参加者の御感想

10/25に実施した名古屋文理短期大学学校祭(名栄祭)での参加者の皆さんの御感想です。


  Aさん 
 においが後天的、味は先天的であることは不思議に思われました。
 味についても、人間の行動様式が深くかかわっており、学習可能であることが分かりましたので、今後に役立てたいと思います。
 実は糖尿病をわずらっていますので、自然の植物を治療に役立てたいと思います。 
 
 島村のコメント
 においは完全に学習の産物です。それは、においで命にかかわることは極めて稀だからです。
 ただ、味覚、つまり食することは、毒を食べてしまったり、腐敗物を食べてしまうことで、命にかかわることになりかねないため、生まれたときから、酸味や苦味に対しての反応が鋭い(閾値が低い)わけです。


  Bさん   
 ギムネマやミラクルフルーツの効果に驚きました。
 とてもよい体験ができました。ありがとうございます。
 食事制限が必要な患者さんにとって、とてもよい食品であると思います。
 塩分制限にも有効な食品もあるのかなあと思いました。

島村のコメント
 塩分や油分の摂取を抑えるには、うま味が効果的です。
 うま味の相乗効果を用いることで、素材の持ち味が生かされ、塩分を過剰に摂取する必要はなくなります。


  Cさん
  グレープフルーツジュースが程よく甘く、おいしかったです。
 味覚地図について、以前、一度だけ間違っていると耳にしていたのですが、一部の先生は味覚地図が正しいと思って教えていたので、正しかったのかなと不安だったのですが、正確なことが分かってよかったです。
 
 島村のコメント
 味覚地図は1902年にドイツの学者ヘイニッヒが提唱しました。ただ、その当時は舌の部分部分で若干の差があるというものでしたが、検証もなされぬまま、第二次大戦後に、その場所でしか味を感じないと言う風に拡大解釈されました。当時の実験環境等を考慮しても間違いであり、味覚修飾植物の実験でも味覚地図の間違いは立証できます。


  Dさん
 ミラクルフルーツの事はテレビで見たことがあって、知っていましたが、初めて食べて本当に酸っぱいものが酸っぱくなく、グレープフルーツジュースも甘く感じ、驚きました!!
 ギムネマの葉で甘さを感じさせなくすることで、糖尿病の治療にも使われているとお聞きし、すごいと思いました。
 楽しかったです。

島村のコメント
 味覚を変えることは使い方を間違えるといけませんが、工夫すれば社会に役立つ使い方が可能です。甘くないケーキなど、更に応用が期待されております。