利用して、糖尿病患者への適用が開始されたようですが、ミラクルフルーツを食べることによって、甘く感じるスイーツがスーパーやコンビになどに並び、一般の人たちにも手に入れやすくなれば、女性などから人気が出るようになると思います。
味を感じる仕組みというのは、誰の舌にも起こっていることで、身近なことだけれど、知らなかったことが多くて、とても勉強になりました。特に、私たち現代人は、味覚障害の危険性についてもっと知るべきだと思いました。この病気について、知らない人はたぶん大勢いると思います。亜鉛が不足した食品を食べる機会が多い現代人は、味覚障害の問題を人ごとではなく、身近な問題として受け止めるべきだと思いました。



Eさん 

 今回実際にミラクルフルーツを食べてみて、味の変化を体験するという講義に参加して、以前から抱いていた興味を超える関心を持つことができ、実習自体もとても楽しく受けることができました。
味が変わるということは、受講前から知っていたのですが、なぜ変わるのかまでは知らず、味蕾という器官の形が関係しているという話を聞き、とても納得しました。
また受講前はミラクルフルーツのことしか知らず、逆に甘味を感じさせなくするギムネマの存在を知りとても驚きました。
味の種類に関しての話では「うまみ」という味を全て日本人が発見してきた、という話を聞きとても興味を抱きました。私は大学生になってからというもの、外食が増え、家で食べる少ない機会のときでさえも、味付けの濃い簡単なものを作って済ませてしまうことが多くなりました。この「うまみ」の話を聞き、日本人として生まれてきたのに「うまみ」の発見の元となった湯豆腐など、近頃食べた記憶がなく、自分の食生活を見直すきっかけになりました。
ミラクルフルーツやギムネマなどの味覚修飾植物は日本で栽培することが難しいそうですが、まだ発見されていないものの中には、そうでないものもあるはずだと思います。近年、糖尿病など成人病と呼ばれてきたものが、若者の間で増えてきていると聞きます。それはまさに私のような、食生活が乱れている人が多くなったからだと思います。もし新たな、栽培の簡単な味覚修飾植物が発見されれば、生活習慣病の治療と予防もより効果的になると思います。
今回の講義で改めて気付かされた食生活の乱れですが、この機会がなかったら病気になるまで気がつかなかったかもしれません。新たな分野に関心を抱くことができたのとともに、自分の生活とすぐに直結することもできる、大変ためになる講義でした。