味覚についての講義は今回が初めてではなかったが、あそこまで深く学んだのは今回が初めてである。とても興味を感じ、納得することが多かった。
コアラがユーカリの葉しか食べないのは、ユーカリの葉が他の動物にとっては毒であり、動きが遅いコアラが他の動物に襲われることがないということ。
しかし、その毒が理由で消化に時間がかかり、1日に20時間の睡眠が必要なこと。
食物は水に溶けなければ味がしないということ。これは最初に聞いたとき、少し疑問に思った。別に水分がない食物でも口の中に入れてすぐに味はするではないか、と。だがよく食べる時のことを思い返してみると、口に物を入れたら、まず噛むのだ。その噛む動作によって、食物と唾液が混ざり、だ液によって説けて味がするのか、と自分で納得した。間違っているかもしれないが。
味覚地図は昔習ったことがあるが、今の研究では昔習った味覚地図は間違いだということ。昔習ったとき、話を聞いて感心したのを覚えている。アイスクリームを食べるとき、舌の先でぺろっとなめる。だから舌の先端は甘みを感じる部分だ、という話だった。しかしそうではなく、舌全体で味を感じるそうだ。言われてみれば確かにそうである。アイスクリームの甘さを感じるのは舌の先端だけではないし、苦い薬を飲む時、舌のどこに触れても苦い。
講義の中でも特に夢中に成った話は味蕾についてである。
味蕾の数には個人差があり、生物によっても数が異なるらしい。ヘビは2個で、ニワトリは20個ほどしか味蕾がないらしく、その理由は、蛇や鶏は餌を食べる時、噛まずに飲み込むので味を判別する必要がないからだそうだ。逆にナマズに至っては200000個もの味蕾が存在する。
ナマズは体中に味蕾があり、これは、汚い川や沼に生息するナマズは目が悪いので、皮膚の味蕾を使ってエサや敵を感知するためだそうだ。
どれも非常に感心したが、中でも私は、人間の中で、赤ちゃんが一番味蕾が多いというのに驚いた。
私の中では、しっかりとした理由はないが、何故か24〜35歳ぐらいの人が一番多く味蕾が有ると思った。赤ちゃんが一番多いなんて考えもしなかった。
話を聞いたらすぐに納得できた。それは、赤ちゃんには知識がほとんど全くないので、物を口に入れることによって判断するからというもの。そして大人になるにつれ、知識や情報で判断するようになり、舌で判断する必要が無くなる。
だから赤ちゃんの時が一番味蕾が多いのだ。経験と学習である。
その話の中で一つだけ疑問に思ったことがある。人生の中で一番味蕾の多い時期は赤ちゃんの時。何でも口に入れてしまうから。口に入れることにより判断する。
そこで、知識のない赤ちゃんは何でも口に入れてしまうから味蕾によって物を判断するために味蕾の数が増えたのか、元々味蕾の数が多くて口に入れて判断するのか。さらに、後者ならば、何故赤ちゃんは知識がないのに、物を口に入れることによって判断できるというのが分かっているのか。
それが人間の習性というものなのだろうか。
ちょっと考え出したらどれもきりがない。とりあえず今は学んだことを正面から受け取って知識を身につけておく。とてもいい話が聞けました。ありがとうございました。
あの講義で初めてミラクルフルーツとギムネマの葉を口にしました。とても不思議な感覚でした。私は何故か途中でまたギムネマの葉を舐めてしまい、ミラクルフルーツの効き目があまり体験することが出来ませんでした。
また機会があったら是非口にしてみたいです。